バビル2世

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バビル2世』(バビルにせい)は、横山光輝作の漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。

ここでは、パラレルストーリー的な続編である『その名は101』(そのなはワンゼロワン)についても取り扱う。

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目次

[編集] 基本設定

はるかな昔、地球に不時着して帰れなくなり住み着いた宇宙人・バビル。彼が残した遺産・バベルの塔と三つのしもべを受け継いだ超能力者・浩一が、世界征服を企む悪の超能力者・ヨミと戦う物語。

[編集] 5000年前の出来事

5000年前、宇宙人・バビルは宇宙船の故障により地球に不時着した。彼はその科学力と自らの超能力によって時の権力者を動かして巨大なバベルの塔を建設させる。当初の目的は故郷に救助信号を送るためであった。しかし科学的知識に乏しい地球人は、一瞬のミスから完成直前の塔の大半を破壊してしまう。

故郷へ帰ることをあきらめて地球人と結婚したバビルは、破壊されたバベルの塔を子孫に託そうと決心する。彼は宇宙船の機器をもとに、いつの日か生まれるであろう自分と同じ体質を持つ子孫を探し出す装置と三つのしもべを作り上げた。この遺産を受け継ぐ人間が自分の2世になるのである。バビルは自分と同じ超能力をもった子孫にそれを託すことができるのを幸せだと考えた。

[編集] バベルの塔

超高性能コンピュータが管理しており、5000年間の地球上の様々な出来事を記録している。人工砂嵐を起こしてその所在を隠し、催眠ライト・レーザー砲・ミサイルなどで武装、侵入者は塔内に仕掛けられた数々の罠で撃退する。そして破壊されても自動修復する機能を持ち、バビル2世に超能力者としての教育を施す装置や傷ついたバビル2世を癒す治療装置も完備している。アニメ第1作のみ「バビルの塔」と呼ばれる。第1作において声を担当した声優は山田俊司(現:キートン山田)

[編集] キャラクター

バビル2世
本名、山野浩一(アニメ版では古見/神谷と苗字がそれぞれ違っている)。ごく普通の中学生の少年だったが、バベルの塔が発する電波を感じ取ることができ、塔のコンピュータに正当な後継者=2世と認められた。5000年前に地球にやってきた宇宙人・バビルの遠い子孫であり、バビルと同じ体質を持ち超人的な知力と体力、様々な超能力を発揮する。バベルの塔と三つのしもべを受け継いで世界の平和を乱すヨミと対決していく。
ヨミ
世界を支配しようとする悪の帝王。バビル2世同様にバビルの遠い子孫であり、言わばバビル2世の兄というべき存在で、バビル2世と同等の超能力を持つ。各地に秘密基地を建設して多くの部下を従えており、その種類も科学者・技術者・超能力者・サイボーグ工作員と多岐にわたる。各国の要人に改造人間を送り込んでいるため、国家をも意のままに操ることができる。三つのしもべに対抗してさまざまなロボット兵器を作り出してバビル2世に戦いを挑む。実は後継者候補としてバベルの塔に呼ばれたこともあったが能力が不適合だったため、その記憶を消されていた。バビル2世との直接対決で何度倒されても復活する。部下想いの面もあり、バビル2世を倒すチャンスを犠牲にしても部下の救出を優先したり、有用な作戦提案を即採用する度量の深さをしばしば見せる。原作者の横山はヨミの年齢について、110歳くらいをイメージしていると述べている。
由美子
古見医院の一人娘で浩一の同級生。突如行方不明になった浩一を心配していた。ヨミの工作員に銃撃され傷を負い、血だらけで現れた浩一に驚き、父と共に介抱する。アニメ版(1作目)では浩一のいとこで浩一に想いを寄せているという設定のヒロインとなっている。
五十嵐
国家保安局局長。バビル2世からヨミの世界征服計画に関する報告書を渡されてヨミの陰謀を知り、以後バビル2世に協力するようになる。何か事件が起きた場合は、新聞に「書籍 バベルの塔 手に入れました」と暗号広告を打つことで連絡をつけている。
国家保安局副局長
五十嵐と共にヨミの部下に拉致されそうになったところをバビル2世に救われた。
伊賀野
国家保安局の腕利き調査員。バビル2世と共に突如音信不通に陥ったF市の調査におもむく。最初はバビル2世をまったく信用していなかったが、何度も命を救われ、その超能力を目の当たりにしてからは良きパートナーとして活躍した。バビル2世に友情を感じている。

