ベンジン
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ベンジン (benzine) は、原油から分留した主に鎖状炭化水素からなる混合物である。石油エーテル(せきゆ—、petroleum ether)とも呼ばれるが、化学で用いられるエーテルとはまったく別のものである。原油のうち、軽質ナフサ留分から製造する。揮発性が高く、引火しやすい。ベンジンという用語で呼ばれる物質は2種類ある。
[編集] ベンジン
洗浄用に用いられるベンジンは、工業ガソリンを規定した日本工業規格 (JIS) K 2201-1991 の1号として定められている無色透明の液体。蒸留性状として、初留温度が 30 ℃ 以上、50% 留出温度が 100 ℃ 以下、終点温度が 150 ℃以下と定義されている。
工業ガソリンとしてのベンジンは、比重が 0.668–0.764 の範囲に収まることが多い。一般には、ドライクリーニングや染み抜きなどの溶剤や機械の洗浄などに使われる。また、ハクキンカイロなどの懐炉の燃料として利用されることもある。
一般に市販されているベンジンには懐炉用としみ抜き用とが有るが、しみ抜き用のものは懐炉には使用できない。(洗剤成分が含まれている事があるため)逆に懐炉用はしみ抜き、シール剥がしにも使用できる。
[編集] 石油エーテル
化学実験に用いる石油エーテルは、JIS K 8594-1996 に規定されている無色透明の液体。定義として 50–80 ℃ の留分が 90 体積% 以上とされている。日本薬局方にも定義がある。
石油エーテルはエタノールに極めて溶けやすい。ジエチルエーテルに対しても同じ性質を示す。比重は 0.64–0.74 の範囲に収まることが多い。CAS登録番号は 8030-30-6。
[編集] 名称
国によって、ベンジンという名前が示す物質は異なる。イタリア (benzina) とドイツ (Benzin) でいうベンジンは、日本語でいう一般名詞としてのガソリンを示す。アメリカ合衆国とイギリスでは、用語としてベンジンを用いることはなく、代わりにナフサという用語を用いる。なお、綴りと語感の類似から混同されがちだが、芳香族化合物であるベンゼン (benzene) とは無関係である。
最終更新 2009年10月3日 (土) 11:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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