ボーイスカウト
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ボーイスカウト(英語:the Boy Scouts(従来の英語名称 the Boy Scout Association から))とは、世界規模の青少年団体の名称である。
なお、ボーイスカウトやガールスカウトで活動すること、またその活動と理念をスカウト運動(Scouting、スカウティング)と呼ぶ。
目次
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[編集] 概要
ボーイスカウトはイギリスの退役軍人のロバート・ベーデン=パウエル卿(以下 B-P と表記)が、イギリスの行く末を懸念し、将来を託すことの出来る青少年の健全育成を目指して創設した青少年運動である。
実社会で先駆的な立場に立てるように、身体を実際に動かし、形に囚われない戸外活動を通じて心身ともに健全な青少年の育成と教育を目的とする。なお「スカウト」とは「偵察」「斥候」の意。
「スカウト運動」のバイブルとされるB-Pの著書『スカウティング・フォア・ボーイズ』によれば、スカウト運動の基本は、人格 (Character) 、健康 (Health) 、技能 (Handicraft) 、奉仕 (Service) の四つであるとされる。
[編集] 沿革
[編集] 発祥
1903年、B-P(当時は陸軍中将)が赴任先のアフリカからイギリスに凱旋帰国したとき、彼が陸軍大佐だった1899年に書いた『Aids to Scouting for N.-C.Os and Men』という軍人向けの斥候の手引き書が、多くの学校で、教育教材として使用され、少年たちにも評判が良いことを知った。しかしその本は元々軍人に向けて書いたものなので、少年を対象読者とする本ならば、さらに大きな効果を上げられると思い、青少年教育に関する研究を始めた。1906年には、彼の考えをまとめた草案を、陸軍、海軍、教会、少年団 (Boys' Brigade (BB)) などに送り意見を求めたり、「シートン動物記」の著者であり、少年団ウッドクラフト・インディアンズ (Woodcraft Indians) の創始者であるアーネスト・トンプソン・シートンとも積極的に意見交換している。
1907年、それまでの研究を実証するために、B-P は8月1日から8日の日程で、イギリスのブラウンシー島に20名の少年たちを集めて実験キャンプ(このキャンプには21名の少年が参加するはずであったが、一人の少年が体調を崩したため20名で行われた)を行い、それを基に、1908年に『スカウティング・フォア・ボーイズ』(原題:Scouting for Boys、「少年のための斥候術」といった意味)という本(六分冊として発行され、後に一冊にまとめられた)を刊行した。この本が大きな反響を呼び、本を読んだ少年たちは自発的に組織(パトロール/班)を形成して善行を始めた。これがボーイスカウト運動の原点・発祥とされている。(このように、スカウト運動は少年たちの自発活動によって始まったが、世界スカウト機構 (WOSM) では、便宜上、1907年8月1日をスカウト運動発祥の日と定めている。)
この「スカウティング・フォア・ボーイズ」は、元々ボーイ隊年齢相当の少年を対象読者として書かれたものであったが、現在では「指導者や保護者が現代のスカウト達にスカウティングを如何に伝えていくか」について説いた、指導者や保護者にとってのバイブル的な書としても扱われている。
B-P がボーイスカウトのシステムを考案するにあたっては様々な要素が取り入れられている。最も基礎となっているものは、彼が軍隊時代に身に着けた、それまでの硬直した教育システムから逸脱した創意工夫と自由の精神であるが、「スカウティング・フォア・ボーイズ」や「ローバーリング・ツー・サクセス」からも読み取れるように、ズールー人の狩猟方法や歌、アフリカの諸部族で少年を訓練する方法、自身が構築した南アフリカ警察隊の訓練法、シートンが始めた青少年活動・ウッドクラフト(森林生活法)、中世ヨーロッパの騎士道、日本の武士道などさまざまな要素が取り込まれている。
その代表的な物のひとつが、ウッドバッジ実修所(隊指導者の上級研修)修了者に付与される修了記章「ウッドバッジ」で、アフリカで軍務についていたころにB-Pがズールー族の族長から戦利品として手に入れたアクセサリー(木製のビーズを紐でつなげた長い首飾り)をばらして、研修修了の記念として一粒ずつ修了者にわたしたものである。
第一次世界大戦が終わり、誰も予想できなかった莫大な戦死者の数によってヨーロッパ中に厭戦的な気分が蔓延しため、「少年の斥候兵(スカウト)」というやや戦争翼賛的な方向を修正し、国際的で平和的な野外活動に手直しされた。
しかし、本家であるスカウト運動には軌道修正がおこなわれたものの、この発想はその他の国々でさまざまなイデオロギーに転用されることとなった。第二次世界大戦以前のナチス・ドイツではヒトラーユーゲント(14~18歳男子)・ドイツ小国民団(10~14歳男子)・ドイツ少女連盟(14~18歳女子)・少女団(10~14歳女子)、ムッソリーニ政権下のイタリアではバリッラ少年団・戦闘ファシスト青年団(後に統合されリットリオ青年団となる)、エスタド・ノヴォ(新体制)下のポルトガルではポルトガル青年団、ルーマニアでは鉄衛団下部青少年組織のスタラヤ・タリ(祖国の歩哨)、ソ連ではピオネール、北朝鮮では朝鮮少年団、中華人民共和国では少年先鋒隊として、2,000万人からの子どもたちが赤いスカーフを首に巻いている[注釈 1]。また米国においてはボーイスカウト運動は優生学的施策を推進するのに貢献をなした。米国優生学協会会長のスター・ジョーダン博士は米国ボーイスカウト団の副団長に就任している[1]。
日本においては、第二次世界大戦以前から活動が開始されていた(後述)が、敗戦後の占領政策により活動禁止処分を受けた。しかし、日銀総裁・三島弥太郎の長男で旧伯爵であった三島通陽および、元朝日新聞記者の村山有が中心となっておこなわれたダグラス・マッカーサー元帥あての請願によって活動の再開が許可され、一般への普及が図られた[2]。
[編集] 年表
- 1899年 当時、陸軍大佐だったB-Pは、『Aids to Scouting for N.-C.Os and Men』という軍人向けの斥候の手引き書を執筆。
- 1906年 B-Pは青少年教育に関する彼の考えをまとめた草案を、陸軍、海軍、教会、少年団ボーイズ・ブリゲード (Boys' Brigade (BB)) などに送り意見を求めた。その内の1通がBBの教育方針に従って編集者が大幅にカットしたダイジェスト版として、機関紙『ボーイズ・ブリゲード・ガゼット』 (Boys' Brigade Gazette) に紹介された。(その中で初めて「スカウティング・フォア・ボーイズ」 (Scouting for Boys) という言葉が使われた)
- 1907年8月1日 B-Pによるブラウンシー島での実験キャンプ(スカウトの最初のキャンプ)。
- 1908年 1月から隔週で『スカウティング・フォア・ボーイズ』を各70ページ程度の6分冊として刊行。5月に1冊にまとめられたハードカバー版が出版された。ボーイスカウト英国本部設立。機関紙「ザ・スカウト」の創刊。
