ピー・プロダクション
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ピー・プロダクションは、日本のテレビアニメ、テレビ番組、特撮番組、特殊映像の製作会社。
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[編集] 概要
60年代から70年代にかけ、フジテレビでアニメ・特撮番組を数多く制作した。通称「ピープロ」。
テレビアニメの誕生以前に動画制作を主目的に始まった会社である。すべてにおいて代表の鷺巣富雄社長の個性を反映した会社で、彼の映画・漫画人脈を生かしてその業務内容は多岐にわたり、テレビ番組制作だけでなく、映画・テレビ・舞台など映像作品全般の特殊効果映像の制作請負会社としての側面も強い。アニメ番組も実写特撮番組も同等に制作する、非常に稀有な会社だった。
手掛けた特撮作品の多くは、東映、東宝や円谷プロダクションなどが制作していた他の番組とは異なる独特の雰囲気を有しており、今なおカルト的な人気を誇っている。
「ピープロ」の命名は、山本常一による。映画に関連する英語の単語にPで始まるものが多いことに引っ掛けたもの。
主要スタッフの一人の「しのだとみお」は、プロデューサーの篠原茂のペンネームである。篠原は、「鷺巣さんと私の名前を一緒にした、私のペンネームです」とコメントしている。
[編集] 沿革
- 1960年(昭和35年)7月、漫画家うしおそうじこと鷺巣富雄が中心となり設立。動画合成機材を備え、日映科学、理研科学、新理研など短編・ドキュメンタリー映画会社の、線画、動画を製作。また大映映画のタイトル作成、特撮映画の合成を請け負う。
- 発起人には彫刻家の高山良策、山本常一、合成作画の第一人者渡辺善夫らがなり、山本は補佐役となった。アニメスタッフには、顧問に政岡憲三を招く。政岡は、実写の『マグマ大使』でも、精巧なアニメの合成作画を担当している。最盛期には50人を数える正社員がいた。
- 1964年(昭和39年)、フジテレビで『ゼロ戦はやと』を製作開始。これを皮切りにアニメ番組の自社制作を開始。『ゼロ戦はやと』の製作費は一本300万円。虫プロの『鉄腕アトム』は350万円で、どちらもかなりの低予算である。
- その虫プロの『鉄腕アトム』も、二年を過ぎるこの頃になるとスタッフが飽きてサボタージュを始め、処置に困った手塚はうしおに下請け製作を自ら依頼。結局、第93話から第144話まで4クール分をピープロが制作した。その流れか、ミニアニメーション『アトムの天気予報』の制作も請け負った。平田敏夫のコラムによると、この作品のスタッフのなかには政岡憲三らも関わっていたという。
- 同年、撮影スタッフに『大群獣ネズラ』の失敗に見切りをつけて大映を離れた小嶋伸介、田賀保らが参加する。
- 1965年(昭和40年)、特撮番組として『クラブ君の冒険』を企画、白黒パイロットフィルムを製作。この企画の権利を東急エージェンシーが強引に取得、プロデューサー上島一男は企画のカラー化と大橋史典の登用を要求。この後ろ盾で、企画は『マグマ大使』の実写化へと発展する。
- 1966年(昭和41年)、特撮テレビ番組『マグマ大使』を制作。『マグマ大使』は、円谷プロの『ウルトラマン』よりも一週間早く開始された、日本初の連続カラー特撮番組となり、両作品は空前の怪獣ブームを支える両輪となった。
- 同年、大阪電通からの依頼で、『ハリスの旋風』をTVアニメ化。高視聴率を得、大人気作品となる。ピープロは以降、アニメ番組と特撮番組両方を手がけていく。
- 1967年(昭和42年)、東急エージェンシーの要請により『怪獣王子』の企画・特撮全般を担当。続く特撮新番組として『豹マン』、『ゴケミドロ』のパイロットフィルムを企画・制作。『豹マン』はフジテレビ側が『怪獣王子』の後番組として決定し、「週刊少年マガジン」誌で特集連載までされたものの、その後の局の編成事情で結局放映は実現されなかった。『ゴケミドロ』の企画は翌年、松竹で特撮映画『吸血鬼ゴケミドロ』として実現した。
- 1968年(昭和43年)、労働争議が起こり、第一スタジオを売却。失火により社屋を全焼する。以後、契約社員制を採る。自社製作の特撮作品は途絶えるものの、この時期、『時代劇シリーズ 風』や、前述の映画『吸血鬼ゴケミドロ』といった他社作品の特撮を下請け製作する。
- 同年8月、映像企画の強化のため、「P・I・C(ピープロ・アイディア・センターの略称)」を設立。
- 同年、「怪獣友の会」を発足。機関紙や撮影会を運営しながら、昭和49年まで続けられた。のちのビデオショップに繋がる試みである。
- 1973年(昭和48年)、アトラクションショーに合わせ、タレント養成劇団「河童」を設立。(その後閉鎖)
- 2004年(平成16年)3月28日、うしおそうじ死去。
[編集] エピソード
[編集] ピープロとビッグX
