フォルクスワーゲン・ヴェント

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フォルクスワーゲン・ヴェント
中期型
前期型
乗車定員 5人
駆動方式 FF
全長 4370
全幅 1695
全高 1420
先代 フォルクスワーゲン・ジェッタ
後継 フォルクスワーゲン・ボーラ
-このスペック表は試行運用中です-

フォルクスワーゲン・ヴェントとは、ドイツの国産車メーカー、フォルクスワーゲンが北米、欧州、日本などで販売していた4ドアセダン。名称の由来はポルトガルからイタリアに吹く風である。ゴルフIIIをベースにしている。2代目ジェッタの後継車であり、北米では先代から引き続いてジェッタの愛称が採用された。3代目ジェッタの記事も参照されたい。

目次

[編集] 概要

1992年にゴルフIIIをベースとしたセダンとして発表され、ゴルフと同じCセグメントか、或いはアッパーCセグメントに位置づけられている。ゴルフIIIをベースとしていて、ホイールベースはゴルフのものと同一だが、全長はゴルフIIIよりも350mm長い。それまでのジェッタ同様、保守派層やアメリカ市場をターゲットにしたモデルであり、当初はゴルフとパサートの間を埋めるものとして位置づけられていたが、徐々にゴルフとの差が無くなり、日本ではモデル末期、ゴルフとの価格差が逆転していた。またこのモデルは途中でフェイスリフトを2回受けており、フロントグリルの形状には3通りが存在している。

[編集] エクステリア

フロントデザインは、ゴルフIIIが異形ライトを採用し、それまでのゴルフと大きく雰囲気を変えたのに対し、ヴェントのヘッドライトは角型ライトとされ、それまでのジェッタのイメージを引き継いだコンサバティブなものとなっている。またバンパー下部のフロントエアダムは、左右分割型のゴルフに対し一体型と改められた。但しヘッドライト・フロントグリルとフロントエアダムを除いたヴェントのエクステリアは、Cピラーより前のスタイリングについてはゴルフIIIのそれと全く同一であり、フロントのパーツをゴルフIIIのパーツに交換することでゴルフフェイスにカスタマイズされたヴェントも存在している。フロントバンパーの中程には左右にそれぞれウィンカーとリフレクター2枚ずつが埋め込まれており、このうちリフレクターの1枚はオプションでフォグランプに交換できた。

Cピラーより後ろのリアデザインは先に登場していた3代目パサートの流れを組むものを採用。但しパサートの様な6ライトウィンドウは採用されず、極めて太い三角形のCピラーはデザイン上のアクセントになった。先代同様にハイデッキとなっているトランクは空力特性に貢献しCd値0.32を達成、さらにトランク容量にも貢献した。

[編集] インテリア

インテリアは基本的にはゴルフIIIの内装と殆ど同一であり、これも3代目パサートからの流れの延長上にある。但しエアコンの吹き出し口やステアリングのデザイン、サイドブレーキのノブの仕上げ、センターコンソールへの小物入れ追加や後部座席へのアームレスト装備、後部座席3点シートベルトのアジャスター搭載などで、ベース車のゴルフIIIとの差別化が図られていた。(後にエアコン吹き出し口やステアリングはゴルフと同一のものに変更された)

[編集] メカニズム

ゴルフIII同様、フロントにエンジンを横置きし前輪を駆動する。ガソリン仕様のエンジンは1.6リッターから2.0リッターまでのSOHC8バルブ直列4気筒と2.8リッターのSOHC12バルブの狭角V型6気筒エンジンラインアップされ、このうち日本には1.8リッターと2.0リッター、それに2.8リッターのガソリンエンジン仕様が導入された。本国では他に1.9リッターのSOHC8バルブ直列4気筒ディーゼルエンジンがラインアップされ、このエンジンは最終的には直噴ターボ仕様となっている。

トランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、日本にはAT仕様のみが導入された。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット(スタビライザーバー付)、リアはトーションビーム付トレーリングアーム(スタビライザー付)が採用された。初期モデルのフロントサスペンションはマクファーソンストラット/ロアウィッシュボーン式(スタビライザーバー付)となっている。

[編集] その他

ヴェントの最大の特徴となっているのが、550リットルの大容量を誇るトランクルームである。これは2代目ジェッタの575リットルには及ばないものの、後から登場したゴルフ・ワゴン(ヴァリアント)や、当時のパサートセダンのトランクの標準時の容量さえも上回り、2クラス上のトランク容量だとアピールされた[1]。またヴェントはゴルフIIIと同じ居住スペースを持ち、後部座席は前席よりも5cm高く設定され、見晴らしをよくしてある。

一方でヴェントのスタイリングは前述の通り、ベースのゴルフIIIの面影が強く残ってしまっている。後継のボーラはヴェントに対しスタイリング面でもゴルフとの差別化が図られたが、トランク容量はヴェントに比べて大幅に少なくなってしまった。そのため5代目ジェッタは、ヴェント同様、トランク容量の拡大にも力が入れられた[2]


[ヘルプ]
  1. ^ 資料によってはヴェントのトランク容量は500リットルとされているが、ここでは95年当時のフォルクスワーゲン・アウディジャパンによるカタログ表記に基づいた。
  2. ^ http://response.jp/issue/2006/0204/article78902_1.html

[編集] バリエーション

  • CLi - 直列4気筒1.8リッターエンジン搭載
  • GLi - 直列4気筒2.0リッターエンジン搭載。
  • VR6 - V型6気筒2.8リッターエンジン搭載。95年10月まではオーバーフェンダー仕様だった。

[編集] 歴史

1992年に発表。日本での発売も開始された。
1993年1月、日本にVR6の導入が開始される。
1993年10月、マイナーチェンジ。中期型へ移行。
1995年10月、マイナーチェンジ。後期型へ移行。他のVW車と同様の「ハッピーフェイス」に。
1997年、VR6生産中止。
1998年、生産終了。後継車はボーラ

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年9月9日 (水) 00:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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