- 1909年 スカウト運動がアメリカへ伝わる(「無名スカウトの善行」)。
- 1910年 ウィリアム・ディクソン・ボイスが米国ボーイスカウト連盟を設立。B-Pの妹であるアグネス・ベーデン=パウエルが、ガールガイド(ガールスカウト)を発足。
- 1913年 ボーイスカウト連盟の初代総長にコンノート公が就任。フランスにボーイスカウト誕生。
- 1916年 「 The Wolf Cub’s Handbook 」出版。ウルフカブ(カブスカウト)はじまる。
- 1917年 シニアスカウト部門を設置。
- 1918年 ローバースカウトはじまる。
- 1919年 ギルウェル指導者実修所(ギルウェル・パーク)開設。
- 1920年 ロンドンで第1回世界ジャンボリー開催。そこでB-Pが「世界の総長」に選出される。
- 1922年 「 Rovering to Success 」出版。
- 1924年 国際スカウト会議(コペンハーゲン)で「スカウト教育はいかなる宗教の上にも成り立つ」という宗教的普遍性が宣言される(コペンハーゲン宣言)。
- 1941年 B-P死去。
- 1957年 B-P生誕100年・スカウティング50周年にあたり、この年の世界ジャンボリーは「ゴールデン・ジュビリー」と呼ばれた。
- 1958年 第1回ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)開催。
- 1990年 第32回世界スカウト会議(パリ)において、「スカウティングにおける成人」 (Adults in Scouting) の原理が文章化され、「世界成人資源方針」(アダルトリソーシズ方針、 World Adult Resources Policy )が制定された。
- 1999年 第35回世界スカウト会議(南アフリカ・ダーバン)において「スカウト運動における少年少女と男女に関する方針」 (Policy on Girls and Boys,Women and Men within The Scout Movement) が発表され、『スカウト運動は(ジェンダーにかかわりなく)すべての若者に開かれたものである』旨が追認された。
- 2007年 スカウト運動100周年。第21回世界スカウトジャンボリー(7月27日から8月8日まで)がイギリスで開催された。また、ジャンボリー期間中の8月1日午前8時(西ヨーロッパ夏時間 UTC+1)には、ブラウンシー島で100周年記念式典「サンライズ・セレモニー」が行われ、BBCやインターネットを通じて世界中に放送された。
[編集] スカウト運動
世界的組織である「世界スカウト機構」 (WOSM, World Organization of the Scout Movement) には、155カ国と26地域のスカウト組織が加盟しており、事務局はスイス連邦のジュネーヴにある。
2006年現在、世界スカウト機構 (WOSM) に加盟している181の国と地域の他、加盟していない35カ国を合わせ、216の国と地域で活動が行われており、参加総人口は2,800万人にのぼる[3]。ボーイスカウト運動がこれほどにまで広がった背景には、ボーイスカウト運動が宗教の多様性、さらには各々の宗教の尊厳を認めていることがあげられる。これにより、イギリス発祥のボーイスカウト運動がアジア、アフリカ、イスラム圏など、世界中に広まっていったと言える。
ボーイスカウト運動の本家ともいえるイギリスでは、4Hクラブ、アウトワード・バウンドと並んで青少年の社会教育活動の3本柱のひとつとされている。
日本では、海洋少年団(主たる活動の場を海上としている)とともに、代表的な青少年の社会教育活動のひとつとして位置付けられている。
ソ連下では活動が禁止されていた(代わりにピオネール)が、現在では活動が広く認められている(なお、ユーラシア地域は旧ソ連諸国のために冷戦崩壊後に設立された)。
現在もなお法的に活動を禁止されている国は以下の6カ国。この6カ国以外では、全ての地域においてスカウト活動が展開されている。
[編集] ボーイスカウト日本連盟
財団法人ボーイスカウト日本連盟は、文部科学省所管の公益法人(財団法人)である。ボーイスカウト日本連盟の英語表記は、以前はBoy Scout of Nipponであったが、現在は Scout Association of Japan である。変更によりボーイ (boy) が付かなくなったのは、ボーイスカウト日本連盟が全ての部門で女子の加盟登録を認めているからである。世界的にも、正式名称に現在でも「ボーイ」を取り入れているのは、イスラム圏の国々を始めごく少数である(→ジェンダーフリーを参照)。 ボーイスカウト日本連盟では、今後日本語の名称についても「ボーイ」という呼称を削除する方向で検討することになっている。
[編集] 沿革
- 1908年 日本にボーイスカウト運動が伝わる。
- 1910年 文部省督学官として英国留学から帰国した蒲生保郷が、英国ボーイスカウトに関する書籍を桂太郎首相と小松原英太郎文部大臣に贈呈し、政府に「日本でも少年団活動を検討すべし」との建白書を提出する。
- 1911年
- 1912年4月 世界一周旅行中のB-Pが日本を訪問。グリフィン隊を視察。
- 1913年 東京で小柴博らによって「少年軍」が設立(この“軍”は、いわゆる軍隊ではなく、救世軍を意図したもの)。大阪基督教青年会(YMCA)内でジョージ・グリーソン (George Gleason) によりスカウト活動を展開(「大阪少年義勇団」の母体)。
- 1914年
- 8月 深尾韶が静岡で「静岡少年団」を創設。
- 9月5日 「大阪少年義勇団」が正式に発会。
- 12月 東京の「少年軍」が「東京少年団」に改称。
- 1915年11月1日 大正天皇即位大礼の記念事業として、少年に対する社会教育事業の創設の議が有志者の間に起こり、その一環として「京都少年義勇軍」の結団式が平安神宮で行われる。
- 1916年8月 京都少年義勇軍によって日本のボーイスカウトによる初野営(キャンプ)が琵琶湖畔の雄松崎(滋賀県志賀町)で行われる(現在、同地には『日本ボーイスカウト初野営の地』記念碑が建てられている)。
- 1917年 訪英した二荒芳徳がスカウト本部を訪問。
- 1920年 第1回世界ジャンボリー。
- 1921年 ロンドンにおいて、昭和天皇(当時は皇太子)にB-Pが謁見し、英国ボーイスカウトの最高功労章であるシルバーウルフ章を贈呈する。
- 1922年
- 1923年
- 1924年
- 1925年 第1回指導者訓練所を山中湖畔で開設。ちかい(宣誓)とおきて(12項目)を制定。
- 1928年 日本連盟加盟規則の改訂。これにより、連盟に加盟する団体を3つ(ボーイスカウトの宣誓とおきてを採用した諸団体、前項と同様の海洋諸団体、それ以外の団体)に分ける、いわゆる“三部制”がしかれる。
- 1929年 第3回世界ジャンボリーに佐野常羽以下28名が参加。
- 1931年 佐野常羽がB-Pよりシルバーウルフ章を贈られる(同章を受けた日本人は昭和天皇と佐野の2名のみである)。
