ジオン公国の艦船及びその他の兵器
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ジオン公国の艦船及びその他の兵器では、『機動戦士ガンダム』を初めとする「宇宙世紀」作品に登場する架空の戦艦やその他の兵器について解説する。
目次 |
[編集] 宇宙艦
[編集] グワジン級戦艦
詳細は「グワジン」を参照
[編集] ザンジバル級機動巡洋艦
詳細は「ザンジバル (ガンダムシリーズ)」を参照
[編集] チベ級重巡洋艦
チベ級重巡洋艦( - きゅうじゅうじゅんようかん)は『機動戦士ガンダム』に出てくる架空の兵器。ジオン公国が一年戦争初期に開発した宇宙重巡洋艦である。チベ自体はメガ粒子砲が開発されるより前から存在した古い艦艇で、当時はメガ粒子砲では無く実弾を発射する3連装砲を装備していた。後にその火力と厚い装甲が評価され、一年戦争前に主砲を3連装メガ粒子砲に換装され、MS(モビルスーツ)搭載能力も追加された。MS発進口は艦首にある。なお、宇宙世紀の艦艇で唯一主砲が3連装である。
カラーリングは赤茶色だが、一部にはバロムが運用した艦など緑色の物も存在する。後の設定では、将官搭乗艦や艦隊旗艦は赤であり佐官搭乗艦などは緑となっている。ムサイと比べ火力が優れ、MS搭載能力も高かった。主な武装は機関砲とメガ粒子砲である。有名な登場シーンはサイド6でホワイトベースと戦ったコンスコン艦隊の旗艦として現れた時である。その時の搭載機はリック・ドムであった。また、マ・クベが運用したこともあった。
- バリエーション
- 設定の変遷
-
- デザインは富野喜幸監督のラフをもとに大河原邦男によりクリーンアップされた。TV放映時には詳細な設定は存在していないが、ムック『ガンダムセンチュリー』において、「パプア級と同時期からある旧型戦艦に、熱核反応炉とメガ粒子砲を搭載し近代化した重巡洋艦」という非公式設定が作られた。また『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する「ティベ」も本来は改良型ではなく、デザインのリファインされたチベ級そのものであった。MS搭載数も資料によって違い、曖昧なままとなっている。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、火力・推進力ともにホワイトベースに勝り、モビルスーツも8機ほど搭載できる高性能の新造戦艦となっているが、アニメ同様、あっさりとガンダムに撃沈された。なお本作ではキシリア・ザビの母艦は「パープル・ウィドウ」なるチベ級艦とされている。
[編集] ドロス級空母
ドロス (DOLOS) はアニメ『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の宇宙空母。
全長492メートルの威容にカタパルトを7基装備し、モビルスーツ182機に加えてモビルアーマーの搭載も可能であり、補給・整備を行うこともできる超大型の宇宙空母である。
熱核ロケット5基を備えているものの戦闘艦としては機動力が低く、移動可能な要塞として運用された。武装はメガ粒子砲連装8基16門、対空砲連装2基4門などを装備しており、対艦能力は要塞並みの火力と弾幕を有する一方、対空能力は搭載MSに委ねる水準であった。艦橋は細長いアームにより前面に突き出したかたちで存在している。なお、TV版と劇場版ではエンジン部の赤い塗装の配置が異なっている。
[編集] ドロワ
ドロス級空母の二番艦「ドロワ (DOLOWA)」は当初キシリア・ザビ管轄の月(グラナダ)に配備される予定だったが、キシリアが潜水艦隊創設のため、それに反対していたドズル・ザビの管轄であるソロモンにこの艦を譲り渡す事で話をつけた経緯がある。そのためドロワは未完成ながらソロモンに配備されるが、連邦軍のチェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)の際に残存兵力と共に脱出。ア・バオア・クーではSフィールド(南側)の防御のため善戦するも、こちらも撃沈される。
アナベル・ガトーが所属していた。なお、『GUNDAM THE RIDE』にも登場しており、空母ドロワのビジュアル化はこれが初出である。
[編集] ミドロ
小説版『機動戦士ガンダム』に登場。ドロスと同形艦と思われる宇宙空母。ソロモン艦隊に所属し、ア・バオア・クーを目指す連邦艦隊との間で行われた艦隊戦において撃沈されている。一説ではミドロはドロス級二番艦であり、三番艦ドロワより先に起工されながら艤装が遅れた為に実戦参加が間に合わず、本国での試験航行中に戦争終結を迎えたとされ、この場合、ミドロを擁するジオン本国艦隊とグラナダ艦隊の健在が、ア・バオア・クーを奪取した連邦軍をして本土侵攻を断念し、講和の席に付かせる大きな要因となったとされる。
