ペリーヌ物語

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ペリーヌ物語』(ペリーヌものがたり)は、フジテレビカルピスファミリー劇場枠で放映されたテレビアニメーション。放映期間は1978年1月1日から12月31日まで全53話。

世界名作劇場
通番 題名 放映期間
第3作 あらいぐまラスカル 1977年1月
- 1977年12月
第4作 ペリーヌ物語 1978年1月
- 1978年12月
第5作 赤毛のアン 1979年1月
- 1979年12月

目次

[編集] 原作

原作はフランス人作家エクトル・マロの『アン・ファミーユ』(En famille)。邦題は『家なき娘』(いえなきこ、いえなきむすめ)または、『家なき少女』(いえなきしょうじょ)。やはりマロの手による『家なき子』(サン・ファミーユ)と対になる物語。

原作クレジットが上記のため、この作品に使用された底本となる日本語訳は確定していない。[1]


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 作品概要

プロ野球中継や特別番組等による休止がなく、放映年(1978年)は元日が日曜[2]、大晦日も日曜であったため放送があり、世界名作劇場シリーズの中では53話と最も話数が多い。幾分地味な絵柄であるため知名度の低い作品と考えられているが、終盤にかけてのドラマチックなストーリー展開はシリーズ随一という呼び声も高く、世界名作劇場ファンの間では最高傑作のひとつに挙げられることも多い。

主人公ペリーヌを演じた靏ひろみは、この作品で声優デビューしている(ペリーヌが始まった時はまだ高校生であった)。また、脚本の宮崎晃は『続・男はつらいよ』をはじめ、山田洋次監督作品の脚本を何本も手がけており、前作『あらいぐまラスカル』から脚本を担当した。

原作小説ではパリ入城から物語が始まっており、第1話のボスニアからパリ入城直前までは、このアニメーションのための創作である。初回から最終回までペリーヌと行動を共にする犬・バロンも、アニメーションのオリジナルキャラクターである。また、原作小説は連載当時の1890年代の世界情勢に基づいて書かれているが、アニメーションではテレビ放映年の1978年の100年前で1870年代という設定を行ったため、その十数年間で進歩が著しかった科学・技術・産業・医学などの分野において時代考証的に問題点もある。

この作品は、それ以前の『母をたずねて三千里』などの作品と違い、予算や時間的に現地取材をすることが出来ず、手元の入手可能な資料のみで作成したという。そのためか、過去のシリーズの取材で入手できた資料のある地域は別だが、パリの風景などは他国人にはともかくフランス人にとっては誰が見てもおかしな状態になっており、本作品はヨーロッパ各国で放映されているが、フランス本国では放映が行われていない。なお、出発の舞台がボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)の村であるため、同国と日本との数少ない接点となっている。

[編集] 登場人物(声の出演)

[編集] 主要登場人物

ペリーヌ・パンダボアヌ(靏ひろみ
本作品の主人公。フランスへの旅の途中で父親を亡くす。第1話はその葬儀の後から始まる。心臓が悪い母がパリで亡くなって以降は、飼い犬のバロンと祖父の住むマロクールまで旅する。不幸にもめげない明るい少女。空き小屋でひとりで暮らしたり、自分で靴を作ったりと大変器用で生活力がある。マロクールでは本名を隠して「オーレリィ」と名乗り、パンダボワヌ工場のトロッコ押しから、通訳、更にはビルフランにその才覚を買われ(孫とは知らず)秘書に抜擢された。第6話において、6歳の時にインドのダッカにいたことが判明している。
ちなみに仮の名前である「オーレリィ」だが、字幕ではすべて「オーレリ」で統一されている。「オーレリ」と錯覚してしまうが、字幕が上記のように統一されているため、ここでは字幕に合わせて表記する。
マリ・パンダボアヌ(声:池田昌子
ペリーヌの母。インド人とイギリス人のハーフ。写真師として旅費を稼いでいる。写真師としての技術は確かだが女性ということでなかなか信用されていなかったところを、ペリーヌの提案でインド衣装で写真師をすることになり、以後旅先で受け評判となる。マリと夫のエドモンはインドのデリーのカトリック教会で式をあげている模様。疲れると、小食になり、紅茶だけの食事とか栄養を摂らず、体力がない。ペリーヌをビルフランのもとに早く連れて行こうとアルプス越えなど無理な旅をしたために、心臓病が悪化しパリで亡くなる。マリの「人から愛されるには、まず人を愛しなさい」はペリーヌにとっての金言になった名言である。やさしく上品な女性だが、ペリーヌにからみ、パリカールに石を投げつけてきた子供たちに「まあ、質の悪い子ね」と言い放つ毒舌家の面もある。
エドモン・パンダボアヌ(声:篠原大作
ペリーヌの父。本編では第1話とビルフラン邸に飾られている絵、そしてペリーヌの折々の回想シーンだけにしか登場していない。第1話でこのエドモンがボスニアのプソバチャ村(45話中で判明)で1878年3月19日に肺炎で亡くなっているところからこの物語が始まっている。
パリカール
ペリーヌ達の乗った馬車を牽いていたロバ。葡萄酒が大好きで、酔っぱらって行方不明騒動を起こしたこともある。パリではシモンじいさんの飲み友達。安くルクリおばさんに買い叩かれてしまった。なお元の企画書ではバロンは登場せず、パリカールがマスコットキャラクターとして扱われ、ペリーヌにテレパシーで意志を伝えることができるような特殊能力が付加されていた。
バロン
ペリーヌが飼っている変な犬。一応ペリーヌが護衛隊長に任命したが、気まぐれな性格のため、普段はあまり頼りにならない。しかし、瀕死の状態に陥ったペリーヌを助けるべく走り回り、パリカールを見つけ、ルクリおばさんを連れてくることに成功しているので、いざという時には頼りになるようだ。ペリーヌにとって特に母親を亡くしてから心の支えとなっているのは事実で、また前述のエンディングの歌詞は、劇中終始に亘るバロンの存在意義を言い表すに十分な内容であった。
池のほとりでの生活中、テオドールの散弾銃で撃たれ瀕死の重傷になるが、リュション医師の治療で回復する。

