Blu-ray Disc

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Blu-ray Disc
BD、Blu-ray、ブルーレイ
メディアの種類 光ディスク
記録容量 25GB(1層12cm)
50GB(2層12cm)
7.5GB(1層8cm)
15GB(2層8cm)
フォーマット UDF 2.5(BD-RE Ver.1.0はBDFS
コーデック 映像の場合
MPEG-2
MPEG-4 AVC/H.264
VC-1
音声の場合
リニアPCM
ドルビーTrueHD
DTS-HDマスターオーディオ
ドルビーデジタルプラス
DTS-HDハイレゾリューションオーディオ
ドルビーデジタル
DTS
読み込み速度 36Mbps(標準1.5倍速、最高6倍速)
読み取り方法 405nm青紫色半導体レーザー
策定 Blu-ray Disc Association
主な用途 映像、音楽、データ、プレイステーション3用ゲームソフト等
ディスクの直径 12cm、8cm
大きさ 120×120×1.2mm(12cmディスク)
上位規格 ホログラフィック・バーサタイル・ディスク
下位規格 DVD
関連規格 HD DVD(対抗)
  
記録面の耐久性が改善され、ベアディスクが実現した
BD-RE Ver.2.1 ディスク
(パッケージ)
左)25GB 右)50GB(2層)
BD-RE Ver.1.0 ディスク 50GB
BD-RE Ver.1.0 ディスク 25GB
フルハイビジョンSD映像の違い ※注:640x480はコンピュータ・ディスプレイのVGA規格であって、NTSCスタジオ規格 (720x483) とは異なる。つまり、この図は不正確である。

Blu-ray Disc(ブルーレイディスク)とは、ソニーパナソニック(旧:松下電器産業)、シャープなどが「Blu-ray Disc Association」で策定した青紫半導体レーザーを使用する新世代光ディスク規格である。

目次

[編集] 概要

一般的な略称は「BD」もしくは「ブルーレイ」。大きさ(直径12cm、厚さ1.2mm)についてはCDDVDと共通である。企画段階から従来のCDやDVDも使用できる製品として開発が進められたため、多くのBlu-ray Disc対応機器ではピックアップが3波長化されている。このため従来からのCDDVDをBDドライブで取り扱うことは可能なのだが、逆は不可能である。現在、民生用BDプレーヤー / レコーダー製品の開発においてはCD-DADVD-VideoBDMVの再生を必須の機能としている。405nm青紫色半導体レーザーと0.1mmのカバー層の光ディスクを使うことでレンズのNA値を(0.65から0.85に)上げ、DVDの5倍以上の記録容量(1層25GB、2層式ディスクの場合は50GB)を実現している。これにより1層のディスク (25GB) でも地上デジタル放送(1440×1080i, 16.8Mbps)クラスなら3時間強、BSデジタル放送(1920×1080i, 24Mbps)クラスで2時間強のハイビジョン映像を収録することが可能となった。25GB/50GB/100GBのディスクは既に開発済みであり、TDKが8層200GBの試作に成功している。近い将来、こうした大容量のディスクが取り扱える製品が発売される可能性が大いにある。

BDは後述のように1枚のディスクの多層化による200 - 400GB程度の大容量化が可能であり、ソニーなどは「光ディスクの最終形態」と言ったフレーズで商品展開を行っている。なお名称が「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」になっているのは「Blue-ray Disc」とすると、英語公用語とする世界の国(いわゆる英語圏)では「青色光(で読み取る)ディスク」を意味する一般名詞と解釈されて商標としての登録が認められない可能性があるためである。

[編集] 沿革

[編集] BD規格策定前(BDに採用された技術等)

  • 1999年7月、ISOM/ODS'99でソニー、フィリップスがDVR-Blue規格発表。カバー層0.1mm、NA=0.85、変調方式1-7pp、誤り訂正方式LDC/BISなどBlu-ray Discに採用された技術が開発された。
  • 2001年10月のCEATEC JAPAN 2001時点でのDVR-Blue方式と2層相変化RAM方式のそれぞれのメンバーはDVR-Blue方式がソニー、フィリップスパイオニア、シャープで、2層相変化RAM方式が松下電器産業(現:パナソニック)、日立製作所東芝日本ビクターである。
  • 2001年10月15日、松下電器産業(現:パナソニック)が2層相変化記録方式の容量50GBの書き換えディスクを発表。質疑応答で「フォーマットが2分するのは好ましくない、フォーマットを一つにするよう努力する」と述べた。後に2層技術、アドレス検出方式STWなどがBlu-ray Discに採用された。

[編集] BD規格策定後

[編集] 2002年

  • 2月19日、日立製作所、LG電子、松下電器産業(現:パナソニック)、パイオニア、フィリップス、サムスン電子、シャープ、ソニー、トムソンの9社がBlu-ray Disc (BD) の規格を策定したことが発表される。その中にDVDフォーラム中核企業である東芝は含まれていなかった。
  • 5月、上記の9社によりBlu-ray Discの規格策定を行うBlu-ray Disc Foundersが設立される。
  • 8月29日、東芝とNECがBDに対抗する形で次世代DVD候補の「AOD(仮称)」をDVDフォーラムに提案、11月26日DVDフォーラムはAODを「HD DVD」の名称で正式承認した。

[編集] 2003年

  • 4月10日、ソニーは世界初のブルーレイディスクレコーダー・BDZ-S77を発売。
  • 録画機器と録画用書き換えメディアの製品化が始まる(後述)。
  • ソニーはBD規格をカスタマイズした容量23.3GB(片面一層)の「プロフェッショナルディスク」を開発し、業務用のハイビジョン録画・編集機器とコンピュータ補助記憶装置に採用した。

[編集] 2004年

2005年CEATECの模様
(2005年10月14日撮影)
  • 5月18日、規格策定団体「Blu-ray Disc Founders」が「Blu-ray Disc Association」と改称し多くの企業が参加できるオープン団体に移行すると発表。10月4日に正式に発足した。これにより多くの会社(2006年6月時点で170社以上)がBlu-ray Disc Associationに参加した。
  • 7月、松下電器産業(現:パナソニック)は世界初の片面2層ディスクの記録に対応したブルーレイディスクレコーダー、「DIGA」DMR-E700BDを発売。
  • 9月21日ソニー・コンピュータエンタテインメントが次世代ゲーム機「プレイステーション3」にBD-ROMを採用することを発表。ゲーム機としての仕様がほとんど発表されていない中での採用メディアの発表である。

[編集] 2005年

  • 次世代大容量光ディスク規格の行方に決定的な影響力を持つ大手ハリウッド映画企業は2005年までにソニー・ピクチャーズディズニー20世紀フォックスのBD陣営とHD DVDを支持するパラマウント映画ユニバーサル映画ワーナーの2陣営に分かれた。両陣営の現世代DVDでのシェアは拮抗している。
  • 春から夏にかけ、両陣営の間で2規格を統合するための協議が行われた。しかしBDの記録層が0.1mmの浅さであること、両者の考える光ディスクに対する根本的なビジネススタンスの差が大きいことなどで決裂。この時点で、規格の分裂が確定した。
  • 5月、松下電器産業(現:パナソニック)が米国ロサンゼルス近郊にスピンコート技術を使ったBDの量産工場[1]を稼動させたことを発表。BD-ROMディスクがDVDに近いコストで製造できることを証明した。ソニーはシート方式を用いて製造していたが、コストや2層ディスクの製造効率が悪いことなどから2006年までにスピンコート方式に転換[2]している。
  • 10月、BD-ROMディスクの製造に対する懸念(コストの問題など)が払拭されたこと等によりHD DVD陣営のパラマウント映画、そしてハリウッド最大手でHD DVD陣営の中核企業であるワーナー・ブラザーズグループがBD陣営にも参加することを表明。この結果、BD陣営サポートのスタジオはFox、ディズニー、ソニーピクチャーズ、MGM、ワーナー、パラマウント映画のハリウッド7社中6社となりHD DVDのみを支持するハリウッド企業はユニバーサル映画のみとなった。
  • 同時期、コンピュータ業界最大手のマイクロソフトインテルがHD DVD支持を表明。主な要因はパソコン等と連係できる著作権保護の柔軟性によると主張。しかし2規格の実質的な差はそれほど大きくなく、背景にはマイクロソフトがWindows VistaXbox 360など自社製品との親和性が高いHD DVDを推進する狙いがあった。マイクロソフトやインテルが支持したことによる結果としてIT業界内には動揺する企業が現れてきた。例えば2006年になり、マイクロソフト等の勧誘によりヒューレット・パッカード (HP) がHD DVDのサポートを表明した。