[編集] 三つのしもべ

ロデム
普段は黒豹の姿をしているが、本当の姿はスライム状の不定形生命体。どんな姿にも変身することができるため、囮や諜報活動、また側近としてバビル2世の保護を受け持つ。ロプロスやポセイドンと違う点はバビル2世とテレパシーで会話できること(ヨミと会話できるかは不明)。バビル2世やヨミのエネルギー衝撃波には弱く、活動不能に陥るので戦闘にはあまり向いていない。
ロプロス
巨大な怪鳥型ロボット。超音速で空を飛び、口からロケット弾と超音波を放つ。目にはカメラを装備しており、写真を撮影してそのデータを塔のコンピュータで分析することもできる。三つのしもべの中では最初に登場し、バビル2世を家から連れ出す役目もした。ヨミの作り出したV号との戦いで外装がはがれ、以降はメカニックの表面がむき出しになった。主に戦闘や移動などに活躍する。
原作第4部ではバビル2世をかばい、水爆ミサイルの直撃を受けて破壊された。
ポセイドン
巨大な人間型ロボット。指にレーザー砲、腹部に魚雷を装備している。パンチ力やキック力も強く、大型船の船底を一撃でぶち抜くほど。攻撃力は三つのしもべ中最強。海中を高速で移動し海を拠点とするが、陸上でも活動できる。目のランプを点滅させて信号を送り、バビル2世と会話することが出来る。

[編集] 超能力

バビル2世とヨミの用いた超能力を記載。エネルギー吸収能力以外は両者とも用いることが可能。

超体力・超感覚
人間の潜在能力を引き出せるので、常人の何十倍もの筋力で超スピードの運動能力やジャンプ力・怪力を発揮する。視力・聴力も非常に鋭敏で事前に本能的に危機を察知するなどの超感覚もある。
超再生能力
瀕死の重傷を負っても短期間で回復できる。
フライング能力
どんな高い所からもクルクル回転しながら猫のように受身をとって着地する。
テレパシー
他人の心の中を読んだり、遠隔地にいる相手に自分の意思を伝えたりする。また他の超能力者から読まれないように自分の心にバリアーを張ることもできる。
催眠術
特殊な眼光で一瞬にして相手を催眠状態にして意のままに操る。
変身能力
顔の筋肉を変化させて他人の顔になる。全身の筋肉も同様に変化させ、別人になりすますことができる。
火炎アタック
全身から高温の炎を吹き出し、体当たりする。
テレキネシス
念力で周囲の物体を自由に動かすことができる。戦闘においては岩石や建築物を破壊したり、大量の石のつぶてを相手にぶつけたりする。
エネルギー衝撃波
腕から衝撃波を放って相手の内臓をズタズタにしてしまう。凄まじい威力を持つが、相手と組み合わなければ放つことが出来ない。大量のエネルギーを消費するため、使い過ぎると老化現象を起こす。
エネルギー吸収能力
エネルギー衝撃波を吸収して体力を回復できる。ヨミはこの能力を持たなかったため、バベルの塔から後継者とみなされなかった。

[編集] 超能力のデメリット

バビル2世やヨミの超能力は強力だが、決して無限ではない。使えば使うほど激しい疲労を起こし、急激に力を消耗すると老化現象をおこす。バビル2世は超能力を使った後の激しい疲労について塔のコンピュータに理由を訊ねるが、制限が掛けられているらしくコンピュータは答えない。彼は第3部最後の戦いで超能力を使い果たしたヨミの姿を見てようやくその答えを知ることになる。

