ファイヤーマン
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『ファイヤーマン』(Fireman)は、円谷プロダクションが製作し、1973年(昭和48年)1月7日から同年7月31日まで日本テレビ系で毎週日曜日18:30 - 19:00(12話まで)、毎週火曜日19:00 - 19:30(13話から)に全30話が放送された特撮テレビ番組、およびその劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前。英語圏ではMagma Man(マグママン)とも呼ばれる。
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[編集] 概要
『ウルトラマンタロウ』や『ジャンボーグA』などと同様に円谷プロ創立10周年記念番組として製作された作品。企画段階のNG稿では「レッドマン」、変身に使用するアイテムも「レッドスティック」と呼ばれていた。
制作時のポリシーは「怪獣特撮番組の原点に帰る」だった。しかし裏番組が『サザエさん』であった事に加えて、基本設定や演出が地味すぎるなど視聴率は伸び悩み、約7ヶ月で打ち切りを迎えた(当初は同年12月まで、1年間の放送を予定していた)。テコ入れとして、第13話より放送枠が火曜日19時に変更され、オープニングタイトルバックを一新(ファイヤーマン対怪獣のハイライトシーンも挿入)。さらに第19話からコミカルな宇宙人を登場させたり、山村を舞台にした牧歌的な描写を増やすなどの策がとられたが、視聴率が向上することはなく、作品の独自性も薄れる結果となった。しかし第24話「夜になくハーモニカ」や第29話「射つな! 怪獣だって友達だ」などの力作もあり、ファイヤーマンが宇宙に消えるという悲劇的な最終回によって、初期の硬質なドラマを蘇らせている。
[編集] キャスティングと岸田森
レギュラーについては、円谷粲プロデューサーの意向で、まず岸田森を起用することが前提にあった(粲氏は、『怪奇大作戦』では助監督を務めており、岸田の演技力と人間性を高く評価していた)。その後、「岸田と睦五郎の意見を元に、他の俳優を決定した」とされる。当初、主役の候補には大門正明の名前も挙がっていたという。
主演の誠直也は、彼自身の起用は「岸田が推薦したと聞いている」こと、更に「下手な演技をすると岸田さんにはいつも厳しく指導された。そのおかげで(自分の)訛りも抜けて演技面で大きく成長できた」と回想している。
本作の第13話と第14話に参加した佐伯孚治監督も、岸田の演技力に魅せられた一人である。佐伯はこの翌年、『おしどり右京捕物車』第16話のメインゲストに岸田を起用。更にその後番組『斬り抜ける』(佐伯はパイロットとなる第1話と第2話を担当)でも一緒に仕事をする事になった。(参考資料・『斬り抜ける』DVD第5巻ブックレット「佐伯孚治監督インタビュー」より)。
2009年6月29日より、チャンネルNECOの「円谷特撮アワー」枠にて放送が行われている(月曜22:30 - 23:00ほか)。
[編集] ストーリー
地球に天変地異などの大異変の兆しがあらわれはじめ、絶滅したはずの恐竜が怪獣となって次々と出現した。地底深くの秘境アバン大陸の長老たちはこの危機を救うべく、一族の青年ミサキーを地上へ派遣。彼は岬大介を名乗り、これらの異変を調査する学者として活躍していた。
ある日、青江半島沖において海水温が異常に上昇し、続いて海が発光するという怪現象が起こった。そして調査に訪れた海洋開発センターの海野軍八博士らの前には古代の恐竜が進化したと覚しき怪獣が出現する。島で化石の発掘調査に従事していた岬は、長老たちから与えられた「ファイヤースティック」で炎の超人・ファイヤーマンに変身して怪獣を倒す。
ファイヤーマンの活躍によって事件は解決するが、政府は海洋開発センターを母体として、地球を襲う怪事件に科学の力で立ち向かう地球科学特捜隊SAF(SCIENTIFIC ATTACK FORCE)を結成した。島で海野との知己を得た岬は、海野のSAFへの誘いに逡巡するも加入。SAFの隊員として、そしてファイヤーマンとして地球のために戦う。
[編集] 登場人物
- 岬大介 = ミサキー
- 設定年齢21歳。地質考古学研究室の田所博士の元で働いていた青年で、地質学と考古学に造詣が深い。実は地底に移住したアバン大陸人の末裔である地底人で、普通の人間よりも聴覚などが遙かに優れている。また地球防衛のためにマグマエネルギーの力で超人・ファイヤーマンに変身する力を与えられている。実直な性格で、正義を愛する熱血漢。子供に優しい。
- 海野軍八
- 設定年齢40歳。SAF隊長。海洋学と生物学で二つの博士号を持つ。SAFの母体となる海洋開発センターに勤務していた。勇ましい名前通りの熱血ぶりを見せたり、頑固な面もあるが、包容力がある上に決断力にも優れている人物で部下からの信頼は厚い。岬に仕掛けられた爆弾を時間が迫る中、必死で解除した事もある。また、岬がファイヤーマンである事に気づいていると思われる描写が若干みられる。
- 水島三郎
- 設定年齢28歳。宇宙工学博士で新型ロケットを開発するなどの実績を持つ宇宙工学の第一人者。宇宙開発センターの研究室所長だったが、かねてからの知り合いである海野に請われてSAFの副隊長に就任。マリンブルの設計者であり、冷静沈着そして常に慎重だが、浮世離れした変わり者めいたところもある。また微妙にそそっかしい。科学者にしては肉体派ばかりのメンバーの中で逆に異彩を放っている。父も科学者だったが…。
- 千葉太