[編集] 2006年

  • 3月31日、東芝は日本国内初のHD DVD対応プレイヤーを発売。ただしハリウッド映画企業の意向やAACSの遅れなどに影響されてHD DVDも2005年内の予定から遅れてのスタートとなった。
  • 6月10日、松下電器産業(現:パナソニック)はBDドライブ(内蔵型の記録ドライブ単体)および片面2層構成、記憶容量50GBのBDディスクを発売。同ドライブを内蔵したPCも6月から発売。
  • 6月、サムスンはBD-ROMプレーヤを米国で発売。同時期にソニーピクチャーズは、LionsgateからBD-ROM映画ディスクを発売。日本でも米国のソフトを再生できるため(リージョンコードについては後述)、BD搭載PCを用意すればソフトが再生できる状況となった。
  • 8月29日、国内のソフトウェアメーカー14社とハードウェアメーカー5社が合同発表会を開催し、11月以降に75タイトル以上を発売することを発表した。国内第1号ソフトとして11月3日にワーナーやソニー・ピクチャーズ等から7タイトルが発売された。
  • 10月14日、ソニーから世界初のBDディスクドライブ搭載のノートPC・VAIO type Aが発売。
  • 11月10日、20世紀FOXは世界初の2層50GBソフト、「キングダムオブヘブン」を日本で発売。
  • 11月11日、ソニー・コンピュータエンタテインメントはBDプレイヤーを兼ねた家庭用ゲーム機・プレイステーション3を日本で発売。
  • 11月15日、松下電器産業(現:パナソニック)は民生用BDレコーダーとしては初めてBD-Videoの再生に対応した「ブルーレイDIGA」DMR-BW200/BR100を発売。

[編集] 2007年

  • 1月17日、2006年末の国内市場調査でBDが94.7%のシェア(BDとHD DVDのレコーダー及びHD DVDプレーヤー)を獲得した[3]。このシェアにはプレイステーション3やPC等は含まれていない。
  • 映像ソフトのシェアでは発売が早かったHD DVDに後れを取ったものの米国ではBDが急速にシェアを伸ばし2006年末にHD DVDに追いつき、2007年2月にはBDがHD DVDの2倍になった[4]。さらに2007年第1四半期にはBDソフトのシェアはHD DVDの倍以上となった。
  • 6月18日(現地時間)、米Blockbusterは同社が行っていた250店舗でのBDとHD DVDのレンタル事業をBDのみ7月中旬より1700店舗に拡大すると発表した[5]
  • 7月26日、米小売り2位のターゲットはソニーなどが推進するBD対応機種(ソニー製「BDP-S300」)だけを2007年秋から年末にかけて店頭販売することを明らかにした。
  • 8月20日、ヴァイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズとドリームワークスはコンテンツをHD DVDでのみ供給すると発表、契約開始から18ヶ月間HD DVDのみでの発売となる。ただし、スティーヴン・スピルバーグが監督した作品に関しては現段階では対象外となっている[6]。また、今回のヴァイアコムの決定にはHD DVD陣営からの1億5000万ドルの見返りがあったためであると複数の米メディア[7]が伝え、規格争い終結後にドリームワークスCEOがそれを公式に認める発言をしている[8]
  • 8月30日、中国の大手AV機器メーカである華録集団 (CHLG) と台湾のPCメーカであるエイサーがBDAに加盟。華録集団は中国国内にオーサリングセンターを設立予定。エイサーはBDドライブ搭載ノートPCを製品化予定[9]
  • 11月27日、Blu-ray Disc Associationは声明文で業界の販売データを引き合いに出しBlu-ray映画ディスクの販売本数が100万本を超えたこと、欧州向けに製造されたBlu-rayゲームディスクが2100万本を突破したことを報告した(ロイターが報道)。
  • 12月4日TSUTAYA等のビデオレンタル事業者、松下電器産業等のAV機器メーカー、20世紀フォックス等の映像ソフトメーカー、合計22社が「ブルーレイレンタル研究会」を設立。ゲオ等のビデオレンタル店13社(合計26店舗)で2008年2月29日まで試験的にBlu-ray Discビデオのレンタルを開始。レンタル価格はDVDビデオの新作と同額[10]。なお最大手のTSUTAYAはこの試験に参加していない。
  • パラマウントのHD DVD支持により規格争いは一層激化するという観測が支配的だったが、2007年全体・特に年末商戦においてはBDが優位を保った。Home Media Researchの調査によると米国の年間ソフト売上はBD64:HD DVD36となり、すべての週でBDがHD DVDを上回った。NPDの調査によると米国の2007年12月のプレーヤー(ゲーム機除く)販売台数は、BDの方が3倍ほど高価にもかかわらず60%を占めた。
  • 日本では11月にソニー・松下電器産業(現:パナソニック)・シャープがBDレコーダーの新機種を発表。特にソニーと松下(現:パナソニック)はデジタル放送をMPEG-4 AVCで再圧縮し、ハイビジョン規格で長時間録画(ただしDRモードと比べるとビットレート数の関係で画質が粗くなる場合はある)する機能を搭載するなどで人気を集め品薄状態となった{松下(現:パナソニック)機では従来のCPRM対応DVD-RやDVD-RAMにもMPEG-4 AVC記録が可能である}。この結果、BCNの調査によると11・12月のDVDレコーダー市場全体においてBDの台数シェアが2割前後、金額ベースでは3割超を占めるまでに急激に成長した。東芝も低価格なHD DVDレコーダーで巻き返しを図ったが、HD DVDと比較したBDのシェアは96 - 98%と圧倒している。
  • 10月にはエイベックス、11月にアスミック・エースジェネオン[11]がBD参入を発表している。