[編集] 宇宙ビールス

第3部に登場。アメリカの宇宙衛星にくっついて地球に飛来したミクロの知的生命体。生物に寄生して成長し、最後にはその生物を支配する。このビールスは過去の地球でも猛威をふるったことがあり、死者の復活やドラキュラ狼男など多くの魔人伝説を生んだ。ビールスに感染した人間は皆血を吐いて倒れるが、その中でビールスに耐えられる体力を持った者はビールス人間として復活する。感染後は超人的な体力・知力の他にテレキネシスや火炎放射といった超能力を発揮し、数人で手をつなげばつなぐほど超能力が増していく。死亡したヨミを復活させ、その超能力を数倍に増す。弱点はニンニクのエキス。

[編集] 漫画

バビル2世1971年 - 1973年 週刊少年チャンピオン連載。全4部。単行本全12巻。

第1部 1971年28号(7月5日号) - 1972年6号(1月31日号)
平凡な中学生・浩一は毎晩砂漠にある高い塔の夢を見てはうなされていた。ある日、巨大な怪鳥に連れ去られた浩一は夢で見た砂漠の塔へと導かれる。そこははるかなる昔、宇宙人・バビルが超科学をもって作り上げたバベルの塔だった。バビルの後継者=「バビル2世」とみなされた浩一はカプセル内でコンピュータから100日間の教育を受け、超能力者としての才能を開花させていく。
次に浩一が塔から指示されたのは、チベット山中に多くの部下を従えて君臨するヨミという謎の人物と会うことだった。ヨミは2人で力を合わせて世界を征服しようと持ちかけるが、浩一は拒絶する。ヨミの操る岩石ロボット・ゴーリキの追撃を三つのしもべの力で振り切った浩一は、しもべの力とバベルの塔の科学力を使ってヨミと対決する決意を固める。
ヨミは世界各国の要人に改造人間を送り込み、世界を意のままに操ろうとしていた。超能力者としての未熟さから一時ピンチを招いたバビル2世だったが、改造施設のある秘密基地を破壊することに成功する。しかしヨミは自分もバベルの塔の後継者候補であった記憶を取り戻し、逆に三つのしもべを操ってバビルを倒そうとする。
しもべをうかつに使えないと悟ったバビルはロプロスを使ってヨミを砂漠におびき出し、直接対決する。エネルギー衝撃波によるすさまじい戦いでバビルは倒されたかに見えたが、実はヨミのエネルギーを吸収していた。回復したバビルの放った渾身の衝撃波でヨミの心臓は停止し、砂漠の砂に埋もれてゆくのだった。
第2部 1972年7号(2月7日号) - 1972年35号(8月21日号)
ヨミは倒されたかに見えたが、実は仮死状態で生きていた。息を吹き返したヨミは超能力を使った後の激しい疲労と老化現象に着目し、今度はバビルを徹底的に疲れさせてから倒す作戦に出る。バベルの塔に送り込まれた超能力者チームと怪力ロボット・バランとの戦いでピンチに陥ったバビルだったが、塔のコンピュータに助けられ、危うく難を逃れた。
回復したバビルはヒマラヤ山中に作られたヨミの秘密基地に忍び込み、反撃を開始する。しかしバビルはヨミの送り込んだ超能力者との激しい戦いや突如コントロールが利かなくなるしもべ達に悩まされ、重傷を負って吹雪の中で行方不明になってしまう。
バビルが行方不明の間、沈黙を続けていたヨミだったが、自ら作り出した超能力増幅装置が仇となり、能力の使いすぎで既に衰弱死していた。復活したバビルの命令で動き出した三つのしもべにより秘密基地は完全に破壊され、ここにヨミの野望は潰えた。
第3部 1972年36号(8月28日号) - 1973年31号(7月23日号)
