ドレスデン

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ドレスデン
Dresden
ドレスデンの紋章
紋章
ドレスデン (ドイツ)
ドレスデン
ドレスデン
座標: 北緯51度3分0秒 東経13度44分0秒 / 北緯51.05度 東経13.73333度 / 51.05; 13.73333
ドイツ
ザクセン州
行政管区 ドレスデン行政管区
郡独立市
行政区域 10 Ortsämter
9 Ortschaften
行政
 - 市長 ヘルマ・オロス (CDU)
面積
 - 計 328.31 km² (126.8 sq mi)
標高 113 m (371 ft)
人口 (2008年12月31日)
 - 計 512,234人
 - 人口密度 1,560人/km² (4,040.4人/mi²)
郵便番号 01001–01328
市外局番 0351
ナンバープレート DD
自治体コード 14 6 12 000
ウェブサイト: www.dresden.de

ドレスデン(Dresden)は、ドイツ連邦共和国ザクセン州州都でありエルベ川の谷間に位置している都市である。人口は約51万人(2008年)である。

目次

[編集] 地勢

エルベ(Elbe)川沿いの平地に開けた町である。ドイツの東の端、チェコ共和国との国境近く30キロメートルほどに位置する。陶磁器の町として有名なマイセンまで約25キロメートルと近く、エルベ川を通じて交通がなされてきた。

1900年頃のドレスデン市街遠望

[編集] 歴史

ザクセン選帝侯の宮廷都市として栄えた。代々のザクセン選帝侯は、12世紀末からドレスデン城に居住していた。この城のアウグスト通り沿いの外壁には歴代君主たちを描いたおおよそ100メートルにわたる壁画「君主たちの行列」がほぼオリジナルの状態で現存している。1732年、フリードリヒ・アウグスト1世は、城から近い場所に自らの居城として後期バロック様式によるツヴィンガー宮殿(Zwinger)を建立した。この宮殿はドレスデンを代表する建築物となっている。

1900年頃のツヴィンガー宮殿
現在(2007)のツヴィンガー宮殿(1)
現在(2007)のツヴィンガー宮殿(2)

第二次世界大戦では徹底した爆撃にあい市内中心部はほぼ灰燼に帰した(ドレスデン爆撃)。ソ連占領地域にあったため、戦後はドイツ民主共和国(東ドイツ)領となり、ライプツィヒなどと並ぶ工業都市として発展したほか、近年では観光地としての開発も顕著で、東部ドイツ有数の大都市として賑わいを見せており、1990年の東西ドイツ統合後、歴史的建築物の再建計画が一層推進されつつある。廃墟のまま放置されていた王妃の宮殿(Taschenbergpalais)が再建されて高級ホテルに生まれ変わったほか、同じく瓦礫の堆積のままの状態で放置されていた聖母教会(Frauenkirche)の再建には、世界中から182億円もの寄付が集まり、2005年10月に工事が完了。瓦礫から掘り出したオリジナルの部材をコンピューターを活用して可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のパズル」と評された。新しい部材との組み合わせがモザイク模様を描き出しているこの建物は、新しい名所となっている。

[編集] 文化

音楽はザクセン侯宮廷の傾向を反映して、古くからイタリアの影響を受けてきた。シャイトシュッツらはルター派典礼音楽にイタリア音楽の傾向を付け加えた。ミヒャエル・プレトリウスもしばらくドレスデンで活動したこともあり、17世紀ドイツにおける音楽の中心地のひとつであった。モーツァルトもまたドレスデンで作品の初演を行っている。オペラ座、通称ゼンパー・オーパー新古典主義建築の代表作としても知られ、オペラ座のオーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデン(「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」と呼ばれることも多い)は、最古のオーケストラとして知られている。ドイツ鉄道ウィーン~ドレスデン間の夜行特別列車「ゼンパーオーパー」はこの劇場の名にちなんだものである。

ザクセン侯の美術コレクションは現在ツヴィンガー宮殿の一角を占めるドレスデン美術館、アルテ・マイスター(Alte Meister)などで展示されている。アルテ・マイスターのコレクションの中にはラファエロの「システィーナの聖母」が含まれる。そのほかレンブラントルーベンスルーカス・クラナッハデューラーなどヨーロッパを代表する画家たちの膨大な数の作品が公開されている。この美術館はヨーロッパでも重要なコレクションを有する施設のひとつと言ってよいであろう。

上記の様な旧市街(Altstadt)で主に見られる文化の他に、新市街(Neustadt)の文化も興味深い。

名前だけから見ると若そうにとれる新市街は、実は旧市街よりも歴史はかなり古い。ザクセン選帝侯時代、今の新市街地区のほぼ全域を焼失させる大火災があった。そこから比較的早く復興したため、それを記念し、全く新しく生まれ変わって繁栄してほしい、という願いを込めて、選帝侯が Neustadt と名付けられたと言われている(原典不明)。

築 100 年を超える建物が多く、世代を超えても当時の雰囲気を比較的良く保っている、数少ない街である。空襲で完全に焼け落ちたにもかかわらず、歴史的建造物を除き Altstadt 以上によく保守された地区と言ってもよい。

