ブチハイエナ
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| ブチハイエナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ブチハイエナ Crocuta crocuta |
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| 保全状態評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| LOWER RISK - Conservation Dependent (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) |
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Crocuta crocuta (Erxleben, 1777) |
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| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| ブチハイエナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Spotted hyena |
ブチハイエナ(Crocuta crocuta)は、動物界脊索動物門哺乳綱食肉目ハイエナ科ブチハイエナ属に分類されるハイエナ。本種のみでブチハイエナ属を形成する。特定動物。別名マダラハイエナ、ワライハイエナ。
目次 |
[編集] 分布
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、シエラレオネ、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、セネガル、ソマリア、赤道ギニア、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、トーゴ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、ボツワナ、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク、リベリア、ルワンダ
[編集] 形態
体長120-180cm。尾長20-35cm。体重55-85kg。ハイエナ科最大種。オスよりもメスの方が大型になる。上半身が大きく背中が後方に向かうにつれ傾斜する。全身は褐色の羽毛で覆われ、黒い斑点(ぶち)が入ることが和名や英名の由来。
耳は大きくと違い丸みを帯びる。後頭部から肩まで鬣が生える。
幼獣は鬣が白い。
[編集] 生態
サバンナに生息する。クランと呼ばれるメスを中心とした群れで生活する。産まれた子供には順位が予め設けられリーダーの子供(メス)が次のリーダーを世襲し、群れの中での立場が逆転することはない。先天的に階級を設けることで群れの中での争いを防いでいると考えられている。夜行性で昼間は自分で掘ったりツチブタ等が掘った穴等を利用した巣穴で休む。威嚇やコミュニケーションとして人間の笑い声に似た鳴き声をあげる。
食性は動物食で動物の死骸も食べるが、同亜科の他の2種のように食性の多くを占めてはいない。聴覚と嗅覚が発達しているだけでなく、食肉目の中では視覚が比較的発達している動物で、トムソンガゼル、ヌー、シマウマ等を狩りによって仕留めて捕食することが多い。持久力に優れ1日で30km移動することもあり、その持久力を生かして群れで獲物を追いつめるため狩りの成功率も高い。一説には一般に知られるイメージとは逆に、本種の狩った獲物をライオンが横取りする割合が高いという。巣穴の回りには動物の骨などが散乱し、獲物が少ない時にこの骨を非常食にする。
[編集] 繁殖
ブチハイエナのメスの泌尿・生殖器系は独特で、陰核が肥大してオスのペニスそっくりの擬似男性器(本物の男性器同様勃起もする)を形成しており、膣口は陰核の先端に開いている。これは他の種のハイエナには見られない特徴である。このため、亀頭の形状によってのみ性別を確認することが可能である。この陰核(擬似男性器)の先端に開いた膣口は尿道を兼ねており、メスは排尿・交尾・出産のすべてをこの膣口を通して行う。オスがメスの協力無しにこの膣口にペニスを挿入するのは不可能であるため、ブチハイエナのメスはどのオスと交尾するのかを完全にコントロールすることができる。またメスは脂肪の詰まった擬似陰嚢をも持っている。一方、ブチハイエナのオスのペニスは陰茎骨(多くの動物が持つペニスの中の骨、人には無い)を欠いている。
このような特徴のために、出産は非常に困難である。産道は尾部下に位置する外陰部(ブチハイエナでは融合して擬似陰嚢を形成している)のあたりまで達したところで突如陰核の方へと曲がっている上、陰核の中の産道はとても狭い。ただし最初の出産時に陰核が裂けてしまうので、二回目以降の出産はやや容易になる。初回の出産時には陰核が全長にわたって15センチほど裂けることがある。出産に長い時間がかかるため、初回の出産は死産になることが多く、さらに野生では推定で10%の母親が初回の出産時に命を落とす。
このような特徴的な生殖器を持つ理由について、従来は胎児の発達における非常に初期の段階で胎児が男性ホルモンに晒されることが原因の一つにあると考えられていた。しかし、男性ホルモンを阻害してもメスの擬似男性器の発達には変化が無いことが発見された。このような擬似男性器はブチハイエナ以外にもキツネザル、クモザル、ビンツロング(ジャコウネコ科)で確認されているが、融合した外陰部はブチハイエナにのみ見られる。
ブチハイエナは通常一度に二匹の子供を出産し、子供は4ヶ月の妊娠期間の後、目が開き歯が全て揃った状態生まれる。出生時の子供の体重は1~1.6kgで、哺乳類ではほとんど見られない兄弟殺しを行う。同じ性別の一腹子は子供同士で激しい戦いを行い、多くの場合どちらかが死ぬ。兄弟殺しはハイエナの子供の死因の25%程度に上ると考えられている。子供が一匹の方が多くの食料を得られて成熟も早いため、この行動は恐らく適応的である。ブチハイエナの母乳は大変栄養価が高く、陸上の肉食動物では最も高い14.9%のたんぱく質含有率と、ホッキョクグマに次いで二番目に高い14.1%の脂肪含有率を誇る。このため、ブチハイエナはライオンや野犬と違い、一週間ほど子供に食物を与えないでおくことができる。出産後2から6週間で子供は共用の巣穴へ移される。子供は8ヶ月ほどの間母乳のみで育ち、12~16月齢まで離乳しない。3年ほどで成熟するが、メスはオスより成熟が遅い。オスは2歳ごろ群れから出て行くが、メスは群れの中でそのまま暮らす。
[編集] 人間との関係
外観や鳴き声、死肉のみを食べるという偏見から一般にあまりよいイメージは持たれていない。また大型肉食動物であるため人間を襲うこともある。
雌雄の判別が外観から困難なことから雌雄同体もしくは性転換すると考えられていた。
日本では大宮公園小動物園と天王寺動物園、日本平動物園で飼育されている。 南アフリカ共和国では、スラム街などで飼い犬の代わりに飼育されている。
[編集] 画像
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頭蓋骨(天王寺動物園にて) |
[編集] 関連項目
- ハイエナ科
- ハイエナ亜科
[編集] 参考文献
- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、73頁。
- 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、67頁。
[編集] 外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Hyaena Specialist Group 1996. Crocuta crocuta. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.
- 環境省
最終更新 2009年11月8日 (日) 07:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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