[編集] 2008年

  • 1月、BD-ROMビデオのProfile 1.1(ピクチャーインピクチャーなどのインタラクティブ機能を実装)に準拠した初のタイトルとして「バイオハザード」が北米で発売された。
  • 1月4日、発売までHD DVD支持から両フォーマット支持へと紆余曲折のあったワーナー・ブラザーズが6月からBDでの供給に一本化すると発表した[12]。また、ニューライン・シネマもこれに追随した[13]。これによりハリウッドタイトルのシェア争いではBDがさらに優位となった。
  • 1月8日、米国で世界最大級の家電展示会「2008 International CES」が開催される。
    • マイクロソフトXboxグループマーケティングマネジャーのアルバート・ペネロが「消費者から要望があればBlu-ray Disc対応も考える」と柔軟姿勢をコメントした[14]
    • またこの日、英TIMESのWeb版「TIMES ONLINE」がワーナー・ブラザーズのBD一本化発表を受けHD DVD陣営約130社のうちパラマウント映画を含む20社が離脱準備を進めており、HD DVD陣営は "離反の洪水" に直面していると報じた[15]
    • 同様にワーナーのBD独占化を受けHD DVDプロモーショングループはCESにおけるプレスカンファレスをキャンセルしていたこともありCESのブルーレイブースは大盛況、HD DVDブースは閑古鳥が鳴いているという有様であった[16]
    • International CESではBD-ROMのProfile 2.0に実装されるBD-Live(ネットワーク機能など)のデモが展示された。2008年内にソフトが発売され、対応プレーヤーの発売やプレイステーション3の対応ファームウェアも予定されている。
  • 1月28日イギリスで820店舗を展開する大手小売チェーン・Woolworthが3月からHD DVDの取り扱いをやめBDに一本化すると発表。年末商戦でBDがHD DVDの10倍売れたためとしている。
  • 1月30日EMIミュージック・ジャパンはBD参入を発表した。
  • 2月15日、小売り世界最大手のウォルマートがBDを支持し6月までに米国内の約4000店舗の店頭からHD DVD製品のソフトやプレーヤーを撤去すると発表した[17]
  • 2月19日、東芝は記者会見を行い「HD DVD事業を終息する」と正式に発表した。次世代DVDの規格争いはBDへの完全一本化が確定し事実上終止符が打たれた[18][19]
  • 2月20日(日本時間)、これまでHD DVDのみを一貫して支持してきたユニバーサル・ピクチャーズがBlu-ray Discに参入を表明[20]、「規格がブルーレイに統一されるのは(映画会社など)娯楽産業と消費者にとって喜ばしい」とコメントした。
  • 2月21日(日本時間)、HD DVDのみから両フォーマット支持、その後再度HD DVDのみを支持と紆余曲折のあったパラマウント映画がBlu-ray Discに再参入を表明、「1つの規格に移ることは喜ばしい」とコメントする[21]。これによりハリウッド大手6映画会社全てが、Blu-ray Discへと集結した(この件は日本ではあまり報道されなかった)。
  • 3月19日TSUTAYAが全国の主要都市10店舗でBDソフトのレンタル開始。
  • 4月12日ゲオが全国約800店舗でBDソフトのレンタル開始[22]
  • 6月11日、歌手のT.M.Revolutionが世界初となるBlu-ray Disc付きのCDシングル「resonance」を発売した。内容は同曲のビデオクリップである。
  • 7月15日TSUTAYAが、7月19日から1,339店舗全店(2008年7月15日現在)でBlu-ray Discレンタルサービスを開始すると発表[23]

[編集] 2009年

  • 6月25日、東芝・西田厚聰社長は株主総会にて「規格争いに負けたから一切やらないということではない」とコメントし[24]、今後Blu-ray Discの展開に含みを持たせた。
  • 7月18日、東芝は現行DVDに加えて、新たにBDの再生専用機の2009年内の発売を発表した。再生専用機を発売する理由として海外ではテレビ番組のインターネット配信が進んでおり、日本で主流の録画再生機の需要増大が見込めない為である。ただし、発売後の需要状況を見て録画再生機の発売も検討するとしている。
  • 8月10日、東芝は、ブルーレイディスクアソシエーションBDA)への加盟を、正式に申請した。今後は、BD対応の録画再生専用機「VARDIA」や、BD対応のノートパソコン「(dynabook)(Qosmio)」の発売を、目指す予定としている。
  • 9月5日、東芝は、BD再生機の欧米での発売を発表した。 米国は11月、欧州は12月から順次発売。希望小売価格は、米国で249.99ドル(約23.000円)欧州では未定。なお、日本を含むその他の地域での発売は、未定という。

[編集] HD DVDとの規格争い

BDが開発された半年後には、NEC・東芝等が開発したHD DVDが発売された。BDとHD DVDを新しい規格で統一するという話し合いがなされたが実現には至らずBDはその対抗規格として脚光を浴びVHSvsベータマックス以来のフォーマット戦争(規格争い)が約6年間も続いたが、東芝のHD DVD事業からの撤退に伴い最終的にはBDへと規格統一された。いくつか挙げられる要因として、以下のものなどがある。

  • 片面一層の記録容量が25GB、片面二層は50GBであり、それぞれ15GB,30GBのHD DVDよりも容量の面で有利だったこと。これが実は記録メディアとしての決定的な差となった[25]。また、録画用HD DVDメディアはコストにおいても有利点をほとんど見出せず、HD DVD初期の「BDより安く造れる!」という公言に反していた[26]
  • 家電メーカーを積極的に獲得し、その販売網を利用できたこと。特に販売網の規模と緻密(ちみつ)さで松下電器産業(現:パナソニック)の存在が大きい。
  • 「ブルーレイ規格は2層化や低価格化は不可能」とHD DVD規格の優位性を唱えていた東芝だが、ブルーレイ陣営側は東芝の予想以上にそれらの欠点を克服する新技術を次々と開発していき、記録メディアの価格も量産効果などによりブルーレイの方が安くなっていったこと[27]
  • HD DVDの極端な低価格戦略が規格の普及に功を奏さなかったこと。最後まで、HD DVDがソフトの販売比でBDに勝ることはなかった[28]
  • 容量、プロテクトの強さ、またパッケージ販売比からBDに参入する企業が徐々に増え、ソフト販売比からHD DVDの要といえるワーナーがBD専売化を決定したこと[29]。これが確定的となり、東芝は全面撤退を決定した。
  • HD DVDという名称は市場にとって新鮮味に欠け、また混同されやすく分かりにくかった[26]
  • 三洋、NEC、マイクロソフトなどもHD DVD陣営であったが、開発企業は実質東芝1社であったため、録画機などは東芝1社しかラインナップが存在せず、対してBD陣営は幅広い製品を用意することができた[26](なお東芝は日本市場を余り重視せず、北米の再生機市場に力を入れていた)。

[編集] 特徴

[編集] フォーマット策定の順序

DVDでは読出し専用規格(ROM型)を先に策定し、書込み型フォーマットの策定においては規格乱立の状態になってしまった。その反省からBDでは書き換えメディアフォーマットを先に策定し、共通の仕組みで読出し専用メディアにも対応する方向で開発を進めた。このためCDやDVDでは書き換えメディアの反射率が低いため初期の再生専用ドライブで読み込めないという問題があったが、BDでは反射率の問題が発生しない。また現行メディアとの併用も考慮し、波長や基板厚が異なるCD/DVD/BDを1つの光ヘッドで対応するための技術開発も当初の段階から行われた。

[編集] ファイルフォーマット

ファイルフォーマットはUDF 2.5以降を採用し、BD-Rでも擬似的に(DVD-RAMのように)リライタブルメディアとしての手軽さで扱えてPCとの親和性が高まることや書込み時のファイナライズ処理を必要としないメリットもある。

※BD-RE Ver.1.0のみBDFSを採用。それ以降はすべてのメディアでUDF 2.5以降を採用(DVDはUDF 2.0を採用)。

[編集] 転送速度

等速は36Mbps=4.5MB/s。BD-ROMは1.5倍速の54Mbps=6.75MB/sが標準転送速度である。追記型ディスクであるBD-Rは現在6倍速の216Mbps=27MB/s、書換え型のBD-REは2倍速の72Mbps=9MB/sまで規格化され、BD-R/REディスク、BDドライブが商品化されている。なお6倍速記録に対応したBD-Rに、12倍速で書き込み可能なBDドライブも発表されている。

[編集] 保護層

BDの最大の特徴として、保護層(カバー層)が0.1mmであることが挙げられる。DVD、HD DVDは0.6mmでCDは1.2mmである。#ディスクの耐久性問題も参照。

[編集] 拡張性

BD-ROMに関しては8層構造まで学会発表済みであり、実用可能と考えられる。これが実現すると1枚のディスク(25GB×8層)で容量が200GBを超える光ディスクメディアの誕生となる。BD-RE/BD-Rの記録型光ディスクに関しては片面4層 (100GB) 構造まで開発済みである。

