ヘビトンボ

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ヘビトンボ
ヘビトンボ
Protohermes grandis
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: アミメカゲロウ目(脈翅目) Neuroptera
亜目 : ヘビトンボ亜目 Megaloptera
: ヘビトンボ科 Corydalidae
亜科 : ヘビトンボ亜科 Neurominae
: ヘビトンボ属 Protohermes
: ヘビトンボ P. grandis
学名
Protohermes grandis
Thunberg
和名
ヘビトンボ(蛇蜻蛉)

ヘビトンボ(蛇蜻蛉、Protohermes grandis)はアミメカゲロウ目(脈翅目)ヘビトンボ亜目ヘビトンボ科に属する昆虫日本を含む東アジアに分布し、体長40mm、羽を広げた左右の長さ100mmと、この類では大柄な昆虫である。

目次

[編集] 特徴

成虫ナラ類などの広葉樹樹液を主食とする。乳白色のをもつ。体に比べて大きな翅である点はカゲロウに似た昆虫で、大あごが大きく噛み付く力も強い。単眼の基部は黒い。

和名の蛇蜻蛉という名前の由来は、大顎で噛みつく習性を蛇に準えて付けたものである。

[編集] 生活史

幼虫は渓流にすむ水生昆虫で、体は細長く、頭部は頑丈で顎が強く発達する。腹部には体節ごとに一対の鰓足がでる。強い肉食性で、この幼虫が一匹いると、周囲から他の水生昆虫がいなくなるともいわれ、その姿から川ムカデなどとも呼ばれる。噛み付かれるとふくれあがってしまうほどの威力があるが、ムカデのようには持たない。

幼虫は一般に、清浄な河川の中流域より上流に生息することから、カワゲラ目トビケラ目等に属する多くの種と同様、清冽な水質の指標生物の一つである。

蛹化に際しては陸上に這い登り、岸部の石の下などに潜り込んでとなる。尚、蛹にも大顎が発達し、蛹をいくつか一緒にしておくと、仲間同士で噛みあって殺し合う習性があるといわれる。

成虫は灯火にもよく飛来する。

[編集] 利用

幼虫は古くから孫太郎虫(まごたろうむし)などと呼ばれ、子供の疳に効く漢方薬になる。かつては宮城県白石市の斎川の特産とされ、江戸時代に土地の人はこれを炙って酒肴にしたという[1]。1930年代までも「奥州斎川名産孫太郎」の触れ声で行商されていた[2]

また、長野県伊那市付近では、幼虫を珍味のざざむしの一種として食用とする。

[編集] ヘビトンボ科

ヘビトンボの幼虫

「ヘビトンボ」はヘビトンボ科(Corydalidae)に属する昆虫の総称としても用いられる。

  • ヤエヤマヘビトンボ Neochauliodes azumai
  • モンヘビトンボ Neochauliodes sinensis meridionalis
  • クロスジヘビトンボ Parachauliodes continentalis
  • ヤマトクロスジヘビトンボ Parachauliodes japonicus
  • ヤンバルヘビトンボ Parachauliodes yanbaru
  • ヘビトンボ Protohermes grandis

[編集] オオアゴヘビトンボ

北米から南米にかけて、オオアゴヘビトンボ(学名 Corydalis Cornutus 英名 Dobson Fly)という種類が分布する。雄の大顎が際だって大型で、体長の1/3にも達する大きな顎を持つ。

但し、長すぎるために日本産ほど噛む力は強くない。クワガタムシのように、雌の大顎は小さい。

[編集] 脚注

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  1. ^ 『封内土産考』(『仙台叢書』第3巻438-439頁)は、大人でも食うべきではない、稀に食べて病む人がいる、毒があるのではないか、とけなしている。どこにでもいる虫だが他では食べないとのことである。
  2. ^ 山本金次郎編『宮城県名勝地誌』88頁。

[編集] ギャラリー

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  • 『封内土産考』、1798年(寛政10年)頃。鈴木省三・編『仙台叢書』第3巻、仙台叢書刊行会、1923年に収録。
  • 今森光彦 『水辺の昆虫』 山と溪谷社〈ヤマケイポケットガイド〉、2000年、ISBN 4-635-06228-7
  • 木野田君公 『札幌の昆虫』 北海道大学出版会、2006年、ISBN 4-8329-1391-3
  • 山本金次郎・編『宮城県名勝地誌』、宮城県教育会、1931年。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月8日 (土) 15:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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