ヘロンの公式

ヘロンの公式の最新ニュースをまとめて検索!

ヘロンの公式(ヘロンのこうしき)は任意の三角形の3辺の長さから面積を求める公式である。

目次

[編集] 概説

長さa, b, c線分を辺とする三角形がある時、面積をSとして

S=\sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)}

が成立する。ただし、

s=\frac{1}{2}(a+b+c)

とする。

直線のみで囲まれた図形はどんなに複雑な形をしていようとも必ず三角形に分割することができ、かつ、この公式を使えば高さを求める必要が無いので土地の面積を求める便利な公式としても知られている(三辺法)。

この公式はアレクサンドリアのヘロンが彼の著書『Metrica』の中で証明を与えていることから彼に帰せられるが現代ではこれ自体はアルキメデスにも既知であったと考えられていて、さらにそれ以前から知られていた可能性もある。

[編集] 証明

ヘロンの公式の証明法は色々あるが、ここでは三角比余弦定理因数分解を用いたものを紹介する。
△ABCの∠A、∠B、∠Cの対辺、辺BC、辺CA、辺ABの長さをそれぞれa, b, cとし、∠Aから辺BCに下ろした垂線の長さをh とする。
このとき△ABCの面積をSとすると、

\begin{align}
S&=\frac{1}{2}ah=\frac{1}{2}ab\sin C=\frac{1}{2}ab\sqrt{1-\cos^2C}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{(1+\cos C)(1-\cos C)}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\left(1+\frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}\right)\left(1-\frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}\right)}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\frac{a^2+2ab+b^2-c^2}{2ab}\times\frac{-(a^2-2ab+b^2-c^2)}{2ab}}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\frac{(a+b)^2-c^2}{2ab}\times\frac{-\{(a-b)^2-c^2\}}{2ab}}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\frac{(a+b+c)(a+b-c)}{2ab}\times\frac{-(a-b+c)(a-b-c)}{2ab}}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\frac{(a+b+c)(a+b-c)}{2ab}\times\frac{(a-b+c)(-a+b+c)}{2ab}}\\
&=\frac{1}{2}ab\sqrt{\frac{(a+b+c)\{(a+b+c)-2c\}\{(a+b+c)-2b\}\{(a+b+c)-2a\}}{4a^2b^2}}\\
&=\sqrt{\frac{1}{4}a^2b^2\times\frac{(a+b+c)\{(a+b+c)-2a\}\{(a+b+c)-2b\}\{(a+b+c)-2c\}}{4a^2b^2}}\\
&=\sqrt{\frac{(a+b+c)\{(a+b+c)-2a\}\{(a+b+c)-2b\}\{(a+b+c)-2c\}}{16}}\\
&=\sqrt{\frac{a+b+c}{2}\times\frac{(a+b+c)-2a}{2}\times\frac{(a+b+c)-2b}{2}\times\frac{(a+b+c)-2c}{2}}\\
&=\sqrt{\frac{1}{2}(a+b+c)\left\{\frac{1}{2}(a+b+c)-a\right\}\left\{\frac{1}{2}(a+b+c)-b\right\}\left\{\frac{1}{2}(a+b+c)-c\right\}}\\
\end{align}

となる。ここで、

s=\frac{1}{2}(a+b+c)

とすると、

S=\sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)}

が得られる。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月18日 (金) 22:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ヘロンの公式】変更履歴

ご利用上の注意