TDKは2006年4月26日、試作した「33.3GB×6層」の200GBの追記型Blu-ray Discを光ディスク関連技術の国際会議「ODS 2006」で発表[30]した。1枚のディスクにHD映像を約18時間分格納できる。信号処理技術の進歩で1層当たりの記憶容量が拡大し、各層33.3GBのデータを格納できるようになったとのこと。

2008年1月24日のソニー発表によると、BD用などの記録・再生光ディスクドライブの薄型化・低コスト化できる光集積デバイス(レーザカプラ)を日亜化学工業と共同で開発した。高効率の1ビーム光学系を採用し、さらに独自の小型パッケージング技術を活用したことで厚み3mm未満、面積14mm×7.4mmと小型・薄型化を実現した。BDなどの2層メディアでの信号読み出しを最適化し、安定的な記録 / 再生を可能にするドライブや光学ピックアップが設計できるようになるという。BDドライブの薄型化とコスト低減に向け、2008年内に量産化を目指すとしている。

2008年7月7日、パイオニアはBDと互換性を有する400GB光ディスク技術を開発したと発表した[31]。BDと同じ25GBの記録層を16層に積層した再生専用光ディスクだが、記録型ディスクにも応用可能という。また対物レンズの光学的仕様がBD規格と同一のため、互換性を維持することが可能とのこと。

またパイオニアのロードマップによると2008年から2010年にかけて再生専用ディスクの開発が行われ2010年から2012年にかけて書き込み、書き換えが可能なディスクの開発を行われるとしており2013年には記録層を40層とした記録容量が1TBとなる再生専用ディスクが登場する予定となっている[32]

[編集] 小型メディア

12cmディスクの他にビデオカメラ向けの用途での使用等を目的とした8cm光ディスク (BD-R/BD-RE) は規格策定済み。容量は1層で7.5GB、2層で15GBとなる。現在1層7.5GBのみが商品化されている

[編集] 環境への配慮

凸版印刷とソニーは材質の51%以上が紙のディスクを共同開発したと2004年4月15日に発表した[33][34]。近いうちに紙の割合を70%以上まで引き上げると発表している。多くの自治体において、燃えるゴミとして捨てることが可能となる。また、日本ビクターパイオニアはトウモロコシの澱粉(デンプン)から合成されたバイオプラスチックによるディスクを開発した[35]。両社の技術や原料は同じだが、製法が若干異なる。

[編集] 用途

[編集] ホームシアターなど映像フォーマットとしての用途

[編集] BD-Video (BDMV) 採用コーデック

[編集] 動画圧縮/伸張技術

H.264/MPEG-4 AVCとVC-1等の新圧縮技術は現在主流のMPEG-2よりも圧縮能力が優れている。H.264/MPEG-4 AVCは携帯電話等の小さな画面を主体に開発されたためHD映画の画質再現には問題が存在しており、当初ハリウッド企業は新コーデックの採用に積極的ではない会社も多かった。しかしHD映像用に新たにパナソニックハリウッド研究所 (PHL)[36][37]により開発されたMPEG-4 AVC High Profileが制定され、このHigh Profileを使えばHD映画の画質をMPEG-2以上に向上させられることがハリウッド企業でも確認された。このためMPEG-2に加え、MPEG-4 AVC High ProfileやVC-1もBD-Videoの映画タイトルに採用される。

字幕はDVDに比べ、鮮明になっている(DVDの字幕は大画面表示に向いていなかった)。しかし大画面表示を前提として製作されているため、小さい画面で観ると小さく読みづらくなることがある。

[編集] 音声圧縮/伸張技術

(*) Blu-rayプレーヤーではオプション扱い。

[編集] BDAV 採用コーデック

BDAVBDレコーダーで録画した時に使われる物である。

[編集] 動画圧縮/伸張技術

[編集] 音声圧縮/伸張技術

[編集] インタラクティブ技術

詳細は「BD-J」を参照

高度なメニューやネットワーク機能などを実現する技術としてBlu-ray Disc Java(略称:BD-J)が採用された。BD-JはすべてのBDプレーヤに搭載されているため映像を使った対戦ゲーム、シューティングゲーム、インベーダー型ゲーム等を附録に入れたBDタイトルが発売されている。また2007年11月以後に発売されるBDプレーヤーには、追加のJavaインタラクティブ機能(ピクチャインピクチャ機能等)の搭載が義務づけられる。ネットワーク機能としては「BD-Live」 (Blu-ray Disc Live)[38]と呼ばれるプロファイルが標準化されている。

HD DVDではマイクロソフトが中心となって開発した「iHD(現・HDi)」が採用され、マイクロソフトがHD DVDを支持する要因の一つとなっていた。BDでもHDiを採用する提案がなされたが採用は見送られた。

[編集] コンテンツ管理システム(著作権保護技術)

3つの技術を使用しコンテンツの著作権保護を図る。これら3つの技術により、コピー防止を大幅に強化。人間の作ったコンテンツ管理システムである以上決して完璧ではないものの、少なくとも現在主流のDVDに比べれば海賊版の作製及びその視聴がより困難になると言われている。

[編集] 「AACS」の特徴

コピー管理も含め、ネットワーク機能やインターネット接続に関連して公認されたセキュアな方法でコンテンツを保護する。

AACSのカバー範囲はTV放送およびインターネットを利用したコンテンツ配信、家庭内のネットワーク配信など、現在想定できる使用用途のほぼ全てと広範囲にわたる。また再生専用メディアだけではなく記録型メディアにも対応し、コンテンツのムーブやDRMによって認められたコンテンツの複製をセキュアに管理する。

  • 暗号方式に「AES (Advanced Encryption Standard)」を採用
  • 暗号鍵の長さは128ビット
  • リボークシステムによる不正な機器、メディアによる使用をガードする排除機能を搭載
  • 固有ID情報:メディアに「ユニークID」と「MKB (Media Key Block)」が書き込まれる。※ドライブ側にも機器毎に固有の鍵を導入(検討中)
  • ウォーターマークによるコンテンツプロテクションの導入(検討中)
  • HDMIは推奨、ハイビジョン画質でのアナログ映像出力を映画会社が望めばダウングレードする機能 (ICT) あり。
  • HDDからリムーバブル媒体、リムーバブル媒体からHDDへのコンテンツ移動(ムーブ)等を可能にする機能が検討されている。

[編集] 「ROM Mark」の特徴

BD-ROMの原盤の偽造を困難にする技術である。

映画や音楽、ゲームなどBD-ROMメディアに収録されるコンテンツに検出できない一意の識別子を埋め込む。ライセンスを受けたBD-ROMメーカーに提供される機器でしか扱えず、スタンパーを入手しただけではこの識別子は書込めない。そのため、ディスク原盤の非正規の作製は極めて困難とされている。

[編集] 「BD+」の特徴

BD独自の機能であるBD+はBDプレイヤーのコンテンツ保護プログラムが破られた際にも、新たなコンテンツ保護プログラムをBDプレイヤーに導入できる機能である。

破られたコンテンツ保護プログラムをコンテンツ企業が後から動的に更新できるため、非正規に複製されたディスクの視聴は、実質的に不可能になると考えられている。なお、BD+はキーが改変されたプレイヤーのみに影響する。