[編集] 母と子ふたりの旅編

ここでは、その村に登場しているもしくはその村までの道中に登場した人物を国、村ごとにまとめている。

[編集] ボスニアヘルツェゴビナ(ボスニア)

  • カルド村
グリゴリッチ(声:塩見竜介
カルド村に来たペリーヌ親子に家族全員の写真を撮ってくれと頼んだ人物。なお、名前はスタッフクレジット通り、本編では、「グレゴリッチ」と皆呼んでいる。(以下同様)
ゴッジ
グリゴリッチの長男? グリゴリッチに服のボタンと帽子をかぶるように注意された。
ヨシフ(声:小野田英一?)
グリゴリッチの次男? 馬も写真にいれると聞いて、馬を連れて来た。
グリゴリッチの長女(声:角谷美佐子)
写真1枚を撮るのに時間がかかり、グリゴリッチにあたる。グリゴリッチが丸く収めた。
  • ストーカ村
ドランツ(声:木原正二郎
ぬかるみにはまって動けなくなった馬車を自慢の腕力でぬかるみから脱出させた。それだけでなく、娘のメルカにペリーヌ達にも温かいスープを飲ませるように指示した。
メルカ(声:横沢啓子
ドランツの娘。母親を亡くし、村から出たことがないため母親と旅をしているペリーヌを羨ましがっている。ドランツの妻が亡くなってからは家事の一切を仕切っている。
カレル
ドランツにスープをこぼしているぞと注意された子供。ドランツにはメルカの他に男の子と女の子がいるが、画面からは不明であるが、名前から言って女の子と思われる。
  • プロナスカ村
女房(声:麻生美代子
ペリーヌ親子に牛乳を分けてくれた人物。牛乳代も頂こうとしなかったいい人物。
イーリア(声:西尾徳
ミレーナの初産で慌てふためいて母を呼びに行くが…。
ミレーナ(声:松金よね子
自分の初産がとても心配なようだが、マリの機転で救われる。女の子の赤ちゃんを出産。
老婆(声:遠藤晴
イーリアに粗雑に扱われている。「私よりもゆりかごの方が大事なのかね」とぼやく。家族そろって写真を依頼し、ペリーヌ親子に黙ってチーズとジャムを馬車に詰んでくれた親切一家。

[編集] クロアチア

  • ガロッチ村
ゴルジモフ伯爵(声:安原義人
オーストリアの皇帝に支配されている自分たちの国を皇帝の支配から取り戻そうとしている伯爵。実際にこのペリーヌの時代はクロアチアはオーストリアから占領されていたようで、史実でもある。
大尉(声:渡部猛
逃げたゴルジモフ伯爵を逮捕しようとした人物。ペリーヌ親子がこの村を発った後、部下に命令して連れ戻しに来た。そして写真を撮らせた。
  • 小さな村(名前なし)
神父(声:神山卓三
この村で半年前に流行病がはやったことをペリーヌ達に告げた人物。
ヴァルド(声:白川澄子
数か月前に流行病によって両親を失った。現在はおじいさんと一緒に暮らしている。
おじいさん(声:吉沢久嘉
両親を亡くしたヴァルドを引き取った。また樽が壊れて困っていたペリーヌ達の樽を直してくれた。

