フリーウェア

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フリーウェア (freeware) は、無料で使用できるソフトウェアである。なお、日本においては歴史的経緯(後述)からフリーソフトと呼ぶことがある。フリーウェアはバイナリのみの配布であることが多く、プロプライエタリ(独占的)な形式を取り、フリーソフトウェア (Free Software)とは意を異にする(後述)。

プロプライエタリなフリーウェアは、開発力のあるユーザーにソースコードのダウンロードや所持、貢献などを許可しながらも、開発の方向性とビジネスの可能性を残すことができる。

フリーウェアは(体験期間後や追加機能に)お金を払う必要があるシェアウェアとは異なる。フリーウェアは「無料で使用できる」ことに重点を置いた呼称であり、それ以外のライセンス条件、とくに変更・再配布などの条件はまちまちで、ソースコードが付属しないために変更ができなかったり、有償配布(販売)や営利利用の禁止など一定の制限が課せられているものも多い。

これに対し、フリーソフトウェア (Free Software) という用語があり、フリーソフトウェア財団の主張する「自由なソフトウェア」の意味で使われている。フリーソフトウェアの意味はフリーソフトウェアの定義を参照。

DebianではDFSGに合わないライセンスを持つフリーウェアをnon-freeとして扱っている(例えば lha (LHa for Unix)、ipadic、rar、flashplugin、java、一部フォント など)。non-freeのaptリポジトリに、再配布が可能であればそのまま、再配布が不可能でもインストーラパッケージの形でパッケージングすることができる。なおnon-freeのaptリポジトリは標準では有効にはなっていない。

個人が開発しているフリーウェアは有料化されシェアウェアとなったり、HDDのクラシュ、PCの盗難、ライセンス上の問題、その他の理由で管理できなくなり更新・配布が停止されることが多々ある。

目次

[編集] 用語の歴史

フリーウェア (freeware) という用語は Andrew Fluegelman による造語である。彼は自分の作ったPC-Talkという通信プログラムを配布しようとしたが、配布コストの関係上、伝統的な配布方法を使いたくはなかったので、新しい方法で配布を行い、そこでフリーウェアという言葉を使った。

ただし、実際には、現在でいう所のシェアウェア(shareware)の手法を用いてPC-Talkを配布した。ちなみに以前に彼はfreewareという言葉の商標を持っていた(その後放棄している)。

[編集] 日本における状況

[編集] 呼称、呼び替え

日本のパソコン通信の黎明期においては、PC-VANアスキーネットなどで、フリーウェアに相当するものを PDSパブリックドメインソフトウェア)と呼んでいた。しかし、これは用語法として誤りであった。PDSは元々、著作権を放棄し改変や再配布、商用利用や有償配布、レンタルなどを含めた自由な利用方法を認めたソフトウェアであるが、フリーソフト・フリーウェア・フリーフォントなどの呼称と共に、再配布や商業利用についての制限を行うソフトウェアまでもそう呼び公開する者が現れた。

誤った用法であるPDSに代わる言葉として主に使われるようになったのはフリーウェアフリーソフトであった。しかし、フリーウェアという名称は、過去に商標として登録されている問題があったため(2007年現在では登録されてはいない)、PC-9801コミュニティではフリーソフトやフリーソフトウェアと呼び換えられることが多かった。特に書籍やCD-ROMなどの商品に収録される場合は、商標上の問題からフリーウェアではなく、フリーソフトと呼ばれることがほとんどである。それが後の日本国内のWindowsコミュニティにおいても一般に定着し2006年現在に至っている。

ただし、フリーソフトというのは説明の通り日本独自の呼び方(和製英語)で、英語圏ではこのような呼び方はしないので注意が必要である。

その一方で、フリーウェアとシェアウェアを総称する形でオンラインソフト(オンラインソフトウェア)という呼称がPC-VANや一部のメディアで使われることもあった。現在でも、窓の杜Vectorなどの著名なウェブサイトで積極的に使われているため、この呼び方はある程度普及している。

[編集] 特徴

日本におけるフリーソフト、フリーウェアには高性能なものが多くある。その理由は日本では個人またはアマチュア集団が、ソフトウェア販売の流通網にのせて利益を得るよりも、一般に認知させる事を主眼に置いたためといわれる[要出典]

その代表例がアーカイバLHAや、CADソフトのJw_cadである。特にJw_cadは価格が数十万円する市販ソフトよりも操作性がよく、パソコン通信でサポートされる点が優秀とされ、同ソフトを収録したムックが4万部出荷される人気を集めた。そのためこれに脅威を感じたCADソフトメーカーの申し入れにより、1994年に日本パーソナル・コンピュータソフトウェア協会でフリーソフト検討小委員会が設けられ、Jw_cadについて意見が交わされる事態にまで至った。この他にもパソコン通信ターミナルソフトのWTERMなどを代表例として、パソコン雑誌の付録やムックに収録されて、市販ソフトを凌ぐものが少なからず存在した。

しかし、パソコンOSの主流がMS-DOSだった頃には日本国内で圧倒的に多数だったフリーウェアも、Microsoft Windowsが普及する頃になると、商用パソコン通信で決済が可能になったことや、開発環境を揃えるのに費用がかかるようになったため、高機能なソフトはシェアウェアの形で発表されることも多くなっていった。

[編集] 類似の概念

フリーウェアと類似した形態をとるが、一定の対価を要求あるいは希望するものに、以下のようなものがある。

シェアウェア (Shareware)
フリーウェアと同じように配布されるが、試用期間後は支払いを要求したりするもの。
ドネーションウェア (Donationware)
作者がソフトウェアを使うすべての者に対して作者やあるいはチャリティーといった第三者への寄付金を要求するもの。寄付が任意であれば、ドネーションウェアはフリーウェアであるか、あるいは他のカテゴリーに入るとされている。
ポストカードウェア (Postcardware)
基本的にはフリーウェアであるが、作者が謝辞やフィードバックのポストカードを送ることを要求しているもの。
メールウェア (Mailware)
ポストカードウェアとほぼ同じで、フィードバックを電子メールで送ることを要求しているもの。まれにフィードバックを送ることでユーザ登録(無料)され、ライセンスキーが送られてくるものもある。それまではシェアウェア同様機能が制限されたりする。

また、典型的なフリーウェアは、個人ユーザーが開発・配布するものが一般的だが、企業によって開発・配布されるものも少なくない。その多くは有用なものであるが、中には以下のようなものも存在する。

客寄せ (Loss leader)
消費者にサービスを使ってもらうためや、消費者を誘い商品を買わせるために無料で配られるようなもの。販促目的でよく使われる。
アドウェア (Adware)
フリーウェアとして配布されるが、そのソフトウェアを使うためには広告を見ることが要求されるもの。

[編集] 参考文献

  • The History of Shareware by Michael E. Callahan
  • GNU's declaration that "freeware" is not the same as "free software"
  • Making Sense of Freeware, Open Source, and Shareware
  • Andrew Fluegleman: In Memoriam by Kevin Strehlo
  • Paul Lutus: CareWare concept
  • http://www.catb.org/~esr/jargon/html/F/freeware.html

[編集] 関連項目


[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月18日 (水) 21:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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