[編集] リージョンコード

リージョンコード 地域

██ A

南北アメリカ東南アジア日本朝鮮半島台湾及びそれら海外領土

██ B

ヨーロッパ中近東アフリカオセアニア及びそれら海外領土

██ C

中央南アジア中華人民共和国ロシアモンゴル

ブルーレイディスクには再生できる地域を制限することを目的としたリージョンコードが指定されている。これは地域の区分けこそ異なるものの原則として従来のDVDリージョンコードと同様のものであり、ある一定の地域で販売されたプレーヤーではそれと同じ地域で発売されたソフトしか再生できない。このシステムは当初ブルーレイにはなかったものであるが、映画会社の強い要望により3つの地域に分割された方式が採用された。これにより映画会社は特に販売価格、日付、内容を地域によって制御することが可能になる。また地域の制限を設けないリージョンフリーでも作成できるため、すべての地域で再生可能なソフトを作成することもできる。そのため2008年上半期の時点で発売されたソフトのおよそ3分の2のソフトはリージョンフリーで作成されている。

韓国、マレーシアなど他のブルーレイ生産国と同様に日本は米国と同じリージョンに属するためDVD-Videoとは異なり米国製ソフトの輸入版を再生することが可能である。

[編集] ネットワーク用途の考慮

ネットワークを利用した用途も考慮されており、ネットからダウンロードした字幕データをディスクに追記するようなことが可能となっている。もちろん再生専用のROMディスクには追記できないため、プレーヤーに記憶装置を内蔵するなどの対応が必要になる。

[編集] IT用途

パソコン向けの記録・再生ドライブ、およびBDドライブを内蔵したパソコンが2006年6月に発売された。日本国内では11月までBD-Video対応機器はパソコンのみという状況であった。

H.264/MPEG-4 AVCやVC-1の映像コーデックを採用したBD・HD DVDソフトは再生時のCPU負荷が非常に高く、高スペックのパソコンでも滑らかに再生するのが困難であると言われてきた。GPUの再生支援機能やCPUの高性能化などにより次第に解決されつつある。

またディスプレイへの出力にも問題が大きい。AACSの仕様によりデジタル出力にはHDMIまたはHDCPに対応したDVI-Dが必須となり、通常のDVI-D接続では表示できない(アナログ接続は禁止されていない)。さらにディスプレイ自体の解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)に満たない場合、BD/HD DVDの映像を完全な形で再生することはできない。

記録型BDドライブ内蔵PCでデジタルテレビチューナーを搭載したモデルはデジタル放送をハイビジョン画質のままBD-R/REに保存できる(各機種の機能やソフトウェアに依存する)。

マイクロソフトはWindows Vistaの発売前、同OSでHD DVDのみを標準サポートすると表明していたが主な再生アプリケーションやDVDライティングソフトは既にBDに対応しており実際の使用でBDに不利益が生じることはない(現にマイクロソフトはDVD自体を公式に認めていないが、DVDがメディアの主体となったように今回のHD DVD支持も規格争いには直接的な影響はないと思われる)。

製品版のVistaではHD DVDサポートが当初の予定より縮小された。2008年1月には同社幹部が「OSにおけるサポートは中立である」と言明している。

[編集] コンテンツ制作用途

既にDVDについてはデッキのみならずカムコーダも開発されており一般家庭の他、企業学校結婚式場など業務用途でも広く活用されている。

同様にBDについてもハイビジョン映像の普及に伴いカムコーダや編集などの用途での機器の需要は見込まれる。それらの開発によって、小規模な放送局制作プロダクション等のユーザーがコンテンツ制作用機器として採用する可能性は考えられる。しかし既にハイビジョンのプロフェッショナル用途には同じ青紫色半導体レーザーを用いてProfessional Discに記録するSONYのXDCAMが存在し、フラッシュメモリに記録するメモリーカード記録タイプのカムコーダも追加された。パナソニックもメモリーカード記録タイプのカムコーダの発売が予定されており、この用途とは違う市場である。

現在、日立製作所がBDを記録メディアに採用したカムコーダ2機種が発売されており地方のケーブルテレビ局など企業によっては採用を検討しているところもあるといわれている。

[編集] アーカイブ用途

動画圧縮/伸張用にMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載したBD/HDDレコーダーが発売されており片面2層ディスク (50GB) を用意することでXPモード(S-VHS標準モード並みの画質)で約10時間30分、SPモード(S-VHS3倍モード並みの画質)で約21時間で録画可能とされている(Panasonic DIGAのサイトに関連情報あり)。自宅などにS-VHSやED BetaHi8などの大量のエアチェックコレクションなどがある場合、その高解像度、高画質を保ったままで大幅な省スペース化が可能。またBDデッキにi.LINK端子が搭載されていれば、D-VHSデッキの「LS3モード」で24時間記録した映像をテープ1本分丸ごと移し変えることもできる。DVDの場合、最もよく使われるSPモードでも2時間しか記録できない(片面1層ディスクの場合)のでアーカイブ用途には不向きである。

[編集] セキュリティー用途

BDでは、SDTV映像であればS-VHS方式3倍モード並の画質で長時間記録をすることが可能である。そのメリットを活かして、フルモーションのカラー映像で監視カメラの映像記録に活用することも可能となる。

防災防犯を目的とした監視カメラの映像の収録には、連日膨大な量のストレージメディアを必要とする。BDならこれまでのCDやDVDと同一のサイズなので、メディアの収納性には優れていると言える。

[編集] ディスクの耐久性問題

BD規格の機器や対応ディスクが発表された当時の技術では対応メディアの表面に些細な汚れや傷が付いただけでそのメディアが使用不能状態に陥るほどの脆弱性に悩まされ、その対策としてカートリッジ内にディスクを密閉する方式を採用した。

カートリッジを必要とする分だけディスク全体が大き目となるため、ディスク自体の取り扱い性の悪さやノートパソコン等向けの小型ドライブを開発することが難しいという点がBD普及を図るための大きな障害となっていた。

またDVDはハードコート製品を除き傷のついた部分を均一に研磨すれば使用できるが、BDは保護層が0.1mmと非常に薄いため初期のメディアでは研磨をすると再生できなくなる。

[編集] 問題点の解決へ

BD-ROMやBD-Rは規格制定当初からライバルのHD DVDと同様にカートリッジを必要としないベアディスクとなることが決定し、BD-REも後にバージョン2.0でDVD-RAMと同様にベアディスクにも対応させることが決まったため、それを実現するための新技術開発が急務となった。

そこでTDKがディスクの耐久性向上技術「DURABIS(デュラビス)」を開発した。BDFではBDメディアの表面の硬さ(ハードコートが必要な強度)を規定する情報が標準仕様に採用された。

DURABIS等のハードコート技術により傷や汚れなどによる問題や小型ドライブの問題も解決可能の目処が立ちHD DVDに対して対等、もしくはそれ以上の条件が揃うこととなった。

初期のBDドライブはレンズとディスク表面までの距離(作動距離)が0.3mm程度とHD DVDの1mm程度の3分の1しかなくカバー層も0.1mmと非常に薄いため、振動によってレンズとディスクが衝突しやすかった。そこで車載等の用途への仕様を満たすため、接近検知時間がDVDの3分の1以下のより高精度な接近検知システムを搭載することとなった(接近検知時間 BD:0.8ms、DVD:3ms)。

[編集] TDK DURABIS技術

DURABIS(デュラビス)はDURABILITY(耐久性)とSHIELD(盾/保護物)からの造語で、優れた耐久性が表現されている。キズに強く、スチールウールで100回や200回擦ったぐらいでは影響がほとんどないほどの耐久性を持つ。また、指紋汚れやチリ・埃が付きにくいとされる(『ネットランナー』による実験にて証明済[40])。

DVDに最適化したものを「DURABIS1」、BD用を「DURABIS2」、放送用を「DURABIS PRO」としている。DURABIS技術は次世代光ディスク向けに開発された技術であり、後にDVD、BD用途へと採用された[41]。既にDVD-Rなどで『超硬』『UV超硬』ブランドを掲げた製品を発売しており、2006年4月18日に「DURABIS2」を採用したBD-R/REディスクを発売した。