[編集] イタリア

  • トリエステ
アンナ・ボンテンペルリ(声:中西妙子
6年前に行方不明になったジーナを捜す女性。ペリーヌをジーナと見間違える。
作中ではファーストネームである『アンナ』での紹介はなく、エンディングのスタッフロールで明らかになる。
ジーナ・ボンテンペルリ
6年前に行方不明になったボンテンペルリ夫人の娘。ボンテンペルリ夫人によれば、6年前の雨の降った日に突如行方がわからなくなった。ちなみに一瞬だけだがボンテンペルリ夫人がペリーヌをジーナとかぶらせるシーンがある。
マリオ(声:二見忠男
ボンテンペルリ夫人の執事。
ヴィットリオ(声:松岡文雄
ペリーヌ達が泊っていた宿屋の主人。
警部(声:緑川稔
ペリーヌ親子を尋問した人物。ボンテンペルリ夫人の娘ジーナではないという証拠はマリが差し出した結婚証明書によって明らかにされた。このときの尋問で、視聴者にペリーヌ一行がなぜ写真家をしているか詳しく説明された。
コンパーニ(声:岡田道郎
ヴィットリオの宿に泊っていたペリーヌ親子を連行した警官。ペリーヌは旅の理由を語っている。
  • ベローナ[3]
マルセル・サンド(声:岡村悦明)
ペリーヌ達がパリ(実際にはイタリアのベローナ)へ向かう途中で一緒にミラノ(目的はエトワール・サーカス団の一行に追いつくこと)まで旅をすることになった男の子。バロンに芸を覚えさせようとするが、なかなかバロンは覚えようとしなかった。マルセルとの別れが近くなるとバロンは2つほど芸を覚えたようだ。エトワール・サーカス団ではピエロの役として同団のルイと一緒に演目を演じている模様。最終回では綱渡りを練習している模様が描かれている。
パン屋(声:池田勝
ベローナへ向かう途中にあった村のパン屋。マルセルがパンを盗もうとするが失敗して落としてしまう。さらに落としたパンをバロンが盗もうとしたがペリーヌが阻止する。その落としたパンをペリーヌに売ろうとするが、ペリーヌはやんわり断る。
鍛冶屋(声:伊武雅之
ベローナへ向かう道中、馬車の車軸にヒビが入っていることに気がついたペリーヌ達。途中の小さな村で偶然にも鍛冶屋を見つける。修理は最初、翌日の夕方までかかると言われたが、ペリーヌの説得により翌日の昼間へ格上げされた。その代わり、料金は多く頂いている模様。
レオーネ(声:北村弘一
ベローナへ向かう道中、馬車の車軸にヒビが入り、旅が出来なくなったペリーヌ達が、偶然にも結婚式を行っているところにて写真を撮ることになった際、パリカールが酒樽を飲み干しているのを止めようとしたマリに「今日は息子の結婚式だから」と言って写真を先に撮ってくれるよう促した人物。
男(声:緒方賢一
推測ではあるが、その結婚式場にいた酔っ払いのおじさんだと思われる。
ガブリエル(声:龍田直樹?)
となりの耳の遠いおじいさんに向かって写真を撮るから頭をもう少し上げるよう促しているものの、おじいさんは聞こえていない模様。
おじいさん(声:滝雅也?)
耳の遠いおじいさん
おばあさん(声:沼波輝枝
カブリエルのおばあさん。
ロッコ(声:野本礼三
旅の途中で出会った写真屋さんで客呼び係。ペリーヌたちに難癖をつけたり、写真機を盗もうとしたりするが、マリによって改心させられた。
ピエトロ・ファンファーニ(声:大木民夫
旅の途中で出会った写真師。写真機も首押さえの道具があることで、露光時間が長いことがわかる。ペリーヌ達の使っているものより旧式で湿版と思われる。写真はマリ達の撮ったものよりピンぼけ気味である。
プラガ男爵(声:小林清志
旅の途中で出会った男爵で射撃の名人。打ち落とした鳥をバロンが横取りし、プラガ男爵はバロンをいたく気に入る。
  • エトワール・サーカス団
ジャン・サンド(声:池田勝
マルセルの父親で、サーカス団の中では結構上の方の地位にいるようだ。それがためか、団長に頼み込んでペリーヌ親子二人だけのためにサーカス団の芸を見せたり、マリが亡くなった時に葬式へ参列したりしている。
シルヴァーナ・サンド(声:坪井章子
マルセルの母親で、エトワール・サーカス団の花形スターとして活躍している。
ブルム(声:大山豊?)
エトワール・サーカス団の団長。マルセルをミラノまで連れてきたことに感謝し、そのために二人だけのサーカスを演じて喜ばせたやさしい人物。
パジェス(声:木原正二郎
パリ編で登場。赤い服を着たエトワール・サーカス団の団員。マルセルをひょいっと楽々持ち上げているところを見ると力持ちのようだ。
ルイ(声:岡田道郎?)
パリ編で登場。エトワール・サーカス団に所属するピエロ。マルセルと一緒にサーカスの芸を演じている。

[編集] スイス

  • アルプス越え(シンプロン峠)
ジョセフ(声:大見川高行)
シンプロン峠に入る前の村の宿屋にて馬小屋の世話している少年。シンプロン峠のふもとに住んでいる両親に写真を送るため、ペリーヌ親子に写真を撮ってもらった。ただ、代金はペリーヌが貸している。この恩が後で大きな恩義を受けることになる。
おかみ(声:京田尚子?)
ジョセフが勤めている宿屋のおかみで、ジョセフが写真代として前金を貸してもらおうと頼み込んだが、結局断られる。
  • アルマノ村
エミール(声:渡部猛
ジョセフの父親でペリーヌ親子が馬車の車輪をシンプロン峠の途中の溝にはまっていたところを助けた人物。マリは代金を支払うつもりだったが、ジョセフが大変恩義を感じた等の内容の手紙を受け取っていたため、エミールは一切代金は受け取らなかった。
  • ふもとの村
宿屋の主人(声:辻村真人
この村の宿屋の主人。
  • シェールの町
羊飼いの少年(声:高坂真琴
ペリーヌが不注意から足をくじいてしまい、そのため馬車を走らせる途中で出会った少年。マリは医者が近くにいるかどうかを聞き、この少年はシェールに医者がいることを知らせた。
おばさん(声:伊藤あつ子)
マリが小麦粉をわけてくれるように頼み込んだ人物。(この小麦粉は食べるためではなく、ペリーヌの足の『湿布』治療のために使われた。マリは、酢酸[5]を溶いた水[6]に小麦粉を入れて練り、布に塗って腫れ上がっている箇所にあてて冷やしている。シェールの町の医者に良い応急手当であるとほめられた。)

