ノード3

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ノード3

ノード3「トランクウィリティー(Tranquility)」は、2010年国際宇宙ステーション(ISS)に追加される予定のモジュール。ノード1「ユニティ」は米国で開発・製造されたが、ノード2「ハーモニー」とノード3は、欧州宇宙機関(ESA)が開発・製造した。このため、ノード2とノード3はほぼ同型である(ノード1と比べると長さを延長している)。 ノード3には、これまで宇宙で使用された中でも最も先進的な生命維持システムが設置される。このシステムは排水をリサイクルして、飲料水などへの使用や、乗員の呼吸のための酸素の生成のために供給する。また、ISS内部の空気から汚染物質を除去し、空気成分を監視し制御する空気活性化システムも設置される。搭乗員が使用する排水衛生区画(トイレ)も設置される(なお、これらの装置の大半はSTS-126/ULF-2やSTS-128/17Aで運ばれて、デスティニー内に既に設置されており、ノード3到着後に移設される)。

ノード3は電力やデータ、コマンドの送受、熱制御や環境制御、乗員の行き来が可能な6箇所の共通結合機構を有しており、他のモジュールを結合させることができる。ノード3にはキューポラが取り付けられる。キューポラは、窓を地球観察や天体観測に利用できるだけでなく、内部にロボットアーム操作盤が設置されて、ISSの組立やメンテナンスのためのロボット操作が行われる。

ノード3は、当初は、キューポラを底側(地球側)の結合部に取り付けて打ち上げられる計画であった。まず、ユニティの地球側結合部に取り付けられている PMA-3ハーモニー地球側結合部に一時移設し、空いたユニティ結合部にノード3を取り付ける。 ノード3を設置した後、キューポラはノード3の前方結合部へ移設され、空いた地球側結合部には退避させておいた PMA-3 が再び移設される予定であった。

しかし、計画変更により、ユニティの左舷側に設置されることになった。キューポラは、ノード3に結合した状態で打ち上げられ、軌道上で、ノード3の別の共通結合機構の場所に移設される。


ノード3には、キューポラとPMA-3の結合に使用する2箇所を除くと、未使用の共通結合機構が3箇所あり、将来的な拡張も可能であるが、具体的な利用計画はない。

目次

[編集] ノード3の代案

2001年に、NASAはノード3の設計変更を一時検討した。居住モジュールを延期またはキャンセルし、代わりにノード3の区画を延長もしくは拡張することで、居住区画として利用するという内容だった。当初設計では8台の国際標準実験ラックまたはシステムラックを設置できるのに対して、ノード3の拡張型は16個の国際標準実験ラックまたはシステムラックを設置可能とするものだったが、この案は採用されなかった。2005年の計画変更で居住モジュールは計画から削除されたが、ノード3を拡張しなくてもISSの滞在人数を3人から6人に増加できることになり、大がかりな設計変更は行われなかった。

[編集] 現状

2009年まではノード3はタレスアレニアスペース社トリノ工場のクリーンルームに置かれていた。[1]そして空路で輸送され、2009年5月17日ケネディ宇宙センターに到着した。2009年5月発表のスペースシャトル発射計画では、2010年2月4日予定のSTS-130でエンデバー号によってノード3とキューポラは軌道へ運ばれる。

[編集] ノード3の名称

2009年4月にNASAは「Node 3」の名称を月にある「静かの海(Sea of Tranquility)」にちなんで「トランクウィリティー(Tranquility)」と決定したことを正式発表した。命名に先立ち、NASAは「Node 3」の名称を一般公募していたが、米人気コメディアンのスティーヴン・コルベア氏が、自分の番組内で自らの名前にちなんだ「コルベア」を投票するよう呼びかけた。このためネット投票では、組織票により「コルベア」が1位となったが、NASAは「モジュール名に存命中の人物の名前は用いない」との理由で却下。人類が最初に月面着陸をした歴史的場所である『静かの海』にちなんだ名前を選ぶことになった。この名前はスティーヴン・コルベア氏の司会するコメディ番組内で、ゲストとして招かれたNASA宇宙飛行士を通して発表が行われた。その代わり、ISS内に設置予定のランニングマシンに『コルベア』と命名することでオチとした。

[編集] 仕様

  • 全長 - 6.70 m
  • 直径 - 4.48 m
  • 質量 - 15,500 kg (打ち上げ時) / 19,000 kg (軌道上)[2]

[編集] 脚注

  1. ^ Space Shuttle astronauts visit Thales Alenia Space in Turin
  2. ^ ESA - Human Spaceflight and Exploration - International Space Station - Node 3: Connecting Module


最終更新 2009年11月4日 (水) 08:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ノード3】変更履歴

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