プロジェクトX〜挑戦者たち〜

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プロジェクトX〜挑戦者たち〜
ジャンル ドキュメンタリー番組
放送時間 火曜日 21:15 - 21:58(43分)
放送期間 2000年3月28日 - 2005年12月28日(191回)
放送国 日本
制作局 NHK
プロデューサー 今井彰
出演者 国井雅比古
久保純子
膳場貴子
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
オープニング 中島みゆき地上の星
エンディング 中島みゆき「ヘッドライト・テールライト

特記事項:
ナレーター:田口トモロヲ

プロジェクトX〜挑戦者たち〜』(プロジェクト・エックス ちょうせんしゃたち)は、NHK総合テレビドキュメンタリー番組である。2000年3月28日から2005年12月28日まで放映されていた。通称「プロジェクトX」。全放送作品は191本(正式な放送回数としてカウントされた作品187本 + 特別編4本 アンコール = 「特選プロジェクトX」を含む = は除く)。

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目次

[編集] 概要

番組内容は、戦後のさまざまな開発プロジェクトなどが直面した難問を、どのように克服し成功に至ったかを紹介するドキュメントである。無名の日本人リーダーと、それに従い支えた多くの人々による挑戦と努力、そしてその成果の紹介がテーマであるが、無名とは言えない本田宗一郎毛利衛が登場する回もあった。

技術開発(新幹線YS-11ロータリーエンジンなど)の話を中心に取り上げた他、人命救助や環境保護活動などの分野についても数多くの事例を取り上げている。

[編集] 人気

放送後しばらくして高度経済成長期の成功物語だけを取り上げ続けるマンネリ化の兆しも見られたが、それなりの人気を維持していた。取り上げられた話の一つが、映画(日本ビクターVHS開発物語を扱った『陽はまた昇る』)にまでなった。番組後期には海外で活躍した日本人や、現在進行中のプロジェクトを取り上げる等の試みも見られた。

しかし、2002年頃を境に人気に陰りが見られるようになり[要出典]、視聴率1桁台の放送回が頻繁になった。2005年5月10日放送回の「ファイト!町工場に捧げる日本一の歌(高嶋昌二大阪府立淀川工科高等学校グリークラブ)」に関しては放送内容の一部において過剰表現が報じられた。それ以降は終了に至るまで1桁台が続いた。最終回では中島みゆきが出演し、エンディングテーマの『ヘッドライト・テールライト』を歌った。

日本PTA全国協議会の「一番子供に見せたい番組アンケート」では、4年連続1位だった。

ビデオ・DVDの売上は80万本以上を記録した[1]。なお、当番組は教科書でも多く取り上げられている。一方で、全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会は当番組に対して、現役を退いた後の「遅すぎる評価」と評している[要出典]

[編集] 演出パターン

高度経済成長期の成功物語が取り上げられ、重厚長大産業や自動車家電産業が多く見られる。大半はハッピーエンドで終わるが、日本初の生体肝移植プロジェクトを取り上げた「裕弥ちゃん1歳・輝け命〜日本初・親から子への肝臓移植〜」(移植手術は成功するものの、その後の生体拒絶反応で裕弥ちゃんは亡くなる)のように、ハッピーエンドでは終わらなかった回もある。

[編集] 各所の評価

日本PTA全国協議会の「子供に見せたい番組」に、2001年から4年連続1位に掲載された。しかし、子供が見るには難解な表現や、「美談ばかり」「プロパガンダ」といった批判も多く、否定的な視聴者や評論家から「プロジェクト×(バッテン、バツ、ペケ、ダメ)」「ドキュメンタリーの皮を被ったバラエティ番組(いわゆるドキュメントバラエティ)」などと揶揄されることもあった[要出典]

そのほか、番組開始当初から「家庭を省みない日本人男性の姿を美化している」との見方から、フェミニズムの影響を受けたPTAには評判がよくなかったとも言われる[要出典]。一方で、NHK嫌いとして知られているやしきたかじんは、『たかじんのそこまで言って委員会』にて、番組に太鼓判を押した[要出典]

