ハリー・ポッターシリーズ

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曖昧さ回避 ハリー・ポッターは、この項目へ転送されています。主人公のハリー・ポッターについては「ハリー・ポッター (架空の人物)」をご覧ください。
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ハリー・ポッターシリーズ』(Harry Potter Series)は、イギリス作家J・K・ローリングによるファンタジー小説。映画化もされている。

目次

[編集] 概要

20世紀末のイギリスを舞台に、魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、ハリーの父母を殺害した当人でもある、世界の支配を企む強大な闇の魔法使いヴォルデモートとハリーとの戦いを描いた物語。

ハリー・ポッター・シリーズ第6巻の発売を待つ行列(アメリカ・デラウェア州の書店)

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』がロンドンのブルームズベリー出版社から1997年に刊行されると、全く無名の新人による初作であるにもかかわらず、瞬く間に世界的ベストセラーになった。子どものみならず多数の大人にも愛読され、児童文学の枠を越えた人気作品として世界的な社会現象となった。

日本語版のタイトルは、例外なく『ハリー・ポッターと○○の△△』という形である。

最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』の原書が2007年7月21日に発売された。日本語版は2008年7月23日発売。日本語版の発売日は、映画版のハリー役、ダニエル・ラドクリフの誕生日。

[編集] 登場人物

ハリー・ポッターシリーズの登場人物を参照。

[編集] 作品リスト


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[編集] 『ハリー・ポッター』シリーズ本編

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石
Harry Potter and the Philosopher's Stone1997年6月30日発売)
Harry Potter and the Sorcerer's Stone (US版、1998年9月1日発売)
イギリス版での"the Philosopher's Stone"が、アメリカ版では出版社の強い要求で"the Sorcerer's Stone"に変更されて出版された。イギリスでは"philosopher"という単語で「魔法使い」(錬金術師)というニュアンスが読者に伝わるのに対して、アメリカでは"philosopher"だと読者は「哲学者」を連想し「魔法使い」につながることがほとんどない、というイギリス英語アメリカ英語の違いが米国側の主張する理由であった。
日本語版単行本 ISBN 4-915512-37-11999年発売)
日本語版携帯版 ISBN 4-915512-49-52003年発売)
第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋
Harry Potter and the Chamber of Secrets (1998年7月2日発売)
日本語版単行本 ISBN 4-915512-39-82000年発売)
日本語版携帯版 ISBN 4-915512-54-12004年発売)
第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999年7月8日発売)
日本語版単行本 ISBN 4-915512-40-12001年発売)
日本語版携帯版 ISBN 4-915512-55-X (2004年発売)
第4巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット
Harry Potter and the Goblet of Fire (2000年7月8日発売)
日本語版単行本 ISBN 4-915512-45-22002年発売)
日本語版携帯版 ISBN 4-915512-60-62006年9月21日発売)
第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Order of the Phoenix (2003年6月21日発売)
日本語版単行本 ISBN 4-915512-51-7 (2004年発売)
日本語版携帯版 ISBN 978-4-915512-66-72008年3月17日発売)
第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス
Harry Potter and the Half-Blood Prince2005年6月16日発売)
日本語版単行本 ISBN 4-915512-57-6 (2006年5月17日発売)
第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝
Harry Potter and the Deathly Hallows2007年7月21日発売)
日本語版単行本 ISBN 978-4-915512-63-6 (2008年7月23日発売)

[編集] J・K・ローリングによる解説書

J・K・ローリングが印税を慈善事業に寄附する目的で書き下ろした本。物語上に存在する本で、ホグワーツ魔法魔術学校の教科書や図書館蔵書の体裁をとっている。『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法動物の解説や、物語で大きな位置を占めるクィディッチという架空のスポーツの歴史が書かれており、『ハリー・ポッター』シリーズの理解を助けるものとなっている。

日本語版については、期間限定出版だったため既に絶版となっており、現在は書店在庫のみの販売となっている。現在、静山社のホームページで在庫が残っている書店を調べるサービスが行われている。原作国イギリスでは出版社売り上げの100%を、日本の出版元である静山社は70%を慈善事業に寄付している。

