ネットワーク (放送)

ネットワーク (放送)の最新ニュースをまとめて検索!

放送におけるネットワークとは、放送事業者が開設する放送局同士の繋がりである。「系列」とも呼ばれる。

目次

[編集] 概要

放送番組のやりとり、ニュース素材やニュース番組のやりとり等、様々な形態が存在する。日本では放送局のうち送出を行うもの(キー局)とそれ以外の放送局(系列局)の関係を指す事が多い。

[編集] 日本

ラジオ放送に於けるネットワークについては「ラジオネットワーク」を参照

ここでは、テレビジョン放送に於けるネットワークについて記述する。テレビジョン放送のネットワークは、ニュース映像の配信・相互利用を行うもの(ニュース系列)とそれ以外の放送番組の配信・供給を行うものの2つに大別されるが、ネットワークによって若干異なる。歴史的にはまずニュースネットワークが整備され、その関係がスポンサードネットという形でニュース以外にも広がった形をとっている。日本テレビ系列フジテレビ系列は両者が明確に区別されているが、その他の系列は必ずしも明確な区別がある訳ではないなど、系列によって在り方が異なっている。

尚、放送番組にはラインネットテープネットの2種類ある。また、これとは別に番組販売によって放送される番組もあり、主に再放送される際に利用される。

[編集] ネットワークの一覧

[編集] 中波放送に於けるネットワーク

ラジオネットワーク」を参照

[編集] 超短波放送に於けるネットワーク

ラジオネットワーク」を参照

[編集] テレビジョン放送に於けるネットワーク

ニュース系列」も参照

テレビジョン放送に於けるネットワークは、次表の通りである。尚、全国(47都道府県)をカバーするネットワークは存在しない。

キー局の名称 (略称) 放送局の数(キー局を含む)
合計 うちシングルネット うちクロスネット
NNN 日本テレビ放送網 (NTV) 30[1] 27 3[2][3]
ANN テレビ朝日 (EX) 26 24 2
JNN TBSテレビ (TBS) 28 28 0
TXN テレビ東京 (TX) 6 6 0
FNN フジテレビジョン (CX) 28 26 2

この外、一般的なネットワークとは異なるが、教育番組に関するものとして財団法人民間放送教育協会が存在する。尚、独立UHF放送局が加盟する全国独立UHF放送協議会は、ネットワークとしての機能を有しておらず、近年では東・名・阪ネット6がネットワークに準ずる役割を担っている。

[編集] ネットワークとマスメディア集中排除原則との関係

マスメディア集中排除原則」も参照

一般放送事業者は、放送局に係る表現の自由享有基準(平成20年総務省令第29号)第2条の規定により、原則として複数の放送局の開設が認められていない。

ちなみに、日本放送協会(NHK)は、放送法(昭和25年法律第132号)第9条第5項の規定により「中波放送と超短波放送とのいずれか及びテレビジョン放送がそれぞれあまねく全国において受信できるように措置をしなければならない」とされている為、他の放送事業者とネットワークを組まずとも全国をカバーする事が出来る。

[編集] ネットワークと放送法との関係

放送法」も参照

放送法では、第52条の3に於いて「一般放送事業者は、特定の者からのみ放送番組の供給を受けることとなる条項を含む放送番組の供給に関する協定を締結してはならない。」と規定している。

[編集] アメリカ

現在、ネットワークと呼ばれるのは古参3ネットワーク(いわゆる「3大ネット」)と新進ネットワーク4つの計7つがある。

なお、3大ネット+FOXで「4大ネット」、4大ネット+CWで「5大ネット」、5大ネット+MNTVで「6大ネット」、6大ネット+IONで「7大ネット」となる。

2006年9月にネットワークの再編があり、タイム・ワーナー系のWB、CBSコーポレーション系のUPN(United Paramount Network)が統合、CW(CはCBS、Wはワーナーの頭文字)を結成。CWから外れた旧WB・UPN加盟局はニューズ・コーポレーションによる第2のネットワーク・MyNetworkTVを結成した。

一方でこれらとは違う形式の公共放送ネットワーク・PBSや、スペイン語放送のネットワークのUnivisionTelemundo、さらにはキリスト教系など宗教色を出しているネットワークなどもある。

[編集] 概説

アメリカの放送業界においてのネットワークは日本のそれとは少し違う。日本は東京に本社を置く放送局が番組制作のほとんどを兼ねている。アメリカでは番組のほとんどを制作会社、それも映画会社の子会社によって制作されている。あるいは直属のニュース制作会社、またはスポーツ制作会社が番組を制作する。それを各地の系列局に配給することになっている。よって、親会社は番組編成のみを主としている。また、大多数の系列局は自主制作の番組を地元向けのニュース番組に注力しており、そのため生中継で用いるヘリコプターや天気予報で用いるドップラーレーダーを放送局で所有することも珍しくない[4]

制作と編成が個別に存在していることにより、既存の番組がそのまま他のネットワークで放送されるといった事例もある。例えば、ドラマ「Buffy the Vampire Slayer」は、制作は20世紀フォックステレビジョンだが、FOXネットワークでは放送されず、1997年から2001年までWBで放送され、2001年途中にUPNに移籍した。

[編集] 直営局と加盟局

子会社にあたる放送局は全国にあまねくあり、ほぼすべての地域をカバーしている。ただ、放送局は送信所を1つだけ設置したらそれでよいこととなっており、ケーブルテレビを介してでないと視聴できない地域が多い。それを含めると限りなく100%に近いということである。