[編集] フランス

  • ミロード村
農夫(声:八奈見乗児
ペリーヌにここがフランスであることを伝えた人物。
警官(声:岸野一彦
自転車が馬車にぶつかってきたことを受け、駆け寄ってきた警官。この地区では街頭で商売するには許可が必要だった(ただし、当時この地区でそういった許可の申請が必要だったのかどうかは定かではない)。
自転車の男(声:島田彰
当時としては珍しかった自転車(形式は当然ペニー・ファージング)に乗っている人物。最後はペリーヌ達の馬車に激突する。
宿屋の主人(声:依田英助
マリが病で臥せた時に泊まっていた宿の主人。
シュザンヌ(声:杉田郁子)
マリが病で臥せた時に泊まっていた宿の給仕。宿屋の主人の妻との説も。
先生(声:吉沢久嘉
マリに馬車で旅をするなんてとんでもないことだと言った医者。

[編集] パリ編

シモンじいさん(声:永井一郎
マルセルがパリの宿として紹介した広場の地主。シモン荘という長屋もある。廃品回収と、子犬をたくさん飼って犬のブリーダーをしている。いつもぶどう酒を飲んで酔っぱらっている。結構金にうるさくせせこましいほどいろんなところからお金をとろうとするが、最後はすっかりペリーヌを気に入ってしまう。
カロリーヌ(声:市川千恵子
シモン荘の住人で街の歌唄い。皆からは「侯爵夫人」と呼ばれている心優しい老女。苦境に立たされるペリーヌたちを見てガストンにスープをわざと作らせるようなセリフを言っている。マリが亡くなった時も一番の支えとなっている。
ガストン(声:加藤精三
趣味はスープ作りで職業は靴直し。カロリーヌによってペリーヌたちのスープまで作らされる羽目になったが、本人はあまり嫌がっていないようだ。
あめ屋(声:峰恵研
ペリーヌが下宿に来た最初の日に、あめ(ペロペロキャンディー)を2本渡した人物。シモン荘では客車のようなものに住んでいる。家賃の滞納がかなりあるみたいだ。
サンドリエ先生(声:上田敏也
シモン荘でマリを診た医者。いつも馬車で往診する。
薬屋(声:大山豊
サンドリエ先生の処方した薬を出してくれる薬屋。ちなみにキナぶどう酒が4フラン、薬代(水薬と粉薬)が3フラン50サンチームかかっている。
ルクリおばさん(声:麻生美代子
パリカールを安く買った人物。シモンじいさんの知り合い。うさぎの毛皮と古金属回収を商売としている。その後、行き倒れたペリーヌを助けたり、ペリーヌと一緒に商売をしたいと言ったりとペリーヌの旅に欠かせなかった人物だった。ペリーヌをマロクールの近くまで送ってくれた。
神父(声:神山卓三)?
マリの葬儀を行った。

[編集] ひとりぼっちの旅編

マルガレータ(声:吉田理保子
パン屋の女主人。ペリーヌを泥棒呼ばわりして5フラン銀貨を巻き上げた人物。本アニメで唯一の悪人と言ってもよい。
スイカ農家・兄(声:はせさん治)・スイカ農家・弟(声:増岡弘
スイカ泥棒が来ていないかを見回りしていた兄弟。ペリーヌとバロンを発見するが、スイカ泥棒でないと知りやや落胆するものの、ペリーヌとバロンの腹がすいている状況を見て食べ物を分け与えた人物。また、スイカ泥棒が来た際、バロンが泥棒に向かって吠え、その声を聞いて兄弟は見事スイカ泥棒を撃退した。そのことがあって、兄弟はすっかりバロンのことを利口な奴と褒め、最終的にはペリーヌをだまして銀貨を巻き上げたマルガレータから5フラン銀貨を取り返すことができた(原作では取られたままである)。
花栽培の農家(声:加藤正之
バロンがうさぎを追いかけて、温室へ進入。そこにあった鉢をめちゃくちゃにしてしまう。花農家は激怒したものの、ペリーヌは、5フラン銀貨を弁償に渡すことになる。ペリーヌがほとんどお金を持っていないことを知ると申し訳ない気持ちになり、最後は割れた鉢に植えてあった花をペリーヌが買ったものだと渡してくれた(この話で、原作通りの5フラン損失のつじつま合わせをしている)。
花を買ってくれた人(声:鈴置洋孝
結婚式のお祝いとして花嫁にペリーヌが持っていた花を買ってくれた人物。