ホグワーツ校指定教科書1『幻の動物とその生息地
Fantastic Beasts and Where to Find Them
日本語版 ISBN 4-915512-43-6 (2001年発売)
ニュート・スキャマンダー (Newt Scamander) 著(実際の著者はJ・K・ローリング)。
ホグワーツ校指定教科書2『クィディッチ今昔
Quidditch Through the Ages
日本語版 ISBN 4-915512-44-4 (2001年発売)
ケニルワージー・ウィスプ (Kennilworthy Whisp) 著(実際の著者はJ・K・ローリング)。

[編集] 吟遊詩人ビードルの物語

J・K・ローリングがハリー・ポッターシリーズの完成後に執筆した、物語上に存在する童話集。原書は7冊だけ作成され、文章とイラストは全て手書き。7冊全てに違うそれぞれ献辞がつき、革装丁でムーンストーンの装飾が施されている。6冊はローリングのごく親しい友人に渡され、1冊はローリング自身が共同創設者になっている慈善団体 Children's High Level Group の支援に充てるべく、2007年12月13日サザビーズのオークションにかけられた[1]

オークションにかけられた本は当初3万から5万ポンドで落札されると予想されていたが[1]美術商 Hazlitt, Gooden & Fox の代理の元、Amazon.com が195万ポンド(約4億5千万円[2])の価格で落札した[3]。これは現代文学の手書き原稿として、J・K・ローリングの著作として、そして子供向け書籍として最高の落札価格だとサザビーズは述べている[3]

Amazon.comは他国版を含むAmazonのウェブサイトに、この1冊の写真や内容のネタバレを含むレビューなどを掲載し[2]、また各国で公開展示を行っている。日本では2008年7月23日から7月27日伊勢丹新宿店で、また同年7月30日から8月3日にジェイアール京都伊勢丹で公開展示を行った[4]。またこれに先立ち、Amazon.co.jpの『ハリー・ポッターと死の秘宝』を予約した中から抽選で選ばれた20人が、予約特典イベントとしてこの原書の中身を閲覧することができた。

さらにAmazon.comは、ハリー・ポッターシリーズのイギリス版の出版社Bloomsbury、アメリカ版の出版社Scholasticとともに、『吟遊詩人ビードルの物語』の新版を発売することを決めた[5]。内容はイラストのみ原書から複製されるが、ダンブルドア教授による解説などが追加されている[6]。出版元は前述の慈善団体 Children's High Level Group とし、売り上げは当団体に全額寄付される[5]

吟遊詩人ビードルの物語
The Tales of Beedle the Bard
新版が2008年12月4日に発売された。

[編集] 主要な各国版の出版形状等について

日本語版 
全巻揃っているのは単行本のみ(静山社が出版権をもつ)。第5巻まで携帯版(新書版サイズのソフトカバー)が出版されている。訳者はいずれも松岡佑子。『ハリー・ポッター』シリーズ各巻の表紙画と章ごとの挿し絵はアメリカ画家ダン・シュレシンジャーによる。
英語版 
主要な英語版としては作者J・K・ローリングの母国イギリス版(ブルームズベリー社)と各国版中最大の出版部数のアメリカ版(スコラスティック社)が存在する。作者はイギリス人なので原稿はイギリス英語で書かれている。アメリカ版では原稿のオリジナルな単語についてアメリカ英語風に修正して出版している。また、イギリス版は挿し絵がないのに対し、アメリカ版はメアリー・グランプレによる挿し絵が随所に挿入されており読者の文章理解の助けとなっている。

[編集] 原作版にまつわる問題

[編集] 登場人物の人種構成に対する批判

[編集] 宗教的批判

詳細は「en:Religious debates over the Harry Potter series」を参照

ハリーポッターシリーズは魔女・魔法使いの冒険を描いたストーリーであり、児童文学において同様のテーマ(オカルト)を扱った小説が多数出版される原因となった。本国イギリスはもとより、子どもの活字離れに歯止めをかけ、世界中にセンセーションを引き起こしたとも言われる。そのため、大ベストセラーになるにつれて、以外に由来する超自然的な力である魔術を罪だとするキリスト教やイスラームの保守派・原理主義者から、『オカルトを助長し魔術を美化する』、さらには『悪魔的で許しがたい邪悪な物語』などと批判を浴びた(旧約聖書には、魔術が偶像礼拝や犯罪・安息日違反と並んで罪であると記されている)。