また、作中において、ギレンの命を受けたシャリア・ブル大尉がキシリア少将指揮下のニュータイプ部隊配属の為、グラナダへ赴く際に乗船していたのが同級の宇宙空母である。
[編集] ムサイ級軽巡洋艦
詳細は「ムサイ」を参照
[編集] 補助艦
[編集] パゾク級輸送艦
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。パプア級の後継艦として開発された。全長は260m。艦の前と後ろに巨大なカーゴがあり、前方に人員、後方に兵器・機材を搭載する。物資搭載量はパプアを大きく上回り、モビルスーツも約60機搭載でき、一度に4隻の戦艦に対して補給することも可能。地球・コロニー間の補給線に使用されていた。なお、補給艦のため武装は搭載していない。戦後はデラーズ・フリートの補給艦・モビルスーツ母艦としての貴重な戦力として運用された。
[編集] パプア級補給艦
『機動戦士ガンダム』に登場。一年戦争時に運用されていた補給艦である。外見は二つの艦体を横結びに接続した双胴艦の形式で、ムサイとは逆に(係留時における)下側に艦橋が設置されている。片方のみでムサイ1隻分の補給が出来る構造となっているが、固定武装はない。また搭載能力はより新しい輸送艦であるパゾク級より低く、一年戦争開戦時点で既に旧式化していた。戦後はデラーズ・フリートでも運用されているのが確認できる。
TVアニメの劇中では、ただ「旧式な補給艦」というだけで、特別な設定は存在しなかった。ムック『ガンダムセンチュリー』では、「プラズマロケット・化学燃料ロケットを推進機関として併用する旧世代のミサイル宇宙戦艦だったものを、熱核ロケットエンジンに換装し、輸送艦に改装」したものである、という設定が作られている。これは非公式なものであるが、後年のプラモデルに付属する解説文にも反映されている。前述のムックによれば、MS冷却装置を搭載していないため、使用できるMSはザクIのみとも記されていた。
[編集] ヨーツンヘイム級試験支援艦
| ヨーツンヘイム | |
|---|---|
| 全高 | 97.0m |
| 全長 | 292.6m |
| 全幅 | 170.5m |
| 重量 | 13700t(全装備重量22000t) |
| 動力源 | 熱核ロケット×5 |
| 武装 | 単装メガ粒子砲×1、連装機関砲×4 |
ヨーツンヘイム(JOTUNHEIM)は、サンライズ製作のアニメ作品のガンダムシリーズ『機動戦士ガンダム MS IGLOO -一年戦争秘録-』ならびに『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』に登場する架空の宇宙船である。
本来は貨客船として定期宇宙航路に就航していたが、一年戦争の開戦に先立ってジオン公国軍に徴用され、その巨大なペイロードを生かし新兵器試験支援艦としてジオン軍第603技術試験隊の母艦となる。
カラーリングは暗緑色。乗組員はそのままジオン軍属として艦の運用を行っている。艦長はマルティン・プロホノウ中佐相当官。
商船のため非武装であったが、ジオン公国軍に徴用された際に小型ビーム砲を1つと若干の機銃等を搭載している。またヅダ用のカタパルトやオッゴ用散布フレームなど運用試験のために必要な設備はその都度増設されている模様。他にも迷彩塗装やHLV用の物を流用したと思しきブースターも年月が経つにつれ増設された。
地球連邦軍のコロンブス級輸送艦とほぼ同サイズという設定。
同型艦に第604技術試験隊の母艦である「ムスペルヘイム」があるが、一年戦争末期ゼーゴック試験時に地球軌道上で地球連邦軍の艦船により撃沈されている。
「ヨーツンヘイム」の艦名は北欧神話に登場する霜の巨人ヨトゥンを含む巨人の世界を意味するヨトゥンヘイムに由来する。
[編集] ムスペルヘイム
『機動戦士ガンダム MS IGLOO -一年戦争秘録-』ならびに『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』の「ジャブロー上空に海原を見た」に登場。
第604試験隊の旗艦であり、エスコートなしでゼーゴックの評価試験中に1隻のサラミス級巡洋艦の砲撃を受け、撃沈された。 艦長はマルティン・プロホノウと旧知の仲。
[編集] メーインヘイム