[編集] 番組に対する抗議など

NHKは公共放送の性質上、報道番組を除けば特定の企業名・商品名などは原則として放送で触れないことになっている[要出典]。番組開始当初は商品名・製品名のナレーションを避ける傾向があったが、2年目に入る頃には一部の商品名・製品名が読まれるようになり、やらせ疑惑が浮上した[要出典]。2年目以降は程度の差こそあるものの、些細な事でも大袈裟に表現することが多く見られた。取材に協力した企業や団体から、放送後に抗議されることも常態化していた。しかし、2005年5月に番組内容の一部において過剰表現が問題となり(後述)、本番組のやらせが取り扱われるようになった[要出典]

    • 2000年11月28日放送の「よみがえれ日本海」では、神戸から来た災害ボランティアが、地元の青年会議所を指導して三国重油災害ボランティアセンターを作ったことになっているが、実際には当初それぞれが受け入れ窓口を作り、話し合いで一本化したとの批判もある[要出典]。また、番組にて紹介された青年会議所の役員は、最後の数週間引き継いだ人物に過ぎなかった。
    • 2001年6月19日放送の「父と息子 執念燃ゆ 大辞典」は『広辞苑』を岩波書店から刊行した新村出親子に焦点を当てた内容だったが、『広辞苑』が同じ新村出を編者として1935年博文館から刊行された『辞苑』の改訂版であったことに一切触れず、岩波以外の出版社に相手をされなかった新村親子の努力で『広辞苑』がいきなり発売されたかのような内容になっていたため、 同社の後身である博文館新社から抗議を受けた[2]
    • 2001年7月10日放送の「白神山地 マタギの森の総力戦」では、青森秋田で別々に発生しのちに合同した反対運動が、秋田側の呼びかけで始まったかのように描写された。関係者の抗議を受け[3]、この回のビデオソフト化及び書籍版への掲載は見送られている。
    • 2002年1月8日放送の「あさま山荘 衝撃の鉄球作戦」では、極寒の中で地元住民が機動隊員に対して毎日大量のおにぎりを作って協力した、と放送されたが、実際は極寒の中でおにぎりはすぐに凍り付いてしまう状況であり、おにぎりを作って差し入れたのは数回しかなかった[要出典]
    • 2002年9月17日放送の「革命トイレ、市場を制す」では、住宅機器メーカーのTOTOが1980年に開発したウォシュレットが、国内初の温水洗浄便座とされていたが、実際には、1967年に伊奈製陶(現在のINAX)から発売された「サニタリーナ61」が国内初の温水洗浄便座である。「サニタリーナ61」は便器と一体化したモデルであるが、後付型温水洗浄便座にしても、やはり1976年に伊奈製陶から発売された「サニタリーナF1」が先鞭をつけている。また、番組内で「停車していたタクシーから伸びるアンテナから伸縮式ノズルを考え出した」ともあったが、同様の機構は「サニタリーナ」で既に実現しており、辻褄が合っていない。さらに、番組内ではその「サニタリーナ」の存在自体が全くなかったかのように描写されていた(伊奈製陶がTOTOと並ぶ住宅機器メーカーであるにも拘らず)。
    • 2002年10月28日放送の「カーナビ 迷宮を走破せよ」では、カーナビゲーションメーカーのパイオニアが地図データの供給を巡り、住宅地図メーカーのゼンリンに「俺達はソニーと組む」と突き放された、と紹介されたが、実際にはカーナビゲーションソフトの規格統一を提言したゼンリンからの申し出をパイオニア一社が断って独立した歩みを選択したものであり、NHKからの取材を受けて社内映像まで撮影させた上に悪役に仕立て上げられたとして、ゼンリンは抗議をNHKに対して行った。さらに、パイオニアのカーナビゲーションが発売された時、既にマツダ・ユーノスコスモのオプションとして世界初のGPSカーナビゲーション(三菱電機との共同開発)が搭載されており、パイオニアは後付けカーナビゲーションメーカーの市販一号でしかなかった。書籍版ではパイオニア側がプロジェクトを抜けたという記述になっている。
    • 2005年5月10日放送の「ファイト!町工場に捧げる日本一の歌」で、取り上げられた側の大阪府立淀川工業高等学校が事実とは異なる点があるとして、訂正と謝罪を申し入れた。放送では「淀川工業高校は荒れていて音楽など全く縁がなかったが、新任の国語教師(高嶋昌二)が他の職員の反対を押し切りグリークラブ男声合唱部)を設立。合唱を通じて生徒を更生させ、合唱コンクールに出場する。しかし、コンクール会場にはパトカーが来ているなど、淀川工業高校の参加に対し主催者側が大きな警戒感を露にした」となっていたが、当時から淀川工業高校は荒れていない高校であり、前々から吹奏楽部があって全国大会で上位のレベルであった。グリークラブ設立の際も校長自ら早期に賛成している[要出典]。合唱コンクール参加時も、主催側は数ある参加校のひとつとしてしか考えておらず、警戒などする理由もなくパトカーも来ていなかったなど、事実とは異なる表現であった。NHK側もこの回については行き過ぎた点があったとし、同年5月28日放送の番組「土曜スタジオパーク」でこれまでの経緯を説明し、担当部長が生出演して謝罪した。また、5月31日の番組終了後にも国井雅比古キャスターが謝罪のコメントを行った。ホームページからはこの回の紹介ページが削除され、放送された事実だけが残されている。書籍版への掲載も見送られた。

