スライディング

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スライディング (Sliding) とは、地面に身体を擦り付けて滑り込むことである。

スライディングは、主にスポーツで、目標とする位置で確実に止まることを目的をして行われ、その上では有用な技術であるが、時として部やを強打するなどして負傷したり、手を踏まれたり、他の人に接触したりして、怪我をする危険な技術でもある。

目次

[編集] 野球におけるスライディング

二塁へのスライディング

野球におけるスライディングは、主に走者野手の触球をかわしながら塁に触れる目的で用いられる。足からの滑り込み(foot first slide , フット・ファースト・スライド[1][2][3][4])は、通常は利き足を上にする形で行うが、状況に応じてその逆の形で行う技術を習得しているプレーヤーもいる。また、時として両手を前に出しながら頭から滑り込むヘッドスライディング(head first slide , ヘッド・ファースト・スライド[1][2][3][4])を行うこともあるが、足からのスライディング以上に危険を伴う技術であり、注意が必要である。

基本的には二塁・三塁への進塁・帰塁時と一塁への帰塁時に、主に以下のようなことを目的として行われる。

  • 塁を踏み越えてオーバーランすることを防ぐためのスライディング
  • 足から滑り込み、野手に触球される前に塁に触れるスライディング
  • 野手(特に捕手)から離れた位置で滑り込み、手だけを本塁に触れさせるスライディング
  • 打者併殺打となりうる打球を打った際に、塁上にいる走者が野手の送球を妨げる目的でのスライディング(ただし、故意に野手に接触する行為は守備妨害となり、塁上の走者自らがアウトになるだけでなく、打者走者もアウトになることがある)。

また、プロ野球では雨天による試合中止の際に、観客に対するパフォーマンスとして、雨水の溜まったビニールシートへのヘッドスライディングが披露されることもある。日本ではマット・ウィンタースが披露して以降広まった(北海道日本ハムファイターズ#雨中のベースランニングも参照)。諸積兼司が現役時代からたびたび披露しており、自身の引退セレモニーや、コーチ就任後にも何度か行っている。

[編集] 打者走者の一塁へのヘッドスライディングに対する賛否

三塁にヘッドスライディングするリッキー・ヘンダーソン

打者走者は一塁へ進塁する場合に限って、一塁に到達後に二塁へ進塁する意思がないと審判員が判断している限り、直ちに一塁へ戻ってくることを条件として、この離塁中にボールを持った野手に触球されてもアウトにならない。このため打者走者は一塁上で止まる必要がなく、スライディングは行わずにそのまま一塁を踏んで駆け抜けるのが基本とされている。

チームの士気を高めるなどの意図で、一塁にヘッドスライディングを行う選手が、プロ・アマを問わずにいる(もちろん本気でセーフになるつもりで行う選手もいる[5])。また、高校野球では明らかにアウトの場合でも(中にはアウトが既に確定していても)最後の打者が一塁にヘッドスライディングをするのが半ば定番となっている。稀に失策が絡み生き残ることもある(こうなると、新聞等では「エラーを誘う気迫のヘッドスライディング」などと美談化されることもある)。また、そのような場合に関わらず、日本の女子選手はヘッドスライディングを用いることが比較的多い。

怪我のリスクは、ヘッドスライディングのほうが高いが、駆け抜ける場合でもベースを足で踏み合わせる技術は難しく、無理な足伸ばしや空踏みによる怪我も、ある[6]

駆け抜けとヘッドスライディングのどちらがベースへの到着時間が早いかについては科学的には検証されていないが、一般的には駆け抜けのほうが早いとされている。ヘッドスライディングはベース手前で体が着地し、体を滑らせるためブレーキをかけるのと同様の仕組みであることや、ヘッドスライディングをするための無駄な動作によってタイムロスがあることなどから、イチロー福本豊など、ヘッドスライディングをすることに対して否定的な人物も多い。桑田真澄は、ボーイズリーグ高野連に対して、ヘッドスライディングの禁止を助言している。[7]

しかしながら、熟練されたヘッドスライディングにおいては、ベース手前で滑るのではなくベースに直接タッチした後に滑った場合では、減速するのはベース到着後であることや、腕一本分(あるいはそれ以上)がアドバンテージにもなる。 駆け抜ける場合も、ベースを踏み合わせるために減速してしまうこともあり、個人能力差によってヘッドスライディングのほうが早くなる場合もある。[8][9]


[編集] サッカーにおけるスライディング

ディフェンス (サッカー)#スライディングタックル」を参照

[編集] 脚注

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  1. ^ "Legal slide:" (英語). eteamz. 2009年1月12日 閲覧。
  2. ^ "Slide" (英語). Open Site. 2009年1月12日 閲覧。
  3. ^ "General Rules - Sliding" (英語). North Miami Valley Baseball League. 2009年1月12日 閲覧。
  4. ^ "Sliding Rule - February 27, 2005" (英語). HTUA RULINGS. 2009年1月12日 閲覧。
  5. ^ 10.8決戦では中日ドラゴンズ立浪和義が平凡な内野ゴロを一塁にヘッドスライディングをして内野安打にしたが、その際に肩を脱臼して退場してしまっている。
  6. ^ 1995年5月23日広島東洋カープ前田智徳が一塁に駆け抜けた際に右アキレス腱を断裂。2004年8月24日アテネオリンピック準決勝の最後の打者となったオリックス・ブルーウェーブ谷佳知が一塁ベース付近で転倒し右足を負傷。
  7. ^ スポーツ報知 2009年9月25日閲覧
  8. ^ 実際 の到達時間は駆け抜けるよりも早いとの学生の実験結果も報告されている。ソフトボール競技の異なるスライディング技術による塁間所要時間の差
  9. ^ 淵本 隆文 (1995). “一塁ベースへのヘッドスライディングに関する動作学的分析”. 日本体育学会大会号h日本体育学会大会号.

[編集] 関連項目

最終更新 2009年9月25日 (金) 06:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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