ノーザンプトン級重巡洋艦

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ノーザンプトン級重巡洋艦
USS Augusta
艦級概観
艦種 巡洋艦
艦名 都市名 一番艦はマサチューセッツ州ノーザンプトンに因む
前級 ペンサコラ級重巡洋艦
次級 ポートランド級重巡洋艦
性能諸元
排水量 基準:9,006 t 満載:11,830 t
(基準:10,630 t、満載:14,300 t)
全長 182.9m
全幅 20.1m
吃水 5.9m(6.7m)
機関 ホワイト・フォスター式重油専焼水管缶8基+パーソンズ式ギヤード・タービン4基4軸推進
最大出力 107,000hp
最大速力 32.5ノット(32ノット)
航続距離 15ノット/10,000海里(15ノット/9,800海里)
燃料 重油:3,070トン
乗員 615~621名
武装 20.3cm(55口径)3連装砲:3基9門
12.7cm(25口径)単装高射砲:4基4門(単装8基8門)
(40mm(60口径)4連装機関砲4~5基16~20門、20mm(70口径)機銃22~26門)
(12.7mm機銃:8門)
53.3cm 3連装魚雷発射管:2基6門(全て撤去)
装甲 舷側:76mm(水線面主装甲)
甲板:38mm(主装甲)
主砲塔:64mm(前盾)、38mm(側盾)、19mm(天蓋)
バーベット:38mm
弾薬庫:95mm(舷側)、51mm(上面)
司令塔:32mm(側盾)
航空兵装 水上機5機(水上機2~3機)、カタパルト2基(1~2機)

ノーザンプトン級重巡洋艦(ノーザンプトンきゅう じゅうじゅんようかん、Northampton class Heavy Cruisers)は、アメリカ海軍重巡洋艦の艦級。条約型重巡洋艦の第2グループで1927年度計画により6隻の建造が認められ、前級の不具合を改善する事を目的に改設計が成された。

目次

[編集] 概要

本級はペンサコラ級の重量増と予算超過に対応する形で設計された艦である。前級で10門あった主砲は1門減らされる代わりに全砲塔を8インチ3連装砲塔3基9門として軽量化された。一方で、防御範囲を強化された装甲が装着された。ペンサコラ級よりも装甲は強化されたが、砲塔数が減ったため防御重量は軽くなり、その結果ワシントン条約による制限排水量よりも1,000トン近く軽量であった。喫水から艦首まで高い前甲板を採用することで凌波性が改善された。

後期に建造された3隻は旗艦として使用するため後部の乾舷が拡張された。本級は艦載機の格納庫を設置し、寝具をハンモックの代わりにベッドを使用した最初のアメリカ軍艦艇であった。

[編集] 艦体

竣工後の艦容が判る(写真はヒューストン)
改装後の艦容が判る(写真はルイスヴィル)

船体形状は前級が平甲板型船体を採用していたのに対し、本級から艦首甲板のみ乾舷の高い短船首楼形船体に改めた。前級から引き続き「Marks 9 20.3cm(55口径)砲」を3連装砲塔に納め艦首甲板に背負い式配置で2基、その背後に司令塔を組み込んだ艦橋を基部にもつ開放型の三脚式の前檣が立つ。三脚檣の背後に2本の煙突が立っているが、本級の機関は前級に引き続き「シフト配置」を採用しているために煙突の間は広く取られており、煙突の周りは艦載機の運用スペースとなっており、カタパルトを片舷に1基ずつ計2基配置した。艦載機は2番煙突の基部に付いたクレーンにより揚収されるのは同じであるが本級から2番煙突基部に水上機格納庫を設けられ水上偵察機4機を格納できた。高角砲は格納庫の上部に直列で片舷2基ずつ計4基を配置された。2番煙突から後ろは艦載艇置き場となり簡便な三脚式の後檣の基部に付いたクレーンにより運用された。その背後に3連装砲塔1基が配置された。前級で問題となっていた高すぎる前後のマストは本級において高さが低められ、低くなった中部甲板と共に船体の重心低下に貢献した。また、主砲斉射時の爆風対策に艦橋構造の密閉化が進められた。

本級の凌波性能は改善されたが一方で細身の船体から来る復元性の不足と動揺の激しさから外洋での安定性に欠けるのは前級と同様で主砲斉射時の散布界の増大は解決されなかった。また、中部甲板と後部甲板の高さ不足から来る容積不足が指摘されており、居住性不足は未解決のままであった。

[編集] 主砲について

主砲は引き続き「Marks 9 20.3cm(55口径)砲」を採用している。性能は重量97.5 kgの砲弾を最大仰角41度で29,130mまで届かせることが出来た。俯仰能力は仰角41度・俯角10度で、旋回角度は船体首尾線方向を0度として左右150度の旋回角度を持つ。発射速度は毎分3~4発である。前級では3連装砲塔と連装砲塔の混載であったが、本級において全主砲塔を3連装砲塔に統一した。これにより主要防御長の短縮に繫がり防御重量の節約となった。

[編集] 高角砲、その他の備砲について

高角砲は引き続き「12.7cm(25口径)高角砲」を採用した。この砲は24.43kgの砲弾を最大仰角85度で高度8,352m、対艦用として仰角45度で13,259mまで届かせる性能があった。旋回と俯仰は電動と人力で行われ、左右方向に150度旋回でき、俯仰は仰角85度・俯角15度で発射速度は毎分15~20発だった。これを単装砲架で片舷4基計8門を搭載した。他に主砲では対抗不能な相手への対処として53.3cm水上3連装魚雷発射管が片舷1基ずつ計2基装備された。後に、対空兵装の強化により12.7cm高角砲は倍の8基8門に加え、40mm(60口径)機関砲4連装4基~5基に20mm(70口径)機銃22~26丁、12.7mm機銃8丁が追加されたが、これの代償として魚雷兵装は撤去された。

[編集] 防御

前述の主砲塔搭載の変化による武装重量減少により、防御重量を増加することが出来た。これにより、本級の防御力は更なる強化が行われ舷側の水線部装甲は前級の64mmから76mmと強化されたが、甲板防御は25mmのままであった。弾薬庫防御は過大であるとされ、本級では逆に減厚され舷側95mmされたが、逆に上面は51mmと強化された。対水雷防御は前級と同じく弾薬庫の側面部のみ1層の燃料層で防御しているのみであったが、前級よりかは若干は区画細分化や浸水対策は進められていた。

[編集] 機関

本級の機関は前級と変わりなく高温蒸気を使用するホワイト=フォスター式重油専焼水管缶を8基とパーソンズ式ギヤード・タービン4基4軸推進で最大出力107,000馬力、速力32.5ノットを公試で発揮した。本級の機関配置は前述の通りシフト配置方式で艦首からボイラー2基ずつ収める第1缶室と第2缶室の背後にタービン機関2基を収める第1機械室、水密隔壁を挟んで第3缶室と第4缶室の背後に第2機械室の順番で配置した。本級はオマハ級より継承されたシフト配置により前述の脆弱な水中防御を機関配置で補っていた。

[編集] 同型艦

[編集] 関連項目

最終更新 2008年12月29日 (月) 09:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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