ハ長調

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ハ長調
ハ長調
各言語での名称
英語 C major
独語 C-dur
仏語 Ut majeur
伊語 Do maggiore
中国語 C大調
音階
自然長音階
ファイル:Points whole tone.png全音を、ファイル:Points semitone.png半音を示す。
近親調
平行調 (VI) イ短調
属調 (V) ト長調
属調平行調 (III) ホ短調
下属調 (IV) ヘ長調
下属調平行調 (II) ニ短調
同主調 ハ短調
異名同音調
なし
  

ハ長調(はちょうちょう)は、西洋音楽における調のひとつで、 (C) 音を主音とする長調である。

目次

[編集] 音階と和音

音階構成音
上行→下行 1 2 3 4 5 6 7 8 7 6 5 4 3 2 1
自然長音階 C D E F G A B C B A G F E D C
和声的長音階 C D E F G A♭ B C B A♭ G F E D C
旋律的長音階 C D E F G A B C B♭ A♭ G F E D C

赤マスは一般に臨時記号により表される

和音構成音
コードネーム C Dm Em F G Am Bdim CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5 G7(9)
第9音 A
第7音 B C D E F G A F
第5音 G A B C D E F G A B C D E F D
第3音 E F G A B C D E F G A B C D B
根音 C D E F G A B C D E F G A B G
和音記号 I II III IV V VI VII I7 II7 III7 IV7 V7 VI7 VII7 V9

コードネームは実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。

[編集] 特徴

教会旋法の一つであるハを主音とするリディア旋法・クソリディア旋法は歴史が古く、1525年にイオニア旋法と名称を変更し、これがハ長調の起源となった。

シャルパンティエはこの調について「陽気で勇壮」と述べている。マッテゾンは「かなり荒削りで大胆な性質を有している」と述べている。素朴で安定感があるとされる。[要出典]

18世紀初期に管のトランペットが考案されて以降、19世紀初期にかけて、トランペットとティンパニが使える調ということから従来からのニ長調に次いで祝賀的行事向けに盛んに書かれた。このことから、ペラの序曲や管弦楽で好まれた調である。

楽譜上、ハ長調の曲は調号を用いないため、読譜が容易である。また、多くの楽器で運指が容易であるという理由で、改作を含む演奏初心者のための曲にはこの調が多く用いられている。

ピアノにおいては、すべての指が同一平面上に置かれるハ長調の音階は、支点が全く無いので運指が最も難しい。打鍵のために長い人指し中薬各指を無理に曲げなければならず、脱力を旨とする高速演奏には当然不向きである。ベートーヴェンの作品には本調が比較的多く同名短調も含めると多数に上る。ピアノに管弦楽的集団演奏を志向していた作者を象徴している。どの楽器奏者も公平対等に扱ってこそ合奏の妙が生まれるのであり、読譜が簡単なことに加え特定楽器奏者に有利不利がない外観を備えているからである。しかし後のショパン作中にはハ長調は前奏曲などわずかしかない。ピアノの運指を中心にしている作者の選択結果である。

弦楽器の内、ヴァイオリンでは開放弦にハ音が使われていない。イ短調の平行長調として活用するのが演奏実技上無理がない。しかしヴィオラやチェロ等では最低音にハ音がありハ長調について調整する必要がない。

管楽器は変ロを中心とするのも多くここでもハ長調演奏には工夫が必要である。こうした人間工学的な配慮をする楽器も歴史的に数多あったが作製者の時代が過ぎると廃されるものもまた多く、その原因については究明されていない。木管ダブルリード属オーボエバスーン(発明当初よりハ管)が良く響く調である。19世紀中期までの管弦楽ではハ長調の曲で使用するナチュラルホルンの種類によって、低いハ長調と高いハ長調の二種類があった。通常は低いハ長調であって、バッソのハ管を使用した。重厚で渋い響きが特徴である。アルトのハ管は音域が高く、高次倍音が出しにくいので滅多に用いられなかった。

ハ長調から最も遠い長調(遠隔調)は嬰ヘ長調(または変ト長調)でともに調号が6個あるが、ハ長調と同じく嬰種(♯系)でも変種(系)でもない、中性の調性をもっている。

[編集] ハ長調の曲の例

[編集] 関連項目

最終更新 2009年12月3日 (木) 07:47 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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