- 1932年 "三指礼問題"が勃発(当時の反米反英世論にのった軍関係者が、「敬礼とは五指であるべきで、英国かぶれの三指礼はやめるべきだ」とボーイスカウトの三指礼を批判・攻撃。同年10月20日の大阪毎日新聞に同趣旨の記事が掲載される)。
- 1935年 7月 少年団日本連盟が財団法人化して「大日本少年団連盟」に改称。
- 1938年 海洋健児部が「大日本海洋少年団連盟」として分離発足。
- 1941年 1月 政府の方針により、大日本少年団連盟、大日本青年団、大日本連合女子青年団、帝国少年団協会を解体し「大日本青少年団」に統合。初代団長は文部大臣・橋田邦彦。
- 1942年 6月 大日本青少年団が大政翼賛会の傘下となる。少年団体の統合に反対する旧・日本少年団連盟関係者が「財団法人健志会」を発足。
- 1945年
- 6月 大日本青少年団が解散し、全団員は「大日本学徒隊」に再編される。
- 8月15日 第二次世界大戦が終戦。
- 1946年
- 1947年 1月 GHQの許可を受け、東京と横浜で活動再開。
- 1949年
- 1950年
- 1951年 三島通陽が第4代総長に就任。1級スカウトの上に菊、隼、不二(富士)スカウトが出来る。
- 1952年 カブ、シニアー、ローバーの各プログラムを制定。
- 1956年 第1回日本ジャンボリー開催(軽井沢)。
- 1962年 B-P夫人オレブ・ベーデン=パウエルが来日(訪日は1962年と1966年の2回。1963年には日本政府から勲一等瑞宝章が授与された)。
- 1971年8月 第13回世界ジャンボリーが日本(静岡県富士宮市)で開催され、富士山麓朝霧高原に87カ国約23000人の青少年が集った。その跡地には静岡県立朝霧野外活動センターが建立されている。また同年、第23回ボーイスカウト世界会議が東京で開催され、昭和天皇が臨席した。
- 1972年 ボーイスカウト日本連盟創立50周年。記念パレードが東京・銀座で実施された。沖縄のボーイスカウトが日本連盟へ正式移管される。
- 1973年 第1回日本アグーナリー(国際障害スカウトキャンプ大会)開催(愛知青少年公園、現在:愛・地球博記念公園)。
- 1984年 第1回シニアースカウト大会(日本ベンチャー)開催。(南蔵王山麓)
- 1986年 ビーバー隊を発足(翌年、「ビーバースカウト」と改称)。
- 1988年 12項目あった「おきて」が8項目に整理統合される。
- 1991年 9月15日を「スカウトの日」として制定し、全国的な奉仕活動を展開する日とした。ローバースカウト部門(18歳以上)への女子の参加が認められる。
- 1995年 ビーバー隊から指導者までのすべての部門において、女子の加盟登録が認められる。
- 1996年 財政確立の一手段として、ボーイスカウトカード(クレジットカード)の発行を開始。
- 2000年 日本政府から世界スカウト財団の基金へ1億円の拠出が決定される。
- 2001年 5月の全国会議において日本連盟呼称の英文表記変更が承認され、5月20日に従来のBoy Scout of NipponからScout Association of Japanへ変更になった。
- 2007年 第21回世界スカウトジャンボリーがスカウト運動100周年を記念して英国で開催(参加者は4万人で過去最大)。日本からは1518人のスカウト(リーダー、IST含む)が派遣隊として参加。
[編集] 構成
年齢によって
- ビーバースカウト(小学校入学直前の9月 - 小学校2年生)
- 就学前の幼稚園年長組相当児については、通常は小学校入学直前の1月から受け入れることになっているが、指導者が適切な研修を受け、スカウトの安全に対し十分に対応でき、スムーズな入隊と仲間作りをサポートできるなど、隊および団が対応できる場合は、就学前年の9月から受け入れることができる。
- 活動自体は、幼稚園児・保育園児から小学2年生まで同じ活動をするが、その中でも小学2年生は、ビッグビーバーとなり、カブスカウトへ上進する準備期間であると共に、年下のビーバー隊のスカウトの面倒もみる。
- カブスカウトよりも幼い児童にもスカウト活動を、との声が広がったことと、カブ隊のスカウト(とその親)に同行して弟もついでにカブに入隊する事が出来ないかという声が多かったこと、また外国でも同様の現象がみられ既にビーバースカウト年齢相当の隊を発足している国がいくつかあったことなどから、この制度が導入された。ビーバースカウト制度はもともとカナダ連盟のもので、それに倣い、日本の子どもにも対応できるプログラムを研究して日本で発足させたもの。この制度を日本連盟に採用する際に新たな呼称を作ろうとしたが、日本らしい動物の名称が見つからなかったため、カナダ連盟の“ビーバー”の名をそのまま使うこととなった。
- 小学校2年生の9月以降は上進準備のためにカブ隊で「りすの道」の課程を履修することができる。上進の時期については小学校2年生の9月以降で各隊・団が独自に決めることができるが、小学校2年生を修了した後は、ビーバー隊に留まることはできない。
- カブスカウト(小学校2年生9月 - 小学校5年生)
- カブとは「(オオカミ、クマなどの)獣の子ども」の事である。そのため国によっては“ウルフ・カブ”とも呼ばれる。
- カブ隊では、カブスカウトたちの自然な仲間の集団として組長(ボス)を中心とする組(デン)を作り、兄貴分であるデンコーチ(ボーイスカウト)と、よき理解者であるデンリーダー(保護者などの成人指導者)が補佐するという形の班制教育を行う。(デンとはDenで獣の巣)
- 進歩制度としては、年齢により区分された必修科目のステップ章と、興味のある分野に挑戦する選択科目のチャレンジ章がある。ステップ章には動物の名前が設定されており、入隊後すぐに「りすの道」の課程を履修した後、小学校2年の9月から小学校3年の8月までは「うさぎ」の課程、小学校3年の9月から小学校4年の8月までは「しか」の課程、小学校4年の9月以降は「くま」の課程を履修し、各課程を修了するとクリア章(完修章)がもらえる(各ステップ章は、期間内に修了することが望ましいが、たとえ修了しなくても期間が過ぎれば次のステップ章の課程に進まなければならない)。
- 小学校5年生になると、ボーイ隊への上進準備のため上進章を着用し、カブ隊とボーイ隊の指導者の協力により運営される「上進章集会」に参加して上進章課目を履修する。上進章集会に参加する「くまスカウト」たちを、カブコールの歌詞に残っている旧課程の呼称で「月の輪熊(つきのわぐま)」と呼んだり、上進章集会を「月の輪組集会」や「月の輪班集会」と呼ぶ隊も多い。なお、上進の時期については小学校5年生の9月以降で各隊・団が独自に決めることができるが、小学校5年生を修了した後は、カブ隊に留まることはできない。
- ボーイスカウト(小学校5年生9月 - 中学校3年生)
- スカウト運動は班制教育、進歩制度、野外活動という3つの柱によって各年齢層に合ったプログラムが作られており、これは全ての部門において共通だが、ボーイスカウト部門はその中核をなしている。班制教育では班長と班員という構成で団体行動を学び、進歩制度では個人としての技量を鍛える。年齢に関係なく入隊したスカウトは、ボーイスカウトバッジを着用し、初級スカウト、2級スカウト、1級スカウト、菊スカウトへの進級を目指す。進級する際、必ず隊長や団関係者と面接を行う。ボーイスカウト部門の進歩制度における最高のランクとして設定されているのが菊スカウト章(きくすかうとしょう)で、取得者は「菊スカウト」と呼ばれる。菊スカウトへの面接は地区の面接を行う。2級スカウトになって初めて一人前のスカウトとみなされ、日本ジャンボリー等への参加条件となる。