アメリカの人工衛星が日本の山中に落下した。人工衛星に付着してきた宇宙ビールスに感染した人間は高熱を発して死亡するが、生き残った人間は異常な体力と超能力を発揮して仲間を増やしてゆく。ニンニクエキスが弱点であることを塔のコンピュータがつきとめ、バビルはビールス人間退治に奔走する。しかしビールス人間の1人はヨミに興味を持ち、ヒマラヤ山中でヨミの死体を掘り返して復活させてしまう。ビールスによって蘇ったヨミはバビル以上の超能力を発揮し、バビルを苦しめる。直接対決で倒されそうになったバビルを救ったのはヨミとビールスとの仲間割れだった。
再び部下を集めたヨミはロプロスに似たV号という怪鳥ロボットを作り上げる。ヨミはバベルの塔の周辺国、バラビア共和国とサルダンを攻撃してロプロスに罪をなすりつけ、V号を塔近くの砂漠に潜ませて周辺国とバベルの塔を戦わせようと目論んだ。その企みに気がついたバベルの塔はV号と激しい戦闘を展開するが、その最中、バラビア共和国の爆撃機の大編隊が現れ、爆撃を開始する。壮絶な迎撃戦の末に1機の爆撃機が大量の爆弾を抱えたまま塔に墜落して大爆発。塔は大破して活動停止、バビルも重傷を負ってしまう。ヨミはすかさず偵察隊を送り込むが、塔のコンピュータはかろうじて偵察隊を全滅させる。それを見たヨミは塔の未知の能力に恐れを抱き、ダメージを負ったV号修理のために引き上げてゆくのだった。
次にヨミは日本のF市に秘密基地を作り、ここを拠点にビールス人間を増やそうとする。数に勝るビールス人間やV号に苦しめられたバビルだったが、国家保安局の調査員・伊賀野や自衛隊と連携してF市を包囲し、ヨミの基地を破壊することに成功する。
そして最後の直接対決が繰り広げられ、バビルの作戦で既に疲労させられていたヨミは老人化してしまう。瀕死のヨミは自らの死期を悟り、用意しておいたロケットPH304号に回収されていずこともなく去ってゆく。
第4部 1973年33号(8月6日号) - 1973年47号(11月12日号)
人々の謎の自殺が連続して起きた。バビル2世が調査すると、自殺したのは皆事故で手足を失い、不乱健博士によってヨミの身体のパーツを移植された人々だった。他人の身体で培養されたパーツをつなぎ合わせることにより、ヨミが再び復活する。
ヨミは北極にバベルの塔を上回る能力を持つ基地を建設しようとするが、その野望を阻止すべくバビルはロプロスに乗って北極に向う。対するヨミはアメリカの原子力潜水艦から奪った核ミサイルをロプロスめがけて発射。自動追尾のミサイルからは逃れられないと判断したロプロスは、命令に背いてバビルを振り落とす。ミサイルが命中し、海に沈んだロプロスは二度とバビルの呼びかけに応えることはなかった。
ポセイドンと共に北極基地を攻撃するバビルの前に、縫い跡だらけの不気味な風貌となったヨミが現れた。ヨミは身体が衰えもはやバビルと戦う力が残っていないことを告げ、これ以上基地を破壊すると原子炉が爆発して北極の氷が溶けて地球が水没するため、攻撃を中止して引き返すよう懇願する。バビルはそれを受け入れ、去ってゆく。そして1人残されたヨミは基地と共に沈んでゆくのだった。
この第4部は長い間単行本未収録であり、1986年発行の愛蔵版に初収録された。
番外編「恐怖の予言の巻」 月刊少年チャンピオン1973年5月号掲載。
第3部で舞台がF市に移る直前の話。
主人公は平凡な旅の男。空港で出会った占い師に「乗客が全員死亡するから乗ってはいけない」と止められたが、無視して旅客機に乗り込んでしまう。予言は見事的中し、旅客機は墜落。1人だけ奇跡的に助かった男は砂漠をさまよい、爆撃機との戦いで機能停止していたバベルの塔にたどり着く。そこで水と食料を奪って助かった男は街で塔の話をするが誰にも信じてもらえない。
やがてヨミがそれを聞きつけ、塔への案内人としてヨミの部下と共に送り込まれる。しかしバベルの塔は既に復活しており、部下とロボット達は全滅。男はからくも逃げ延びるが、証拠隠滅のため旅客機の墜落事故現場でヘリコプターから突き落とされて死亡する。