PS2用ゲームソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』に登場。ゲームオリジナルのヨーツンヘイムの同系艦。
[編集] HLV
垂直離着陸式の軍事用SSTOで、正式には「大量離昇機」。円錐形をしており、上部には貨物室、下部にはエンジンが設置され、推進剤を補充すれば何度でも再使用でき、使い捨ての補助ブースターは不要。滑走路も不要であり、生産・運用コストが低いことから大量の物資が運搬できる。しかし非武装のため、軌道上で母艦を離脱してから着陸まで、あるいは打ち上げから軌道上で回収されるまでの間に敵に拿捕もしくは撃墜・破壊される可能性が高く、自軍による援護を必要とするところが問題点となっている。
1981年にムック『ガンダムセンチュリー』で、宇宙世紀世界でのHLVの原型であるHRSL(大重量強襲可帰還揚陸艇) が設定されている。また、ムサイの独特のエンジンレイアウトは、これを挟み込むように搭載・運搬することを目的としたものであるという、非公式な設定も作られていた。
- 劇中での活躍
- ジオン軍はルウム戦役での勝利から地球連邦軍に休戦条約を持ち込んだが、レビルの帰還により南極条約(軍事条約)に変更させ、ジオン軍は地球降下作戦を実行した。その際に3度にわたる降下作戦に運搬機として当機が使用された。
- 戦争末期になると、地球上の基地を放棄して宇宙へ脱出するために使われたが、軌道上で待ち受けていた連邦軍に撃墜されるものも多かった。戦後の0083年、アフリカのジオン残党軍が隠匿していたHLVを用い、デラーズ・フリートのアナベル・ガトーとGP02を宇宙に還した。
- なお、映像作品でHLVが登場するのは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動戦士ガンダム MS IGLOO』『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』の3作品。
[編集] 宇宙戦闘機、戦闘艇
[編集] ガトル
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。宇宙用戦闘爆撃機。固定装備はバルカン砲とミサイル。コクピットは脱出カプセルも備えている複座となっている。一週間戦争からア・バオ・クー攻防戦まで幅広く使用された。MSと比べて戦力は小さかったが機動性は圧倒的に上であり、拠点防衛やMS出撃までの敵の足止めなどに使用された。
- 機体構成
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- 球状の脱出装置を兼ねたコクピットが上下に僅かに段差を設けて左右に並び、箱型の胴体、長円型のエンジンブロックが続く、ノズルは大2小4が配されている。
- 胴体側面から下へ箱型の脚部が伸び、先端には着陸用と見られるスキッドと姿勢制御バーニアが配置されている。
- 胴体からは斜め上方へ翼上のパーツが伸びており、この先端にも姿勢制御バーニアが存在する。
- 武装
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- 胴体左右の脚部(一対)に各々5連ミサイルポッドを内装しており、その外側に2発の対艦大型ミサイルが装着可能。
- コクピットは各々2門の機関砲を備えている。
- 塗装
- ノズルユニットがオレンジ、他は赤系統単色。
また、デラーズ・フリートではガトルのエンジンとザクIIを合わせたドラッツェを開発した。但し、ドラッツェのエンジンとされているのは、モデルグラフィックス誌上で『ガンダムセンチネル0079』の一環として発表されたリファインデザイン版のガトルである。
[編集] ジッコ
戦闘用小型宇宙艇で、ガトルなどの母艦を持つ戦闘機とは異なり、連邦軍のパブリク同様、基地から直接出撃・帰投する「突撃艇」に類別される。機首にミサイルランチャーを装備し、大出力のエンジンによる一撃離脱戦法を得意とする。
元々は月面政府の自衛装備であったが、ジオン軍に接収され同軍で制式化されたという。名前が「ジャッコ」と表記されている文献もある。ゲーム『ギレンの野望』シリーズではビーム撹乱幕を張る事が出来る。
- 機体構成
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- 武装を内装した紡錘型のブロックを先頭に三角形の頂点の位置にエンジンブロックが左右に配置される。
- 各ブロックから3脚の脚を伸ばすように上側にコクピットブロックがある。
- 左右のエンジンブロックの間に、球型の推進剤タンクが3つ存在する。
- 武装