[編集] Blu-ray Disc規格の採用例

[編集] レコーダー(ROM非対応)

各製品の詳細はBDレコーダーを参考。

以下の3機種は2006年にROM規格が策定される以前の機器であり、ROM規格の再生はできない(「フォーマット策定の順序」にその理由を記述)。

  • ソニーは2003年4月10日に片面1層記録 (23.3GB) 対応のBDレコーダー「BDZ-S77」を発売。
  • 松下電器産業(現:パナソニック)は2004年7月31日に片面2層記録 (50GB) 対応のBDレコーダー「DMR-E700BD」を発売した。
  • シャープは2004年12月9日に片面1層記録 (23.3GB/25GB) 対応のHDD・DVD・BD一体型 (3 in 1) レコーダー「BD-HD100」を発売した。HDDを搭載したハイブリッドタイプのBDレコーダーとしては業界初の製品となる。BDレコーダーとして初めてHDMI端子を装備した。なお、同製品が事実上Ver.1.0ディスクの最後の対応機器となった。以降はVer.1.1及びVer.2.1ディスク対応製品となり、両者に互換性はない。

[編集] レコーダー(ROM再生対応)

各製品の詳細はBDレコーダーを参考

2006年にROM規格が登場した後も日本国内ではプレーヤーよりもレコーダーの需要が高いとしてソニー、松下電器産業(現:パナソニック)、シャープはレコーダーを先に投入した。その後、三菱電機もこれに追随している。一方、パイオニア・D&Mホールディングスはプレーヤーを市場に投入した。

  • 松下電器産業(現:パナソニック)は2006年11月15日にBD/HDDレコーダーのブルーレイDIGA「DMR-BW200」「DMR-BR100」を発売した。DVD/HDDレコーダーのDIGAを基本としている。両機とも2層BD-R/RE記録に対応。
  • ソニーは2006年12月8日にBD/HDDレコーダー「BDZ-V9」「BDZ-V7」を発売した。DVD/HDDレコーダーのスゴ録を基本としている。BD-R/REの2層ディスクの記録と再生には対応していない(市販ビデオコンテンツであるBD-ROMの2層メディア再生には対応)。
  • ソニーは2007年11月8日にMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載し、「ダビング10」にも対応可能なBD/HDDレコーダー「BDZ-T50」「BDZ-T70」「BDZ-L70」「BDZ-X90」の4機種を発売した。オープンプライスだが実売14万円前後からと普及価格帯に投入した[42]。今モデルは2層BDの記録/再生にも対応した。
  • 松下電器産業(現:パナソニック)はCEATEC JAPAN 2007でブルーレイDIGAシリーズ「DMR-BW700」「DMR-BW800」「DMR-BW900」の3機種を発表し、10月下旬に発売した。ソニーと同様にMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載し、ソニー機ではできないDVDへのハイビジョン記録 (AVCREC) も可能。オープン価格だが実売18万円からとソニーよりも若干高めの価格帯であったが、発売時には同等まで価格が下がった(実売価格が下がったため、実際の発売時価格より設定が高かったモニタ販売も中止された)。
  • シャープは2007年10月27日にBD単体レコーダーAQUOSブルーレイ「BD-AV1/BD-AV10」を発売した。オープンプライスだが実売10万円前後からと業界最安値の価格帯に投入した。2機種の違いはBD-AV1は1層BD-REのみ、BD-AV10は2層BD-REも録画可能な点とBD-AV10にはシルバーのカラーが存在する点。なお、両機種ともBD-RやDVDは録画には使えず再生のみとなっている。
  • シャープは2008年2月15日にBD/HDDレコーダーAQUOSブルーレイ「BD-HDW15」「BD-HDW20」を発売した。機能は一般的なものだが、同時期に発売された松下電器産業(現:パナソニック)やソニーと違いMPEG-4 AVC/H.264エンコーダは搭載されていない。4度にわたる発売延期で年末商戦に間に合わせることができなかった。

[編集] 備考

  • 2006年10月にNECエレクトロニクスがBD、HD-DVD両規格の記録と再生に対応したLSIセットを開発しサンプル出荷を開始した。
  • LG電子がBD・HD DVD両対応のプレーヤーを2007年第1四半期に北米で発売予定と発表した。
  • 2007年1月、ワーナー・ブラザーズは片面にHD DVD、もう片面にBDを収めた両面ディスク「Total Hi Def」を発表した。この時点では2007年後半発売予定としていたが、後に2008年に延期した。
  • 夏前後からHD DVD-ROMの再生に対応した記録再生対応BDドライブがLG電子(日立LG製)より販売され、ベンダー各社への提供も開始された。NECはこのBDドライブを搭載したPCを9月上旬より発売する[43]
  • ワーナーがBD支持に移行するのに伴い、BD・HD DVD両対応のTotal Hi Defは製品化されないまま開発が中止された。
  • サムスン電子は2007.1月にBD・HD DVD両対応プレーヤーBD-UP5000を米国市場で発売したが、2007.5月に生産中止となった。

[編集] 再生専用機器

  • サムスン電子は2006年6月にBDプレーヤを米国で発売し、同時期に米ソニー・ピクチャーズとLionsGateがBD-Video映画ディスクを発売。
  • 2006年11月発売のプレイステーション3における標準メディア規格として採用されている。BD-Videoの再生が標準で可能なほか、原則として全てのゲームソフトがBD-ROMで発売される(ネットワーク配信を除く)。これによりハードウェアの大規模な普及が見込め、HD DVDとの競争においてBD支持企業を増やす大きな要因となっている(同機の前の型であるプレイステーション2では当時のゲーム機では珍しいDVD再生機能を持っていたことと同機が爆発的に売れたためDVDが急速に普及したと言われている)。
  • ソニー・松下電器産業(現:パナソニック)・シャープ・パイオニア・フィリップス・LG電子なども欧米でBDプレーヤーを発売した。日本ビクター・船井電機もプレーヤーを発売する見通し。
  • 日本ではパイオニアから2007年6月7日に「BDP-LX70」が販売された。BDP-LX70と後継のLX80はBDAV形式には対応していないためレコーダーで録画、あるいはパソコンで作成したディスクの再生についてはBDMV形式で記録されたディスクに限る。また従来からのDVDやCDの再生に関してもDVDについてはビデオモード(DVD-Video形式)にのみ対応しておりデジタル放送を録画したCPRMディスクなどのDVD-VR形式やさらなるワイドレンジの高音質再生に特化したDVD-Audio形式などには対応しておらず、またCDについては音楽CD(CD-DA形式)にのみ対応しておりビデオCDスーパービデオCDSACDDivXMP3などの特殊な形式のディスクは再生できない。このため、多彩なディスクの再生を望む消費者の中には不満の声も少なくない。
  • シャープは2007年7月に日本で「BD-HP1」を発売している。「AQUOSブルーレイ」のブランドで展開。「プレーヤー」ではあるが、自社の液晶テレビやDVDレコーダーとi.LINK接続することでBD-REへ記録することができる。こちらはBDAV形式で記録されたディスクも再生可能。
  • デノンは2007年末にBDトランスポート(HDMI端子のみを備え、デジタル出力に特化したプレーヤー)を日本で発売した。2008年3月にはアナログ出力も備えたBDプレーヤーを発売する予定。
  • 2008年12月にソニーは、普及モデルの「BDP-S350」とハイエンドモデルの「BDP-S5000ES」の2機種のプレーヤーを発売。後者は標準価格28万円という高級機だが、前者は実勢で4 - 5万円台というBDプレーヤーで最も安い価格設定を実現している。
  • 2009年7月18日に東芝は年内にも現行DVDに加えて、新たにBD再生専用機を発売すると発表した。

