打者

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スイングする右打者
野球におけるグラウンド内の打者位置(左打者の場合)

打者(だしゃ)とは、野球またはソフトボールにおいて、投手が投げるボールを、バットを用いて打ち返す選手のことである。バッター(batter) とも呼ばれる。公認野球規則2.08により打者は定義されている。

クリケットの打者は一般に、バッツマン(batsman) と呼称されるが、オーストラリアではバッターと呼ばれている。

目次

[編集] 概要

チームはあらかじめ9人の選手の攻撃時の打順を定めておく。これに従って、各選手は自分の番が来たときに打者となり、バットを持って打者席(バッタースボックス、打席ともいう)に立つ。打席は本塁を隔てて一塁側と三塁側に設けられているが、どちらを用いるかは打者の打ち方によって選択してよい。三塁側に位置した打者を右打者、または右打ち、一塁側に位置した打者を左打者、または左打ちという。一般的な打者は右打ちまたは左打ちのいずれか一方であるが、左右両方の打ち方をすることができる者もおり、スイッチヒッターと呼ばれる。

打席に立った打者は、打撃姿勢をとって、バットを使って投球を打つ。ただし、実際にその投球を打つかどうかは、打者の判断に任される。打者が打たなかった(打てなかった)場合は、球審によりストライクまたはボールが宣告される。

打者は、安打を打ったり、四球死球などで出塁すると走者になる。特に、打者が一塁に進塁するまで、または打順が次の打者に回るまでは、打者走者(だしゃそうしゃ)と呼ばれて区別されることもある。打者は、何らかの理由でアウトになってグラウンドから退くか、走者として出塁することで、打撃を完了する。打撃が完了したら次の番の打者に打順が回る。

右打者が右投手、左打者が左投手と対戦する場合、腕(球離れ)が見づらくなること(特にサイドスロー)に加えてカーブやスライダーなど利き腕の反対側に変化する変化球が多く、目で追いづらい背中越しにボールが現れるために投手が有利とされる。そのため代打などで打者が送られる場合は、通常、投手の利き腕の反対側の打席に立つ打者が選ばれる。一般的に腕と同様に目にも利き腕ならぬ利き“目”が存在し、選手はより広い範囲・長い時間、利き目でボールを追っていられる打席を選ぶのが打席選択の目安とされる。具体的には利き目が投手側に位置する打席、すなわち右目が利き目の場合は左打席、左目が利き目の場合は右打席である。

以下、この項目では打者走者についても述べるが、走者としての規則の詳細は走者の項も参照されたい。

[編集] 打者の役割

打者の最大の役割は、走者を本塁に生還させてチームにより多くの得点を稼ぐことである。投球を打者が打ち返せば、走者からボールが遠くに離されることになる。ボールが遠方にあれば、走者はアウトにならない。従って、打者の打撃によって走者には進塁するチャンスが得られるのである。走者の生還に貢献した打撃をした打者には、その得点の数だけ打点が記録される[要出典]

他にも、自らが走者して出塁する事,走者を進塁させる事も、打者の役割と考えられる[要出典]

[編集] 打者がアウトになる場合

次の場合、打者はアウトになる(公認野球規則6.05)。

  • 第3ストライクを宣告されたとき(これを三振という)に、
    1. 捕手にその投球を正規に捕球された場合。
    2. 無死または一死で、一塁に走者がある場合。
      正規の捕球とは、投手のノーバウンドの投球を捕手の手またはミットで完全捕球することである。無死または一死で一塁に走者がいないとき、または二死のときは、捕手が正規に第3ストライクを捕球しなかった場合は、打者は即座にアウトではなく、走者となって一塁に進塁義務が生じる(例えば、内野ゴロを打ったときと同様の状態となる)。これを振り逃げという。
  • 2ストライク後の投球をバントとして、ファウルボールになった場合。(しばしば、スリーバント失敗と呼ばれる。第3ストライクが宣告されるので、これも三振である)
  • フェアボールを打って、または振り逃げをして、打者走者として一塁に向かっているときに、一塁かその身体に触球された場合[1]
  • まだ内野手が触れていない打球に、打者走者がフェア地域で触れた場合。
  • 飛球が地面につく前に、野手に捕球された場合[2]
  • インフィールドフライが宣告された場合[3]
  • 故意落球が宣告された場合[4]
  • バッターボックスから完全に片足または両足をはみ出した状態で、バットに投球を当てた場合。(これを反則打球という)
    バッターボックスから完全に足をはみ出すとは、バッターボックスを示している白線の外に足の全部を出すことをいい、足が白線にかかっている(白線を踏んでいる)限りは、反則打球にはならない。

[編集] 打者が安全に進塁できる場合

打球が次のようになった場合には、打者は安全に進塁することが認められる。

  1. 本塁が与えられる場合
    • 本塁打を打った場合。または、明らかに本塁打となるであろう打球が、観衆や鳥、野手が投げつけたグラブや帽子などに当たった場合。
  2. 3個の安全進塁権が与えられる場合
    • 野手が帽子やマスク、グラブやミットなどを本来つけているところから離したり、投げつけたりして打球に故意に触れさせた場合。この場合はボールインプレイなので、打者走者はアウトを覚悟で本塁に進塁してもよい。なお、投げつけても、打球に触れなければそのまま続行である。
  3. 2個の安全進塁権が与えられる場合
    • 打球が、バウンドしてからスタンドに入った場合、または一度野手が触れて進路が変わった打球が、ファウルスタンドに入った場合。または、フェンスやスコアボード、木などにはさまった場合。日本ではこれらはエンタイトルツーベースと呼ばれる。この場合はボールデッドである。

また、次の場合には打者に安全に一塁が与えられる。打者は進塁し、一塁に触れなければならない。

  • 四球が宣告された場合。
  • 死球となった場合。
  • 打撃妨害が起こった場合。
  • 走者や審判員が、まだ野手に触れていないフェアボールにフェア地域で触れた場合(守備妨害)。

なお、上記のうち、死球・打撃妨害・守備妨害はボールデッドであるが、四球はボールインプレイである。四球で一塁に進んだ打者走者が塁から離れれば、触球されるとアウトになる。

上記の場合、打者が一塁に触れることは義務付けられている。最終回または延長回の裏で満塁のとき、上記のようなプレイで押し出しになり、試合が決する(サヨナラゲーム)場合、三塁走者と打者走者には進塁の義務がある。適当な時間が経っても三塁走者・打者走者が本塁・一塁に進まず、かつ塁に触れなかったときには、守備側のアピールを待つことなく、審判員はアウトを宣告する。

[編集] 用語

アベレージヒッター
安定した打率を残す打者。
フライボールヒッター
フライ性の打球をよく打つ打者。ホームランバッターに多い。
ラインドライブヒッター
ライナー性の打球をよく打つ打者。
グラウンドボールヒッター
ゴロをよく打つ打者。
スラップヒッター
外角のボールを腕を伸ばして流し打つ打者。その様子から「非力な打者」という意味もある。
スラッガー
ボールを遠くへ飛ばせる打者のこと。打率本塁打打点全てが高い成績の選手を指すこともある。

[編集] 脚注

  1. ^ 公認野球規則6.05(j)
  2. ^ 公認野球規則6.05(a)
  3. ^ 公認野球規則6.05(e)
  4. ^ 公認野球規則6.05(l)

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月24日 (火) 06:25 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【打者】変更履歴

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