パンテラ

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パンテラ
1987年から2003年までのメンバー写真
1987年から2003年までのメンバー写真
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ・テキサス州・ダラス
ジャンル ヘヴィメタル
グルーヴメタル
グラム・メタル(初期)
パワーメタル
活動期間 1981年2003年
レーベル Metal Magic、Atco Records、EastWest Records、Elektra Records
メンバー
フィル・アンセルモ
ダイムバッグ・ダレル
ヴィニー・ポール
レックス・ブラウン
旧メンバー
ドニー・ハート
テリー・グレイズ
デヴィッド・ピーコック
トミー・ブラッドフォード
  

パンテラ (Pantera) は、1981年アメリカ合衆国テキサス州ダラスで、ヴィニー・ポール(Dr)とダイムバッグ・ダレル(gu)の兄弟によって結成されたヘヴィメタルバンドである。1982年レックス・ブラウン(Ba)が、1987年フィル・アンセルモ(Vo)が加入し彼らが最も商業的に成功した時期のラインナップが出来上がる。これは解散までの16年間続く。

初期においては1970年代キッスヴァン・ヘイレンに影響を受けた比較的オーソドックスなHMバンドであったが、1980年代に音楽性が変わったと見られる。これにより彼等は後にヘヴィメタルのサブジャンルである「グルーヴメタル(Groove Metal)」の確立者となる。1990年、メジャーデビューとなるアルバム『Cowboys from Hell』をリリースするまでの9年間は大きな成功を収めてはおらず、80年代にリリースした4枚のアルバムは皆酷評されていたが、これを機に音楽評論家からは「90年代に最も成功したメタルバンドの1つ」と賞賛された。

目次

[編集] バンド名について

『PANTERA』という言葉自体はラテン語イタリア語ポーランド語スペイン語ポルトガル語などでヒョウを意味するものであるが、バンド名『PANTERA』は彼らの出身地であるテキサス州パンテゴ(PANTEGO) に由来する。

[編集] 音の特徴

1990年代以降のパンテラの特徴として、ギターバスドラムの音が挙げられる。基本的にはエクソダス等のスラッシュ・メタルの影響下にあるものだが、さらに極端に過激でありながら聴き心地の良い音を出している。従来スラッシュ・メタルのギターサウンドではハイゲインのチューブ(真空管)ギターアンプ(マーシャル JCM-800、メサ・ブギーMark-ⅳ等)が一般的であったが、パンテラはソリッドステート(トランジスタ)アンプのランドールRG-100を使い、それまでのスラッシュ・メタルよりも切っ先鋭いギターリフを刻んでいた。またファーマンのパラメトリックイコライザーも重要な役割を担っており、400~500Hzが持ち上がった(逆に1kHz付近は若干カット)中低域の太いギターサウンドでもあった。

『鉄板の上でゴム鞠をついた様な』とも形容されることがあるバスドラムは、手数の多い楽曲でも演奏が判別出来るようにアタック音が極端に強調された音で、さらにドラムトリガーを使用することにより50Hz付近の超低音域を補正、ギターサウンドに負けない強力な存在感のある音になっている。

