ばね
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ばね(発条(旧字体では「撥條」)、弾機、英: spring, 独: Feder)とは、金属などの弾性体の復元力を利用し、弾性エネルギーを蓄積する機械要素である。名称は、一説に「跳ね」が語源であるという。
ばねに力を加え、弾性エネルギーを蓄積することを蓄勢(ちくせい)という。
弾性体は弾性範囲内ではかかった力に応じて変形し、かかった力を取り去ればもとの形に戻る。これを応用して、力をかけて変形させ、あるいは変形させることで力を蓄えることができる。このような性質を利用しやすい形にしたのがバネである。たとえば金属の変形幅はそれほど大きくなく、これを細くすれば大きく曲がるものの、今度はたやすく降伏点を超えてしまう。そこで細くしたものを長く使い、これに横からの力をかけながら、しかもその変形方向が一直線上になるようにしたものがコイルバネである。円柱状の螺旋に巻いた金属は、引っ張れば各部分では横からの力で変形するが、その力は全体に均等にかかるので個々の部分ではさほど大きくなりにくい。また各部では横への変形でありながら、全体としては伸縮する方向への長さの変化となるから、機械の部分としても扱いやすい。バネはかりはその伸縮が加重に比例することを利用したものである。
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[編集] 形状
- コイルばね:細長い金属線を螺旋(らせん)状に巻いたもの。
- 板ばね(リーフスプリング):板状の金属類を用いたもの。1枚の板でできた単板ばねと、複数枚を用いた重ね板ばねがある。
- トーションバー:棒を捻る際の弾性を利用するばね。自動車の懸架方式のうち、ダブルウィッシュボーン式サスペンションと組み合わせて用いられる場合が多い。
- 竹の子ばね
- 皿ばね
- ぜんまいばね
- 引張ばね
- 渦巻ばね
[編集] 材質
[編集] 動作
- 圧縮ばね(押しばね)
- 引張りばね(引きばね)
- 捻りばね
[編集] ゼロ長ばね
ゼロ長ばね、ゼロ長スプリング、零長スプリング (Zero-length spring) とは自然長がゼロであるばねを表す用語である。実際にはこのばねは"負の"長さを持ったばねをつなぎ、更に非弾性的な物質で長さを伸ばすことによって実現することができる。"負の"長さを持ったばねとは、ばねが伸びようとするときには互いに押し合うような2つのばねである。[1]このタイプのばねは上下動地震計に用いる目的のため、1932年にルシアン・ラコスト[2] (Lucien LaCoste によって開発された。ばねの先はマス (mass) につながっており、マスはヒンジ (hinge) つきのビーム (Beam) につながっている。ばねによってマスに働く力はの鉛直成分はビームの位置に関わらず、ほぼゼロであるように調整されている。これにより、この装置は非常に長周期の振り子となっている。地震計に長周期の振り子を用いると、地震による非常に速度の遅い波を感知することができる。ラコストのゼロ長ばねは重力の変化に対しても非常に敏感であるため、重力計にも用いられている(LaCoste重力計)。ドアクローザーにはゼロ長ばねに近いばねが用いられていることが多く、このためドアが少しだけ開いているときにも閉じる力が生じ、ドアをしっかりと閉める働きをする。
[編集] その他
- ばねの振動の変位が小さい場合(調和近似が成り立つ範囲内)は、調和振動子とみなせる。
- 英語の "spring" は、季節の春や泉も意味するが、これは湧き出るもの→春の芽生え→ばねの意味に転化したものである[3]。英語の辞書には、"spring"の項目にこの3つの意味が収録されている場合が多い。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献と脚注
- ^ 原文:In practice this is done by combining a spring with "negative" length (in which the coils press together when the spring is relaxed) with an extra length of inelastic material.
- ^ フランス系の人であるため、ラコスト。
- ^ http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=spring&enc=UTF-8&stype=0&dtype=1 プログレッシブ英和中辞典のspringの項目より]
[編集] 外部リンク
- バネの分類・一覧JIS規格用語
- バネに関する用語の英語(英文サイト)
- ねじ・ばねの業界専門紙 / 金属産業新聞社





