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曖昧さ回避 ハンマーは、この項目へ転送されています。その他の用法については「ハマー」をご覧ください。
曖昧さ回避 この項目では、日常道具の槌について記述しています。鎚矛とも呼ばれる武器については「メイス」をご覧ください。
様々な槌(三木市立金物資料館

(つち)とは物を打ち付けたり、潰したりする道具。手で持つ柄の部分とそれよりは重い頭部からなる。使い方は柄を持って振りその慣性で頭部を対象物にたたきつけて力を加える。槌は、英語からのハンマーという言葉もよく使用される。

また大工やイベント設営に携わる人間など、仕事の道具として金槌や木槌などがある。地域により呼び名が違うが、槌を使っている者の間では殴りと呼べば通用する。ただし、正確には玄翁、ハンマー、なぐりは、それぞれ指す物が異なる。

目次

[編集] 種類

木工用の釘抜き付きハンマー
(クローハンマー)
ボールピーンハンマーの頭部
木槌
プラスチックハンマー
ゴムハンマー

[編集] 金槌(かなづち)

頭部が金属製の槌で代表的な用途は打ちである。用途により多くの種類があり個別に名前が付いている場合もある。頭部の材質は炭素工具鋼 (S55C) が多いが・銅ベリリウム合金・ステンレスなど各種存在する。

玄翁(玄能、げんのう)
頭部の片側が平面で通常に釘を打ち、反対側はやや凸になった曲面になっており木に傷を付ないよう最後の打ち込みに用いる。この凸面側は「木殺し」と呼ばれる。名称は槌で殺生石を退治した玄翁和尚(源翁心昭)に由来するとも言われている。
片手ハンマー(ボールピーンハンマー、Ball peen hammer)
形態は上記と同様で金属加工用である。片手ハンマーのサイズは頭部の重量によって呼ばれていて、ポンド単位で1-1/2、2、2-1/2、3などがあり、1ポンド半が標準的なサイズである。
大ハンマー (Sledgehammer)
大きな重い部品を挿入したり抜き出したりするのに使う。頭部は両面とも平たいものが多く、2から20ポンドほどで、両手で持って振る。日本で言う「掛け矢」。
テストハンマー
機械の部品を叩き、反響でそれがきちんと固定されているかどうかを調べる道具。頭部は一方が尖っていて1/4から3/4ポンド。柄が頭部に比して長いのが特徴である。
板金ハンマー
板金作業に用いられるハンマー。鉄板を叩いて自在に曲げられるよう、様々な形状のものがある。
クローハンマー (Claw hammer)
頭部の片側が釘抜きになっているハンマー。クロウハンマー・ネイルハンマーとも呼ばれる。釘抜きを兼用できることから一般家庭に普及し、日曜大工で単に金槌という場合、これを指す事も多い。
スライディングハンマー (Sliding hammer)
対象を「叩く」「押し込む」のではなく、「引っ張り出す」用途のハンマー。筒状のウェイトに一本の棒が差し込まれており、片方がフック、もう片方がウェイトが抜けないようにストッパーとなっている。フックを引っ張り出したいものにかけ、ウェイトをストッパーに叩きつけることで引き出す力を得る。
びしゃん
石材の表面に風合いを出す為に使われる、面が四角で格子状のスパイクが付いているハンマー。

[編集] 木槌(きづち)

頭部が製のもの。小型のものでは「のみ」を叩いたり、「」の刃の調整に用いるのが代表的な使い方である。 建築用に用いられるやや大振りな物は一般に掛矢(かけや)と呼ばれ、ほぞなどの木材を打ち込む際に使われる。 ほかに穀物の製粉餅つきに用いるものもあるが、これは(槌の形状なのは横杵)と呼ばれる。

日本書紀』の記述には、木槌を即席の武器として用い、弓矢を放つ敵兵に勝利したと言う話がある。

他にも、何かを発言しようとする人などが、周りを静かにさせて注意を引くために、木槌を用いる事がある。代表的なものではオークションで主催者が入札を促したり、テレビドラマなどの裁判の場面で裁判長法廷にいる人に注意を促したり閉廷を宣したりするために使う(現実の日本では民事刑事問わず使用しない)事がよく知られている。

日本の公的機関では参議院において、議長が本会議開始の合図として使用している。

[編集] プラスチックハンマー

頭部がプラスチック製のもの。叩く対象物に傷が付きにくいため、部品の嵌め合わせや取り外しに使われることが多い。プラハンと略される。

ショックレスハンマー
ハンマー頭部の中におもり(鉄球や砂など)が3/4ほど入った容器があり、打ちつけた後の反動が少ない。

[編集] その他

頭部の材質は他に、ゴム製のものもある(ゴムハンマー)。また実用目的ではない架空、あるいは玩具の槌には次のようなものがある。

打ちでの小槌
大黒天が手に持っており、振ると福を授けるとされる。
ピコピコハンマー
笛が組み込まれ、叩くと『ピィ』と鳴る玩具

[編集] 横槌

いわゆる金槌は叩く部分の太い円柱に対して、柄の部分の細い円柱がその側面から出て、両方の円柱の軸は垂直になる。これに対して、叩く部分の底面から柄が伸びており、両者の軸が同一直線に乗るものを横槌という。単に槌と言えばこれを指したこともある。木製で、を叩いたりするのに用いた。ツチノコが槌に似る、というのもこれである。

[編集] 補足

  • 泳げない人のことを「かなづち」という。金槌を水面に落とすと、すぐに水中に沈んでしまう事に由来するといわれている。
  • ハンマーを持つ人には、すべてが釘に見える (If all you have is a hammer, everything looks like a nail.)
    マーフィーの法則の中にもあげられている諺。自分が持っている手段に固執することを戒めたもの。
  • 制裁を与えることを「鉄槌を下す」と言うことがある。
  • 空手等において握った拳の小指側側面で打つのを鉄槌打ちという。
  • ウェイトトレーニングの種目で、手の平を上に向け、上腕二頭筋を巻き挙げるダンベルアームカールと異なり、ハンマーを打つように握り拳を立てて行うカールを「ハンマーカール」と表記する。
  • ソビエト連邦の国旗や中国・ベトナムの政党の旗には、鎌と鎚が描かれている。
  • ボクシングや格闘技で、強いパンチを「ハンマーパンチ」と表現することがある。特に大振りの強いフックパンチをそう表現することが多いが、他のパンチでもハンマーパンチと表現することもあるので、明確な定義はない。
ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年9月18日 (金) 13:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【槌】変更履歴

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