なおこれらの音はサウンドガーデンデフトーンズとの仕事でも知られるプロデューサーのテリー・デイトと協力して作り上げた。

[編集] バイオグラフィ

[編集] 活動

  • 1981年ダレル・アボット(本名はダレル・ランス・アボット、後にダイアモンド・ダレル、ダイムバッグ・ダレルと名乗る) (G) ヴィニー・アボット(本名はヴィニー・ポール・アボット)(Dr)の兄弟2人によって結成される。最初のメンバーは彼等の他にテリー・グレイズ(Gu)、トニー・ブラッドフォード(Ba)、ドニー・ハート(Vo)であった。初期においてはグラムメタルバンドで、テキサスのナイトクラブなどで演奏をしていた。
  • 1982年、ドニー・ハートが脱退しテリー・グレイズがボーカルに転向。ダレルがソロギタリストとして脱退し、しばらくしてトミー・ブラッドフォードも脱退、後継者としてレックス・ロッカー(後にレックス・ブラウンと名乗る) (Ba) が加入。ドッケンクワイエット・ライオットなどのサポートを務め、各地で人気を博していく。
  • 1983年、パンテゴのスタジオで1stアルバム『メタル・マジック - METAL MAGIC - 』を録音、自主レーベル「メタル・マジック」よりリリース。プロデューサーはポール・ダレル兄弟の父である「Jerry Abbott」であった。
  • 1984年、2ndアルバム『プロジェクツ・イン・ザ・ジャングル - PROJECTS IN THE JUNGLE - 』をリリース。レーベル、プロデューサーは同じ。そしてこのアルバムで遂に彼等のミュージックビデオが作られた(曲は『All Over Tonight』)。また、テリー・グレイズが『テレンス・リー』と名前を変更した。
  • 1985年、3rdアルバム『アイ・アム・ザ・ナイト - I AM THE NIGHT - 』をリリース。サウンドがよりヘヴィになり、メタル雑誌などがバンドに関心を寄せ始める。また、彼等のの2つ目のミュージックビデオが作られた(曲は『Hot and Heavy』)。
  • 1986年メタリカの『Master of Puppets』、スレイヤーの『Reign in Blood』、メガデスの『Peace Sells...But Who's buing?』などのスラッシュメタルの傑作と言われる作品がリリースされ、これがPanteraの音楽性の発展に影響を及ぼしたと見られる。「グラムメタルのスタイルがバンドに合わない」という音楽の方向性の違いから、テレンス・リーが脱退。
  • 1987年ニューオーリンズ出身のフィル・アンセルモ (Vo)に出会う(それまでは「Matt L'Amour」、「David Peacock」が一時的に彼等のボーカルとして活動していた)。彼は以前に「Samhain」、「Razorwhite」というバンドで活動していたが、Panteraとセッションするとすぐに3人とフィーリングが合った。
  • 1988年、フィルが加入してから最初のアルバム『パワー・メタル - POWER METAL - 』を発表する。1980年代ハードロックスラッシュメタルを融合した、この時点で彼等のアルバムの中では最もヘヴィな音楽性であった。グラムメタルの要素を含んでいたが後の彼等の音楽性をすでに示したアルバムとなり、バンドの音を完成させたのは、テレンス・リーに比べて重く鋭いフィルのボーカルであったと言える。このアルバムを発売した後メンバーは真剣にグラムメタルの音楽性やイメージについて考え直す事を決め、ヴィニーは話し合いで「こんな服装では音を演れない、外へ出て楽になろう(ジーンズやTシャツや何かを身につけ)、そしてどうするか考えよう」と言ったという。メンバーは『Power Metal』を含め、4枚のアルバムを無かったこととし、より新しいヘヴィなイメージを作り始めた。4枚のアルバムはホームページにもディスコグラフィーとして掲載されず、現在では入手するのが困難なアイテムとなっている。
  • 1992年に『俗悪 - VULGAR DISPLAY OF POWER - 』を発表、全米チャート44位をマークする。
  • 1994年に『脳殺 - FAR BEYOND DRIVEN - 』を発表、全米チャート1位を獲得する。
  • 1995年グラミー賞の『ベスト・メタル・パフォーマンス』部門にノミネートされる。
アンセルモが酒とドラッグにのめり込むようになり、同時に、自身のサイドプロジェクト「ダウン」や「スーパージョイント・リチュアル」に時間を費やすようになったことから、アンセルモとバンドメンバーが次第に距離を置くようになる。
  • 1996年に『鎌首 - THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL - 』をリリース。
    • 7月13日、アンセルモがヘロインの過剰服用により心停止、何とか一命を取り留めるも、バンドメンバーとの溝が更に深まる。
  • 1997年に『ライヴ~狂獣 - OFFICIAL LIVE 101 PROOF - 』を発表する。
  • 2000年、『激鉄 - REINVENTING THE STEEL - 』をリリース。
  • 2003年、アンセルモがサイドプロジェクトでの活動を主にするようになったことから、他メンバーとの溝が一層深まり、解散。

[編集] トリビア

『パワー・メタル - POWER METAL - 』をリリース後、ダイアモンド・ダレルがメガデスのギタリスト・オーディションに参加。ダレルはメガデス加入の条件として「(兄の)ヴィニー・ポールをメガデスのドラマーとして迎え入れること」を主張したが、既にニック・メンザがドラマーとして加入することが決まっていたことから、ダレルに代わってマーティ・フリードマンがメガデスに加入した。

[編集] メンバー

[編集] 元メンバー

  • ドニー・ハート (Donnie Hart) (Vo)
  • テリー・グレイズ (Terry Glaze) (Vo)
  • デヴィッド・ピーコック (David Peacock) (Vo)
  • トミー・ブラッドフォード (Tommy Bradford) (B)

[編集] ディスコグラフィ

詳細は「パンテラの作品」を参照

[編集] オリジナル・アルバム

  • メタル・マジック - METAL MAGIC (1983)
  • プロジェクツ・イン・ザ・ジャングル - PROJECTS IN THE JUNGLE (1984)
  • アイ・アム・ザ・ナイト - I AM THE NIGHT (1985)
  • パワー・メタル - POWER METAL (1988)
  • カウボーイズ・フロム・ヘル - COWBOYS FROM HELL (1990) プラチナム獲得(US)
  • 俗悪 - VULGAR DISPLAY OF POWER (1992) 44位 2xプラチナム獲得(US)
  • 脳殺 - FAR BEYOND DRIVEN (1994) 1位 プラチナム獲得(US)
  • 鎌首 - THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL (1996) 4位 プラチナム獲得(US)
  • 激鉄 - REINVENTING THE STEEL (2000) 4位 ゴールド獲得(US)

[編集] ベストアルバム

  • 最強 - THE BEST OF PANTERA (2003)

[編集] ライブ盤その他

  • ライヴ~狂獣 - OFFICIAL LIVE 101 PROOF (1997)

[編集] ビデオ(VHS/DVD)

  • パンテラ映像全集 - 3 VULGAR VIDEOS FROM HELL (1999)

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ


最終更新 2009年7月31日 (金) 22:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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