- その他に、ターゲットバッジ、マスターバッジ、技能章という特定分野への選択科目も設定されている(技能章はベンチャー隊と共通)。
- ベンチャー隊への上進の時期については中学校3年生の9月以降で各隊・団が独自に決めることができるが、中学校3年生を修了した後は、ボーイ隊に留まることはできない。
- ベンチャースカウト(中学校3年生9月 - 20歳未満)
- 旧シニアースカウト。旧制度におけるシニアースカウトは、「自主性」という点において充分なプログラムであったとは言えなかったため、ベンチャースカウトへと発展的に解消された。
- ベンチャースカウトは、ボーイスカウトと異なりプロジェクトに対して自主的な企画・計画、実行、評価・反省、報告が求められている。この一連のサイクルが評価された場合は、プロジェクトアワードが授与される(社会・地球環境、国際文化、高度な野外活動、体力づくり・スポーツ、文化活動、専門分野の探究、奉仕活動の7分野から成る)。
- ボーイスカウトのような班制度はないが、活動ごとに活動チームという小グループを編成し、チーフを中心に自治を行うという形で班制教育を行う。また進歩制度では、年齢にかかわらず入隊後にベンチャーバッジを着用し、ベンチャー章、富士章(ふじしょう)の取得を目指す。ベンチャースカウト部門では富士章がその最高ランクとして設定されている。(シニアースカウト部門では、富士章の前段階として隼章(はやぶさしょう)が設定されていたが、ベンチャースカウト部門への移行に伴い廃止された)。その他に、技能章という特定分野への選択科目も設定されている(ボーイ隊と共通)。
- ベンチャー隊のベンチャーは、「ベンチャー企業」の言い方に見られるように、チャレンジ精神旺盛な青年が冒険をしている姿をイメージしている。
- 18歳に達したスカウトは、団委員長の許可があれば、ローバー隊へ上進することができる。ただし、20歳に達したスカウトはベンチャー隊に留まることはできない。なお、ベンチャー隊に留まるか、ローバー隊に上進するかの選択は、スカウト自身の希望や団の状況、地区・都道府県連盟のガイドラインや地域の特性を考慮したうえで判断することが望ましい。
- ローバースカウト(18歳以上)
- ローバー隊は自ら自治規則(憲章)を設定し、隊(クルー)の型を決め、自治原則により運営される。
- ローバー隊の活動は、ローバースカウト自らが実施する自己研鑽と、隊(クルーまたはグループ)が行う奉仕活動、社交活動及びその他のプログラム活動とによって行われる。
- ローバー隊のローバーには、「さすらう」「漂流する」という意味があり、自己の研鑽をする事をイメージしている。B-Pの著書「ローバーリング ツー サクセス」 (Rovering to Success, 1922) から命名された。
という5つの部門に分かれ、活動を行っている。
[編集] ボーイスカウトの少女・女性とガールスカウトとの関係
日本のボーイスカウト運動における女性の参加は、カブ隊におけるデンマザーのように、限られた役割を果たしているだけであったが、世界スカウト会議における「スカウティングにおける成人」および「スカウト運動における少年少女と男女に関する方針」を受けて、日本でも女性の指導者と少女のスカウトが誕生した。その背景には、女性の社会進出や男尊女卑の撤廃、女性ならではのソフト面の対応への期待等があげられる。
ガールスカウトは、ボーイスカウトの目標(良き社会人の育成)に加えて、「自立した女性の育成」という目標ももっているため、受け入れの対象は少女のみであり、特に少年に対応したプログラムはもたない。一方、ボーイスカウトは、少女の受け入れをしており、裁縫・料理・介護・応急処置などの、いわゆる女性的なプログラムをもつ。しかし、全ては良き社会人となるためのプログラムであるため、少年だからやらない・少女だからやる、という区別はない。なお、ガールスカウト日本連盟の英語表記は、「 Girl Scouts of Japan 」であり、ボーイスカウトに「 boy 」が入らないのに対して、ガールスカウトには「 girl 」が入る。
ボーイスカウトの団の中には、少女がいる隊には女性のリーダーを必ず配置したり、キャンプ等の際、女子専用のテントを増設したりする等、少女に対して配慮をしている団も存在する。ただし、まだ少女の受け入れをしていない団もあり、それはその団のカラーであり特色であるとして容認されている。
ボーイスカウトとガールスカウト(ガールガイド)はルーツが同じである為、共通する事項も多い。
- モットーはどちらも同じ「そなえよつねに」である。
- スローガンは、ボーイスカウトは『日日の善行』、ガールスカウトは、『一日一善』だが、 英語表記では、Daily Good Turn. または Do a good turn daily.と共通しており、意味は同じである。
- 入団式を経た後に初めてスカウトの象徴である「制服」と「ネッカチーフ」の着用を許される。
- 団によってネッカチーフの色やデザインが異なる。
[編集] 活動
- キャンプやハイキングなどの戸外活動のほかに、地域への社会奉仕(ボランティア)活動も行なっている。地域の教会、神社、寺院などを拠点に活動が行われている場合もあり、また時にロータリークラブやライオンズクラブなどと共同して社会奉仕活動に参加することもある。このような社会奉仕活動は「目的」なのではなく、青少年育成の「手段」として行われる。9月15日は、「スカウトの日」とされており、ボランティア活動をする団が多い。
- 4年ごとの夏に日本ジャンボリーと呼ばれる2万人規模のボーイ隊の大会が行われる。最近の開催は2006年、場所は石川県珠洲市。次回は2010年、静岡県朝霧高原で行われる。この他、4年ごとにムート(野外活動を中心に討論なども含めた大会)が開催される。最近のものとして2005年8月19日から24日にかけて、スカウトムート2005が山梨県の山中野営場で開催された。
- 4年ごとの夏に世界ジャンボリーや、ベンチャースカウトにはベンチャースカウト大会 (NV) が開催されるが、生まれ年によってはいずれも参加できない不運なスカウトもいる。
- 障害児にもスカウト運動の門戸は開かれており、障害児専門の団もある。日本アグーナリー(国際障害スカウトキャンプ大会)も開かれている(ボーイ隊のジャンボリーに相応する)。
- 毎年10月に、JOTA(ジャンボリー・オン・ジ・エア)といわれる無線によってスカウト同士で交流する大会が開かれる。また、それと同時に、JOTI(ジャンボリー・オン・ジ・インターネット)というインターネットにより世界中のスカウトと交流する催しも開かれる。
[編集] ちかいとおきて
ボーイスカウトには、その活動の支柱となる三つのちかい (Scout Promise) と8つのおきて (Scout Law) がある。