その名は101』(そのなはワンゼロワン):1977年 - 1979年、月刊少年チャンピオン連載。単行本全5巻。

アメリカの研究施設に収容されていた山野浩一(本作ではじめてフルネームが判明した)は、自分の提供していた血液が研究用ではなくCIAの超能力工作員を作り出すことに使われていたことを知り、嵐の夜に脱走する。浩一はコードネーム『101』と呼ばれCIAに命を狙われる中、自分の血によって生まれた超能力工作員を抹殺していく。
本作では新たに浩一の血を輸血された人間(適応者)も超能力者になるという設定が生まれた。ピストルやナイフによる流血シーンなどバイオレンス描写は前作以上にハードで、主人公のエスパー戦士としての側面が強調されている。前作とは異なり浩一の内面描写が増え、卑劣な敵への怒りやを憎しみをあらわにするシーンが多い。また恋愛描写も描かれ、浩一と恋に落ちる工作員として王銀鈴が登場する。
バベルの塔や三つのしもべはほとんど登場しない(編集部の要請だったという)。そこに至る細かい事情が語られることはないが、三つのしもべはアメリカによって捕獲され地下に厳重に封印されており、それを解放するエピソードがある。
これは一般的に「続編」と呼ばれるが、必ずしも正確ではない。連載当時第4部が未単行本化だったことを考慮して作者は第3部のラストから数年後という設定で描いており、ヨミが第3部の姿で登場したり破壊されたロプロスが無事であるなど、第4部とは矛盾点がある。このため「101」と第4部は第3部のラストから分岐した「バビル2世」のパラレルストーリーであると考えられる。

[編集] 原作に関するエピソード

当初連載は3か月程度で完結する予定だったという。しかし、あまりの人気に2年半もの長期連載となり、何度倒されてもヨミが復活するというパターンが繰り返された。

横山光輝は、バビル2世と三つのしもべの関係は西遊記三蔵法師とお供の孫悟空らをイメージして作ったと語っている。

横山は「横山光輝グッズコレクション」(2002年8月・講談社刊)のインタビューでバビル2世がヨミを倒した後の人生を質問され、「きっと孤独な、寂しい人生を送ったんだと思いますよ。」と答えている。またこのインタビューでは『その名は101』を描いた理由について「バビル2世に愛着があったから」とも答えている。

[編集] テレビアニメ

[編集] バビル2世(1973年)

NET(現:テレビ朝日)系で1973年(昭和48年)1月1日から同年9月24日まで毎週月曜日19時 - 19時30分放送。全39話。

内容
悪の超能力者ヨミの陰謀を、最新科学装備のバビルの塔(本作品におけるバベルの塔)に住む超能力者バビル2世が三つのしもべを使って粉砕することは原作と同じ。これに加えてアニメ独自の事件が起きる。
原作との最大の違いは、主人公・浩一がバビル2世となったため、幼少時から10年間育ててもらった叔父母の古見一家と心ならずも別れたという設定である。浩一にほのかな恋心を抱く浩一の従姉妹(古見夫妻の娘)由美子が浩一を探すのだが、毎回、現場にたどり着く直前に、浩一は次の戦いに備えてその地を去るために逢えない、というすれ違い描写が物語を盛り上げた。
第27話以降は舞台とサブキャラクターを一新。バビル2世は北海道のワタリ牧場の居候として平和な生活を営みながら、復活したヨミと戦うという展開となる。
声の出演

