ハーシェル宇宙望遠鏡

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ハーシェル宇宙望遠鏡の想像図

ハーシェル宇宙望遠鏡(Herschel Space Observatory)とは、ヨーロッパ宇宙機関赤外線宇宙望遠鏡計画である。2009年5月14日に打ち上げられた。計画名は赤外線を発見したウィリアム・ハーシェルに因んでいる[1]

目次

[編集] 概要

1982年にThijs de Graauw(オランダ宇宙研究所)、Gisbert Winnewissr (ケルン大学), Michael Rowan-Robinson (インペリアル・カレッジ・ロンドン)、Glenn White (Open University、ラザフォード・アップルトン研究所)とMalcolm Longair (ケンブリッジ大学)らにより原案が立てられた。計画の実現までに26年が費やされている。

宇宙望遠鏡はカンヌ・マンドリュー宇宙センターで製造され、アリアン5ロケットで宇宙背景放射を観測するプランク衛星と共に打ち上げられ、地球-太陽の第2ラグランジュ点を中心とする直径70万kmのリサージュ軌道を周回する。打ち上げ費用は11億ユーロ。

[編集] 観測機器

この計画の正式名称は"遠赤外およびサブミリ波望遠鏡"(FIRST,Far Infrared and Sub-millimetre Telescope)と呼ばれており、宇宙望遠鏡としては初の遠赤外線およびサブミリ波の帯域での観測を行うものとなる予定である。望遠鏡の反射鏡の直径は3.5m(f:0.5)あり、これまでに打ち上げられたこの波長域を観測する宇宙望遠鏡として最大の大きさとなっている [2]。観測機器は液体ヘリウムにより1.4Kまで冷却され、熱雑音の影響を最小限にして観測を行う。2000リットルの液体ヘリウムが搭載されるが、消耗した際には、観測も不能となる。3年間の運用を想定している。

主要な観測機器は以下の3つである。

  1. PACS(Photodetecting Array Camera and Spectrometer):カメラと低分解能の分光器で55-210マイクロメートルの波長に対応する。分光器は1000から5000の分解能で10-18 W/m²の弱い信号を検出できる。カメラは独立した2つの帯域(60-85/85-130マイクロメートルと130-210マイクロメートル)で撮像できる。検出限界は数ミリジャンスキー(mJy)である。[3]
  2. SPIRE (Spectral and Photometric Imaging Receiver):1カメラと低分解能の分光器で94-672マイクロメートルの波長に対応する。分光器の分解能は250マイクロメートルの波長において40から1000でおよそ100~500mJyの輝度の点光源を撮影できる。点光源の検出輝度は2mJyを下限とし、4から9mJyまでである。.[4]
  3. HIFI (Heterodyne Instrument for the Far Infrared):遠赤外領域の高解像度分光器で分光器の分解能は107である。[5]分光器は157から212マイクロメートルと240から625マイクロメートルの2つの帯域で運用される。

[編集] 目的

[編集] 出典

[編集] 脚注

  1. ^ "Herschel Factsheet" (1 February 2007). 2007-09-29 閲覧。
  2. ^ "Herschel". European Space Agency Science & Technology. 2007-09-29 閲覧。
  3. ^ "PACS - Photodetector Array Camera and Spectrometer". 2007-09-29 閲覧。
  4. ^ "SPIRE - Spectral and Photometric Imaging Receiver". European Space Agency. 2007-09-29 閲覧。
  5. ^ "HIFI - Heterodyne Instrument for the Far Infrared". European Space Agency. 2007-09-29 閲覧。

[編集] 関連

[編集] 文献

  • Harwit M. (2004). “The Herschel Mission”. Advances in Space Research 34 (3): 568–572. DOI: 10.1016/j.asr.2003.03.026.
  • Thorsten Dambeck (May 2009). "One Launch, Two New Explorers: Planck Readies to Dissect the Big Bang". Sky and Telescope: p. 24 - 28

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月17日 (土) 10:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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