[編集] マロクール編

  • ビルフラン邸[7]
ビルフラン・パンダボアヌ(声:巖金四郎
ペリーヌの祖父。フランスでも1、2を争う大規模な製糸工場を経営している。元来は心優しい人物なのだが、工場の経営に執心するあまり周囲に気をかけなくなり、また息子エドモンが自分の意に反してマリと結婚したため、エドモンの行方を常に案じる一方、マリと子供(実はペリーヌ=オーレリィ)には怨みに近い感情を持っていたが、エドモンの死を告げられ事での失意の中で優しさを取り戻す。また、5年前に肺炎にかかって高熱を出し、以後失明していた(第27話のロザリーによる説明)が、物語の終盤で、喘息発作が起きれば危険という指摘がありながらも、孫の姿を見たいという一心で手術を受け、再び目が見えるようになる。
セバスチャン(声:大山豊
ビルフランの執事。ペリーヌの人柄を知り、信頼してくれる。
フェリックス(声:塩屋翼
ビルフラン邸のお抱え御者。
アンリエット(声:つるたきみこ
ビルフラン邸の小間使いの女性。ペリーヌにはすぐに親しみをもって接してくれた。
ルイ(声:金沢寿一
ビルフラン邸の召使い。ペリーヌを田舎者と思っていた人物。だが作法を見てそれを撤回。後にバロンの小屋を作ったりしているようだ。
ココ
ビルフランの馬車を引いている馬の名前。
門番(声:沢りつお?)
  • シャモニー
フランソワーズ(声:遠藤晴
ペリーヌの父・エドモンの乳母。息子とともにマロクールで食堂を経営。26話で初めてペリーヌに会ったとき、一瞬何かを感じたようだ。物語の終盤47話でビルフランが落ち込んでいるとき、昔話に訪れオーレリィの顔がエドモンによく似ていることを告げ、ペリーヌの正体を気付かせるきっかけを作った。
ロザリー(声:黒須薫
フランソワーズの孫娘。父の食堂を手伝いつつ、パンダボワヌ工場で働いている。ペリーヌがはじめてマロクールに着いた時にジャガイモのカゴを持つのを手伝ってもらってペリーヌに好意を持ち、それ以来の親友。到着初日に同じベッドを使わせてくれた。お弁当をペリーヌの分まで作って持ってきてくれているので、ペリーヌは非常に助かったと思われる。
ポール(声:小山渚)
ロザリーの弟。学校へ通っている。バロンのことを可愛がっているシーンがあり、ペリーヌからバロンを譲ってもらえるよう姉のロザリーに頼むもののロザリー本人から断られている。ペリーヌがマロクールにてトロッコ押しをやっていた時から秘書としてビルフラン邸に移り住む40話まではよく登場していたが、話がビルフラン邸の方に移るとほとんど登場しなくなる。
セザール(声:石森達幸
ロザリーの父、シャモニーで腕をふるう料理人。ペリーヌが貧乏なときはちょっと素っ気なかった。ロザリーには大変甘い。オーレリィが作った天然スグリのジャムのおいしさには大変驚き、作り方を聞こうとした。
  • マロクール工場[8]
オヌー(声:上田敏也
トロッコ押しや糸巻きの機械の現場監督。口やかましい老人。
ファブリ(声:村山明
パンダボワヌ工場の技師。ロザリーの食堂の常連で、品位がありそれでいて気のいい青年。元々オーレリィには親切であったが、ある偶然もあって、物語の後半(43から48話)ではペリーヌ=オーレリィであることを知る唯一の人物として、常に励ましてくれた。ペリーヌとロザリーに読んでいたレ・ミゼラブルについてあらすじを説明している。後にこの本はペリーヌにプレゼントされる。ビルフランの前でペリーヌが朗読している本である[9]
ベンディット(声:依田英助
英語の通訳者であるが肺炎で入院することに…。
テオドール(声:田中崇
ビルフランの姉の子。しかし何故か初登場のシーンのナレーションでは「ビルフランの『妹』の息子」と言われている。ペリーヌの父、エドモンの従兄にあたる。パンダボワヌ工場の最高幹部の一人で、ビルフランの後継者の座を狙っており、タルエルと張り合っている。ビルフランには一切信頼されていない。
タルエル(声:丸山詠二
パンダボアヌ工場の工場長。テオドール同様、ビルフランの後継者の座を狙っている。ビルフランにおべっかを使うのは非常に上手。オーレリィをビルフランへのスパイに仕立てようとした。仕事はそつなくこなすので、ビルフランには一応信頼されている。
ジャンヌ(声:向殿あけみ?)
ペリーヌ同様トロッコ押しの工員として雇われている。ペリーヌが履いていた靴に興味を持ち、それが自作だと知ると大変驚く。
ジャック(声:岡田道郎
工員の一人で、麻の管理をしている。不良品の麻があることをペリーヌの言葉でビルフランが気づき、全部ジャックに処分させた。
ジョセフィン
女子工員の宿場に泊まっていた工員。ロザリーが会いたいと言っていた人物(本当の目的は別にあったのだが…)。本編に登場は無し。
ミミ(声:服部のり子?)
女子工員専門の下宿に泊まっていた工員。夜遅く工員の宿泊施設がどんなものかを視察に来たペリーヌ(実際にはビルフランも視察しているが、当人はここに連れてこられたことを知らされていない。後にペリーヌから知らされるが…)たちの気配を感じ起きる。周りから寝ぼけているのでは?と窘められる(実際にはミミが言っていることは正しいのだが…)。
女(声:天城由起子?)
  • サン・ピポア工場[10]
ブノア(声:加藤正之
サン・ピポア工場の責任者。ビルフランに解雇されないよう、受け答えにおどおどしたところがある。
モンブール(声:滝雅也
ベンディットが入院、ファブリが出張のため急遽通訳に入ったが、「あいつは、ドイツ語はペラペラだけど、英語はほんのちょっぴり話せるだけさ。あいつの通訳じゃイギリス人がイライラするだけでちっとも作業がはかどらない」(ギョーム談)ということで、ペリーヌが呼び出されるきっかけとなった。
エドワード
イギリス人技師でサン・ピポア工場に新しい機械を設置するための説明に来ていた。モンブールが見当違いの通訳をしていて、工場の技師に趣旨が伝わらず苦労していた。ペリーヌが通訳をしたことにより誤訳が分かりエドワード自身もホッとしていた。
工場の技師(声:神山卓三
モンブールの通訳で何が何だか分からず苦労していた。
  • その他
ギョーム(声:沢りつお
パンダボワーヌ工場で働いている御者。タルエルに依頼され、ビルフランの動向を逐次報告していた。結構気のいい男。勤務中の飲酒がビルフランにばれ解雇された。
ラシューズ夫人(声:香椎くに子?)
マロクールでも1位、2位を争うほどの高級洋服店。ペリーヌのことを田舎者は相手に出来ないとボソっとつぶやく。後ほど店員の女性からペリーヌ(この時にはオーレリィ)がビルフランの秘書である事実を知り、お詫びする羽目に、最終的には宿まで来てお詫びしたいと申し出ているが、本人がそこにいなかったため叶わなかった。タルエルに、ペリーヌが遅くまで帰って来ていないことを告げ口する。
ラシューズ夫人の店の店員(声:小沢かおる?)
リュション先生(声:緑川稔
ビルフランの主治医。ロザリーの怪我を直し、バロンが銃で撃たれた際にも治療を施している。
フィリップ弁護士(声:吉沢久嘉
ビルフランの顧問弁護士。エドモンの行方を捜す担当。ビルフランにオーレリィが孫である可能性を告げられ、パリに調査に行った。第49話での報告時のペリーヌに対する誘導質問は見事である。
下宿の家主(声:島田彰
ペリーヌが秘書になってから借りた下宿の主、親切である。
チビュルス
女子工員から小さい子供を預かっていたおばあさん。酒を飲んで酔っ払っていたためか、目を放した隙に子供がマッチで火遊びしてしまったため火災が発生。本人は何とか逃げたものの、死者2名、怪我1名という惨事を招いた。名前が出るが、登場は無し。
ブルトヌー夫人(声:京田尚子
ビルフランの姉。オーレリィをペリーヌと知ってか知らずか、かなりペリーヌが傷つくような言葉を吐く。
ブルム(声:大宮悌二
医者でビルフランの目を治療した。リュション先生とは知り合いである。
ナレーター:渋沢詩子