街の空気がやや古典的で、狭い路地が続く町並みには、レストランやバーが無数に存在し、週末は地元人達で賑う。また、美術・芸術家などの個展や、演奏会・音楽サロンが街のあちこちで毎週のように開かれ、地元人の関心も常に高い。文化・芸術が生活と密接に関わっているドレスデンならでは、と言えよう。

[編集] 交通

ドレスデンの市電
  • ドレスデン空港
  • ドレスデン中央駅は、ベルリンプラハニュルンベルグとの間に直通列車を持つ。
    • 2006年の市誕生800年のお祝いに向けて、ドレスデン中央駅の周辺は整備計画が進行中である。最近、駅舎の改修工事の一部が完成をみた。これらの整備に伴い、今後数年間のうちに中央駅周辺は大きく発展することが期待される。
  • 市内交通を担う存在として、ドレスデン交通企業体の運営による路面電車がある。東西ドイツ分断の頃にモータリゼーションの影響が遅れたため、路線廃止が行われていない為、人口50万人の都市としてはかなり長い総延長130km余りの路線を有する。車両はかつては東欧のタトラ社製の「タトラカー」が主力だったが、東西ドイツ統合後は超低床車のコンビーノ(シーメンス社製)やフレキシティ・クラシック(ボンバルディア社製)が投入され、老朽化したタトラカーを順次置き換えを進めている。利用者が多い為、列車編成も約45mと長大である。またドレスデンでは世界的にも例を見ない電車方式の貨物列車、「カーゴトラム(CarGoTram)」を2001年より年運行している。これはドレスデン市東部にあるフォルクスワーゲンのグローサーガルテン工場が1998年に開設された事に端を発する。乗用車の生産に伴って発生する有害物質の削減等、エコロジーに重点を置いている同工場は、敷地面積が若干狭く、資材や部品の倉庫を設置できなかった為、市西部にあるドイツ鉄道貨物駅に隣接して倉庫を建設した。そこで部品運搬の手段が問題となり、試算した結果工場と倉庫を一日170台の大型トラックが往来する事となり、大気汚染等の環境問題、道路交通の安全性等の懸念から、既存の路面電車を活用する事となった。工場と倉庫には本線と接続した引込み線が設けられ、実に60t、トラック3台分の荷物を積載が可能な5~7両編成の貨物列車(両端が電動車、中間が付随車のいずれも有蓋車)が40分間隔で、約18分掛けて往復している。現在発売されているフォルクスワーゲン・ゴルフが発表された際、荷台にゴルフを載せて市民にお披露目するというプロモーションを行った事もある。このカーゴトラムは、自動車と鉄道という相反する物を有機的に結び付けただけでなく、環境問題への取り組みとして注目されている。

[編集] その他

ドレスデンの63%の地域が緑に囲まれている
冬のドレスデン
  • 2002年夏の洪水によりドレスデンも大きな被害を受けた。
  • 2004年、歴史的建造物の残る文化的景観が評価され、ドレスデン・エルベ渓谷世界遺産に登録された。ドレスデンを中心にしたエルベ川流域18kmが対象であった(面積1930ha)。しかし、交通量の増加に対応するためにエルベ川に車両用の橋を建設する案が検討されたことから、2006年に危機にさらされている世界遺産リストに登録され、その後、ユネスコ世界遺産委員会からの警告にもかかわらず建設が推進されたため、2009年の第33回世界遺産委員会で世界遺産リストからの登録抹消が決議された。
  • 町の中心部近くにある聖母教会は正式には2006年に再建完成の予定だが、2004年には内部の見学が一部可能となった。
  • 旧東ドイツの名門サッカークラブである1.FCディナモ・ドレスデンは、東西ドイツ再統一後に一時低迷していたが、その後持ち直しており2005年現在ブンデスリーガ2部で活躍中である。
  • 近年では独インフィニオン・テクノロジーズ社から独立したキマンダ社、米AMD社の半導体製造部門が独立したGLOBALFOUNDRIES (グローバルファウンドリーズ)社 などの製造拠点が置かれ、欧州における半導体製造拠点のひとつとなっている。

[編集] 姉妹都市

[編集] 関連項目

  • 森鴎外
    • 1884年から約4年間のドイツ留学をしていた鴎外は、1885年10月11日から翌1886年の3月初旬まで、約5ヶ月間ドレスデンに滞在していたことがある。小説『文づかひ』はドレスデンを舞台にした作品である。
  • ゲーテ
    • ドレスデンが気に入ったゲーテは、幾度かこの地を訪れている。彼はエルベ川からみて旧市街地側の川に沿って続く小高い歩道を好んで散歩した。それは森鴎外が滞在するおよそ100年前のことであった。
  • ゼンパー・オーパー - ドレスデン歌劇場
  • エーリッヒ・ケストナー - ドレスデン出身の詩人・作家
  • ローター・シュミット - ドレスデン出身のチェスプレーヤー
  • ドレスデン交通企業体 - ドレスデンの公共交通会社

[編集] ドレスデンが舞台の作品

[編集] 映画

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

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最終更新 2009年11月21日 (土) 01:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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