- 設定年齢25歳。工学博士。シーマリン号やマリンゴンの設計者でもある。スポーツマンで柔道、剣道、フェンシングの名手である実戦派。性格は明るく実直で、ややコメディリリーフ的な側面もある。岬とは仲が良く、任務でも岬と行動を共にする事が多い。
- 葉山マリ子
- 設定年齢20歳。コンピューターのプログラマーで海洋開発センター時代からの海野の助手。SAFでは主に通信、連絡などを担当する、唯一の女性隊員。コンピューター的記憶力の持ち主だが、チャーミングな女の子で笑顔がとても可愛らしい。勝気だが、ロマンチスト。大介の事をちょっぴり気にかけている節が見られる。愛称は「マリちゃん」で劇中でも隊員達にこの愛称で呼ばれている。
[編集] ファイヤーマン
11500年前に小惑星アステロイドBの地球衝突で海底深く没したアバン大陸。しかし住民達は優れた科学力でそれを予知して地底に移住し、マグマのエネルギーによる無公害社会を作り上げていた(シャンバラの伝説に酷似する)。
その末裔の地底人類達は地球を襲う危機を予知し、それから地球を守る為に知力体力共に特に優れた若者に、マグマエネルギーにより超人に変身する能力を与えて地上に派遣した。その若者ミサキー=岬大介がファイヤースティックと呼ばれる変身アイテムを掲げ、「ファイヤー!」と叫ぶことで変身する。第18話でアバンの長老の命を得て復活して以降、両手首にブレスレットを装着し、ポーズが変更され、かけ声も「ビッグ・ファイヤー」に変わった。
真っ赤なボディと大きな目が特徴。先述の通りマグマをエネルギーとする炎の超人で体温は1000度。設定上は地上や空中よりも海中で戦うことの方が得意とされている。
[編集] データ
- 身長:50メートル
- 体重:4万8000トン
- 活動時間:3分間(地底以外)活動時間が残り1分になると額のカラーシグナルが黄色から緑に変化して点滅する。
- 空中飛行速度:マッハ6
[編集] 技
- ファイヤーフラッシュ
- ファイヤーマンが一定のポーズを取るとコスチュームの一部が光り、両手に巨大なマグマエネルギー(円谷プロの華麗な光学合成が光る表現)を集中させ、相手に投げつけて倒す必殺技。放つ際には技の名を叫ぶ。なお、第25話ではマグマエネルギーに電波を帯びさせて、地底に逃げたヴィレナス星人を倒した。
- ファイヤーダッシュ
- 第18話から使用。ファイヤーマン自身がマグマエネルギーによって火の玉となり、相手に突撃して粉砕する、ファイヤーフラッシュをも超える威力の必殺技。ファイヤーフラッシュを弾き返されて一度は敗北したキングザウラをはじめ強敵を倒した。
- アイビーム
- 第18話でサルファ星人の宇宙船を粉々に吹き飛ばした。
- ファイヤークローズ
- 第10話でバランダーVに使用したが、弾き飛ばされてしまった。
- ファイヤージャンプ
- 宇宙や、深海に行くために使用。
- ファイヤーアタック
- バランダーVに使用。
- ファイヤーレーザー
- 第9話で使用し、ネロギラスの尻尾を焼き切った。
- ファイヤーダーツ
- 第29話でスペーグスに使った技である。
- ダブルシュート
- 第8話でクマゴラスの目を焼き払った。
- ファイヤーランス
- 本編未使用。ファイヤーダーツの変則版である。
- ファイヤーガード
- ダークマンダーの電撃攻撃を耐えた。
- ファイヤージャック
- 途中から使うようになった、鋭い長槍。怪獣の体を貫く。
- ファイヤーナイフ
- ナイフと言うよりも剣。グリーンギラーを倒した。
- ファイヤーショット
- デビルザウルスの両手を吹っ飛ばした。
- ファイヤーブレス
- ブラックサタンを焼き払った。
- ファイヤーストップ
- 最終回において命がけで使った技。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:円谷粲(円谷プロ)、衛藤公彦(萬年社)、森田義一(日本テレビ)
- 監督:大木淳、大塚莞爾、安藤達己、鈴木俊継、佐伯孚治、樋口弘美、岡本弘
- 脚本:若槻文三、今村文人、安藤豊弘、朱川審(岸田森)、岡本育子
- 音楽:冬木透
- 美術チーフ:池谷仙克
- 視覚効果・合成技術:中野稔
- 特殊技術:佐川和夫、大木淳、小林正夫、石井岩太郎、中村倍也
- 製作:円谷プロ、萬年社
[編集] 主題歌
- 『ファイヤーマン』
[編集] 挿入歌
- 『出撃! SAF』
- 作詞:東京一 / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:コロムビアゆりかご会、フォートーンズ
- 『炎のようにもえろ』
- 作詞:東京一 / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:子門真人、フォートーンズ
- 『はるかな青い地底に』
- 作詞:有馬三恵子 / 作曲・編曲:三沢郷 / 歌:子門真人
[編集] キャスト
- ファイヤーマン / 岬大介:誠直也
- 千葉太:平泉征
- 葉山マリ子:栗原啓子
- 水島三郎:岸田森
- 海野軍八:睦五郎
- ファイヤーマン:西条満
- 怪獣:寿小太郎、山村哲夫
- ファイヤーマンの声:池水通洋 ※OPクレジット無し
- ナレーター:村越伊知郎
[編集] 放映リスト
| 話数 | サブタイトル | 登場怪獣 | ゲスト |
|---|---|---|---|
| 1 | ファイヤーマン誕生 |
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| 2 | 武器は科学だS・A・F |
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| 3 | 謎の宇宙船 |
