ホモフォビア
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ホモフォビア (Homophobia) とは、同性愛または同性愛者に対する不合理な恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見のこと。男性同性愛に対するものが多い。ホモフォビック (Homophobic) とは「同性愛者に対する偏見のある」という意味。ホモフォビックな人物はホモフォーブ (Homophobe) と呼ばれる。
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[編集] 語源
元々は「人間に対する嫌悪や恐怖」(ラテン語で人間を意味する homo + ギリシア語で「恐怖」を意味する接尾辞 -phobia)を意味する語であったが、ほとんど使用されていない。「同性愛者と同性愛に対する嫌悪や恐怖」という意味では、1969年のタイム誌において、心理学者のジョージ・ヴァインベルクが最初に使用した。現在の意味では、「ホモ」の部分はラテン語の homo (人間)ではなく、ホモセクシャルの homo (ギリシア語で「同じ」の意)である。
[編集] 特徴
同性愛者自体を直に研究することを避け、感情論によって同性愛を病的な異常性癖と断定する傾向があり、断定の根拠として、実際の同性愛とは別分野の理論を同性愛者に当て嵌めたものを提示する方法が多く採られる。重度の場合には、無条件にその断定以外の一切は存在しないこととし、以後は如何なる可能性の考察をも拒否することで同性愛を絶対的に認めない志向を形成する。
こうした志向に基づいて、実際に同性愛者に対し、間接的、ないし直接的に迷惑をかける行為を行うことがある。この場合、個々人の人間性や精神性、面識の有無などは一切問わず、対象者の性的指向が同性愛的であれば、それのみを以って実行される。一部のホモフォーブには、こうした行為が犯罪行為に至ってもなお正当化する者もいる。
人によって考え方とその強弱や差別方法などに違いはあるが、基本的に同性愛者に対し、誇大な被害者妄想意識や過剰反応を見せるという点では共通している。
これらは、特に男らしさを強調する体育会系や軍隊(軍国主義)、宗教国家などの社会で多く見られる。
イヴ・セジウィックが生み出したホモソーシャルという概念はそれらの社会での男性同士の強い連帯感を指すものであるが、これはホモフォビアとミソジニー(女性嫌悪)を特徴とするものである。
日本人の一部において 「同性愛に対する恐怖感・嫌悪感を抱く同性愛者」という誤った解釈がなされている場合もあるが、正しくは上述とおり 「同性愛に対する恐怖感・嫌悪感」 である(性指向は関係ない)。ゲイのホモフォビアは、社会のホモフォビアを内面化してしまうために生じる現象であると考えられる。そのため、世代が上になるほどホモフォビアは多く、社会が寛容になればホモフォビアは減少する。日本においても、現在は同性愛に関するポジティブな情報がたやすく手に入るためホモフォビアを持つ者は(特に若い世代において)徐々に減ってきているが、古い世代の人には未だホモフォビアを抱えるものも少なくない。
[編集] 同性愛者の反応
同性愛者のホモフォビアに対する反発は世界各国で盛んである。
[編集] 国際反ホモフォビア・デー (IDAHO)
1990年5月17日に WHO が同性愛を国際障害疾病分類 (ICD10) から削除することを決議したことから、5月17日は国際反ホモフォビア・デー (International Day Against Homophobia, IDAHO) とされている。呼びかけ人はルイ=ジョルジュ・タン (Louis-Georges Tin) であり、現在では世界の約 50 カ国で実施されている。
日本においては、TOKYOPride (東京レズビアン&ゲイパレードの主催団体)、第10回レインボーマーチ札幌実行委員会、ゲイジャパンニュース(LGBT関連ニュースサイト)、尾辻かな子の4団体により、2006年に Act Against Homophobia という企画が実施された。主な活動は以下のとおり。
- レインボーバンドの販売。
- 同性愛が死刑となる国の大使館への要望書提出。(イラン、サウジアラビア、ナイジェリア、モーリタニア、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、パキスタン、イエメン、スーダン)
- ホモフォビックな内容であった「アンテナ22」を放映した日本テレビ総務部長への当該番組における表現への抗議と要望書提出。
- 文部科学省、法務省、外務省、厚生労働省への要望書提出、および法務省への署名提出。
- JR 新宿駅前での街頭広報活動。
[編集] パレード
ホモフォビアやそれに基づく差別をなくすため、世界各地でパレードが行われる。日本では、大規模なものは東京や札幌で行われており、小規模なものは各地で行われている。詳しくはゲイ・パレードを参照のこと。主なものは以下のとおり(開催月順)。
- 神戸ゲイパレード(兵庫/神戸祭り内での開催)
- 東京レズビアン&ゲイパレード(東京)
- レインボーマーチ札幌(北海道)
- 関西レインボーパレード(大阪)
- 立命館大学レインボーパレード(京都)
- クィア・レインボーパレード福岡(福岡/博多どんたく港まつり内での開催)
ただし、諸外国のパレードと比べて、日本のパレードは人口や同性愛コミュニティの規模からすると少なすぎるという指摘もある。また、本来の「ホモフォビアや差別・偏見をなくすため」という目的からかけ離れ、「コミュニティ内部のお祭りとなっている」「奇抜な恰好で歩く事で逆に偏見を増長させている」という指摘もある。[要出典]
[編集] 関連項目
- イスラーム教徒による性的マイノリティー迫害
- ウエストボロ・バプティスト教会
- オアシス (バンド)
- シャリーア
- トランスフォビア
- ヘイトクライム
- ホモソーシャル
- やおい
- レズビアン
- ロイ・コーン
- 恐怖症
- 中田考 (イスラーム原理主義の立場からホモフォビアを擁護している)
- 同性愛
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月21日 (土) 00:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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