ブーツ

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ブーツ

  • 少なくともまでのやそれ以上を覆う履物。本項で詳述。
  • 機械の屈曲・摺動部の潤滑材料などを保持するために用いられる耐油ゴム製のカバー(代表的なものが自動車ブレーキシリンダーのブーツ)。
  • 日本の歌手、福山雅治の4作目のアルバムについてはBOOTSをご覧下さい。

デンマーク製のブーツ。靴底は木製、甲などは皮で作られている。
ファッションとしての女性用ブーツの一例
稲藁で作られた深靴(ふかぐつ)。ゴム長靴が普及するはるか以前より日本雪国庶民が使った。温度が十分低く、また稲藁が断熱材となり雪は解けずが浸み入ることもない。また断熱性の違いからゴム製長靴のように、足が冷えることが少ない。

目次

[編集] 概要

長靴(ながぐつ、ちょうか)とも呼ばれるが、現代では一般に「ながぐつ」と言うと雨具としての長靴(ゴム長靴、レインブーツ)を指す事が多い。 一口にブーツと言っても、各々種類や用途やデザインや作りによって形が異なり、丈の長さによっては踝やを覆うものや、様々なヒールの高さや色、素材があり千差万別である。

多くのブーツでは、同じ素材から作られたヒールであっても、はっきりとソールのほかのパーツと区別がつく形をしている。ブーツは周囲の環境から足を守るために作られているものが多く、ゴムなどの強靭な素材を使用し、がブーツの隙間から入り込まないように設計されている。特に登山や木材の間伐工事などの時に、破片や鋭い物体から足を保護するために設計されている頑丈な労働用ブーツもあり、一部は、パンクファッションに取り入れられている。また、スキースケートスノーボードオートバイ水上オートバイなどのスポーツ用に特別に設計されたブーツが数多く存在する。また、ブーツを愛玩の対象とするフェティシズムも存在する(ブーツフェティシズム)。

女性用のブーツはファッション性を意識して作られたものが多い。ハイヒールやピンヒールのもの、高下駄のようにソールが高いもの(厚底靴)、レースアップの編み紐やリボン、ベルトによる装飾(一部のジョッキータイプには拍車の留革を模した物等)が施されていることもある。なお多くの女性は、冬になるとブーツの組み合わせとしてストッキングを穿く。

主に乗馬ブーツには紐や取っ手がついていて、着用を容易にする仕掛けが施されている。ドイツにはブーツを履こうとしていた子供が、この紐を引っ張っていて気がついたら空を飛べるようになっていたという物語がある。この取っ手や紐をとして様々な場面で用いている。

ブーツには様々な言い回しや諺、慣用句がある。熟練した労働者を作業用に履いている頑丈なブーツに例えて、"tough as old boots"(古びたブーツと同じくらい頑丈だ)と言う。また、漫画などでは釣りに行ったのに1匹も魚が釣れずに困っている状態を、ソールが壊れたボロボロのブーツを釣り上げさせることで表現する。

捨てられたブーツを利用して作られたメンドーザ(mendoza)と呼ばれる楽器がある。

日本の積雪地域では製の長靴が使用されていた。

[編集] 軍隊とブーツ

軍隊においては、軍服(軍装品)の一種たる軍靴としてブーツが採用されることが極めて多い。この軍用ブーツの場合、日本では概ねのあたりまである丈の長い乗馬ブーツを長靴(ちょうか)ないし乗馬長靴(じょうばちょうか)と呼び、の中間のあたりまでの長さのものを半長靴(はんちょうか)、レースアップ(編上げ)タイプの物を編上靴[1](へんじょうか)と呼ぶ。なお編上靴には脚絆(ゲートル。巻脚絆・革脚絆)を合わせて着用されることがある。この他、飛行服(航空服)を着用する航空兵パイロット、空中勤務者・搭乗員)用の航空長靴・半長靴もある。

[編集] 長靴

軍馬に跨る乗馬本文の軍人騎兵など[2])は長靴を履きまた拍車を付けていたが、機械化(自動車化)により馬が軍隊で使用されなくなるにつれて拍車共々乗馬ブーツは余り使用されなくなっていった(アメリカ陸軍イギリス陸軍など)。反面、概ね第二次世界大戦までの近代各国軍(日本陸軍ナチス・ドイツ軍武装親衛隊ソビエト労農赤軍イタリア王立陸軍フィンランド陸軍など)では乗馬文化の名残や未だ続く軍馬の利用を含め、乗馬本文の関係無しに乗馬ブーツと対になる乗馬ズボン[3]の組み合わせは将校准士官を中心にポピュラーであった。

第二次大戦後は一部の軍隊(ソビエト連邦軍東ドイツ軍など)で引き続き長靴が採用されているところもあったが、冷戦終結後の現代の今日では、昔ながらの長靴を採用している軍隊は、栄誉礼パレード(観閲式)といった式典での儀丈用としてのみ使用されていることが大半で(ドイツ連邦軍ロシア連邦軍中国人民解放軍朝鮮人民軍など)、戦闘用としては編上靴(編上げの半長靴)が主流である。なお、戦地や訓練演習以外の通常勤務(常勤)では、主に普通の紳士靴である革靴(ビジネスシューズ)、古くはトラッドなサイドゴアブーツが主に着用され、これらは半靴(はんか)や短靴(たんか)と呼ばれる。