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- 先端のブロックに円状に配置した7連ミサイルを内装している。
- 塗装
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- 全体が淡い赤紫、推進剤タンクのみ濃色
[編集] スキウレ
『MS-X』に登場する宇宙用移動砲台。
スキウレはペズン計画と言われたジオンの新MS生産計画より派生した補助兵器である。MSの航続距離の不足や火力の不足を補うためのユニットの一つで、『機動戦士Ζガンダム』以降ではサブフライトシステムと呼ばれることになる装備の原型にあたる。
ペズン計画では、最も普及したMSであるザクを活用することも考えられていた。その一つがザクにマグネット・コーティングを施したアクト・ザクであり、もう一つが移動砲台スキウレであった。
スキウレはザクの全長程度(約18m)のプラットフォームの各角に4つの可変ノズルを有し、プラットフォーム中央にこれまた巨大なビーム砲を装備していた。ビーム兵器に必要なエネルギーを供給できないMSであってもビーム兵器を使えるようになるうえに機動性も向上するスキウレは軍部の目にも魅力的に映ったはずだが、量産はされなかった。『MS-X』においては、グラナダ基地の防衛に配備されたという。
[編集] ソドン
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する宇宙艇。サイド間や静止軌道 - 低軌道間の短距離物資輸送を行う「スペースタグ」として開発されたが、開戦にあたり徴用され武装を施してパトロールや物資輸送に使役された。武装は連装機銃3門。
[編集] その他の宇宙兵器
[編集] 衛星ミサイル
アニメ『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 黙示録0079 - 』に登場。ジオン軍の宇宙要塞の防衛兵器としては、メガ粒子砲や機関砲、対艦ミサイルなど従来型の火器が多く使われていたが、特に費用対効果に優れた急造兵器として新たに多数の衛星ミサイルが作られ、実戦投入された。
この兵器の原理は極めてシンプルなもので、宇宙空間をただよう直径30メートルほどの岩塊にロケットブースター数基と誘導装置を装着、目標に直撃させその質量と運動エネルギーをもって破壊するというものである。命中すればマゼラン級戦艦すら一発で撃沈したとされる。また、コストが極めて安価なことも魅力であった。
- 劇中での活躍
- 地球連邦軍によるソロモン攻略戦(チェンバロ作戦)の最中、パブリクによってビーム撹乱幕を展開され、要塞据え付けビーム兵器の長距離ビーム射撃を封じられてしまったため、ソロモン要塞司令官ドズル・ザビ中将がソーラ・システムとともに発見した地球連邦軍艦隊に対して発射を命令している。しかし、間髪の差でソーラ・システムが作動、到達前に破壊されてしまう。なお、その後もソロモン攻略戦の最中に発射されている。
- 『MS IGLOO - 黙示録0079 - 』の最終話「雷鳴に魂は還る」にも登場。宇宙要塞ア・バオア・クーのNフィールド周囲(他のS・W・Eフィールドにも配置されていることは確認できない)に多数配置され、連邦軍宇宙艦隊の迎撃の際に使用されている。その威力は、一撃でサラミス級を轟沈させるほど強力であった。
[編集] バロール
バロール(Balor、開発番号YOP-04)は、漫画作品『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』の1エピソード「視線つらぬく先に……」(単行本2巻第11話 - 12話に収録)に登場する架空の兵器である。
ミノフスキー粒子下における、観測・索敵能力の向上を目的とした観測ポッド「OP-02c」の上位機体として開発された試作観測ポッドである。全長10.2m、全幅6.4m、全高3.3m。なお機体名は、ケルト神話に登場するフォモール族の魔神で、通称・邪眼(魔眼)のバロールからとられていると思われる。
観測用センサーは専用に開発された物が搭載されており、既存の観測機器などで限界とされていた観測距離である300kmを遥かに超える510kmの有効観測距離と、既存の観測機器の24倍の解析能力を持っている。
また、従来の観測ポッド「OP-02c」は基本的に定点固定観測に運用される事が多かったが、本機は高速機動運用を前提として設計されているため、高出力の主推進器と4基の補助推進器を装備し、さらに3基の推進器を装備した高機動アームが機体の左右に装備されており、これにより運動性能は既存のMSを遥かに凌駕すると言われている。なお、この機体には操縦者は存在せず、自律型の無人機である。