- 1964年(昭和39年)、、TBSからピープロに、手塚治虫原作の『ビッグX』制作の企画が持ち込まれた。当時で3000万円の支度金を用意するという、かなりの好条件でのオファーだったが、アニメ組合側が『0戦はやと』との並行制作は無理」として反対し、実現しなかった。次に『ビッグX』の企画を持ち込まれた国際放映はこれを機に藤岡豊を中心に東京ムービーを設立している。
[編集] 幻のカラーアニメ「宇宙船レッドシャーク」
- 1965年(昭和40年)、ピープロはTBSとの企画で横山光輝原作の『宇宙船レッドシャーク』というアニメのパイロットフィルムを製作した。当初から海外セールスを前提にしたもので、アメリカでの放映の後、日本で放映する構想だった。放送が実現していれば、『ジャングル大帝』よりも早い連続カラーテレビアニメとなっていた。
- 翌昭和41年には、タツノコプロの『宇宙エース』第1話を、アメリカの代理店からの依頼でカラーリメイクしている。これもピープロの技術力を見込まれてのことだった。
- 1977年に創刊された月刊ランデヴー1978年通巻3号で、本作のパイロットフィルムのストーリーが掲載された。
[編集] ピープロ版ドラえもん
- 1972年(昭和47年)、フジテレビ系列で『ドラえもん』のテレビ番組企画が持ち上がり、作者の藤子不二雄両人もピープロに訪れ「実写でやろう」と着ぐるみ(ぬいぐるみ)の雛形まで制作したという。うしおは奇しくも、ドラえもんの声優に、ピープロ制作のアニメ『ハリスの旋風』で「石田国松」役を演じていた大山のぶ代を推していた[1]。(外部リンク→幻の「ドラえもん」アニメ企画書)
[編集] 主な作品
[編集] アニメ作品
- 0戦はやと(1964年、フジテレビ)
- 鉄腕アトム(1964年、フジテレビ) アニメーション下請け制作(後半の4クール)
- ハリスの旋風(1966年、フジテレビ)
- ドンキッコ(1967年、フジテレビ)
- ちびっこ怪獣ヤダモン(1968年、フジテレビ) 実写合成を多用した作品
- サラリーマン ミニミニ作戦(1970年、フジテレビ)人形アニメ。5分間帯番組
- われらサラリーマン党(1970年、フジテレビ) 5分間帯番組
- パンダタオタオ物語(1982年) 日中合作作品
- パンダ物語(1982年、テレビ東京) 実写部分も担当
- 弘法大師一代記(1994年) 鳴門大師会発注による作品
パイロット作品
- 宇宙船レッドシャーク(1965年) カラー。
- 宇宙エース(1966年) カラー版パイロット。
- かみなりゴロッペ(1966年)板井れんたろうの漫画(うしおそうじ原作)のアニメ化。カラー。
- ショージ君(1969年) 東海林さだお原作漫画のアニメ化。カラー。
- かのこちゃん(1976年) うしおの代表作『おせんち小町』のアニメ化。カラー。
- 野ざらし(1977年) 春風亭柳好の落語のアニメ化。カラー。
[編集] 実写・特撮作品
映画
- セクシーサイン 好き好き好き(1960年、大映) アニメ合成
- 釈迦 (1961年、大映 ) アニメ合成
- キングコング対ゴジラ(1962年、東宝)コング輸送作戦中の、自衛隊員のアニメ合成および大蛸シーンとキングコングとゴジラの最後の対決シーン(一分のみ)
- しとやかな獣(1962年、大映) アニメ合成
- 危ないことなら銭になる(1962年、大映) アニメ合成
- 鯨神(1962年、大映) 作画合成
- 人間(映画)(1962年、近代映画協会) アニメ合成
- 無法松の一生(1965年、大映) アニメ合成
- 怒濤一万浬(1966年、三船プロ) スチールアニメーションによる特撮
- 吸血鬼ゴケミドロ(1968年、松竹) 企画および特撮パートを担当
他多数
テレビ
- マグマ大使(1966年、フジテレビ)
- 時代劇シリーズ 風(1967年、TBS) 特撮パート請け
- 神州天馬侠(1967年、朝日放送) 特撮パート請け
- 怪獣王子(1967年、フジテレビ) 特撮パート請け
- 俺は透明人間!(1970年、フジテレビ)
- 満点奥様(1970年頃、フジテレビ) 5分間帯番組
- 宇宙猿人ゴリ(1971年、フジテレビ) のち「スペクトルマン」に改題
- 快傑ライオン丸(1972年、フジテレビ)
- スターはつらつ(1972年、フジテレビ) 5分間帯番組
- 風雲ライオン丸(1973年、フジテレビ)
- 鉄人タイガーセブン(1973年、フジテレビ)
- 電人ザボーガー(1974年、フジテレビ)
- くいしん坊!万才(1975年、フジテレビ)5分間帯番組。シリーズ初期のフィルム時代を担当
- 冒険ロックバット(1975年、フジテレビ) 5分間帯番組。
- ライオン丸G(2006年、テレビ東京)
その他
パイロット作品
[編集] 脚注
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最終更新 2009年11月21日 (土) 10:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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