このため、アメリカのキリスト教の保守派団体などでは、同シリーズが教会の敷地内で焼かれるなどの極めて厳しい処置がとられたこともある。なお一部の読者などからも、物語中に登場する呪文の中には、実際にラテン語として呪いの意味のある単語があるなどという指摘もある。

例)物語中に登場する、相手に想像がつかないほどの苦しみを与える禁じられた呪文である「クルーシオ」とはラテン語で、「わたしは、十字架にかけ、苦しめ、拷問にかける」という意味である。なお十字の架はキリスト教の発祥以前から、広くラテン系文化を源流とする欧州社会において罪の象徴とされている

また、シリーズのタイトルも含めて、何らかのオカルト用語と関係しているなどという非難もある。呪いにかかわらず、物語中に登場するさまざまな呪文はフランス語やラテン語などに語源があり、この部分も論争の原因となっている。その他にも、作品中には実際のオカルト儀式や思想に存在、あるいは類似すると思われるさまざまな要素があるため、物語が明確にフィクションであるとされているにもかかわらず、キリスト教教会や信者達は、フィクションであろうと同シリーズに対して非常に強く反対している。このような反応に対し、逆に一部の文化人からは宗教による思想統制や言論規制の危険性も指摘されている。

イスラーム諸国では、「この作品はハラーム(禁止・非合法などの意味)である」とする法学者も現れ、キリスト教でも保守派の聖職者が販売禁止を訴えるなど、ハリーポッターは宗教界で少なからず論争を巻き起こした。出版社や映画製作者はこの件に依然として頭を悩ませている。

また一部のリベラル派のキリスト教徒、イスラム教徒はこの作品を楽しんでいるが、保守派の信者達はこの作品に依然として強い難色を示している。なお、聖書によれば厳密にはこのような作品を読むのは罪である[要出典]。しかし一部のリベラル派の信者達は、なんらかの理由をつけてこの作品や関連した映画を見ていることも事実である。

原作者であるローリングは、これらの団体からの非難について、「ファンは『オカルト』を支持しているわけではないし、作品に悪魔的な要素などあるはずもない」と完全否定している。