だが、この機体には一切の武装は搭載されておらず、攻撃・防御に関してはほぼ無力であり、これらの面に問題点を抱える事と、この機体に莫大な開発費がかけられていた事により、コストの面で量産化は見送られ、試作機のみの製造となっている。又、莫大な開発費の責任を取らされ、開発者であるリヒャルド・ヴィーゼ教授は試験終了後、技術大学教授の席を追われ、軍属としてバロールと共にどこかへ転属される事が決まっていた。
- 劇中での活躍
- スペースコロニーの残骸周辺の暗礁空域において試験的に使用され、暗礁空域内に設置された地球連邦軍の秘匿ビーム砲台を発見、報告する。この報告によって砲台は破壊されたが、バロールの母艦ヨーツンヘイムが砲台の防衛にあたっていたサラミス級巡洋艦の追撃を受ける。バロールはヨーツンヘイムの暗礁空域からの離脱を補助する途中で小破、機能停止した。ヴィーゼ教授が命懸けの行動で再起動させ、ヨーツンヘイムは暗礁空域からの離脱に成功するが、その際にヴィーゼ教授は戦死、バロールも再び機能停止し、コントロールを失って宇宙の藻屑と消えた。 その後長い年月を経て、どこかの小惑星に不時着し大破した姿で発見されている。
[編集] ヨルムンガンド
| ヨルムンガンド (JORMUNGAND) | |
| 開発番号 | QCX-76A |
| 種別 | 超大型核融合プラズマ・ガン |
| 所属 | ジオン公国軍 |
| 開発 | ジオン公国軍 技術本部 |
| 全長 | 231.0m |
| 全幅 | 12.4m |
| 全高 | 28.4m |
| 重量 | 不明 |
| 有効射程距離 | 300km |
| 最大射程距離 | 1,800 - 2,000km |
| 射出速度 | 2,000km/s |
| 射出ビーム | 核融合プラズマ・ビーム |
| 装甲材質 | 不明 |
| 主な搭乗者(砲術士) | アレクサンドロ・ヘンメ |
ヨルムンガンド(JORMUNGAND、開発番号QCX-76A)は、アニメ作品『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第1話「大蛇はルウムに消えた」に登場する架空の兵器。その機体名は、北欧神話に登場する同名の大蛇の怪物「ヨルムンガンド」から名付けられたと思われる。
ミノフスキー粒子の発見に伴う核エネルギーの制御法と、核融合炉の小型化が実用化される以前から、次世代攻撃兵器開発プロジェクトの一環として開発された試作艦隊決戦砲である。アシストインジェクターが設置された砲身からプラズノイドを噴出させる仕組み。艦艇への搭載時には砲身を複数のモジュールに分解し、展開時にはそれを連結させて最後部に砲座部を接続させることで使用可能となる。その威力は当時の一般的な艦砲射撃の10倍以上とされる。
- プラズマが通過する砲身部分の冷却に時間がかかるため連射が不可能である。
- 射出される超高温プラズマが地球圏の磁場の影響を受けやすく、命中精度や射出速度が低下してしまう。
- 核融合炉が「1発撃つ毎にザク3機が作れる」と揶揄される程コストがかかる。
- 前線に展開している艦隊からの間接射撃指示が無ければ正確な射出が出来ない。
しかし、上記の様々な問題を抱えていたことから、その後より効率的なメガ粒子砲が実用化されるに伴い、制式化される事はなかった。ただし、艦隊を殲滅できる巨砲という発想自体は一年戦争末期に実戦投入されたソーラ・レイをはじめとするコロニーレーザーによってスケールアップした形で実用化されている。
- 劇中での活躍
- 人類初の宇宙艦隊決戦となったルウム戦役において試験支援艦「ヨーツンヘイム」により輸送され、第603技術試験隊により試験的に使用され、計3回の発射が行われた。しかし、1・2回目は前線からの観測データが送られなかったことに業を煮やしたアレクサンドロ・ヘンメ砲術長によって手動で発射されたが外してしまう。戦闘中に突如現れたジオンのモビルスーツ群により活躍の機会は失われる。
- その後、中破したマゼラン級戦艦の流れ弾によってヨルムンガンド自体が破損し、ヘンメ砲術長も重傷を負う。その後3射目を放ち、マゼラン級戦艦を一撃で轟沈せしめる威力を見せつけた。だが最終的にヨルムンガンド本体も破壊されヘンメ砲術長も帰らぬ人となり、その後二度と使用される事は無かった。
- 漫画『GUNDAM LEGACY』では、サイド3(ジオン共和国)に1基配備されており、「プラズマビーム砲」という名称で登場する。『MS IGLOO』の設定とは異なり、ジオン残党が搭乗する惑星間航行兵器「シルバー・ランス」迎撃に使用されている。