[編集] 警察

日本の警察においても外勤での活動性の良さからブーツ着用が奨励されている。警察官の制服のなかには編上げブーツも含まれ、制服支給の際に同時に配布される。 アメリカの警察でもブーツ着用が奨励されている。また、ハイウェイパトロールや騎馬警官など革長靴が正式な制服になっている組織も少なくない。

[編集] 乗馬ブーツ

ブーツを着用した騎手の脚部。

おもにブリティッシュスタイル馬術において、騎乗時に騎手が着用するブーツ。本革製で膝下くらいの高さまであるものが多い。馬場馬術競技などにおいてはほとんどの大会、競技会において着用が必須とされている。

特にデザインや形状などで通常のロングブーツと大きく異なる点はないが、や馬体にフィットするように意図して作られており、特にブリティッシュスタイル用では騎手の脚に密着するきつい装着感のあるものが用いられる。踵のやや上に、拍車台と称される突起がある。(あぶみ)に足が入り込むことのないよう、ヒールは必須である。

足首を締めるための編みこみの有無は障害飛越競技においては問われないが、馬場馬術競技では通常編みこみ無しの長靴が義務付けられる。多くは黒の一色だが、最上部5~10cmほどだけ茶色の革を使ったものは、障碍飛越で好まれる。

馬術用語としての呼び方は正式には「革長靴(かわちょうか)」といい、略して「カワチョウ」と呼ばれることも多い。 対してゴム製の乗馬用長靴は「ゴムチョウ」と呼ばれる。

ウエスタンスタイル馬術においては、カウボーイブーツ(ウエスタンブーツ)を用いる。

[編集] ブーツの種類

  • ウェダーズ
  • エンジニアブーツ
  • カウボーイブーツウェスタンブーツ
  • ゴム長靴(レインブーツ)
  • サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)
  • スキーブーツ
  • スケートブーツ
  • ジャングルブーツ
  • ジャックブーツ
  • 乗馬ブーツ(ジョッキーブーツ)
  • 乗車靴(バイクブーツ)
  • ジョージブーツ
    • チャッカーブーツをベルトで縛ったもの。
  • ショートブーツ
  • ジョッパーブーツ
  • ストレッチブーツ
    • 筒部分に高度な伸縮性を持たせたブーツ。パレード等に用いるものは日本パレード社製A352が有名。
  • サイハイブーツ(タイハイブーツ)
  • チャッカブーツ
    • プレーントゥを長くしたもの。
  • 胴付長靴
  • ブーティー
  • ブローグブーツ(ウィングチップブーツ)
    • ウィングチップを長くしたもの。
  • フリンジブーツ
  • 編上靴
  • ペコスブーツ
    • 紐やベルトがない平らなブーツ、農作業用に用いていた。
  • マリン靴(マリンブーツ、ダイビングブーツ)
  • ムートンブーツ
  • モンキーブーツ
  • ロングブーツ
  • ワークブーツ
    • エンジニアブーツ、編上靴などを纏めた名称。
  • ワラビーブーツ
  • ルームブーツ(室内履き、ルームシューズ)
    • 室内のフローリング床上で着用するブーツ型スリッパ。足首丈のものから膝下丈のものまである。
  • 浴室ブーツ(ママブーツ、お風呂ブーツ)
    • 浴室清掃用の防水シューズ。足首丈付近の深さのものが主流だが、以前はロングタイプ(20cm程度)のものも存在した。

[編集] 丈の長さに応じて

レディス・ロングブーツ
  • デミブーツ:踝を覆うか覆わないか程度の丈のもの。ローカットのワラビーブーツなど。
  • アンクルブーツ(ブーティ):踝が隠れる丈のもの。チャッカブーツ・デザートブーツなど。
  • ショートブーツ:踝より上の足首が若干隠れる丈のもの。ジョージブーツ・ジョッパーブーツなど。
  • ハーフブーツ:下腿部の半分程度を隠せる丈のもの。カウボーイブーツなど。
  • ロングブーツ:膝下あたりまで隠せる丈のもの。ライディングブーツなど。日本でよく見かける主流タイプ。
  • スーパーロングブーツ:膝より上まで隠せるもので膝上~股下までの長さによりオーバーニーブーツ、サイハイブーツ(タイハイブーツとも言う)、クロッチブーツ、ニーハイブーツなどがある。ニーハイブーツよりも長いブーツは日本では店先に並ぶ事はほぼ無く、コスプレ衣装販売店等でのオーダーメイドか通販で手に入れるしかない。

[編集] 脚注

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  1. ^ 自衛隊においては半長靴と呼称。
  2. ^ 大日本帝国陸軍では全ての将官佐官の他、騎兵・砲兵工兵輜重兵憲兵砲兵獣医部などの将校、及び准士官下士官(各々の兵科兵種各部による)。普段最も着用機会の多い将校准士官の略装においては、1940年(昭和15年)の兵科区分撤廃以降は乗馬本文者ではない、徒歩本文者でも長靴を履く者が特に多くなった。
  3. ^ 短袴(たんこ)とも。に膨らみがあり、長靴の胴部分で隠れるの部分は逆に引き締まる形

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 藁製の長靴の作り方
    • 北国のわら細工 紺谷憲夫 北海道出版企画センター 1977
    • 図解わら工技術 佐藤庄五郎 富民社 1959

最終更新 2009年11月6日 (金) 20:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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