26話まで

27話以降

スタッフ
  • 制作担当:江藤昌治、三沢徹夫
  • 企画:斉藤侑、高見義雄
  • 原作:横山光輝
  • 脚本:雪室俊一、安藤豊弘、辻真先
  • 音楽:菊池俊輔
  • NETプロデューサー:宮崎慎一、小沢英輔
  • 背景:サン・アートスタジオ、スタジオコスモスアトリエローク
  • 録音ディレクター:小松亘弘
  • 録音:二宮健治
  • 撮影:高橋宏固、菅谷正昭、細田民男、酒井寿一、武井利晴、森口洋輔、相磯嘉雄
  • 効果:TFCグループ
  • 選曲:宮下滋
  • 演出助手:山吉康夫、高倉健一、寒竹清隆
  • 製作進行:石崎由子、城浩二、寒竹清隆、成本久子、伊藤治子、岸本松司、堀正春、井上ふみ子、遠藤勇二、川田武範、古沢由美、桜井利之
  • 現像:東映化学
  • 美術:浦田又治、横井三郎、伊藤英治、土田勇、勝又激、福本智雄、下川忠海
  • 作画監督:荒木伸吾、小暮輝夫、我妻宏、江藤文男、石黒育、白川忠志、岡田利晴
  • 演出:田宮武、明比正行、宮崎一哉、岡崎稔、古沢日出夫、佐々木勝利、茂野一清、山口康男
  • 製作:東映動画、NET
主題歌
  • OP「バビル2世」作詞:東映一/作曲:菊池俊輔/編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎コロムビアゆりかご会
  • ED「正義の超能力少年」作詞:菊池俊輔/作曲:菊池俊輔/編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎
各話サブタイトル
  1. 1973年1月1日 五千年前からの使者
  2. 1973年1月8日 恐怖の岩石巨人ゴーリキ
  3. 1973年1月15日 暗黒の帝王ヨミ
  4. 1973年1月22日 三つのしもべたち
  5. 1973年1月29日 これがテレキネシスだ!
  6. 1973年2月5日 危機一髪! バビルの塔
  7. 1973年2月12日 もうひとりの司令官
  8. 1973年2月19日 悪魔の秘密基地
  9. 1973年2月26日 恐怖のロッキー山脈
  10. 1973年3月5日 必殺ロボット・バラン
  11. 1973年3月12日 アンドロイド2段攻撃
  12. 1973年3月19日 ロボット電送マシンX1
  13. 1973年3月26日 人工衛星をとり戻せ
  14. 1973年4月2日 危うし!! 怪鳥ロプロス
  15. 1973年4月9日 ノートルダム発狂事件
  16. 1973年4月16日 幻の100兆円
  17. 1973年4月23日 まっくらやみの挑戦
  18. 1973年4月30日 口笛を吹く悪魔たち
  19. 1973年5月7日 マンモスゴリラの襲撃
  20. 1973年5月14日 戦慄の宇宙大作戦
  21. 1973年5月21日 赤ちゃんは超能力者
  22. 1973年5月28日 深海のカニロボット
  23. 1973年6月4日 死霊からの招待
  24. 1973年6月11日永遠の都凍れるゾロウ
  25. 1973年6月18日 死のV号作戦
  26. 1973年6月25日 総攻撃バビル2世
  27. 1973年7月2日 新たなる闘い
  28. 1973年7月9日 黄金のアミーバ
  29. 1973年7月16日 死を呼ぶギター
  30. 1973年7月23日 ロボット使いの暗殺怪人
  31. 1973年7月30日 死霊の馬ブルーペガサス
  32. 1973年8月6日 ダスト・デビル死の灰作戦
  33. 1973年8月13日 どくろ魔女の恐怖
  34. 1973年8月20日 夏に降る雪の狩人
  35. 1973年8月27日 狂った女王蜂
  36. 1973年9月3日 ヨミの秘密兵器ゴーリキ2号
  37. 1973年9月10日 謎のイプシロン星人
  38. 1973年9月17日 東京地下占領作戦
  39. 1973年9月24日 必殺! バビル2世対ヨミ
サブタイトルの補足
18話「口笛を吹く悪魔たち」は地上波再放送では欠番。東京タワーから怪電波を流すシーンに、本物の東京タワー側からクレームがついたためとの説がある。なお、同話はDVDには収録されている。2008年に行われた東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」枠での再放送では飛ばされずに放送された。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