[編集] 日本語版にまつわる問題

[編集] 翻訳に関する問題

  • 原文の単純な誤訳
    1. 第1巻(第16章・原書p206-207)のスネイプの謎解きパズル、「slyly the poison trie to hide. You will always find some on nettle wine's left side.(イラクサ酒の左にはいつも毒入り瓶がある)」を「毒入り瓶のある場所は いつもイラクサ酒の左」と誤訳したため、原書ではきちんと筋が通っているパズルが日本語版では解けなくなっている。これについて出版当初から「解けないパズルを出すなんて、やはりハリー・ポッターは低レベルな児童書の域を出ない」との批判があったが、これはあくまでも日本語版の誤訳と、原書に挿し絵がない事が原因である[8]。なお、現在日本語版だと添付されているしおりにパズルに関する挿し絵があるので、誤訳がなければ検証内では絞り切れなかった瓶の大きさに関する選択ができ、ただ1つの答えを論理的に導き出せる。
    2. 第5巻(6章)原文の「camp out」をキャンプしたと訳して、「そうだ、学校が休みになると、君の父さんのところでキャンプした」と記述した。正しくは友達の家でキャンプしたのではなく、「君の父さんのところに転がり込んだものだ」となる。[9]携帯版では修正されている。
    3. 第5巻(25章)「I'm on probation」を「それと、停職になった」になったと訳しているが、ハグリッドはこの言葉を言った後も働き続けている。probationは「猶予」や「保護観察」といったニュアンスになるので、ハグリッドは停職になったのではなく観察処分になっただけと思われる。携帯版では「停職候補」に変わっているが、停職ではなく解雇をするつもりの観察処分なので「停職」は関係ない[9]
    4. 第6巻(20章)ヴォルデモートは他意がなさそうな様子で職をもとめにきたが、実は近くの村の宿屋ホッグズ・ヘッドに手下たちを待機させていたことをダンブルドアに指摘され、居直って「あいかわらず博識ですね、ダンブルドア」と返した。人から怪しい行動を指摘されて返す言葉が「博識ですね」というのはずれている。omniscientには「博識の」というような意味もあるが、ここでは「お見通しですね」「千里眼ですね」などが正しい[9]
  • 誤訳ではない(演出?)が、現代ではあまり使われない言い回しやカタカナ語が定着した単語への過剰な古語による表現
    1. 後生だから(お願いだから)、唐傘(からかさ:唐から伝来した傘、パラソル)、朝餉(あさげ:朝食)、厨(くりや:台所)、竈(かまど:ガス台)、若様(ある店主が名門出身の少年に対して使った呼称)、手水場(ちょうずば:バスルームもしくは手洗い場)、下手人(殺人犯)、旅籠(はたご:食事を提供する宿屋)など[9]
  • 日本語の誤った表現
    日本語の単語が、標準的な日本語の意味とは異なる意味で使われている箇所が多々ある。
    1. 第5巻(4章p108)「あの人は、ふくろうが途中で傍受されるかもしれないといってた」というロンの言葉だが、傍受できるのは電波だけなので間違っている[9]。この場合可能なのはふくろうを捕獲して通信を調べる事である。
    2. 第4巻、ハリーがおじに向かって効き目のありそうな脅し文句を言った場面。「やったぞ。殺し文句を言ってやった」と記述しているが、「殺し文句」とは相手をうれしがらせて引きつける言葉のことで、「効果的な脅し文句」のことではないので間違い[9]

[編集] その他の問題

  • 第4巻以降、返品を不可とする「買い取り制」となったため、一般の小売りと同等のリスクが発生した。(詳しくは再販売価格維持制度を参照)

この点については、発行元である静山社自体が小さな出版社であるため、大量発注を受けた結果として大量の返品を抱えた場合のリスクが小さくないという出版社側の事情もある。[10]

[編集] 映画

ハリー・ポッターシリーズの映画化はワーナーブラザーズが行っている。ハリー・ポッター役はダニエル・ラドクリフロン・ウィーズリー役はルパート・グリントハーマイオニー・グレンジャー役はエマ・ワトソン。2001年に映画ハリー・ポッターと賢者の石が公開され大反響を呼んだ。その後も続編が次々と製作され、現在は7作目の製作をリーブスデン・スタジオで行っている

[編集] 脚注

  1. ^ Sotheby's to auction never-before-told wizarding stories by JK Rowling, Children's High Level Group
  2. ^ J. K. ローリング 『The Tales of Beedle the Bard』 吟遊詩人ビードルの物語, Amazon.co.jp
  3. ^ NEVER-BEFORE-TOLD WIZARDING STORIES BY JK ROWLING SELL AT SOTHEBY’S FOR £1,950,000, Children's High Level Group
  4. ^ 『吟遊詩人ビードルの物語(The Tales of Beedle the Bard)』公開展示のお知らせ, Amazon.co.jp
  5. ^ J K ROWLING’S CHILDREN’S CHARITY TO PUBLISH THE TALES OF BEEDLE THE BARD ON DECEMBER 4, 2008, Children's High Level Group
  6. ^ Amazon.co.jp: The Tales of Beedle the Bard(Amazon限定版)Collector's Edition Offered Exclusively by Amazon: J. K. Rowling: 洋書
  7. ^ ニューヨーク・タイムス紙・2007年7月11日
  8. ^ 桜花学園大学教授によるパズルの検証、ネタバレ注意[1]
  9. ^ 週刊文春7月10日号
  10. ^ 京都新聞
ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク



最終更新 2009年11月19日 (木) 20:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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