バイパス道路

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バイパス道路(バイパスどうろ)とは、市街地などの混雑区間を迂回、または峠・山間部などの狭隘区間を短絡するための道路である。地図ではBP(By-Pass)と略されることもある。

狭義には、本道の2地点間を別経路で接続する道路であり、本道と同じ路線名がつけられ、区別するために○○バイパス等の名称が付加される。バイパス道路の起終点のうちいずれか一方あるいは両方が本道と接続していないこともあるが、将来延伸して接続する構想がある場合の他、他の路線を経由した間接接続を前提としている場合もある。

広義には、バイパスの名称でなくとも、別の路線が別経路としての役割をしている場合もある。バイパスとして建設された道路が本道となり、下記のごとく既存道路が旧道として格下の路線となった場合、本道が事故災害などで渋滞や通行止めとなった際には立場が逆転し、旧道が迂回路としての役割を果たす。 また、複数の路線を横に接続する道路にバイパスと名付けられることもある。

目次

[編集] 概要

バイパス道路の建設は、道路改良事業のひとつである。基本的にはそれまでの道と比べ線形改良と拡幅がなされ、カーブや勾配を少なくするためにトンネルや堀割・高架橋を多用したり、信号を無くすために立体交差構造にしたり、より高規格な道路として開通する。なお、計画時の整備予算の都合や交通量の予測、用地収容の進捗などにより暫定2車線道路として開通し、後に拡幅、完成になる場合もある。

[編集] 都市部での効果

ある市街地に対してバイパス道路を設置する事により、通過交通(その道路を通過するだけの交通)が市街地を通ることによって発生する渋滞事故騒音などの問題を軽減したり防ぐことができる。市街地では難しい大規模な道路拡幅も可能となる。通過交通のためだけでなく、その市街地を出発地または目的地とする交通を円滑に誘導する役割も持つ。

主要道路でありながら車線数が少ないなどの要因でボトルネックになっている区間などの交通問題を解消するため、一般的には市街地を避けた郊外部に建設するケースが多い。

[編集] 山間部での効果

山間部に多く見られる屈曲した狭隘区間に対してバイパス道路を建設することにより、ボトルネックを解消し疎遠であった地域間交通を促進する効果が発生する。また、大型車の通行を可能とする事で物流の活性化を図る事ができる。

路肩崩落などの災害が多発する区間に設けられるバイパス道路の場合は、事故発生防止・災害復旧費用の節減・災害復旧の為の不通期間の縮小などの効果が期待される事も多い。

[編集] バイパス建設後

バイパス道路が作られると、それまでの道路は「旧道」と呼ばれるようになることが多い。またこの「旧道」は、格下の道路(例えば一般国道に対する都道府県道市町村道)に位置づけられることがある。新しい道路が本道に位置づけられた場合はバイパスという名称は不自然であるが、そのままになっている場合も多い。山岳地帯の場合は、交通需要や道路維持費用の都合により旧道が放棄されてそのまま廃道になる場合もある。

バイパス道路は、通行料が無料の場合と有料の場合がある。多額の事業費がかかった場合などには、受益者負担の観点により、道路利用者から料金を徴収する有料道路となる場合がある。この場合、償還が終わるなどして、有料のバイパス道路が無料開放されるケースもみられる。また、開通時から無料での通行が可能となっているものもあり、新潟県新潟市にある新潟バイパスなどがそれに該当する(新潟市近郊のバイパス道路については新潟市内のバイパス網も併せて参照)。

近年では交通需要の大幅な伸びにより、以前建設されたバイパス道路が手狭となり、バイパス道路を更にバイパスする道路の建設も行われている。

例えば、建設中の国道17号上尾道路は以前建設された国道17号大宮バイパスとほぼ同じ区間をバイパスする形である(ただし、現在の本線は大宮バイパスで、旧本線は県道になっている)。また、国道1号の京滋バイパス五条バイパスの、第二京阪道路枚方バイパスの更に外側を迂回するバイパスである。

また、高速道路の建設を促進する為、一般国道のバイパスという名目で国土交通省直轄の高速道路が建設される事もある(国道468号首都圏中央連絡自動車道など)。

例えば、国道2号広島岩国道路山陽自動車道と別の道路として事業化されたが、起終点とも本線車道山陽自動車道と直結していて事実上の一部区間となっている。

尚、高速道路はそのものが一般道路をバイパスする役割を持っているが、場所によっては地域内の通行が圧倒的に多いことがある。これらの地域では、高速道路自体のバイパスを必要とされる一方、有料道路として建設された地域では、無料の一般道路に交通量が増えて渋滞しているのに、有料道路が閑散としている例もある。このような有料道路では夜間に料金を割引もしくは無料にしたり、国や自治体が買い取る事によって償還期限前に無料開放される事がある(例:国道1号藤枝掛川磐田浜名バイパス)。暫定2車線(計画4車線)で建設された後無料開放になっても4車線化されなかったバイパス道路において、有料時代は暫定2車線でも充分な程の交通量だったのが、無料開放によって交通量が激増して渋滞が頻発する場合もみられる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年3月27日 (金) 09:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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