[編集] 大気圏内専用航空機
[編集] ガウ
「ガウ (ガンダムシリーズ)」を参照
[編集] ドダイYS
詳細は「ドダイYS」を参照
[編集] ドップ
「ドップ」を参照
[編集] ファットアンクル
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する大気圏内輸送機、超大型ヘリコプターである。ザク級MS(モビルスーツ)なら3機、重MSゾックなら1機を直立させたまま輸送することが出来る。両翼に取り付けられたローターをエンジンごと折りたたむことができるため、大型機でありながら駐機スペースが小さい。武装は2連装対空砲4基。
乗員2名。搬出入は、正面の観音開き扉だけとされていたが、後年ゲーム用の3D-CG設計の際に後部にスロープ兼用ハッチが追加された。また、製造数についても1機だけ(20話と29話は同一機体)という説もあったが、多数のゲームでは量産機扱いになっている。
[編集] ルッグン
| ルッグン | |
|---|---|
| 型式番号 | P01B(試作機P01A) |
| 設計 | エディ・ハイネマン技師 |
| 開発 | コーダ社 |
| 全高 | 5.2m |
| 全長 | 12.6m |
| 全幅 | 29.2m |
| 動力源 | ベクタードノズル式VF24(推力48t)×2 |
| 武装 | 20ミリ連装機銃×2 小型爆弾 APS20レーダー(レドーム)×2 AP50前方監視レーダー×2 |
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、大気圏内用の偵察機である。無胴体の全翼機で垂直尾翼を持つ逆T字型の機体に長大なビームで支えられたレドームがついた独特な形状をしている。 操縦席は機体前縁の正副独立したバブル型のキャノピー内部にある。大きくせり出したキャノピーのため下方監視も可能。後方監視用として垂直尾翼上部に観測ドームがあり、正副操縦席から椅子ごと移動することが出来る。レーダードームは上下反転が可能になっている。
2連装対空機銃を2門装備しているが、基本的には自衛用に用いられる(このほかに爆弾投下用の装備もある)。主なパイロットはバムロ、コムなど。全翼機のため、機体の安定性は高い。ジオン製航空機の中で最も完成度が高いといわれる。
- 劇中での活躍
- 『機動戦士ガンダム』本編では地球に降りた直後のホワイトベースの周囲に時折現れる。偵察機でありながら場合によってはコア・ファイターを苦戦させるほどの空戦能力があった。
- 第8話では一時停戦中に避難民の輸送にあたるガンペリーを監視するために随行していたが、避難民の親子に救援物資を投下したときにアムロ・レイのガンダムを発見して戦闘になり、ビームライフルで撃墜されてしまう(ただしバムロ・コムとも生き残っている)。
- また、ガルマ・ザビ亡き後の第11話ではシャア・アズナブルが搭乗、彼の卓越した操縦技術でホワイトベースのエンジンに損害を与えた。
- 第15話では翼をつかんだザクをぶら下げた状態で脱走兵ククルス・ドアンの潜伏する孤島まで飛行するサブフライトシステム的運用をされている。
[編集] 潜水艦、水上・水中兵器
[編集] マッドアングラー
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、特殊潜水艦隊の旗艦として使用される巨大潜水母艦であり、アスロック、サブロックなどの武装を備え、水陸両用型のモビルスーツ(MSMシリーズ)、及びモビルアーマーを多数搭載することが可能になっている。
なお、「潜水母艦」とは本来、潜水艦に補給をおこなったり潜水艦乗組員の休息施設として機能する艦艇のことであるが、本艦は機動兵器の母艦となる大型潜水艦である。
ジオン公国はもともとスペースコロニーを本拠地とする宇宙に所在する国家であるため、その軍隊であるジオン軍には大型船舶の建造ノウハウは皆無に近い。そのため、本艦やユーコン級潜水艦は、「地球連邦軍の艦艇を捕獲・改装の上、使用したもの」という設定が後年付け加えられた。
ゲーム版および小説版『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』では上記設定を反映し、ジオン特殊部隊「闇夜のフェンリル」隊がキャリフォルニアベースに潜入、連邦軍潜水艦を鹵獲するミッションがある。
- 劇中での活躍
