バックパッカー
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バックパッカーは安価な料金で世界中を個人旅行する人々の総称。バックパックを背負って移動する事が多い事からそう呼ばれる。略して「パッカー」あるいは「バッパー(オーストラリアなど)」と呼ばれることもある。バックパッカーでありがなら、自転車を主たる手段で各国を巡る人をチャリダーという。
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[編集] バックパッカーについて
1960年代から欧米で流行しはじめ、航空券の低価格化と共に世界の若者の旅装の代表となった。 バックパッカーの多くは、ゲストハウスやユースホステルなどの安宿に宿泊し旅費を節約している。 比較的安価で泊まれるゲストハウス、ユースホステル、ドミトリー等の安宿に宿泊することが多い。 旅行者が多く集まる街には安宿街が形成され、ゲストハウス、インターネットカフェ、レストラン、旅行会社などが集まり便利である。
ホテル泊まりで賓客として扱われるパックツアーでは見えない、庶民の生の暮らしに触れるのが彼ら彼女らの主な目的である。
[編集] 日本人のバックパッカーについて
世界中のバックパッカー向けの安宿の中でも、日本人が局所的に集まる安宿を日本人宿(日本人専用宿もある)と呼ぶ。日本人宿の多くはオーナーや従業員が日本語に長けている(現地人のオーナーとは別に、日本人の管理人がいることもある)ため、海外にいながら日本語のみで生活することが可能である。同じような宿として韓国人宿・イスラエル人宿も存在するが少数派であり、基本的には人種マイノリティが集う閉鎖的な宿である。また、ヨーロッパにおいては、宿代の安さから日本人宿に泊まるアジア系や日本語に長けた西洋人、韓国人宿に泊まる日本人も多い。1990年代以前の主に東南アジアの日本人宿には俗に「長老」と呼ばれる高圧的で威張りたがる日本人旅行者がいることもあったが、最近はそのような長老も殆どなくなった。しかし未だに日本人宿には長老がいると思って日本人宿を避けたり嫌うバックパッカーも少なくない。
旅行経験がほとんどなく日本人宿の実態を知らないいわゆる脳内旅行者は、日本人宿を貶めるため日本人宿宿泊者を「英語ができない。外人コンプレックスがある。日本人同士の集団でしか行動できない小心者」などと誹謗中傷することが多い。しかし実際には日本人宿宿泊者とそれ以外を好む日本人旅行者の英語力・対外人感はほとんど変りがないことが知られている。
日本語で書かれた「情報ノート」が置かれバックパッカーに必要な様々な情報が書き込まれている。インターネットの普及した現代ではある程度の情報はネットで収集できるが、情報ノートは更に現地に即した濃密な情報が得られるため、情報ノートを見るためにだけ日本人宿に宿泊する日本人旅行者も多い。 また食費を安く浮かすためゲストハウスの宿泊者同士でお金を出し合い自炊する事もままあり、それを「シェア飯」と称する。調理の得意な者は大変重宝され、みんなの人気者になる事が多い。 仮に不味い料理が出来たとしても不味いとは言わないのが暗黙の了解。先述の情報ノートに料理のレシピが書かれている事も多い。 長期の旅行をしている者は基本的にすることが無い。そのため日本人宿にて他の旅行者の置いていった本や漫画を読んだり日本人宿泊者と話をしたりゲームをしたりして過ごしている。何のストレスも無くだらだらと過ごせる事から“沈没”(資金が尽きるまで、更にはインターネットを通じて利殖・金策してまで長期逗留)してしまう事も多い。中には共同生活をする事により恋愛関係になる男女も存在する。
最近ではブログやサイトで情報を発信する者も多く、各地の最新情報をネットにて容易に得ることが可能となってきている。また「インターネット掲示板」や「SNS」などにおいて、情報の交換が頻繁に行われるようになり、インターネット普及以前の旅行スタイルから大きな変化を見せている。
