ネット右翼
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ネット右翼(ネットうよく)とは、「インターネット上において右翼的言動をする人物」という意味合いで使われるインターネットスラングである。ネトウヨという略称が用いられる場合が多い。
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[編集] 識者による見解および使用例
以下、識者による見解をもって解説とする。
- 辻大介(大阪大学准教授)は、「インターネット利用と政治的態度・行動、とりわけナショナリズム等の右傾化傾向との関連を検証するためにおこなわれた」研究の中で、ネットにおける右傾的傾向を、いわゆる「ネット右翼的」と操作的に定義した上で研究を行い[1]、「これらの層は、ネットの外でも署名・投書・集会出席などの活動に積極的な傾向がみられる。このことからすれば、「ネット右翼」はネット特有の現象というよりも「リアル」と地続きの現象であり、これまでは目につきにくかった「右翼」的な潜在層がネット上で可視化されたととらえるのが適当かもしれない」と述べている。この論文において、ネット右翼の最新の研究結果が報告された。また、この論文は朝日新聞出版発行の専門誌『Journalism』2009年3月号にも掲載された[2]。
- 山口二郎(北海道大学教授)は「攻撃的引きこもりである小泉総理を見習って、蛸壺に閉じこもりつつ、気にくわない言説への攻撃に精を出している」と評している[3]。
- 加藤紘一(元自由民主党幹事長)は小泉総理が靖国参拝をした2006年8月15日実家を放火された後、「マスメディアも、いわゆるインターネット右翼と呼ばれる人たちの動向などについてももっと報道して欲しい。従来の民族系右翼の人たちとは異なる側面を感じる。彼らとも活発に真剣な議論をかわしていきたい」と発言した[4]。
- 城内実(衆議院議員)は自身のブログにおいて、そのネットマナーへの批判対象として、左翼に加えて「ネット右翼」を挙げ、「記事を読みもしないこの者達に、最早つける薬はないかもしれない」と述べている[5]。
[編集] メディアの使用例
- 2005年5月8日 産経新聞の記事『【断】「ネット右翼」は新保守世論(佐々木俊尚)』において、確認可能な範囲では日本の新聞紙上で初めて「ネット右翼」という言葉が紹介された。
- 2009年9月1日 J-CASTニュースでは、自民党が選挙に負けた際に、2ちゃんねるにおける自民党支持者を、本来の右翼や左翼といったものとは異なる、「ネット右翼」としてとらえる記事を書いている[6]。
- 2009年9月2日 在日本大韓民国民団機関紙・民団新聞は、「参政権獲得運動を誹謗中傷する"ネット・ウヨク"と闘っている」という在日韓国人の女性の発言を掲載している[7]。
[編集] ネット右翼と定義されるインターネット上での認識
2009年衆議院選挙前の世論調査で、ネット右翼ユーザーが多いとされるニコニコ動画やインターネット掲示板での麻生内閣の支持が高かったにも関わらず、選挙で大敗したことから、コラムニストの小田嶋隆はネット右翼を社会的影響力の少ない集団、あるいは少数で多数を装おうと必死になっている集団かわからないとしつつ、ネットの言論空間と実社会の乖離を指摘している[8]。
また、社会学者の宮台真司は著書「日本の難点」を始めとする著書において、ネット右翼を「自意識をこじらせた馬鹿保守」と定義しつつも、コミュニケーションがフラット化した社会で発生した、自己への尊厳を失った人、モンスタークレーマーなどと同様のラウドマイノリティーという見方をし、そうしたストレスを抱える層を発生させた社会全体を批判している。
[編集] 脚注
- ^ インターネットにおける「右傾化」現象に関する実証研究
- ^ Journalism 2009.3 no.226「[研究室からのメディア・リポート]調査データから探る「ネット右翼」の実態」辻大介(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)
- ^ JiroYamaguchi Official Web Site
- ^ 言論とテロとナショナリズム JANJAN 2006年12月12日
- ^ ブログの更新一時休止「とことん信念」2009年10月26日
- ^ 2009年9月1日J-CASTニュース政権交代で「ネット右翼」危機? 2ちゃんねるでも潮流変化かより。この記事では、「ネット右翼」とは左翼的な報道を繰り返すマスコミに対して「本当のことを報じていない」とする反発から生まれたものであるとしている。
- ^ 「参政権」どうなる 本紙記者座談会 2009-09-02 民団新聞
- ^ 日経ビジネスエッジ 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」
[編集] 関連書籍
- 『ネット右翼ってどんなヤツ? 嫌韓、嫌中、反プロ市民、打倒バカサヨ』(宝島社別冊宝島、2008年) ISBN 978-4-7966-6226-0
- 近藤瑠漫、谷崎晃、桜井春彦 編著『ネット右翼とサブカル民主主義 マイデモクラシー症候群』(三一書房、2007年) ISBN 978-4-380-07218-5
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年11月23日 (月) 10:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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