27話以降の展開について
「放送延長により登場人物や設定を変更した新路線に改変した」といわれているが、「横山光輝プレミアム・マガジン」Vol.02(講談社刊・2008年9月19日発売)に掲載されたプロデューサー・高見義雄のインタビューに「新機軸を目指して意欲的に製作したものの視聴率が伸び悩み続け、番組強化策の一環として登場人物や設定を変更した」という証言があり、放送延長の話は特になく1年間放送を目指して視聴率回復のてこ入れが行われたために舞台や登場人物を変更したらしい。
そのため浩一が39話の最終決戦でついにヨミを倒したものの、古見家に戻り由美子と再会することなく、ずっとワタリ牧場でユキたちと楽しい日々を過ごすというラストになってしまった。このラストは「ずっと待っていた由美子がかわいそう」とファンの間では問題視され、賛否の分かれるものとなった。また、バビル2世役の神谷明も後年ロマンアルバム「バビル2世」(徳間書店刊・1979年12月30日発行)のインタビューで作品自体には「最も愛着がある」(神谷はこの作品が初の主演作である)としながらも、「バビルは26本で完結しているわけね」「後半は絵ももうひとつだった」と語り、後半1クールの展開を否定的に見ていたようだ。
備考
  • OP作詞者は東映動画プロデューサーの斉藤侑で、テレビ放映時のスタッフクレジットでは「東映一」というペンネームを用いているが、JASRACへの届け出は「東映二」であるため、テレビの音楽番組などでは作詞者が「東映二」と紹介されていることが多い。
  • EDの作詞者は「菊池俊輔」名義となっているが、実際の作詞者は斉藤である。斉藤によると、菊池名義にした理由は、作曲料の安さをカバーするため、ロイヤリティーでの埋め合わせを考慮してのことだったそうである。また、EDに関しては、楽曲がハイテンポに仕上がってきて尺が物足りなくなり、急遽4番の歌詞を追加したそうである。
  • 主題歌を歌唱した水木一郎は、録音当日に風邪で声の調子が悪く、とくに低音が上手く出なかった。そのため、後日コロムビアゆりかご会の合唱を重ねてカバーした。なお、水木一郎のソロ歌唱バージョンも後に発売された。
  • 劇伴は後年、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の「タケちゃんマン」に使用された。
  • 1月1日開始のアニメは、1963年1月1日開始の「鉄腕アトム」(フジテレビ系)以来10年振り。なお東映アニメーション作品では最初で最後。
  • 2008年9月2日から2009年1月13日まで、東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」枠にてニューマスター版の再放送が行われた。
前後番組
NET系 月曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
バビル2世

[編集] バビル2世(新:2001年)

2001年にテレビ東京で放映、全13話。 主人公名が古見浩一から神谷浩一(かみや こういち)に変更され(旧作で浩一を演じた神谷明にちなんでか)、遠縁の子(表向きの理由)として古見家で育てられたという設定になっている。

声の出演
スタッフ
主題歌
  • OP「Never Die」作詞・作曲・歌:Lapis Lazuli
  • ED「landscape」作詞・作曲:上田起士/歌:etre
各話サブタイトル
  1. 2001年10月5日 選ばれし少年
  2. 2001年10月12日 大いなる遺産
  3. 2001年10月19日 暴走する悪意
  4. 2001年10月26日 新たなる覚醒
  5. 2001年11月2日 ポセイドン発動!
  6. 2001年11月9日 絶望の街
  7. 2001年11月16日 バベルの塔攻防戦
  8. 2001年11月23日 激突!バビル2世対ヨミ
  9. 2001年11月30日 禁断の最終兵器
  10. 2001年12月7日 密林の悪魔
  11. 2001年12月14日 邪神復活
  12. 2001年12月21日 崩壊!バベルの塔
  13. 2001年12月28日 五千年の願い
前後番組
テレビ東京 金曜27:10枠
前番組 番組名 次番組
バビル2世