[編集] パソコン、パソコン用ドライブ

数少ない両規格対応ドライブ
  • 2006年
    • 松下電器産業(現:パナソニック)は4月21日にBD-ROMのSL/DL(1層/2層)の再生、BD-R、REのSL/DLの記録再生、及び各種CD、DVDメディアの記録再生に対応したBDドライブをメーカー各社へ4月より順次出荷開始したと発表した[44]。内蔵ハーフハイトタイプBDドライブ「SW-5582」は各種BDメディアへの2倍速記録再生に対応。主にノートPC向けの内蔵スリムトレイタイプの「UJ-210」と内蔵スリムスロットタイプの「UJ-215」は各種BDメディアへの等速記録、及びROMの1.6倍速再生に対応。
    • 松下電器産業(現:パナソニック)は6月10日にBD-ROMのSL/DL(1層/2層)の再生、BD-R、REのSL/DLの記録再生、及び各種CD/DVDメディアの記録再生に対応する内蔵ハーフハイトタイプのBDドライブ「LF-MB121JD」[45]を発売した。アイ・オー・データ等から発売された単体ドライブや富士通・ソニー等のパソコンは松下電器(パナソニック・コミュニケーションズ)製ドライブ[44]を採用している。
    • 松下電器産業(現:パナソニック)は6月上旬にBD-R、REのSL/DLディスクを発売した。ソニー・富士フイルム三菱化学日立マクセル・TDKなども相次いで発売した。
    • ソニーは6月下旬に業界初のBDドライブ搭載のノートパソコン「VAIO type Aシリーズ」とデスクトップパソコン「VAIO type Rシリーズ」を発売した。BDドライブはBD-ROMの再生とBD-R、REのSL/DLの記録再生が可能。デジタル放送のBD-REへのムーブとBD-AV形式のディスクを製作可能。BDドライブの詳細はパナソニック製ドライブを参照[44]。富士通・エプソンダイレクトも松下電器製BDドライブ搭載のパソコンを発売した[44]
    • NECはHD DVD陣営でありながら秋にBDドライブ搭載パソコン「VALUESTAR Wシリーズ」を発売した。この時点でHD DVDのPC向け記録型ドライブや書き換え可能型メディアが製品化されていないことを理由としている。
  • 2007年
    • 2007年になってもメーカー各社よりBDドライブ搭載PCやBTOでの販売の発表が続く。
    • 5月30日に内蔵スリムトレイタイプのBDドライブ「UJ-210」が店頭で単品販売開始。再生専用及び記録再生を含めBDやHD DVDのスリムタイプドライブの単品店頭販売は初めてこのBDドライブは松下電器産業(現:パナソニック)が2006年4月[44]にメーカー各社へ出荷開始したBDドライブである。
    • パイオニアは8月上旬よりDVD/CDの記録再生が可能な内蔵ハーフハイトタイプBD-ROMドライブ「BDC-S02J」[46]をオープンプライスで発売、店頭予想価格は4万円前後。インターフェイスはSATA。Blu-ray DiscではBD-ROMとBD-R,REのSL/DLの再生に対応(BDレコーダーで記録したBDメディアも含む)。DVD/CDではDVD±Rが12倍速、DVD±R DLが4倍速、DVD±RWが6倍速、DVD-RAMが5倍速、CD-R、RWが24倍速で記録可能。
    • 松下電器産業(現:パナソニック)は12月27日にノート型パソコン向け9.5mm厚のBlu-ray Discドライブの開発を発表[47]。発表時には、メーカーへのサンプル出荷は既に行われていた。

[編集] ビデオカメラ

  • 2007年
    • 日立製作所は7月20日、撮像から記録まで1920×1080画素のフルハイビジョンで一貫して処理するための民生用ビデオカメラ向け基幹技術を新開発したと発表[48]。「高品位映像音声コーデックLSI(民生用)」「高画質カメラ画像処理LSI」「8cmBD/DVDドライブ(世界初)」「約530万画素CMOS撮像素子」等により、フルハイビジョンBDビデオカメラとして製品化する。
    • 日立製作所は8月2日、世界初のフルハイビジョンBDビデオカメラ「BDカムWooo[49]として「DZ-BD7H」・「DZ-BD70」を発売すると発表し[50]8月30日に発売された。「DZ-BD7H」は30GBのHDDとBDドライブのハイブリッドで「DZ-BD70」はBDドライブのみとなる。8cmで7.5GBのBD-R、REメディアは8月10日日立マクセル[51]三菱化学メディア[52]・TDKより発売された。
  • 2008年
    • 1月、日立がBDカムWoooの第2世代製品を発表。60GBのHDDとBDドライブのハイブリッドでBD単独記録(HDD非搭載)モデルはラインナップから外れている。

[編集] パソコン用ソフトウエア

パソコン上でBDを再生するソフトは、2006年春頃から販売が始まった。当初は他の機器やサービス同様HD DVDとBDの両方をサポートするソフトウエアが多かったが、2008年春に東芝がHD DVDから撤退して以降同機能を削減して発売をするソフトウエアが増えた。また、編集ソフトなどの中にはBDへの出力をサポートするソフトも増えている。

[編集] レンタル店舗

[編集] 北米

  • 2007年6月18日、全米に7000以上の店舗を展開している米ビデオレンタルチェーン最大手のブロックバスターはBD規格のビデオタイトル取り扱い店舗を7月半ばまでに1700店まで増やすと発表した。同社では2006年末から250店舗で実験的にBDとHD DVDでビデオタイトルをレンタルしてきたが、割以上の顧客がBDタイトルを選択していたため、BDタイトルの拡充を決定した。実験時の250店舗およびオンラインではHD DVDも取り扱いを続けた[53][54]
  • また、同様に北米レンタル店舗大手のNET-FLIXもBlu-rayのみ取り扱うことを2月12日に発表している。

[編集] 日本

試験レンタルを開始する際、レンタルの動向などを調べる目的でTSUTAYAやGEO(ゲオ)、SPEやFOXなどによりBlu-ray研究会が設立される。

  • ゲオ
    • 2007年12月4日、22社26店舗が2007年12月 - 2008年2月に限られた店舗で試験レンタルを実施する[55]
    • 2008年4月12日より全国800余店舗にてブルーレイ48タイトルのレンタルを開始した[56]
  • TSUTAYA
    • 2008年3月19日より主要都市10店舗で45タイトルのレンタルを開始した。
    • 2008年夏までに全国1300余店舗で導入を目指すと発表している[57]

[編集] Blu-ray Disc Association (BDA) 参入企業

注:太字BDAの幹事企業 (Board of Directors)。(H) はかつてHD DVDにも参入を表明していた企業。

[編集] ハードウェア・ソフトウェア関連企業

[編集] エンタテインメント関連企業

参考:

[編集] 規格・フォーマット

BD-RE Ver.1.0以外はベアディスク。カートリッジはオプション。容量は25GB(1層)と50GB(2層)。

ディスクの規格
BD-RE Ver.1.0 BD-RE BD-R BD-ROM
1層ディスクの容量 23.3/25GB 25GB
カートリッジ 必須 オプション
ファイルフォーマット BDFS UDF
アプリケーションフォーマット BDAV BDMV
著作権保護技術 BD-CPS AACS
記録速度 1x 1 - 2x 6x 1.5x(再生速度)

[編集] BD-R (Blu-ray Disc Recordable)

ライトワンスディスク。BD-Rでは記録層に無機系記録材料または有機系記録材料を使用する。無機系は経年劣化に強いが高価である。一方、有機系は従来のDVD-Rなどと同じものでありコストが安いが経年劣化しやすい。