[編集] スタッフ

[編集] テレビ本放送版(1978年)

[11]

[編集] 劇場版(1990年)

[12]

  • 製作:本橋浩一
  • 製作管理:高桑充
  • 企画:佐藤昭司
  • キャラクターデザイン:関修一
  • 音楽:渡辺岳夫
  • 脚本:宮崎晃・佐藤嘉助・加藤盟
  • 作画監督:桜井美智代・小川隆雄・百瀬義行村田耕一
  • 美術設定:千葉秀雄
  • 美術監督:井岡雅宏
  • 美術補佐:野崎俊郎
  • 撮影監督:黒木敬七
  • 録音監督:浦上靖夫
  • 音響制作:オーディオ・プランニング・ユー(APU)
  • 構成監督:岡安肇
  • 撮影:熊瀬哲郎・萩原享・小野聰
  • 編集:瀬山武司掛須秀一
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:中戸川次男
  • 現像:東洋現像所
  • プロデューサー:中島順三・松土隆二
  • 演出助手:楠葉宏三腰繁男・小園井常久・蔭山康生
  • 制作ディスク:増子相二郎
  • 制作進行:田村学・高砂克己・寺田克弘
  • 協力:東宝録音センター、オーディオ・プライニング・ユー、トランス・アーツ、オムニバス・プロモーション、スタジオ・アクア・スタジオ・ロビン、童工房、スタジオ・SF、イシダサウンド、オープロダクション
  • 監督(演出):斎藤博
  • 企画・製作:日本アニメーション株式会社
  • 配給:東宝東和
  • ©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1980

[編集] 完結版(2001年)

[13]

  • 企画:佐藤昭司
  • 構成:平喜美子
  • ナレーター:藤田淑子
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 音響制作:映像音響システム 会田昌克
  • 整音:大石幸平
  • 録音スタジオ:タクトスタジオ
  • プロデューサー:中島仁(BSフジ)田中伸明
  • 演出:楠葉宏三
  • 制作:BSFUJI・日本アニメーション
  • ©BSFUJI・NIPPON ANIMATION CO.,LTD.2001

[編集] 主題歌、挿入歌

  • ペリーヌものがたり(オープニングテーマ)
  • 気まぐれバロン(エンディングテーマ)
  • 少女の夢(挿入歌)
作詞:つかさ圭、作曲:渡辺岳夫、編曲:松山祐士
歌:大杉久美子フィーリング・フリー(コーラス・「少女の夢」のみ)

