ハツカネズミ

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ハツカネズミ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目 Rodentia
上科 : ネズミ上科 Myomorpha
: ネズミ科 Muridae
: ハツカネズミ属 Mus
: ハツカネズミ M. musculus
学名
Mus musculus
Linnaeus, 1758
和名
ハツカネズミ
英名
house mouse

ハツカネズミ二十日鼠廿日鼠、house mouse)は、ネズミ目(齧歯目)ネズミ科 ハツカネズミ属の1種。学名は Mus musculus

目次

[編集] 生態・形態的特徴

成熟するまで2,3か月。本来は草原性で、草地、田畑、河原、土手、荒れ地、砂丘などに生息する。クマネズミ属のドブネズミクマネズミの2種と同様、「家ネズミ」として人家や周辺の環境に入り込むが、その害はクマネズミ属の家ネズミよりもずっと小さい。渇きに強く、コンテナなどの荷物に潜んで移動し、世界の広い地域に分布する。日本でも、史前移入種として、島嶼(とうしょ)部を含むほぼ全地域に生息する。

夜行性で、単独または家族で生活する。雑食性で、特に種子や穀物類を好む。人家では家具の隙間などに巣を作る。河原や畑では、他の動物の掘った巣穴などを利用して生活し、草の種や葉、花、野菜などを食べる。しばしばハウス栽培の作物に被害を与える。

[編集] 語源

妊娠期間が20日程度であることから「はつかねずみ」の名が付いたとされる。一説によると、噛まれても痛くない「甘口(あまくち)」のネズミというところから「甘口鼠(あまくちねずみ)」と呼ばれたものが、写し違いから後に「廿日鼠(はつかねずみ)」となったともいう。だが、江戸時代に「あまくちねずみ」と呼ばれたのはおそらくヒメネズミの類であるから、この説は受け入れ難い。

[編集] 広義の「ハツカネズミ」と「マウス」

ハツカネズミは、ドブネズミやクマネズミのようなクマネズミ属 Rattus の家ネズミよりずっと小さい。多くのヨーロッパ言語では、英語の 'mouse' (複数形 'mice')と 'rat' のように、ハツカネズミなどの小型ネズミ類と、クマネズミ属の大型ネズミ類を、別の名称で呼び分け、日本語の「ネズミ」のように、両者を併せて指す呼称がない。

日本語の「ハツカネズミ」は、通常、英語の mouse (あるいは、各国語のそれに該当する語)の訳語に当てられている。その場合、この語は種としてのハツカネズミ Mus musculus だけではなく、小型ネズミ類一般を指す語として使われ得る。

なお、人家を住処とする「家ネズミ」のうち、小型ネズミ類は、日本では狭義のハツカネズミのみである。

[編集] 実験用マウス

日本では、特に実験用に改良・繁殖した飼養変種を指して「マウス」と呼ぶことが多い。実験用にはモデル生物として用いられる。マウスはあくまでハツカネズミの飼養変種なので、として記載されるときは「ハツカネズミ」 Mus musculus ということになる。ゲノムプロジェクトによって全ゲノム配列が解読されている。ラットとともにヒトの進化や病理を解明する有力な手がかりとされる。

実験用マウスは、野生のハツカネズミに比べてかなり大型である。アルビノのものが一般的だが、さまざまな毛色の系統が存在し、体毛のない系統のものは「ヌードマウス」と呼ばれる。ヌードマウスは胸腺が欠如しているため細胞性免疫が機能しない。そのため拒絶反応が起こらないので移植実験に多用されている。

マウスの系統化は非常に進んでおり、代表的なクローズドコロニーとしてICR、ddyが、代表的な近交系としてA(アルビノ)、AKR(アルビノ)、BALB/c(アルビノ)、C3H(野生色)、C57BL/6(黒色)、DBA/2(淡チョコレート色)などが知られている。 マウスの存在は、医学・生理学等の発展に大きく寄与している。

マウスは、愛玩動物として飼育されることもある。日本でも、江戸時代から白黒まだらのハツカネズミが飼われていた。この変種は日本国内では姿を消してしまったが、ヨーロッパでは「ジャパニーズ」と呼ばれる小型のまだらマウスがペットとして飼われており、DNA調査の結果、これが日本から渡ったハツカネズミの子孫であることがわかった。現在は日本でも再び飼われるようになっている。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月26日 (月) 11:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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