ハンデキャップ競走
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ハンデキャップ競走(ハンデキャップきょうそう)は、競馬において、出走馬にできるだけ均等に勝利できる機会を提供する目的で行われる競走(レース)のことをいう。ハンデキャップ戦、ハンデ戦、あるいは単にハンデあるいはハンディとも呼ぶ。
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[編集] 概要
大別すると走破距離によるものと負担重量によるものの2種類に分けられる。
前者は主に速歩競走で実施され、負担重量こそ定量制だったが、各出走馬の距離適性などを考慮して競走距離を前後させる仕組である。日本の競馬では現在速歩競走は行われていないため採用されていないが、日本国外で行われている速歩競走や、またオートレースでも一部採用されている(オートレースでのハンデキャップ競走についてはハンデレースを参照)。
後者については距離こそ全馬一定となるものの、出走馬の過去の競走実績などを考慮して、馬に背負わせる錘(おもり)[1]の負担重量を、実力上位馬に対してはそれを増やし、逆に成績の芳しくない競走馬に対しては軽減させることが一般的とされている。そのため、実際の競走では負担重量の軽い馬(=実力の足らないと思われている馬)が上位に入線することが少なくなく、また、実力があっても負担重量の重い馬は人気を下げることもあるので、高配当も期待できる場合もある。
負担重量におけるハンデキャップの決定は、出馬投票終了後に各出走登録馬の過去の競走実績などを踏まえて主催者のハンデキャッパーによる合議によって決定される。全馬が「横一線」で入線することがハンデキャッパーの「理想」とされている。
[編集] 中央競馬
[編集] 平地競走
一般的に、一番大きい負担重量の馬(トップハンデ馬)を最初に決め、そこから順次出走登録各馬の負担重量を決めていく。
負担重量の重い馬(馬齢重量との差分)上位3頭に対して優先出走権が与えられる。
ハンデは最も軽量で48kg。そこから0.5kg単位で調整される。重い場合には上限が無いが、実際には63kg以上が課されることはまずない[2]。GI級競走の実績がある馬がハンデキャップ競走に出走すると、大体は58kg〜60kg台のハンデを背負わされることになる。最近はどの陣営も重いハンデを背負わされることを嫌っている為、GI級競走で実績のある馬をハンデ戦に出走させることはほとんど無い。ただしGI級競走で勝ち負けしたがその後の成績が芳しくなく、ハンデがさほど重くならないと判断される場合は、相手関係等を見てハンデ戦に出走させることもある。
現在、過去一年以上出走していない馬は出走資格がない[3]。
日本では通常GIII級競走以下であることが多く、GII級のハンデキャップ競走は、数こそ少ないが長い伝統を誇るものとなっている。現在日本にはハンデ戦のGI級競走は無い。一方、欧州ではハンデキャップ競走に格付けがなされることはないが、アメリカやオーストラリアなどではGIでもハンデキャップとなっている競走がある。
[編集] 障害競走
障害競走では重賞10競走のうち京都ジャンプステークス、小倉サマージャンプ、新潟ジャンプステークス、東京オータムジャンプがハンデキャップ競走として行われていたが、2009年からすべての競走が別定重量となる。
[編集] 地方競馬
2006年12月6日にクイーン賞(船橋競馬場)がダートグレード競走として初のハンデキャップ競走として行われ、2007年には兵庫ゴールドトロフィー(園田競馬場)とサマーチャンピオン(佐賀競馬場)が追加された。
中央競馬と異なり、地方競馬では近年でも65kg以上のハンデを背負う例が見られ、トチノミネフジがワード賞(大井競馬場)で65kg、ヨシノキングが新春クラウン(笠松競馬場)で68kgを背負った記録がある。
岩手県競馬組合では2009年度から、騎乗する騎手の前開催時点のリーディング順位に応じて負担重量を決定する「騎手ハンデ競走」を実施している。
[編集] ハンデキャッパー
ハンデキャッパーは、ハンデキャップ競走における負担重量の決定を行う役職である。適切なハンデキャップを設定するために、自身が主催する競走成績はもちろん、他主催者の競走馬が出走する場合はそれらの競走成績もチェックする必要がある。
中央競馬のハンデキャッパーは、ハンデキャップの設定以外にも下記のような仕事がある。
- JPNランキング(レイティング)の設定
- ワールドスーパージョッキーズシリーズにおける、出走馬のランク付け
このうちJPNランキングについては、毎年、国際ハンデキャッパー会議によってワールド・サラブレッド・ランキングに反映される。
日本中央競馬会での役職は「公正室ハンデキャップ役」である。
[編集] 日本の主なハンデキャップ競走
- 中山金杯(中山競馬場)
- 京都金杯(京都競馬場)
- 日経新春杯(京都競馬場)
- 中山牝馬ステークス(中山競馬場)
- ダービー卿チャレンジトロフィー(中山競馬場)
- 目黒記念(東京競馬場)
- ラジオNIKKEI賞(福島競馬場)
- 京成杯オータムハンデキャップ(中山競馬場)
- アルゼンチン共和国杯(東京競馬場)
- クイーン賞(船橋競馬場)
- 兵庫ゴールドトロフィー(園田競馬場)
- サマーチャンピオン(佐賀競馬場)
- 小倉記念(小倉競馬場)
[編集] 日本以外の主なハンデキャップ競走
[編集] 脚注
- ^ 錘は騎手が体重調整のために身に着ける場合もある。
- ^ テンポイントの事故等を考慮していると言われている。
- ^ 適切なハンデを設定できなくなるため。このことから適鞍のハンデ戦に出走させるため、その手前に明らかに守備範囲外の距離やコースで施行される別定重量戦に出走させる場合がある。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月8日 (日) 13:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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