[編集] 番組の終焉

2004年頃から裏番組の『ロンドンハーツ』や(テレビ朝日系)『ズバリ言うわよ!』(TBS系)、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)などに徐々に押され、2005年12月28日のスペシャル版(この日は裏番組にフジテレビの『笑っていいとも!年忘れ特大号』などがあった)をもって終了し、5年9ヵ月の歴史に幕を閉じた。最終回では総集編を放送した後、エンディングでは中島みゆきが登場し主題歌を披露した。

[編集] 番組フォーマット

[編集] 放映時間

  • 日本時間の毎週火曜日午後9時15分 - 午後9時58分。再放送は水曜日深夜(木曜日未明)午前1時10分から午前1時53分まで。BS2でも月曜日夕方(不定期)午後5時15分 - 午後5時58分に放送。
  • NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアムでも放送(NHKワールドTVは副音声英語による2ヶ国語放送)。
  • なお、最終回(2005年12月28日)は、通常の火曜日ではなく水曜日に移し、午後7時30分 - 午後10時(途中、午後8時45分 - 午後9時15分はニュースによる中断を挟む)での2部構成で放送。

[編集] アンコール

  • 2001年後期以後、過去に放映され再放送の要望が多かった作品が、3、4週おきにアンコールとして放送された。その際、オープニングの司会挨拶部分等、新たに収録や取材した物を交えた再構成版として放映される。番組後期にはこのアンコールが1ヶ月以上(時には2ヶ月)続いた事もある。2000年度は予告で「○○のドラマを再びお届けします」と、アンコール放送であることがわかる表現をしていたが、後期にはこれも一切なくなる。
  • 2004年度には、毎週日曜日にBS1で「特選 プロジェクトX〜挑戦者たち〜」と題して過去の物を放送していた。
  • また、2005年10月4日からは原則毎週火曜日午後4時5分〜午後4時50分にアンコールアワーとして、過去に放映された物から好評を得たテーマを再構成して放送していた。

[編集] オープニング

  • 毎回異なるテーマを放送する番組である為、「プロジェクトX」のタイトルのCGインフェルノで作られている)の後、各回のキーワードとなる映像が主題歌に合わせて流れる。オープニングは、映像と曲に合わせて文字(書体は写研の石井横太明朝体)が流れる、独特なものである。
  • 主題歌は、放映当初より変わらず中島みゆきの「地上の星」(第1回〜11回、12回〜45回、46回〜で、それぞれ微妙にメロディーが異なる)。中高年男性の支持を背景に、記録的なロングヒットとなった。