スカウトのちかい/カブスカウトのやくそく/ビーバースカウトのやくそくは、良き社会人のもつべき信条であり、スカウトのおきて/カブ隊のさだめ/ビーバー隊のきまりは、より具体的な内容を示している。
カブスカウトやビーバースカウトにとっては、三つの「ちかい」と八つの「おきて」の内容に理解が難しい部分がある為、歳相応の分かりやすい言葉に噛み砕いたものが「カブスカウトのやくそく/ビーバースカウトのやくそく」であり、「カブ隊のさだめ/ビーバー隊のきまり」である。
なお、「ちかい」の部分は世界各国のスカウト連盟においてほぼ差がない。しかし、おきてについては国によって微妙に異なっており、その数も八つとは限らない。
[編集] スカウトのちかい
[編集] スカウトのおきて
- スカウトは誠実である
- スカウトは、信頼される人になります。
- 真心をこめて、自分のつとめを果たし、名誉を保つ努力をします。
- スカウトは友情にあつい
- スカウトは、きょうだいとして仲よく助け合います。
- すべての人を友とし、相手の立場や、考え方を尊重し、思いやりのある人になります。
- スカウトは礼儀正しい
- スカウトは、規律正しい生活をし、目上の人を敬います。
- 言葉づかいや制服に気をつけ、行いを正しくします。
- スカウトは親切である
- スカウトは、すべての人の力になります。
- 幼いもの、年寄り、体の不自由な人をいたわり、動植物にもやさしくします。
- スカウトは快活である
- スカウトは、明るく、朗らかに、いつも笑顔でいます。
- 不平不満を言わず、元気よく、進んでものごとを行います。
- スカウトは質素である
- スカウトは、物や時間を大切にします。
- むだをはぶき、ぜいたくをせず、役立つものは活用します。
- スカウトは勇敢である
- スカウトは、勇気をもって、正しく行動します。
- どんな困難なことがあってもくじけずに、新しい道をきり開きます。
- スカウトは感謝の心を持つ
- スカウトは、信仰をあつくし、自然と社会の恵みに感謝します。
- お礼の心で、自然をいつくしみ、社会に奉仕します。
なお、創立当初よりのおきては12項目あったが1988年に現在の8項目へ整理統合された。以前の 12項目のおきては米国スカウト連盟 (Boy Scouts of America) が現在も使用しているものに近く、それらは順に「誠実である」「忠節を尽くす」「人の力になる」「友誼に厚い」「礼儀正しい」「親切である」「従順である」「快活である」「質素である」「勇敢である」「純潔である」「つつしみ深い」となっていた。
[編集] カブスカウトのやくそく
- ぼく(わたくし)はまじめにしっかりやります
- カブ隊のさだめを守ります
[編集] カブ隊のさだめ
- カブスカウトは すなおであります
- カブスカウトは 自分のことを自分でします
- カブスカウトは たがいに助けあいます
- カブスカウトは おさないものをいたわります
- カブスカウトは すすんでよいことをします
[編集] ビーバースカウトのやくそく
- ぼく(わたくし)はみんなとなかよくします
- ビーバー隊のきまりをまもります
[編集] ビーバー隊のきまり
- ビーバースカウトは げんきにあそびます
- ビーバースカウトは ものをたいせつにします
- ビーバースカウトは よいことをします
[編集] モットーとスローガン
スカウトのモットー(規範)は、『そなえよつねに』(備えよ常に、Be Prepared)。
「いつなん時、いかなる場所で、いかなる事が起こった場合でも 善処が出来るように、常々準備を怠ることなかれ」という意味である。
ビーバースカウトのモットーは『なかよし』、カブスカウトのモットーは、『いつも元気』である。
スローガンは、『日日の善行』(一日一善、 Daily Good Turn. または Do a good turn daily. )。
この『日日の善行』のような言葉が、ボーイスカウトの逸話『アンノウン・スカウト(無名スカウトの善行)』に登場する。
[編集] 敬礼とサイン
[編集] ボーイ隊以上
「ちかい」の3項目にちなみ、3本指(人差し指・中指・薬指)だけを伸ばした挙手注目の敬礼が、礼式の一つとして定められている(三指(さんし)の敬礼、三指礼(さんしれい)と呼ばれる)。
この三指の敬礼については、「無名のスカウト戦士( Unknown Soldier 。注:無名スカウトの善行 (Unknown Scout Story) とは別)」という逸話が残っている。第二次世界大戦末期、戦場で負傷し身動きできなくなった米軍兵士が日本兵と遭遇した。意識を失った彼を日本兵は殺さず、傷の手当てをして立ち去った。米軍兵士の手元に残されていたメモには、「私は君を刺そうとした日本兵だ。君が三指礼をしているのをみて、私も子供の頃、スカウトだったことを思い出した。どうして君を殺せるだろうか。傷には応急処置をしておいた。グッド・ラック。」と英語で記されていた。スカウトだった米軍兵士は、死に瀕して無意識に三指の敬礼をしていたのであった。このエピソードがアメリカ大統領に伝わり、当時の日本の少年団(現在のボーイスカウト日本連盟)に問い合わせがあったが名乗り出る者はいなかった(この日本兵は戦死したのではないかと言われている)。後に、日本中のスカウトの募金によって、神奈川県横浜市の「こどもの国」にこの無名のスカウト戦士の記念像が建立された(無名スカウト戦士の記念像の作製の際に作られた木製の原版は、栃木県那須野営場入り口に鎮座してある)。
ちなみにスカウト同士の手紙では、拝啓と同様の扱いとして「三指」を、敬具と同様の扱いとして「弥栄(いやさか)」という字を添え、敬意を相手に伝えることが多い。
[編集] カブスカウト
「カブ隊の約束」にちなみ、2本指(人差し指・中指)だけを離して伸ばし、挙手。2本の指を開きV字にするのは、2本の指を動物の耳と見立てているためである。
[編集] ビーバースカウト
「ビーバー隊の約束」にちなみ、2本指(人差し指・中指)だけをくっ付けて伸ばし、挙手。
[編集] 祝声
世界各国のスカウトは自国語の祝声(Cheer、他者を祝賀、賞賛する際や、再会を約して別れる折などに唱和する掛け声のこと。一般に用いられる万歳のようなもの)を持っている。
ボーイスカウト日本連盟の祝声は、弥栄(いやさか)である。
またこの祝声はギルウェル指導者訓練所の祝声としても用いられている。これは、1924年、ギルウェル指導者訓練所の所長であったJ・S・ウィルソンから、その時入所していた13国の指導者全員に、各国のスカウト祝声を披露するようにとの命令があった。このとき日本から参加していた佐野常羽が「弥栄」を披露し、「ますます栄える(More Glorious)」という意味であることを説明したところ、ウィルソン所長は、「発声は日本のものが一番よい。そのうえ哲学が入っているのが良い」と賞賛し、以後、ギルウェル訓練所の祝声を「弥栄」とすることに定められたものである。
[編集] 組織
[編集] 全国組織
- 理事会
- 常任理事会
- 中央名誉会議
- 委員会
- 評議員会
- 教育本部
- 教育本部コミッショナー
- 教育本部会議
- 常任教育本部会議
- 常設委員会
- 特別委員会
[編集] 都道府県連盟