[編集] サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 作画監督
1 旅立ち 宮崎晃 斎藤博 小川隆雄
2 遠い道 とみの喜幸 百瀬義行
3 お母さんのちから 高畑勲 村田耕一
4 泥だらけの伯爵 斎藤博 小川隆雄
5 おじいさんと孫 とみの喜幸 百瀬義行
小川隆雄
6 二人の母 高畑勲
7 サーカスの少年 黒田昌郎 村田耕一
8 酔っぱらいロバ 池野文雄 小川隆雄
9 商売がたき とみの喜幸
10 写真機どろぼう 池野文雄 百瀬義行
小川隆雄
11 バロンがんばる とみの喜幸 桜井美知代
12 たった二人の観客 池野文雄 村田耕一
13 アルプス越え 斎藤博 小川隆雄
14 美しい国で 池野文雄 桜井美知代
15 フランス! フランス! 小川隆雄
16 お母さんの決意 宮崎晃・加藤盟 黒田昌郎 桜井美知代
17 パリの宿 宮崎晃 池野文雄 小川隆雄
18 シモンじいさん 黒田昌郎 桜井美知代
19 パリの下町っ子 とみの喜幸 小川隆雄
20 パリカールとの別れ 池野文雄 桜井美知代
21 最後の言葉 黒田昌郎 百瀬義行
22 忘れられない人々 池野文雄
23 ひとりぽっちの旅 黒田昌郎 小川隆雄
24 美しい虹 池野文雄
25 パリカール! 私のパリカール! 宮崎晃
佐藤嘉助
26 親切なルクリおばさん 黒田昌郎 百瀬義行
27 おじいさんの冷い顔 池野文雄 小川隆雄
28 パンダボアヌ工場 百瀬義行
29 池のほとりの小屋 黒田昌郎 小川隆雄
30 自分の力で 宮崎晃 とみの喜幸 百瀬義行
31 お客様を迎えて 池野文雄 小川隆雄
32 名前の秘密 桜井美知代
33 テオドールの財布 小川隆雄
34 忘れられない一日 宮崎晃
加藤盟
百瀬義行
35 英語の手紙 小川隆雄
36 よろこびと不安 斎藤博 桜井美知代
37 おじいさんの大きな手 黒田昌郎 小川隆雄
38 すてきなワンピース とみの喜幸 百瀬義行
39 インドからきた手紙 池野文雄 小川隆雄
40 バロンの災難 桜井美知代
41 お城のような家 とみの喜幸 小川隆雄
42 ロザリーの悲しみ 宮崎晃 斎藤博 関修一
百瀬義行
43 日曜日。ペリーヌは… 池野文雄 小川隆雄
44 いじわるな婦人 宮崎晃
加藤盟
桜井美知代
45 ボスニアからの知らせ とみの喜幸 小川隆雄
46 ビルフランの悲しみ 宮崎晃 池野文雄 百瀬義行
47 オーレリィの顔 小川隆雄
48 火事 とみの喜幸 桜井美知代
49 幸せの涙が流れる時 池野文雄 小川隆雄
50 初雪の降った日 百瀬義行
51 おじいさんの目 小川隆雄
52 忘れられないクリスマス 桜井美知代
53 春の訪れ 小川隆雄

[編集] 音楽集・ノベライズ等の情報

『ペリーヌ物語 うたとおはなし』LP 日本コロムビア1978年10月発売。(現在廃盤)
A面には歌6曲収録。B面は全話をダイジェストした『おはなし』[14]を収録。
『ペリーヌ物語 うたとおはなし』CD 日本コロムビア1995年8月発売。(現在廃盤)
LPと同内容をCD1枚に収録。
『日本アニメーション 名作アニメミュージック・サンプラー COLUMBIA YEARS 1975~1979,1990~1994』CD
主題歌のTVサイズや主なBGMなどを収録。
『世界名作劇場メモリアル音楽館 ペリーヌ物語』CD COCX34806→07 コロムビアミュージックエンターテイメント株式会社 2008年5月21日発売
主題歌・挿入歌を含め、未使用の一部を除くBGMのほとんどを収録している。付属ライナーノーツに全曲リストや資料も掲載されている。但し、「うたとおはなし」のおはなし部分などは収録されていない。
テレビ名作まんが『ペリーヌ物語1 アルプスをこえて』1978.03.10初版発行
テレビ名作まんが『ペリーヌ物語2 おとうさんのふるさと』1978.03.25初版発行
いずれも朝日ソノラマ刊(構成と文:前田忠が、絵:木村光雄、背景:アド・ジュープ)
付属の「おはなしソノシート」には鶴ひろみによる朗読が入っていた。[15]
世界名作ものがたり29『ペリーヌ物語』1978.3 朝日ソノラマ刊(文:花村雅彦、挿絵:木村光雄)
花村雅彦は、脚本の宮崎晃のペンネーム。自由な抄訳や翻案を元に開始したこのシリーズであるが、脚本の宮崎晃は、完訳本の岩波文庫版『家なき娘』を参考にしてこの本を書くことで、全体を通した構想を練ったそうである[16]。『ペリーヌ物語 うたとおはなし』のドラマ部分は、この本に近い内容である。最終的な本編とは異なった筋の運びや設定内容も多々散見され、2004年に出た、『世界名作劇場 ペリーヌ物語』(竹書房文庫)とは異なる。なおこの本は、読む世界名作劇場 『ペリーヌ物語』として加筆されたものが、文溪堂から宮崎晃の名で2005年に出版された。

[編集] その他・設定について

パリ編に登場するシャロンヌ駅跡

パリ編では時々プティト・サンチュールと呼ばれる環状線鉄道についての描写があり、これは廃線となったものの現在もそのままの状態で放置されている。ペリーヌが乗車したシャロンヌ駅は現在も駅舎がカフェ・ライブバーFlèche d'Orとして保存されている(下記リンク先のファンサイトでは閉店したと書いてあるが、2007年2月現在も営業中である。営業時間は夜間)。

ペリーヌ物語では、ボスニアからフランスまで旅をしているのに旅券パスポート)を所持している描写はない。身分を証明するものはマリが持っている結婚証明書だけのようである。これは「旅券のことは無視している」わけではなく、この物語の時代(1870年代)にはまだ旅券の制度がなかったためである。