- シャア・アズナブル少佐は北米ニューヤークにおけるホワイトベースとの戦いにおいて、ガルマ・ザビを守りきれなかったとしてドズル・ザビにより左遷された。しかしその後中佐としてキシリア・ザビ少将の配下となり、後に大佐に昇進して前線任務に復帰して指揮することとなった最初の艦でもある。大西洋上に配備され、ヨーロッパから南米の地球連邦軍本部へ向かうホワイトベースを追撃、モビルアーマー「グラブロ」などの搭載機で攻撃を仕掛けた。
[編集] ユーコン
詳細は「ユーコン (ガンダムシリーズ)」を参照
[編集] エーギル
| エーギル | |
| 開発番号 | QEX-04M |
| 種別 | 試作水中ビーム砲 |
| 所属 | ジオン公国軍 |
| 開発 | ジオン公国軍技術本部 |
| 全長 | 64.4m |
| 有効射程距離 | 約2,000m(未計測) |
| 最大射程距離 | 2,800m(理論値) |
| 射出ビーム | 核融合プラズマ・ビーム |
| 主な搭乗者(射手) | ギュンター・ローズマン曹長 |
エーギル(Aegir、開発番号QEX-04M)は、漫画作品『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』の1エピソード「南海に竜は潜む」に登場する架空の兵器である。
水中におけるビーム発射を目的として開発された機体である。尚、機体名は、北欧神話に登場する神であるエーギル (Ægir) からとられていると思われる。
本来、水中では水の分子にビームの粒子がぶつかり、進行を阻害される為に効果的な力が得られないことや、その際の摩擦熱により水蒸気爆発が発生する危険性があることから、実現は困難とされていた。だが、機体の先端から超小型のパイロットブレッドを先行射出させる事により、水中に気泡の射路を発生させ、その射路をトレースする形で、電磁気的に亜音速まで減速させたビームを発射するという方法により、これらの問題点を解消させる事を目的に開発された。
機体自身に独自の推進システムは搭載されているが、その運用にはMSを必要としている。しかし試作段階の為、機体は運用するMSを遥かに凌駕する大型のものとなっており、又、この機体に電力を供給する為に必要なサブシステムもMSに匹敵する大きさとなっている。
「水中でビームを発射する」というプラン自体は魅力的であったが、機体自身の運動性は劣悪で、攻撃に対する防御は皆無であり、運用するMSにも多大な危険が伴う為、開発計画は途中で中止される。
- 劇中での活躍
- 偽装貨物船フォルケッシャー号において、MS-06Mザク・マリンタイプを用いて海洋実験に使用された。一度目の試射では防水処理が完全でなく、湿気が機体に入り込み腐食を発生させたことにより、水蒸気爆発を発生させ小破。それらの問題点を解消した後、二度目の射出実験中に連邦軍と遭遇し攻撃を受け、排熱システムに損傷を受けた状態でビーム射出を強行、敵潜水艦を撃破するものの、機体が爆発し、運用していたMSもろとも海の藻屑と消える。
[編集] シーランス
マッドアングラー級に搭載されているホバークラフト式の高速小型艇。
[編集] 陸戦艇
[編集] ギャロップ
詳細は「ギャロップ (ガンダムシリーズ)」を参照
[編集] カーゴ
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。ランバ・ラル隊がギャロップに連結して使用した被牽引型のキャンピングトレーラーである。
ドームのような形状をしており、ホバークラフトによる浮上能力を持っている。しかし、推進力を得る機構を持っていないため自走能力はない。ギャロップと同色で塗装されている。内部については、劇中で描かれることがなかったため不明である。
- 劇中での活躍
- 劇中では第16話から第21話に登場し、ランバ・ラル隊のギャロップによって牽引されるシーンがある。
- 牽引するギャロップは第20話で撃破されたが、ランバ・ラルを失って敵討ちに燃えるクラウレ・ハモンによってストックのあったギャロップの予備エンジンを取り付けて自走できるように改造され、大量の爆弾を詰め込んでホワイトベースに突撃させるという作戦が第21話で敢行された。この作戦は結局失敗し、リュウ・ホセイの体当たり攻撃でハモンも戦死している。
[編集] ダブデ
- DOBDAY
『機動戦士ガンダム』に登場する陸戦艇。概念的には連邦軍のビッグトレーと同じである。しかし、本兵器はキャタピラによる駆動を選択しており、巨大なキャタピラを保有する。オデッサ作戦時にはマ・クベ司令を座乗させていたが、そのとき水素爆弾も搭載されていたという情報もある。