47都道府県にそれぞれ1連盟、計47連盟がある(なお、「東京連盟」「滋賀連盟」といったように「○○連盟」と名乗る連盟と、「埼玉県連盟」「山口県連盟」といったように「○○県連盟」と名乗る連盟がある)。
[編集] 地区
都道府県連盟は、地域の実状により、連盟の運営を円滑にするために「地区」を設置できる。地区は数個〜十数個の団から構成される(例:渋谷地区、大多摩地区など)。
[編集] 団・隊
青少年に対しスカウト教育を実施する単位を「隊」といい、運営の単位を「団」という(例:三鷹第1団、大阪第164団など)。団は団委員会及びビーバーからローバーまでの各隊をもって標準とする。
- ジャンボリーなどの際に編成される隊は、スカウト8名の班を4つと指導者8名の計40名で構成される。
団は特定の地域を本拠として設置されている(市町村、区、あるいは学区など、本拠としている地域はそれぞれの団によって異なる)。ただし、特定の宗教を本拠としている団や、大学のサークル(大学ローバー)として大学を本拠としている団もある(例:京都第65団は八坂神社、千代田第3団は中央大学を本拠としている)。
ビーバー隊からカブ隊、カブ隊からボーイ隊、ボーイ隊からベンチャー隊、ベンチャー隊からローバー隊に進級することを、上進(じょうしん)という。
[編集] 班
スカウト活動の基本にして最小単位は「班」である(カブ隊では「組」と呼称される)。年長の少年あるいは青年を班長とし、彼を含め9名がひとつの班を構成する(これを班制度/パトロール・システムと呼ぶ)。数個の班が集まって隊を、隊が集まって団を形成する。伝統的に各班には動物や鳥の名前がつけられ、決まったものは原則的に変わらない。
[編集] 団委員会
団委員は通常5人以上おり、各人に仕事を割り振るため、また団の現状を把握するために団委員会という会議を行う団もある。その際の議長は団委員長がつとめる。スカウトの教育訓練はリーダーが行うため、直接団委員会が携わることはない。しかし、
- 団内の資産の管理
- 団の財政についての責任
- 団行事(夏期野営実施など)についての便宜
- リーダーの選任やリーダーの訓練への便宜
- スカウトの進歩の促進
- 入団・退団・上進・団の加盟登録などの手続き
- スカウトの健康や安全
などについては団委員会がこれを行う。 団によっては、リーダーと団委員を兼任している者もいる。
[編集] 指導者
- ボーイスカウトの指導者は、一定の訓練を修了した者に限られる。(デンリーダー、補助者を除く)
- ボーイスカウト講習会(1日7時間15分が基本):満18才以上の者が参加可能。修了者は指導者手帳が交付され、導入訓練修了章(胸章(若草色に銀色の綱))を着用することができる。
- ウッドバッジ研修所(事前課題研修、及び3泊4日のキャンプ):ボーイスカウト講習会を修了した加盟員に限り参加可能。各都道府県連盟が開設。各部門用のプログラムがある(ビーバー、カブ、ボーイ、ベンチャー、及びローバーの5部門)。修了者は、基礎訓練修了章(胸章(各部門を表す色に銀色の綱))及びウォッグル(皮紐製のチーフリング)を着用することができる。
- ウッドバッジ実修所(事前課題研修、5泊6日のキャンプ、及び3ヶ月以上の奉仕実績訓練):加盟員で各部門で1年以上の隊指導者経験があり、ウッドバッジ研修所修了者に限り参加可能。日本連盟が開設。各部門用のプログラムがある(ビーバー、カブ、ボーイ、及びベンチャーの4部門)。修了者には、上級訓練修了章(胸章(各部門を表す色に金色の綱))とウッドバッジ、及びギルウェルスカーフを着用することができる。
- 団運営研修所(事前課題研修、2泊3日の舎営):ボーイスカウト講習会を修了した加盟員に限り参加可能。各都道府県連盟が開設。団の運営に携わる方々を対象に開催され、スカウト運動への理解を深めるとともに、団の運営の基本的な方法などについて小グループを編成して行われる。修了者は、団運営研修所修了章(胸章(白色に銀色の綱))を着用することができる。
- その他に、成人指導者訓練として各種のコミッショナー(地区、県連盟)を対象としたコミッショナー研修所、コミッショナー実修所、指導者の訓練を担当するトレーナーを養成する、副リーダートレーナーコース、リーダートレーナーコース、トレーナーリフレッシャーコースなどがある。
- ウッドバッジ研修所・ウッドバッジ実修所は、野営と呼ばれる野外でのキャンプを通して行われる。ビーバー部門は自分のことがまだ自分でできないスカウトもいるため基本的に泊り禁止、カブ部門は舎営と呼ばれる室内での泊りが原則であるが、リーダーはスカウトに自然のすばらしさを伝えるために、あえて野営で研修を受ける。
- カブ隊では組の指導者(組全体の保護者的な意味合いが強い)としてデンリーダーが存在する。デンリーダーはカブスカウトの保護者等から選出され、ボーイスカウト講習会を修了しているかどうかは問われない。以前はデンマザー・デンダッドと呼ばれていた。
- ボーイ隊のスカウトが、デンコーチ(デンチーフ)としてカブ隊につくことがある。これはスカウト活動における奉仕活動の一例である。
- デン (den) とは「動物の巣穴」の意味である。
- ビーバー隊では隊長や副長の補佐として、ボーイスカウト講習を修了していない保護者等が補助者として隊につくことがある。
- 指導者は無報酬のボランティアである。県連盟や日本連盟には専従の職員がいるがそれは全体のごく僅かで、ボーイスカウトに携わる者のほとんどは無報酬である。
- ローバー隊だった元スカウトがリーダーをする場合とスカウトの親がデンリーダーを経てリーダーになる場合が多い。
- 一般的に、ボーイスカウトやガールスカウトの活動には手がかかり、いわゆる「習い事」と比べて保護者の負担が重い、と勘違いされることが多い。しかし実際は、団委員や隊指導者が無償のボランティアとして組織運営を引き受けているため、保護者にかかる負担が著しく重いということはない。
[編集] コミッショナー
日本連盟や各県にはそれぞれコミッショナーがいる。スカウト運動におけるコミッショナーとは、全国や地方の組織において、特定分野を担任して指導にあたる役員のことである(ただしその任務は各国によって違いがある)。
日本のボーイスカウトにおけるコミッショナーの任務は、スカウト運動の目的・原理・方法といった普遍的なものの周知・普及と、これらに則した適正な判断を行うことであり、スカウト運動の基幹である教育プログラムに関すること、青少年を支援する成人に関することなどの調整・実施・推進等を行うことである。また、このような任務から、コミッショナーは「良き社会人」であり「良き指導者」として模範を示す者でなければならないので、導入訓練として各課程のウッドバッジ実修所修了の他に、各コミッショナーの役割に応じて、コミッショナー研修所、コミッショナー実修所を修了することが必要である。
日本連盟(教育本部)には、
- 教育本部コミッショナー(1名)
- 教育本部副コミッショナー(若干名)
都道府県連盟には、
- 県連盟コミッショナー(1名)
- 県連盟副コミッショナー(担当任務につき必要数)
地区には、
- 地区コミッショナー(1名)
- 地区副コミッショナー(担当任務につき必要数)
- 団担当コミッショナー(概ね3〜5個団につき1名)
がそれぞれおかれている。
[編集] 各隊の教育指針
