ドラゴン桜

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ドラゴン桜』(ドラゴンざくら)は、三田紀房による日本漫画作品。2003年から2007年まで、講談社の漫画雑誌『モーニング』にて連載された。単行本は全21巻。

目次

[編集] 概要

原作の漫画ではさまざまな受験テクニックや勉強法が紹介され、和田秀樹の著書『受験は要領』や福井一成の著書『一発逆転○秘裏技勉強法』と並び受験業界で話題を呼んでいる。一話ごとに、受験に臨む心がけなども紹介されている。

また、子育てに関するエピソードも盛り込まれており、作品がカバーする領域は広い。文中では、桜木が(あくまで彼の世界観に基づくものだが)現実の厳しさを生徒に叩き込んでいく。高校生や学生に、「何のために勉強をするのか」という重大問題を解くきっかけを与えていくが……。

ちなみに『ドラゴン桜』とは、作品の舞台である龍山高校の“”と「サクラサク」など“合格”を意味する“”から来た造語であり、来年の4月に東大に合格しようという誓いの木(そして桜木にとっては龍山高校の体制への挑戦状と大物弁護士への一里塚)のようなものである。

2005年にドラマ化されたが、原作と造りが大きく違っている(生徒の数が原作に比べて多い、水野と矢島のラブシーンがある、矢島の家がとても貧乏であるなど)。また、里見蘭によりノベライズ化もされている。2008年12月からは、韓国でも本作品を原作としたドラマ「勉強の神」が放送予定(東大の設定はソウル大学校に置き換えられている)。第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

2007年10月より『週刊モーニング』にて、この作品の続編にあたる『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』を連載開始。転職をテーマにしている。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

暴走族の駆出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)が、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校を、一見奇抜とも思える方法で立ち直らせるストーリー。

桜木は学校の経営状態を良くするためには進学実績、それも東大の合格者数を上げるのが手っ取り早いと考え、落ちこぼれ生徒を東京大学に合格させるために特進クラスを開設。そこに以前から受験指導に大きな実績を上げつつも、いろいろな事情で表舞台から消えていた個性溢れる教師を集める。一方で元々同校に在籍していた教師に対しては大規模なリストラを実施したため、当然のごとく教師からは反発する声が挙がる。果たして桜木の思惑通り、落ちこぼれは東大に合格し、同校は立ち直ることができるのか…?

[編集] 登場人物

[編集] 教師

桜木建二(さくらぎ けんじ)
暴走族という異色の経歴を持つ貧乏弁護士。元はバスケ推薦で名門高校に行く事を約束されていたが、友人に負わされた借金による父親の保険金自殺によって全てが狂ってしまった。虎ノ門に弁護士事務所を開設する一里塚として、龍山高校の再建に臨む。特別進学クラスの責任者である。その一方で、センター地歴の世界史を「スクラム勉強法」(自身の習っていない世界史を「3人」で共同して勉強する)という手法で生徒共に学ぶ。リアリズムを徹底した生き方をモットーとし、自分の考えはハッキリ他人に伝え、性格は明け透けとしている。よく言えば冷静で理論的、悪く言えば冷酷で理屈っぽい人間。
井野真々子(いの ままこ)
龍山高校の英語教師。過去にお見合いパーティーで桜木と出会い、行為に及んだが、その後連絡がつかなくなったことで桜木を恨んでいる(正確には桜木が電話を止められていただけだった)。物事に対して逃げの姿勢が多い自己保身者。面倒なことを押しつけられるのは勘弁という理由から、桜木及び川口の指導方針に対抗する。『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』では主人公として登場。
柳鉄之介(やなぎ てつのすけ)
特別進学クラス講師。担当は数学。かつて東大の進学実績で名高かった伝説の私塾「柳塾」の塾長。“高校数学の鬼”と呼ばれ、受験生から恐れられていた。詰め込み教育こそ、真の教育である」という柳の考え方は、ゆとり教育全盛(桜木曰く、「世の中が軟弱なほうに流れてゆく風潮」)の現在では「時代に合わないやり方」と生徒や保護者達に拒絶されていった。以前阿院と同じ教鞭を執っていた経験がある。
芥山龍三郎(あくたやま りゅうざぶろう)
特別進学クラス講師。担当は国語。風貌や物腰が緩やかな印象に対して、国語に対する姿勢には凛とした厳しさを秘めている。国語は全教科の試験の点数に影響し、根本を為しているほど肝要であるという考えを持っている。生徒には常に「なぜ?」という疑問を持たせ、設問を作った筆者の意図を読ませる授業などを行う。名前は芥川龍之介から。
川口洋(かわぐち ひろし)
特別進学クラス講師。担当は英語。「英語は楽しく勉強しよう」がモットーとしているだけあって、独特なユーモアを持っている。ビートルズの曲の歌詞をエアロビしながら復唱させるなど奇抜な授業が多い。モデルは京都府亀岡市にある進学塾・竹岡塾主宰の竹岡広信
阿院修太郎(あいん しゅうたろう)
特別進学クラス講師。担当は理科。「でヒ」が口癖。問題解答同時プリントの勉強法の発案者だが、柳に勝手に真似されてしまう。分かりづらい物理などの理科を図解などを通して分かりやすく教える。モデルはアルベルト・アインシュタイン。ドラマでは物理と地学を担当する。
主にメモリーツリー学習法を応用した指導を行う。
高原浩之(たかはら ひろゆき)
龍山高校の数学教師。早稲田大学教育学部卒。「生徒たちに夢や希望を持たせ、教師はそのサポートをしてあげる」などを教育モットーとして掲げ、度々桜木と衝突する。しかし、生徒が未熟な存在という考えに立って、むしろ生徒の力を伸ばさない偽善的な教育だと桜木に非難される。当初は桜木のやり方に反発していたが、生徒たちの変化を見るにつれ、桜木の考えに段々心を動かされてゆく。
宮村沙知子(みやむら さちこ)
龍山高校の国語教師。教師としての自分に自信を持てないでいたが、学校が変わるきっかけになればと思い桜木の指導方針に賛同する。国語の特別講師である芥山の指導方法に対し時には反発する事もあるが、授業を見学してゆくうちに、彼の考え方に少しずつ理解を示すようになる。