主武装は大型2連砲2基4門。艦橋両舷に2連装機関砲2基4門も装備されている。また主砲発射時には、衝撃を緩和するため、4基の接地ダンパーで車体の安定を図る必要がある。安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、本編中一度もなかったダブデの主砲発射シーンが描かれている。
OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』においては、主砲の大火力を存分に発揮。進撃する連邦軍を苦戦させた。
本級はもともと、地球連邦内のヨーロッパ地区の一部の方面軍として稼動していた部隊が設計開発していた兵器をジオン軍が転用したという情報もあるが定かではない。
[編集] その他の陸上兵器
[編集] キュイ揚兵戦車
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。兵員輸送用に開発した特殊な戦車で、劇中ではランバ・ラル隊が使用していた。パーソナルジェットを装備した歩兵たちを、敵の基地施設、艦船目前まで肉薄させたうえで飛び立たせる目的で造られた。歩兵は車体から左右に長く張り出したキャットウォークに立ったまま搭乗、シートはおろかハーネスや手すりさえなく、正面の防弾板に手でしがみついて移動する。3つの無限軌道で走行し、武装は連装機銃1基のみである。
なお、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』の映像特典「宇宙世紀余話」には無限軌道の代わりにロケットエンジンを装備した「宇宙用キュイ」が登場。ランバ・ラル隊が宇宙での破壊工作の移動手段として活用していたという。
- 劇中での活躍
- 『機動戦士ガンダム』の中盤(TV版第20話、劇場版『哀・戦士編』)に登場。グフ、ザクといったモビルスーツを次々に失ったうえ、マ・クベの妨害で補給の目途も立たないランバ・ラル隊が、対ホワイトベース戦の捨て身の戦法として二両に分乗して使用した。しかしラルは銃座に陣取りホワイトベースに肉薄、パーソナルジェットで離床して艦体にとりつき、白兵戦を仕掛けた。
[編集] サムソン
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。左右に連装機銃を備えたMS(モビルスーツ)輸送用トレーラーである。一年戦争において、地球上におけるザクタイプMSの戦略機動性を担保すべくジオン公国軍によって開発された運搬車両である。トラクター部のエンジンはガスタービン。MSザク又はグフ1機を積載したトレーラー部を牽引する。
戦争後期のMSの大型化に対応できておらず、ザク、グフ系統以外の公国軍MSの運搬は出来ない。機体が大型の陸戦用局地専用MSドムは劇中、大型航空機や機動艦艇による運搬しか描写されない[2]。トラクターの運転席モジュールは、ホバークラフトサムソントップとして分離し単独行動ができる。
[編集] サムソントップ
サムソントレーラーのヘッドの車台部分と分離した運転席部分。ホバークラフトによる浮上走行が可能であり、歩行でなければ通過できないような不整地でも高速で移動することが出来る。本来は脱出用だが、武装していることや通信設備、広いキャビンを持つことから兵員輸送車として前線に出ることもあった。
[編集] ヒルドルブ
「ヒルドルブ」を参照
[編集] マゼラアタック
「マゼラアタック」を参照
[編集] マゼラアイン
『機動戦士ガンダムMS IGLOO 2』に登場する空挺戦車。ジオン公国軍の地球降下作戦において、強襲用戦力として大量に投入された。名前に「マゼラ」を冠するが、マゼラアタックとは全く別の車種である。
[編集] 脚注
- ^ 『MS IGLOO』スタッフインタビュー第2回
- ^ ドムが地上で自力で持ちうる戦略機動性については、諸説あり確定していない。『MSV』ではドムのホバークラフト走行装置は熱核ジェットによるものとされているため航続距離がほぼ無限であるが、『機動戦士ガンダムZZ』登場の最終生産型ドム=MS-09Gドワッジは航続距離不足を補う目的で脚部に化学燃料のドロップタンクを取り付けたりしており、自力で長距離行軍するような移動能力は無いことになっている。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年9月15日 (火) 09:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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