[編集] ビーバースカウト隊
該当年齢の児童を対象とする活動であり、隊の活動に参加することによって自然に親しみ、基本的生活技能や社会性、表現力等を伸ばし、カブスカウト隊への上進を目指す。また、親や学校の先生以外の異年齢の人々と接していく中で、自分が守られる為に他の大人や先輩を信頼し、団体行動を行う上での約束事を身につけて行くことも目標とされている。
[編集] カブスカウト隊
該当年齢の少年・少女を対象とする活動であり、家庭や近隣社会での生活指導及び組や隊の活動に参加することによってよき社会人としての基本を修得し、ボーイスカウト隊への上進を目指す。
[編集] ボーイスカウト隊
該当年齢の少年・少女を対象とする活動であり、班及び隊の活動に参加することによって自分の責務を果たし、野外活動を主とした体験学習を通してよき社会人たる資質の向上を図り、ベンチャースカウト隊への上進を目指す。
[編集] ベンチャースカウト隊
青年男女がスカウト運動の目的を達成するために、ちかいとおきての実践と、グループワークの手法を用いたプログラムを通して自ら考え行動し、その結果に責任を負うことができるよう育てることを目指す。 以前はシニアースカウトと言う名称であった。
[編集] ローバースカウト隊
青年男女が各自の生活において、ちかいとおきてをより強力に具現する機会を与えるとともに、自らの有為の生涯を築き、社会に奉仕する精神と体力を養うことを目指す。
[編集] 制服・正帽
各スカウトには制服、正帽、チーフ(後述)が存在する。
ボーイスカウトの制服は各国連盟によって異なるが、基本となっているのはB-Pが組織した南アフリカ警察隊の制服(やわらかい襟の上衣、半ズボン、チーフ、つばの広い帽子)。
制服・制帽についての記述は「2008年版規約」に準拠する。
[編集] チーフ
制服、正帽とともにスカウトの服装の象徴でもあるのがチーフ(ネッカチーフ)である。
チーフは二等辺三角形の布で出来ており、応急処置用の三角巾や埃よけのマスク、風呂敷など多目的に使用することもできる。チーフの色や模様はさまざまで、所属する団によって異なり、同じ団でも隊によって異なる場合もある。また、ジャンボリーなどの特別なイベント時のみに着用するチーフや、海外派遣時に着用するチーフ、各連盟事務局のチーフなどもあり、それらはすべて視覚的にスカウトの所属を表すものである。
日本のスカウトはこれを三角形の長辺から反対側の頂点方向に巻き、両端がとがった棒状にして用いる(海外のスカウトでは太くざっくりと巻くスタイルのものもあるが、日本では細く巻くスタイルが好まれている。チーフを極細に巻く事が出来る者は、同じ団や班の仲間からちょっと尊敬されるので、どれだけ細く巻けるか仲間同士で競うこともある)。これを首にかけ、両端をチーフリング(他国ではウォッグルとも言う)と呼ばれる小さな輪状の器具に通す。チーフリングを胸の前(鎖骨の合わせ目辺り)まで引き上げ、チーフを留める。海外ではチーフリングを用いずチーフを直接結ぶスカウトも多くいるが、日本ではほとんどの場合チーフリングが使用され、チーフリングを使わずに直接結ぶという方法はたいていの場合、だらしないものとみなされる。
チーフリングには一応正式なものが定められているが、装飾や記念品としての価値もあり、ジャンボリーやさまざまな行事に合わせて、特殊なデザインのものが作られている。また、個人の趣味・余技として自作されることもあり、ジャンボリーなどで他のスカウトと友情の印として交換されることもある。正式なものは真鍮などの安価な金属製であるが、チーフリングの作成に用いられる材料は、木材、皮革、牛などの動物の骨、細紐、ビニールやプラスチック、中には陶器製の物まであり、多種多様である。なお、チーフリングはその形状・材質によって外れやすいものもあるため、脱落防止に紐や脱落しにくいリングをもう一つ付ける場合もある。
ボーイスカウトの制服は、厳密に言えばワッペンの貼り付け方一つにいたるまで公式の規定が存在する。 そんな厳密な規定のある制服の中で、唯一自分の好きに着用できるのがチーフリングであり、 ある意味でスカウト達の「自己主張の場」となっている。 過度に華美なものや危険なもの、スカウト精神に反すると思われるようなものでなければ どのようなチーフリングをつけていても、スカウトの自由である。 中には指導者をも唸らせる自作のチーフリングを作るものも時々いる。
「日日の善行」を忘れないために、チーフの先端に一つ結び目を作り、何か善行をしたらそれを解く、ということもよく行われる。B-Pの肖像写真にもチーフの先端を結んだものが残っている。
[編集] ビーバースカウト
- 水色のキャップ
- 正面に水色の「ビーバー記章」をつける。
- 水色のポケットがついた茶色のベスト。
- 左ポケットに進級章(ビーバー・ビッグビーバー)と進歩記章(小枝章)をつける。
- 右胸に自分の所属する団の所在市町村、都道府県、団号数をつける。
- ベストの中には、冬場のトレーナーと夏場の半そでTシャツ(ただしこれは、団によって柔軟に運用され、私服が許されている団もある)。
- 茶色の半ズボン。
- 水色のソックス。
- 水色のチーフをチーフリングで留める。
- 団によっては、なるべくお金をかけない(「ボーイスカウトは質素である」)、子どもによってはビーバー隊にいる期間が短いなどの理由から、先輩が残してくれた制服を貸与している団もある。
- 2004年(平成16年)から2007年(平成19年)の期間は、世界スカウト運動100周年を記念して、上着の左胸に100周年記念標章(世界共通デザインの記念標章)を付ける(カブスカウト以上は左ポケット上部に装着する)。
[編集] カブスカウト
- 青(紺色)を基調にした制服
- 左袖の肩に近い位置に自分の所属する団の所在市町村、都道府県、団号数を付け、右袖の肩に近い位置に組を示す逆三角形の記章を付ける。
- 左胸ポケットには進級章(うさぎ・しか・くま)、りすバッチを付ける。
- ズボンは同色の半ズボンもしくは長ズボン。
- 青(紺色)を基調にしたキャップ。
- 正面に黄色い四角形の徽章を縫い付ける。デザインは熊の顔。
- 青(紺色)を基調にしたソックスと黄色のガーター(靴下止め)。
- 細く巻いたチーフを首にかけ、チーフリングで留める。
[編集] ボーイスカウト
- カーキ色(薄茶色)を基調にした制服。上着の胸ポケットとズボンのポケットと肩に緑色の縁取りがある。
- 緑色のベレー帽。帽章(金色のスカウト章)を左目の上部につける。
- 以前はフェルトのスポーティーソフト帽が制帽であった。ベレー帽は副帽として使用され、紺色が主流であった。(近年一部の指導者の中に、スカウト人気復活のためにスポーティーソフト帽の復活を求める声がある。また、これを使用していた年配指導者の中には今でもこだわりを持って使用し続ける者もいる。)
- 細く巻いたチーフを首にかけ、チーフリングで留める。
- 右袖に技能章をつけ、「たすき」(右肩から左脇にかける)にターゲットバッジ(旧・特修章)をつける。
- 海外派遣隊参加の際は、右胸ポケット上部に国旗標章(日の丸)をつける。
- 左ポケットの上に名前を縫い付けたり、名前のバッジを付ける人もいる。
[編集] ベンチャースカウト