[編集] 生徒

矢島勇介(やじま ゆうすけ)
龍山高校3年生。特別進学クラスの生徒。裕福な家庭の3兄弟の末っ子であり、幼少の頃は両親から高い期待を受けて育ったが、中学受験に失敗したことをきっかけに、優秀な兄たちに対する劣等感や両親への反発からドロップアウトして不良になってしまった。最初は桜木に最も反発しており、邪魔をしてやるつもりで特進クラスに加わったが、次第に勉強の楽しさ、大切さに気付いて熱中するようになり、本来持っていた高いポテンシャルを発揮し始める。
負けず嫌いで意地を張るところがあり、桜木たちの指示に素直に従わないときもあるが、仲間である水野の不調に気遣うなどの優しさも見られる。また、両親に対しても勉強を通じて少しずつ心を開くようになり、精神面でも大きく成長を遂げた。
水野直美(みずの なおみ)
龍山高校3年生。特別進学クラスの生徒。江古田で水商売をしている母親が居る。媚びを売って生活をする母のように落ちぶれたくはないというのが東大合格を目指した動機。一見、今時の少女だが、芯は強い。原作では東大理III合格確実といわれる大沢に恋心を持っている様子である。彼女の名前は同じ講談社刊行の漫画『美少女戦士セーラームーン』に登場する模試荒らしの異名を持つ天才少女「水野亜美」をもじったのではないかとファンの間で言われている。
栗山祥太(くりやま しょうた)
龍山高校2年生の優等生。井野によって対特進クラス生徒との英語テスト対決に駆り出される。漫画では、体が弱いため歩いて登校できるこの高校を選んだ。ドラマでは普通なら高偏差値の公立高校へ進学できるほどの帰国子女だが、当日風邪をひいたため龍山に在籍という設定になっている。また、性格もドラマと漫画でかなりの差がある(ドラマではプライドが高く、気取っている。漫画では口数が少なく、大人しい性格)。
西崎
龍山高校2年特進クラス女子。将来、女優やタレントになる為に東大ブランドを利用しようと考えている。井野とは犬猿の仲だが、案外それでバランスをとっているらしい。水野に対抗意識を燃やしている。ドラマ版では小林麻紀として同学年になっているうえ、性格も少し異なる。

[編集] その他

岡部弁護士(おかべべんごし)
龍山高校の債務処理を桜木に委託したエリート弁護士
大沢 賢治(おおさわ けんじ)
都立日眉山高校3年生(モデルは都立日比谷高校であると思われる。小説版では都立の超進学校)。東大理科III類(小説版では当初はⅠ類)合格確実の成績を誇る秀才。さらに、3年間しっかりハンドボール部の活動も行い、亡くなった母に代わって家事や小学生の弟の世話もこなす。また、背が高く、顔も良く、性格も良い。水野いわく「宇宙人」。どのような物事にも興味を持ち、深く追求していこうとする性格。その性格は彼が子供の頃『ウルトラマン』をとても好きになり、それを見た母親にウルトラマンの本を一冊、二冊と買ってもらい、何度も読み返した事から培われていった。水野は彼に恋心を抱いている様子である。
本田美智子(ほんだ みちこ)
秋から矢島の家庭教師を務める現役の東大四年生。かつては短大を卒業して地元の銀行に就職していたが、入社2年目にしてその銀行が倒産する。その経験から無知であることの恐ろしさを悟り、東大に入学してやり直すことを決意した。特進クラスの先生たちも認めるほどの凄腕で、考え方には桜木と共通するところも多い。
松本エリカ(まつもと エリカ)
京都在住で、本田が家庭教師をしているもう一人の教え子。小学校から高校までずっと優等生だったが、高すぎる両親の期待に耐えられず、一度ドロップアウトして高校を自主退学してしまった。その後、本田の下で立ち直って東大受験を目指す。秋の東大模試で上京して初登場し、水野や矢島とも友達になる。小説版では高原とメル友になっている。

[編集] 小説ドラゴン桜

里見蘭によるノベライズ版。全五巻。大筋は原作に準じているが、原作で描かれていない桜木の過去エピソードが語られるなど多数の追加・変更がある。なお結末も原作とは異なっており、続編である「エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-」との繋がりは無くなっている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

講談社漫画賞一般部門
第28回 平成16年度
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜
山田風太郎せがわまさき
第29回 平成17年度
ドラゴン桜
三田紀房
第30回 平成18年度
蟲師
漆原友紀

最終更新 2009年11月14日 (土) 03:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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