バックパッカーの中には「安ければ勝ち」と思っている者も稀にいる。「安ければ勝ち」と考えるバックパッカーは、特にアジア地域に多い。いかに安く上げるかに命をも掛けているようである。衣食住には極力お金を掛けたくないという者は屋台で食事をし、ドミトリーに泊まる。
東南アジア以西を旅行するバックパッカーはトイレを利用後、トイレットペーパーを使わず水洗いをするものが多い。現地の風習に倣っての事だが、次第に水洗いのほうが清潔であるとわかりトイレットペーパーがあっても水洗いするようになる。ヨーロッパのゲストハウスのトイレには水洗いの施設が無い事から、アジアからヨーロッパに着いた旅行者はペットボトルをトイレに持ち込み水洗いする旅行者も非常に稀ではあるが存在する。
また、地域別に平均年齢が異なる。アジア地域は沈没をする者や、学生旅行のノリを楽しむ20代が多いなど年齢層が若く落ち着きのないパッカーが多い。アフリカや中東、中南米については、30代以上の旅慣れたパッカーがアジア地域に比べて多い。ヨーロッパや北米には年齢層の偏りが少ないが、欧米だけを旅行しているパッカーにはヨーロッパ中心主義的な考えを持つ者が多い。
バックパッカーの一部は鉄道、バスなどの交通機関の利用を最小限に抑え自転車にて移動する者もおり、日本人は「チャリダー」と呼ぶ。また、車にて旅行する者を「オーバーランダー」と呼ぶ。
近年、ワンワールドやスターアライアンスなどの世界一周航空券を利用して、バックパッカー・スタイルにて世界一周をする者も多い。
[編集] バックパッカーの主な持ち物
日本人バックパッカーに比べて白人バックパッカーのバックパックが大きい傾向がある。例えばラジカセを持ち歩いていたりする日本人はほとんど見かけない。
[編集] 各国の安宿街
- カオサン通り(タイ バンコク)
- サダルストリート(インド カルカッタ)
- パハールガンジ(インド デリー)
- タメル地区(ネパール カトマンズ)
- チュリアストリート(マレーシア ペナン島)
- プタリン通り(マレーシア クアラルンプール)
- ファングーラオ通り(ベトナム ホーチミン)
- 中央洞(チュンアンドン) (韓国 釜山)
- 重慶大厦(香港九龍尖沙咀)
- スルタンアフメット(トルコ イスタンブール)
- あいりん地区(日本 大阪)
[編集] 関連項目
- 地球の歩き方 - 日本で最も著名な個人旅行者向けガイドブック
- ロンリープラネット - 世界一売れているガイドブック。日本語版もある。
- 旅行人 - 旅行作家蔵前仁一が編集長を務める旅行雑誌。ガイドブック『旅行人ノート』シリーズとともにバックパッカーをメインターゲットとする。
- 下川裕治 - 旅行作家
- 沈没(外こもり)
[編集] 脚注
- ^ コイルヒーターとは、コップの水を沸騰させるための電熱器の総称。100Vのみの対応製品を200V系の国で利用することは通常出来ない(製品内のヒューズが切れるか、そうでなければ製品の一部が溶けたり火を噴く。最悪の場合は爆発する)。 反対に200V対応製品を100Vの国で利用すると、沸騰するまで非常に時間が掛かることとなる。
- ^ 電圧変換器(トランス)とは電圧と周波数を変換するための機器である。家電製品を海外で利用する場合、その製品が対応する電圧・周波数を一致させた給電を行う必要がある。例えば、日本国内の製品をフランスで使う場合は、220Vを100Vに変換する電圧変換器を用いる。また、製品の最大消費電力を満たしている必要もある。なお、最近の日本国内の家電制品に付属するACアダプタは、複電圧対応(100V~240V対応)の場合があり、このような場合であれば電圧変換器は必要ない。
- ^ 南京錠は共同部屋(ドミトリー)に宿泊する場合、ロッカーの施錠に用いられることが多い。
最終更新 2009年8月17日 (月) 15:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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