親会社が直接所有する放送局を「直営局」(Owned-and-operated station,O&O)と呼び、それ以外の企業が保有する放送局を「加盟局」(Affiliated station)と呼ぶ。

直営局は大都市を中心に所有しており、例えばニューヨーク州ニューヨークWABC-TVカリフォルニア州ロサンゼルスのKABC-TV、ペンシルベニア州フィラデルフィアWPVIはABCの直営局である。所有数は視聴者の総数が一定以上でなければ幾つでも所有することが可能となっている。その上、その放送局のチャンネルがUHFチャンネルであれば、想定される視聴者数を半分で計算することとなっており、UHFチャンネルを保有した方が多く直営局を所有することができる[5]。現在直営局を一番多く所有しているFOXの直営局の多くはUHFチャンネルの放送局である[6]

一方、直営局のない地域では独立局と契約を結び、その地域の「加盟局」となる。例えばマサチューセッツ州ボストンのWHDHはNBCと契約を結んでいる。親会社は加盟局に対して契約料を支払うこととなっており、この契約料を支払わなくて済む直営局の方が収益が高いことがいえる。

なお、同じ地域のテレビ局同士でネットチェンジが行われることも珍しくない[7]。また、同じ地域の放送局を同じ会社が複数持てるようになっている[8]。放送局自体の売買が行われ、オーナーが変わることもある[9]。複数のネットワークに属するクロスネットを行っている局も少数ながら存在する。デジタル放送の普及が進むにしたがって、サブチャンネルで新興ネットワークの放送を開始する放送局も地方で増えている。

以下のリンクはそれぞれのネットワークの放送局(直営局+加盟局)一覧である。

[編集] 編成の特徴

ネットワークは3大ネットワークと新興4局のそれぞれが似通った編成を採っている。

  • 3大ネットワーク
  • 新興ネットワーク
    • プライムタイムは平日(東部標準時)の20時・21時台に設定されている。
    • 体力がない系列局が多く、ローカル向けのニュース番組(主に平日の18・22時台)を3大ネットワークの系列局に委託している局やニュース番組自体がない局がある。日中の番組がテレビショッピング(Paid programming)で埋められている局も珍しくない。
    • 一方でネットワークによって拘束されている時間帯が緩いので、週末を中心に地元のプロスポーツや大学スポーツの試合中継を行う局も多い。

[編集] シンジケイション

一方、独立放送局や加盟局ではシンジケイションによる番組販売・購入を行っている。日中のトーク番組などがその中心だが、シンジケイションによる朝のニュース番組もある。シンジケイション番組としてはオプラ・ウィンフリー・ショーJeopardy!エンターテイメント・トゥナイトが有名である。

[編集] 脚註

[ヘルプ]
  1. ^ 日本テレビ系列の放送番組に関するネットワークであるNNSの場合は、テレビ宮崎(UMK)を除く29となる。
  2. ^ 福井放送(FBC)は、ANNにも加盟しているので、この表ではFBCをクロスネット局として扱っている。但し、NNNのキー局であるNTVは、NTVのウェブサイト(外部リンクを参照)に於いて、FBCをクロスネット局としていない。
  3. ^ 日本テレビ系列の放送番組に関するネットワークであるNNSの場合は、UMKを除く2となる。
  4. ^ 地元、プロ・大学スポーツチームの放映権はその地域で一局独占となる場合がほとんど。なお、アメリカンフットボールのNFLにおいてはリーグが放映権を管理している
  5. ^ アメリカ国内において、VHF帯の放送局は2から13チャンネル。UHF帯の放送局は14から69チャンネルである。
  6. ^ 視聴可能人口の上位10都市圏の中でも、シカゴ(WFLD/32チャンネル)、フィラデルフィア(WTXF/29チャンネル)、ボストン(WFXT/25チャンネル)、ヒューストン(KRIV/26チャンネル)がUHF帯の放送局である。なお、親会社のニューズコーポレーションは2008年7月にクリーブランドなど中規模都市にある10の直営局を売却している。
  7. ^ アメリカ国内の放送法規の基準が緩く、大都市圏と呼べる地域では地上波だけで10以上の放送局が存在し、日本のようにネットチェンジにより特定のネットワークの番組が視聴できなくなる弊害は少ない。
  8. ^ このルールを生かし、三大ネット直営・加盟のローカル局が制作するローカルニュースを、同じオーナーの新興ネット局や独立局へ提供する例が近年多く見られる。三大ネットワークが番組を制作する時間帯の裏の時間の、朝7・8時や夜22時台で主に放映されている。
  9. ^ 連邦通信委員会(FCC)の認可が必要。ただし、大都市圏で3大ネットワークの複数の局を持つことは、まず認められない。FOXとMNTV、CBSとCW、NBCとテレムンドといった同じ資本系列の場合であれば問題ない。
  10. ^ 3大ネットワーク系の局であれば、朝の5・6時、昼過ぎ、夕方の16・17・18時、夜の23時がローカルニュースの時間帯になる。キー局の番組の評価が系列局の評価ともなる日本と異なり、アメリカ国内ではローカルニュースの評価が系列局の評価となりえる。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月5日 (月) 13:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ネットワーク (放送)】変更履歴

ご利用上の注意