[編集] Ver.1.1

  • 物理規格はハードコート技術を前提とした表面の強度の規定が追加されたため、ベアディスクが基本となる。
  • 記録速度は1 - 2倍速に対応。
  • ファイルシステムはUDF 2.6。
  • アプリ規格はBD-RE Ver.1.0と同じBDAV規格。
  • 著作権保護技術はAACSを使用。

[編集] Ver.1.2

  • 物理規格はVer.1.1と互換性を保ったまま無機系記録材料の場合は4倍速記録対応になり、有機(色素)系記録材料のディスクの規定(1 - 2倍速)が追加された。
  • IFA2007においてBD-R LTHの試作品が展示される。Ver.1.2未対応の機器との互換性はなし(アップデートにより読み取り / 再生できる場合あり)。

[編集] Ver.1.3

  • 物理規格はVer.1.1と互換性を保ったまま無機系記録材料の場合は6倍速記録に対応。

[編集] Ver.2.0

  • 物理規格、ファイルシステム、著作権保護技術はVer.1.2と同じ。
  • アプリ規格は、BD-ROMのアプリ規格であるBDMVを使用してPCで編集したコンテンツやカムコーダで録画したコンテンツを格納することが可能。

[編集] BD-R LTH

  • BD-R LTHは有機色素タイプと呼ばれ、従来の無機素材タイプとは異なり記録面に有機色素を用いており、化学変化により反射率を低から高にするという記録方式である。BD-R Ver.1.2から制定された。
  • メリットとして、従来のDVD-Rディスクの製造法と近いことによる低価格化がある。デメリットとして、書き込み速度の低下や保存性能の低下が考えられる。
  • 概ね2007年末商戦以降のBD機器はLTH対応だが、それより前のBD機器はLTH非対応である。しかしLTH非対応の場合であってもファームウェアの更新により、LTH対応になる場合がある[58]
  • BD-R LTHディスクは太陽誘電三菱化学が2008年2月26日から、マクセルが3月上旬から、日本ビクターが3月下旬から発売した。
  • 素材の関係からしばらくの間は2倍速止まりが続いたが、2009年4月に三菱化学の子会社である三菱化学メディアが6倍速メディアの規格認定を受け、夏頃に生産・出荷する予定であるが[59]、いまだに商品化はされていない。

[編集] BD-RE (Blu-ray Disc Rewritable)

書換え型ディスク。相変化記録技術方式を採用していることから書き換え回数は1万回程度に制限される(光磁気ディスク方式は100万回以上)。

[編集] Ver.1.0

  • メディアはカートリッジ付きのみ。記録速度は1倍速のみ。
  • ファイルシステムはBDFS
  • アプリケーション規格はデジタル放送録画用のBDAV規格。
  • 著作権保護技術はBD-CPSを使用。

[編集] Ver.2.0

  • ハードコート技術を前提とした表面の強度の規定が追加されたため、ベアディスクが基本となる。
  • 記録速度は1 - 2倍速に対応。
  • ファイルシステムはUDF 2.5に変更。
  • アプリ規格はVer.1.0と同じBDAV規格。
  • 著作権保護技術はAACSに変更。

[編集] Ver.2.1

  • 物理規格、ファイルシステム、著作権保護技術はVer.2.0と同じ。
  • アプリ規格はVer.2.0と同じBDAV規格に録画時間を延長するためにMPEG-4 AVC High Profileのビデオ圧縮技術が追加された。

[編集] Ver.3.0

  • 物理規格、ファイルシステム、著作権保護技術はVer.2.0と同じ。
  • アプリ規格はBD-ROMのアプリ規格であるBDMVを使用して、PCで編集したコンテンツやカムコーダで録画したコンテンツを格納することが可能。
  • BD-RE Ver3.0対応のBlu-ray DiscプレーヤではBlu-rayカムコーダで録画したBlu-ray Discの再生が可能。

[編集] BD-ROM

読み出し専用。

[編集] Ver.1.0

  • 物理規格はベアディスクが基本。再生速度は1.5倍速。
  • ファイルシステムは、UDF 2.5。
  • アプリ規格は映画コンテンツを格納するためのBDMV規格。
  • 著作権保護技術はAACSを使用。

[編集] Ver.2.0

  • RPC (Region Playback Control)
  • BDMVにくわえ、BD-J規格がともに採用される。
  • UDF2.5
  • Version 1は2006年3月に失効。

[編集] 派生規格

[編集] BD・DVDコンビネーションROMディスク

日本ビクターが開発したBD1層+DVD2層の計3層構造のディスク[60]。BDドライブ、DVDドライブどちらでも読み込みが可能。現在、BDAに技術の規格を提案中。

日本ビクターの技術を基に共同テレビジョンとインフィニティ・ストレージ・メディアが開発したBD1層・DVD2層ディスクが2009年2月に製品化される[61]。光の波長によって透過率が異なる半透明の金属膜を使用し、BDドライブで再生するとDVD層は認識されない。このため既存のBD機器で特別な対処をすることなく再生できるとしている。

[編集] BD9

ワーナー・ブラザーズが提案したDVDメディアにBDのアプリケーションフォーマットで圧縮映像を入れる規格である。「3x DVD」という名称でもよばれDVD-Videoの3倍の帯域幅を持ち、MPEG-2のかわりにVC-1やH.264といったより高圧縮のコーデックを用いることでハイビジョン規格の映像をDVDメディアに保存することが可能である。DVDメディアであるため記録容量がBDに比べ少なく、記録時間や画質の面ではBDに劣る。また一般的なDVD-Video規格とは全く異なるためDVDプレイヤーで再生することはできず、再生にはBDプレイヤーが必要である。

当初ワーナー・ブラザーズが想定していた物は片面2層8.5GBのDVDに平均ビットレート8Mbpsで120分のハイビジョン映像を収録し、青紫色半導体レーザーを用いないBD9対応のDVDプレーヤーで再生可能にすることである。

BD9の製品化はなされていない。

[編集] Total Hi Def

ワーナー・ブラザーズが独自に開発していた両面ディスクで片面にBD、もう片面にHD DVDを記録する。2規格が店頭に並び混乱を生じることへの解決策として製品化が進められたが2007年秋に開発中止され2008年1月のワーナーのBD一本化発表により必要性がなくなったため、結局製品化はなされなかった。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 記録型にもつながる? 2層BD-ROM製造の最前線 - ITmedia +D LifeStyle 2006年2月27日
  2. ^ ソニー、2層BD-ROM生産ラインをプレス向けに公開 歩留まりは「1層で85%、2層で80%程度」 - Impress AV Watch 2006年9月1日
  3. ^ BD陣営がシェア94.7%で圧勝、3社8機種で戦った次世代DVD最初の年末商戦 - BCNランキング 2007年1月17日
  4. ^ FOX、コンベンションで販売店にBDビデオの積極展開を訴える - 北米売上げはHD DVDの3倍へ。高所得の独身男性ターゲット - Impress AV Watch 2007年2月8日
  5. ^ 米Blockbuster、1,700店舗でBlu-rayのレンタルを実施 - BDのレンタル実績を評価 - Impress AV Watch 2007年6月19日
  6. ^ ドリームワークス、パラマウントから離脱か・米メディア - NIKKEI NET 2007年7月25日
  7. ^ 東芝、HD-DVD支持見返りに170億円・米紙報道- NIKKEI NET 8月22日
  8. ^ HD DVDに縛られるDreamWorksIT media 2008年2月27日
  9. ^ 中国華録集団とAcerがBlu-rayを支持。BDAに加盟 - 松下が中国におけるBDオーサリングを技術支援 - Impress AV Watch 2007年8月31日
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[編集] 関連項目

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最終更新 2009年11月13日 (金) 09:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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