[編集] OVA

[編集] バビル2世(OVA:1992年)

1992年、全4巻(計120分)。発売元創美企画。ASIN B00006S254

内容
原作の第2部までのストーリーを抜粋し、最終決戦部分はオリジナルストーリーとしている。この作品では、ヨミは平気で部下を使い捨てにするキャラクターとして描かれており、声はTV1作目を担当した大塚周夫の息子、明夫が担当している。

[編集] スタッフ

  • 原作:横山光輝
  • 監督:まつもとよしひさ
  • スペシャルアドバイザー:大畑晃一
  • 脚本:並木敏
  • キャラクターデザイン:荒木伸吾、姫野美智
  • 美術監督:佐藤広明
  • 音響監督:田中英行
  • 音楽:石田勝範、平野たかよし
  • 制作:ティーアップ、J.C.STAFF

[編集] 声の出演

[編集] 主題歌

  • 「バビル/孤独のモニュメント」作詞:水谷啓二、作/編曲:見良津健雄、歌:石原慎一
  • 「砂嵐の子守唄(ララバイ)」作詞:水谷啓二、作/編曲:見良津健雄、歌:石原慎一
  • 「風に聞きたくて…」作詞:坂田和子、作/編曲:見良津健雄、歌:MacKanako
  • 「Sunrise~暁に抱かれて」作詞:坂田和子、作/編曲:見良津健雄、歌:MacKanako、岩崎元是

[編集] 各話サブタイトル

(各30分)

  1. バベルの使者
  2. 砂塵の対決
  3. 光と影の間で
  4. 蒼き閃光のかなたへ

[編集] 他作品でのオマージュ

本作のキャラクターと設定は他の横山作品と同様、バビルをビッグ・ファイアに、ヨミを黄帝ライセに、三つの護衛団の名で登場したしもべが、ロデムをアキレス、ロプロスをガルーダ、ポセイドンをネプチューンと大胆に取り込まれている。また『その名は101』のエンディングから始まったのではないかという説が話題になったこともあるが、『ジャイアントロボ』は別の世界観を持つため直接繋がっているわけではない。漫画版『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』では、ビッグファイアのしもべが、ロデムの名前で登場している。
安藤まほろのサポートメカとして、黒豹スラッシュ、巨大ロボタツジン、巨大怪鳥ヴィマナが登場している(アニメではスラッシュのみ登場)。特にアニメではスラッシュの声をロデムと同じく、野田圭一が充てている。
OVA版でバブルの塔を守護する三つのしもべ、クイズ好きの怪鳥ロブロス、魔犬ロテム、自爆する小モンスターのポセイドンが登場している。
登場する神霊機(ジン)の、地霊王海霊王空霊王はバビル2世のオマージュ。
ナノカの祖父プロスペロが作ったEウェポン、狼型のスツーカと戦闘型ゴーレムのテンザンが登場。さらに続編『蒼い空のネオスフィア』では鳥型Eウェポンのフェンサーが登場している。
TVアニメ版第11話で、東和野ミヤの側近である和洋中シスターズが、ポセイドンスーツ、ロプロススーツ、黒豹スーツを着て登場した。
第3部で空条承太郎が学生服を着ているのはバビル2世のオマージュであると原作者がコメントしている。
ヤンロンのファミリア・ランシャオはその姿からリューネからロデムみたいと呼ばれ後に声が野田圭一になっている。
ルガール・バーンシュタインは黒豹ロデムを連れている。
女性や黒豹に擬態できる使い魔イングリッドが登場する。
  • 『ルナティックナイト』
美衣暁作のアダルトコミック、三つのしもべと同名のキャラが登場するが、アニメ化の際にカルラクアールネプチューンに改名されている。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月26日 (木) 13:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【バビル2世】変更履歴

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