ホンダ・E型エンジン

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E型エンジン(Eがたエンジン)は、本田技研工業製造されている軽自動車及び初代インサイト用の直列3気筒ガソリンエンジンである。

目次

[編集] 機構

[編集] SOHC 4Valve

[編集] 第1世代

  • E05A,E07A

直列2気筒EH型の後継エンジンにあたる、直列3気筒 SOHC 4バルブ クロスフロー エンジンである。D型エンジンを小さくしたような構造で、回転方向も従来と同じ時計回り[1]である。初代トゥデイマイナーチェンジ当時には「HYPER 12VALVE ENGINE」と呼ばれていた。

吸排気バルブは、タイミングベルトで駆動されるカムシャフトにより、ロッカーアームを介し開閉される。配置は吸/排気とも2個で、燃焼室中央天井に点火プラグが取付けられているが、カムシャフトをよけるために、上部が吸気バルブ側に傾いている。シリンダーブロックは、3連シリンダーボアのアルミダイカスト製であり、加えてカムカバーやオイルパンもアルミ製である。

燃料供給装置には、キャブレター(サイドドラフト,可変ベンチュリ型)仕様とPGM-FI仕様とが存在し、キャブレターは2次エアにより空燃比が制御されている。排気ガス浄化は三元触媒により行なわれているが、排出ガス規制値の関係で、当初乗用車にのみ装着されていた。その後、法改正に伴い商用車にも適用が拡大されていった。

[編集] MTREC

  • E07A

NAエンジンでの高出力化を実現するために、大容量吸気チャンバー下流の各気筒のインテークマニホールド(インマニ)に独立したスロットルバルブを設けている。

空燃比をスロットル開度とエンジン回転数により制御(θTH-Ne)し、鋭いスロットルレスポンスを実現。さらに、アイドリング時は、インマニ負圧とエンジン回転数により制御(Pb-Ne:Dジェトロニック)に切り替え、高いアイドル安定性を両立している。

[編集] 第2世代

  • E07Z

軽自動車規格が改定されるのに合わせて、環境性能の向上(LEV化)と低燃費を目標に改良が行われた。

環境性能の向上については、圧縮比の最適化やダイレクトイグニッションの採用等により燃焼の改善を図り、エンジン直後に装着された三元触媒の高性能化(高セルにより反応面積を拡大)に合わせて、空燃比制御の速度及び精度を向上させた。

燃費性能の向上については、上記燃焼改善のほか、ローラーフォロワ型ロッカーアーム採用等によるフリクションの低減や、ノッキング制御採用による低回転トルクの向上により対応された。

[編集] リーンバーンVTEC

ECA型
  • ECA

ホンダ初のハイブリッドカーであるインサイト用に開発され、アシスト用薄型DCブラシレスモータートランスミッションとの間に装着するために、995ccの排気量であるが3気筒とし、軽量コンパクト化を図った。

VTEC-Eをベースに、ローラーフォロワ型ロッカーアームを採用しながら、VTEC切り替えピンをローラーと同軸にする等によりバルブ挟み角を狭くし、強いスワールを発生させ常用回転域でのリーンバーンを可能にした。

その他、クランク軸をシリンダー軸からオフセットさせる等のフリクション低減や、各部材料変更による軽量化が行われた。[2]

[編集] 歴史

  • 1988年 2月8日にマイナーチェンジされたトゥデイに、550ccのE05Aが初めて採用された。
  • 1990年 2月23日に発表された新軽規格対応のトゥデイに、660ccのE07Aが初めて採用された。
  • 1991年 5月15日に発表されたビートに、多連スロットルシステムの MTREC を採用したE07Aが初めて採用された。
  • 1998年 10月8日に発表された新軽規格対応の3代目ライフと2代目Zに、自然吸気仕様とターボ過給仕様とのE07Zが初めて採用された。
  • 1999年 9月6日に発表されたインサイトに、リーンバーンVTEC仕様のECAが初めて採用され、IMA(ハイブリッド・システム)と組合わされた。

[編集] バリエーション

[編集] E07Z

  • SOHC 12バルブ PGM-FI
  • 排気量:656cc
  • 内径×行程:66.0×64.0
  • 参考スペック:39kW(53PS)/7,000rpm 61N·m(6.2kg·m)/4,000rpm (HM2 バモス)

[編集] E07Z(ターボ仕様)

  • SOHC 12バルブ ターボ PGM-FI
  • 排気量:656cc
  • 内径×行程:66.0×64.0
  • 参考スペック:47kW(64PS)/6,000rpm 93N·m(9.5kg·m)/3,700rpm (HM1バモス)
    • バモス /バモス ホビオ(HM1/2)

[編集] 存在したバリエーション

[編集] E05A

  • SOHC 12バルブ CVキャブレター
  • 排気量:547cc
  • 内径×行程:62.5×59.5
  • 参考スペック:26kW(36PS)/6,500rpm 44N·m(4.5kg·m)/5,200rpm (JW2トゥデイ)

[編集] E05A(PGM-FI仕様)

  • SOHC 12バルブ PGM-FI
  • 排気量:547cc
  • 内径×行程:62.5×59.5
  • 参考スペック:32kW(44PS)/8,000rpm 45N·m(4.6kg·m)/4,500rpm (JW2トゥデイ)

[編集] E07A

  • SOHC 12バルブ CVキャブレター
  • 排気量:656cc
  • 内径×行程:66.0×64.0

参考スペック:31kW(42PS)/6,000rpm 53N·m(5.4kg·m)/5,000rpm (JA2トゥデイ)

[編集] E07A(PGM-FI仕様)

  • SOHC 12バルブ PGM-FI
  • 排気量:656cc
  • 内径×行程:66.0×64.0
  • 参考スペック:43kW(48PS)/6,300rpm 57N·m(5.8kg·m)/5,500rpm (JA4トゥデイ)

[編集] E07A(MTREC仕様)

  • SOHC 12バルブ MTREC
  • 排気量:656cc
  • 内径×行程:66.0×64.0
  • 参考スペック:47kW(64PS)/8,100rpm 60N·m(6.1kg·m)/7,000rpm (PP1 ビート)

[編集] ECA

  • SOHC 12バルブ VTEC PGM-FI
  • 排気量:995cc
  • 内径×行程:72.0×81.5
  • 参考スペック:50kW(70PS)/5,700rpm 92N·m(9.4kg·m)/4,800rpm (ZE1 インサイト)

[編集] 搭載されていた車種

[編集] E05A

[編集] E07A

  • トゥデイ(JA2/3/4/5/JW3/4)
  • ライフ(JA4)
  • アクティ(HH3/4)
  • ストリート(HH3/4)

[編集] E07A(MTREC仕様)

[編集] E07Z

  • ライフ(JB1/2)
  • Z(PA1)
  • ザッツ(JD1/2)

[編集] E07Z(ターボ仕様)

  • ライフ ダンク(JB3/4)
  • Z(PA1)
  • ザッツ(JD1/2)

[編集] ECA

[編集] 脚注

  1. ^ 出力取出軸端より見た時の回転方向。JIS B 8001による。
  2. ^ J-VXに搭載され1997年(平成9年)の東京モーターショーに参考出品された際には、直噴エンジンだったが、量産時には採用されなかった。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月20日 (金) 13:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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