ビンロウ

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ビンロウ

ビンロウの木と果実
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: ヤシ目 Arecales
: ヤシ科 Arecaceae
: ビンロウ属 Areca
: ビンロウ A. catechu
学名
Areca catechu L.
和名
ビンロウ
英名
Betel Palm

ビンロウ(檳榔、学名:Areca catechu)は、太平洋アジアおよび東アフリカの一部で見られるヤシ科植物。中国語では檳榔(ビンラン、注音ㄅㄧㄣ ㄌㄤˊ拼音: bīnláng )と書く。種子嗜好品として、噛みタバコに似た使われ方をされ、ビンロウジ(檳榔子、areca nut / betel nut)という場合は通常この種子を指す。ペナン島の名の由来となった植物である。

目次

[編集] 用途

檳榔子を噛むことはアジアの広い地域で行われている。檳榔子を細く切ったもの、あるいはすり潰したものを、キンマコショウ科の植物)の葉にくるみ、少量の石灰と一緒に噛む。場合によってはタバコを混ぜることもある。しばらく噛んでいると、アルカロイドを含む種子の成分と石灰、唾液の混ざった鮮やかな赤や黄色い汁が口中に溜まる。この赤い唾液は飲み込むと胃を痛める原因になるので吐き出すのが一般的である。ビンロウの習慣がある地域では、道路上に赤い吐き出した跡がみられる。しばらくすると軽い興奮・酩酊感が得られるが、煙草と同じように慣れてしまうと感覚は鈍る。そして最後にガムのように噛み残った繊維質は吐き出す。

タイバンコクから30~80km北方では、農民は水田耕土中の酸性度を吐き出した実の色の変化で測定する。口の中で赤色をしていたものが、土の酸性が強いと黒色に変化し、酸性が弱いと赤い色のままで変化しない性質を利用したものである。黒色だとまだ耕作するのは早いということであり、赤のままであったら播種してよいという判断をする。

また、檳榔子の粉は単独では歯磨剤虫下しに使用される。漢方方剤では、女神散(にょしんさん)、九味檳榔湯(くみびんろうとう)などに配合される。また、日本薬局方にも記載されている。

[編集] 成分

一般的な檳榔(この他にも葉巻タイプなどもある)

檳榔子にはアレコリン(arecoline)というアルカロイドが含まれており、タバコニコチンと同様の作用(興奮、刺激、食欲の抑制など)を引き起こすとされる。石灰はこのアルカロイドをよく抽出するために加える。

檳榔子には依存性があり、また国際がん研究機関(IARC)はヒトに対して発癌性(主に喉頭ガンの危険性)を示すことを認めている。

[編集] 習慣

檳榔子は古来から高級嗜好品として愛用されてきた。檳榔子とキンマは夫婦の象徴とされ、現在でもインドやベトナム、ミャンマーなどでは、結婚式に際して客に贈る風習がある。

床にビンロウジを噛んだ唾液を吐き捨てると、血液が付着したような赤い跡ができ、見るものを不快にさせる。そのためか低俗な人々の嗜好品として高所得層に蔑まれている。そのため近年では若者層を中心に愛好者が減少している傾向にある。

台湾では、露出度の高い服装をした若い女性(檳榔西施)が檳榔子を販売している光景が有名である。近年、台北市内では風紀上の問題からこれに対して規制が行われた。台湾では現在、道路にビンロウを噛んだ唾液を吐き捨てると罰金刑が課せられるため、中心街では路上に吐き出す習慣は無くなったが、少し離れると吐き捨てた跡や、噛み尽くしたカスが見られる。購入時にエチケット袋(紙コップとティッシュの場合が多い)が共に渡される。

若者層の愛好者の減少を売り手側は深刻に受け止めているため、甘味をつけたビンロウを売ることを模索している。

[編集] 参考文献

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月9日 (月) 20:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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