[編集] 脚注

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  1. ^ この原作は、日本では一般的に『家なき娘』または、『家なき少女』という題名で多数紹介されていたが、抄訳や翻案ばかりであり、企画書は入手可能な抄訳(城夏子 / 翻案のポプラ社版、水島あやめ / 訳の講談社版など)を元に書かれていた。そのため、これらの抄訳にある訳者翻案者の創作部分の影響も多く、ロバのパリカールがマスコット扱いで、ペリーヌにテレパシーで生き方をアドバイスするなどの例話が載せられ、ペリーヌ共々かわいいキャラクターデザインも用意されていた。最終的に岩波書店に保存されていた岩波文庫版の全訳「家なき娘(アン・ファミーユ)」(津田穣 / 訳)の初版を借り、あらためて構想し直され現在のストーリーになった。原作に存在する登場人物の名前も多数の日本語訳を参考にこの「ペリーヌ物語」では独自に訳されている。
  2. ^ この日は、前日(大晦日)放送休止した『8時だョ!全員集合』(TBS)の差し替え版『お正月だョ!全員集合』が放送する関係上、元日恒例『新春スターかくし芸大会』が翌1月2日に放送する事となったため、元日でも夕方6時から夜8時まで通常の番組(『一発貫太くん』『サザエさん』『オールスター家族対抗歌合戦』等)が放送出来た。なお、元日開始のアニメは今の所これが最後。
  3. ^ ペリーヌ達がこのベローナに着いた際、エトワール・サーカス(1878年5月10日~5月15日開催)というビラが貼られ、唯一の年代の手がかりである。ペリーヌ達がベローナに着いたのはペリーヌのセリフから1878年5月24日であることがわかる。
  4. ^ ミラノでは「ロミオの青い空」でも登場する聖バビラ教会が描かれているシーンが登場する。
  5. ^ 酢酸は、水で薄めて銀塩写真のフィルムや印画紙の「停止液」に使われる化学薬品である。現像液=アルカリ性、定着液=酸性のため、現像停止と定着液の疲労防止に使用する。現在でもフィルム現像時は流水で洗い流しても停止できるが、印画紙の現像時は定着液の保護のために使う。ペリーヌの馬車の水は限られており、ガラス乾板であるから、停止液は必須と思われる。この話は、原作にない話であるので、脚本家に何らかの予備知識があったと思われる。
  6. ^ 酢酸を溶かす方法は水の揮発速度を遅らせるためのものである。
  7. ^ ビルフラン邸では、原作と同様に電灯が登場し、ペリーヌが感心する場面があるが、1878年には実用的な電球は発明されていない。原作が新聞に連載された1890年頃には実用化されている。白熱電球の項目を参照されたし。
  8. ^ マロクール工場の描写は非常に緻密だが、本来麻糸の工場のはずなのだが綿糸工場そのものという指摘がある。これは、放映当時倉敷市にあったクラボウの綿糸工場を取材したためであり、この辺も設定で残念なところである(現在跡地は倉敷チボリ公園になっている)。
  9. ^レ・ミゼラブル」は1862年に発刊されている。この物語は、世界名作劇場「レ・ミゼラブル 少女コゼット」として放映された。ただ、作中ではジャン・ヴァルジャンが牢獄に入れられた説明と、ミリエル司教の説明がされているだけで、主人公少女コゼット本人にまつわる話はされていない。ファブリの解説で、ジャン・ヴァルジャンが市長になったという話でロザリーが驚くが、別の名前を名乗っていたという説明があり、オーレリイが偽名であるとファブリに気づかせるための伏線や、ペリーヌにドキッとさせる演出であろう。
  10. ^ サン・ピポア工場の機械設置シーンでは、この当時技術のあったロウ付けであるという指摘もあるが、ガストーチによる溶接が使用されている。しかし、この頃には実用的なガス溶接は登場していない。
  11. ^ DVD版は現在販売中。但し、本放映当時のものと比べ修正が若干ある。レーザーディスク版から明らかに動画のミス撮影ミスと思われる箇所に修正が加わっている。(31話のポールの帽子の有無など、49話のヒゲは未修正)また、全53話に対して16種類(スタッフや字幕違い)のオープニング映像を全話に貼り付けており、初回放送やその後の何度かの再放送とも違う素材が使用されている話がいくつかある。
  12. ^ 映像を編集し音声を新録したものである。一部の用語は言い換えが行われている。またナレーションは渋沢詩子 に代わり日比野美佐子が担当している。1980年に制作されていたものの同年に上映された劇場版「母をたずねて三千里」(ペリーヌ同様にTV版を編集して音声を入れなおししている)が興行的に不振で1990年までお蔵入りになっていた。TVシリーズのレーザーディスク発売に先だってこの劇場版のビデオソフト・レーザーディスクが発売されたがDVDは発売されていない。NHK-BS2で放送された。
  13. ^ TVシリーズの再編集で、BSフジで放送されたものである。
  14. ^ ただし、マロクール村での登場人物等や話の展開は放送された本編と異なっている
  15. ^ 話の概要は下記の世界名作ものがたりに準じた形で、パリ以降のほとんどのゲストキャラクターのデザインや舞台設定が放送された本編と異なっている。
  16. ^ 月刊アニメーション等参照

[編集] 参考資料

  • 月刊絵本別冊「アニメーション」創刊号(すばる書房、1978年。雑誌3642-11)3月号(1979年。雑誌03642-3)
  • ファンタスティックコレクション22「あらいぐまラスカル・ペリーヌ物語」(朝日ソノラマ、1980年。雑誌67897-22)

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月11日 (水) 10:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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