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| 4 | インベーダーを撃滅せよ |
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| 5 | ジュラ紀へ落ちた少年 |
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| 6 | 遊星ゴメロスの秘密 |
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| 7 | 恐怖の宇宙細菌 |
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| 8 | 恐怖のミクロ怪獣 |
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| 9 | 深海からの挑戦 | ||
| 10 | 鉄の怪獣が東京を襲った! |
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| 11 | よみがえった岩石怪獣 |
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| 12 | 地球はロボットの墓場 |
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| 13 | 竜神沼の恐怖 |
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| 14 | 悪魔の海を突っ走れ! |
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| 15 | ベルダー星M13号指令 |
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| 16 | 奪え! ファイヤースティック |
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| 17 | マグマに消えたファイヤーマン |
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| 18 | やったぞ! ファイヤーダッシュ | ||
| 19 | 宇宙怪獣対原始怪獣 |
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| 20 | 怪獣ガガンゴの嵐 |
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| 21 | 殺しの使者デコンとボコン |
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| 22 | 来たぞ! 変身宇宙人 |
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| 23 | 宇宙指令 ファイヤーマンを殺せ![7] |
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| 24 | 夜になくハーモニカ |
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| 25 | 帰る星なき宇宙人 | ||
| 26 | 夕日にひかる岩山の秘密 |
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| 27 | 死人をあやつる宇宙の支配者 |
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| 28 | アルゴン星から来た少年 |
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| 29 | 射つな! 怪獣だって友達だ |
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| 30 | 宇宙に消えたファイヤーマン |
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- ^ ノンクレジット
- ^ OP表記はネロ・ギラス
- ^ 劇中呼称はティラゾウルス
- ^ OP表記はバーローダ星人
- ^ 『トラン星人』とする説もある
- ^ OP表記はデストロザウス
- ^ 次回予告、及びOPナレーションでは『ファイヤーマンを殺せ!』
- ^ OP表記はハモニカ怪獣
- ^ OP表記はヴィナレス星人
[編集] 映像ソフト化
[編集] 漫画
[編集] 番組の変遷
| 日本テレビ系 日曜18時台後半 | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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ファイヤーマン
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ナブ号の世界動物探検
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最終更新 2009年11月10日 (火) 19:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ファイヤーマン】変更履歴