[編集] エンディング

[編集] 次回予告

  • 通常は30秒。ひと月分のラインナップの紹介を含めて60秒の場合もある。「日本初のマイカー てんとう虫町を行く」と、最終回スペシャルの次回予告は60秒であった。

[編集] 司会者

  • 2000年3月 - 2001年9月:国井雅比古久保純子
  • 2001年10月 - 2005年12月:国井雅比古・膳場貴子(久保が育児休暇を取るために番組を降板し、代って膳場が担当。)

[編集] 番組スタッフ

[編集] NHK以外での放送

[編集] その他

外国での放送

放送は世界30ヶ国で行われている。 いままでに英語ロシア語アラビア語スペイン語に翻訳された。

  • イラクでは、地元の復興を願う地元のテレビ局がアラビア語版を2005年12月28日までに6本放送している。
  • ベトナムでは、映画館でも上映された。また、アメリカに戦争で負けた国の日本が勝った国より経済的に豊かである理由を探るために、政府高官の間で研究材料として使用された[要出典]
  • 日本政府は2006年11月7日、プロジェクトXを始めとした360番組の放映権を中華人民共和国に無償提供する。
パロディ

当番組のタイトルの名前が漫画や個人ホームページのフラッシュなどでパロディとして使われることが多く、プロジェクト○(○の中には「×」(バツ)や「」(め)などが入る)などといった例が存在する。また、番組を演出するナレーター・田口トモロヲの語りが特徴的であったため、しばしばその語り口調もパロディとして使われる(NHK、民放問わず)。テレビ番組でのパロディでは「地上の星」(まれに「ヘッドライト・テールライト」も)を流す事が多いようである。また、2008年8月より放送されているトミー・リー・ジョーンズが出演するサントリーBOSSコーヒーのCMでも、トンネルを建設する場面で「地上の星」を流すという、当番組を意識したものとなっている。ちなみに、テレビアニメ『こちら亀有公園前派出所』、『ヤッターマン』でも 「プロジェクトX」 のタイトルをパロディとして取扱ったストーリーがある。

二次使用

一部企業の新人研修では、当番組を研修教材に用いている[要出典]

[編集] 関連書籍・ビデオ

書籍
  • 「プロジェクトX 〜挑戦者たち〜(第1巻〜第30巻(最終))」(NHK出版
  • 「プロジェクトX リーダーたちの言葉」(文藝春秋
  • 「プロジェクトX物語 〜THE MAKING OF PROJECT X〜」(ぴあ
  • 他にジュニア版(汐文社)、コミック版(宙出版)等が出版されている。
ビデオとDVD(第I期〜第IX期) NHKソフトウェアから発売
  • ケータイパスワード方式DVD(ヴィジョネア株式会社)や、レンタルもされている。収録されていない回もあり、完全版ではない。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 脚注・出典

  1. ^ 断面2005 「プロジェクトX」が終了/さらば、サラリーマンの夢東奥日報社、2005年12月27日。
  2. ^ 夕刊フジ2001年7月18日の記事より。なお、NHK側は「夕刊フジの報道は重大な事実誤認に基づいた悪意に満ちたもの」であるとして反論の声明文を当時のホームページに掲載している。
    当時のzakzak(夕刊フジ)サイトに掲載された記事のwebアーカイブ
  3. ^ 財団法人日本自然保護協会 - NHKプロジェクトX、「白神山地・マタギの森の総力戦」~奇跡のブナ林・攻防2000日への質問状
NHK総合 火曜日21時台
前番組 番組名 次番組
21:00 NHKニュース9
(→15分縮小して継続)
21:30 クローズアップ現代
(→19:35に時間移動)
プロジェクトX〜挑戦者たち〜

最終更新 2009年10月27日 (火) 13:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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