- カーキ色を基調にした制服。ズボンのポケットの形状はボーイスカウトの制服とは違い縦にまっすぐ口が開いており、緑色の縁取りはない。
- 左袖の肩に近い位置に自分の所属する団の所在市町村、都道府県、団号数を付け、右袖の肩に近い位置にベンチャー隊所属章及び進歩記章(技能章)を付ける。
- 左胸ポケットには進級章(ベンチャーバッジ・ベンチャー・富士)と進歩記章(プロジェクトアワード)を付ける。ちなみに、富士章は進級章の中でも最も名誉とされ、取得もそれに比して困難である。また、旧進歩制度(シニアースカウト)での富士スカウト章取得者は、ローバースカウト上進後も略章を着用することが認められている。
- ズボンについては、以前は半ズボンとハイソックス、紺色のタッセル付きガーターというスタイルであったが、現在は長ズボンが制服とされている。
- 緑色のベレー帽。帽章(銀色のスカウト章)を左目の上部の位置につける。
- 細く巻いたチーフを首にかけ、チーフリングで留める。
[編集] ローバースカウト・指導者
- カーキ色を基調にした制服。
- 左袖の肩に近い位置に自分の所属する団の所在地名章、都道府県名章、団号章を付ける。指導者は役職に応じた腕章(団・隊指導者は緑色、地区役員は紺色、都道府県連盟役員は水色、日本連盟役員は赤色の円形、都道府県連盟事務職員は青色のひし形)を左袖につける。
- なお地区役員は所在地名章の代わりに地区名章、都道府県連盟役員及び都道府県連盟職員は所在地名章・都道府県名章の代わりに都道府県連盟章、日本連盟役員は所在地名章・都道府県名章の代わりに日本連盟本部章、何れも団号章を付けない。
- ローバースカウトは隊で指定した所属章を右袖につけてもよい。指導者は右袖には何もつけない。
- ズボンについて現在は上着と同色の長ズボンとしている。以前は半ズボンとハイソックス、ローバースカウトは赤色、指導者は緑色のタッセル付きガーターというスタイルであった。
- 左袖の肩に近い位置に自分の所属する団の所在地名章、都道府県名章、団号章を付ける。指導者は役職に応じた腕章(団・隊指導者は緑色、地区役員は紺色、都道府県連盟役員は水色、日本連盟役員は赤色の円形、都道府県連盟事務職員は青色のひし形)を左袖につける。
- 緑色のベレー帽。帽章(金色の一重ロープ付スカウト章)を左目の上部の位置につける。
- 隊長・副長・団委員・連盟役員は、“月桂冠に抱えられたスカウト章”の一回り大きな帽章をつける。隊長は緑色、副長は赤色、団委員長・副団委員長は白色、コミッショナーは紫色のふさが付く。
- 細く巻いたチーフを首にかけ、チーフリングで留める。チーフの代りにネクタイを着用することもできる。
- ベルトには、伝令バッグと呼ばれる小さなバッグを装着することもある。
- 女性のスカウト・指導者はスカートを着用することができる。
[編集] 携行品
[編集] ボーイ隊以上の携行品
標準的な携行品は以下のようなもの。
- ナイフ(小刀やカッターナイフではなく、登山ナイフに類するもの[注釈 2])
- 綿ロープ
- 手旗信号用の赤白の旗
- 雨具(野外活動においては傘よりも、両手が自由に使えるポンチョや合羽などが良いとされる)
- コンパス(方位磁石、オリエンテーリング用のシルバコンパスなど)
- 応急処置用の救急キット
- 軍手
- スカウト手帳と歌集
- 地面に座る際に下に敷くためのシート類(厚手のビニール袋に新聞紙等を入れて座布団状に密封したものも良く用いられ、シーターポン(英語の sit upon から)と呼ばれる)
- 弁当(おにぎり。スカウト弁当、略してスカ弁・カブ弁という呼ばれ方をすることもある。スカウトのおきて「スカウトは快活である」「スカウトは質素である」が根拠であり、ゴージャスな弁当ではなく、おにぎり(中身は梅干)が基本である。)
- 水筒(中身は、傷口の洗浄も考え「白湯(さゆ)」が良いとされてきているが、近年は救急キットの普及もあり、お茶を持参する場合が増えた)
- マグライトや懐中電灯などの照明器具(中長期のキャンプにおいてはランタンなどを携行することもある)
制服・制帽と同様に日本連盟公式のハバーザック(Havasack。手提げ・襷掛け・背負いが出来る多機能鞄。米軍でもかつて同種の物が使用されていた)がある。色はオリーブドラブで、垂れ蓋には日本連盟のマークが印刷されている。普段の活動あるいは1泊程度までのキャンプなどに重宝される。
数日以上の長期間にわたるキャンプなどでは、これとは別に、衣類や寝袋、食材、調理用具、野営用具などを運搬するためにキスリングやアタックザックなどの大型リュックサック(通常のキャンプへの参加では45L以上、日本ジャンボリーへの参加では50L以上)用いられる。
ボーイ隊は長期キャンプなどを行うことが多くなるため、隊装備という隊員が共有する装備を各隊で所有している。
- テント(4人用あるいは6人用のドームテントが使用されることが多くなっているが、基本技能を身につけるのにふさわしいという理由から、旧来のいかにもテントの形状をした帆布製のテント(A形テント/家形テント)を使用している隊もある。鉄製の骨組みと頑丈なペグ(くい)を用いた、ジャンボリーテント(略してジャンテンとも言う)というテントを持っている団や隊もある。ジャンボリーテントは、大きく重いのが欠点であるが、台風などの悪天候にも耐えるよう補強と工夫がなされ、高温多湿の日本の環境でも居住性が高くなるよう配慮されている。)
- 調理器具
[編集] カブ隊の携行品
- カブブック(「りすの道」と、学年により「うさぎ」「しか」「くま」の4種類がある)
- チャレンジブック
- カブ歌集
- 筆記用具
- タオル・ちり紙
- ゴミ袋(スーパーのレジ袋)
- 雨具
- 敷物(シーターポンまたはレジャーシート)
- 軍手
- ロープ
- 保険証のコピー
- 水筒(水または茶)
上記のような物品を携行するために用いるものとして、カブザック(日本連盟公認の黄色と黒のリュック)を統一して用いる団と、これらが収納できるリュックであれば自由な団がある。カブ隊に続くボーイ隊への進級を考えると、カブザックの購入はもったいないと考える団もあり、その場合はボーイ隊用のハバザックを持たせることもある。
[編集] ビーバー隊の携行品
まだ幼くカブ隊以上よりも活動内容が限られる為、携行品が多少違ってくる。
- ビーバーノート
- ビーバー歌集
- レジャーシートまたはシーターポン
- 雨具
- ハンカチ
- ティッシュ
- 茶または水(野外活動中に怪我をしたが近くに水がないという場合、飲料として持参した茶や水で傷口を洗い流す必要があるため、スポーツ飲料やジュースよりも茶や水が良いとされている)
これらの物を子ども用のリュックに入れ、活動をする(手提げ式のバッグではなくリュックである理由は、両手の自由を確保する為)。
[編集] 記章・標章類
[編集] 進級記章
- ビーバースカウト:横長の楕円形で、ベストの左ポケットに着用。下からビーバー章(水色の縁取り)・ビッグビーバー章(赤色の縁取り)の2種
- ビーバー章・ビッグビーバー章は、年齢による区分であり、一定の基準に達することで取得するものではないので、厳密には進級記章ではない。
- これとは別に、進歩・進級記章ではないが、ビーバースカウト隊仮入隊期間に着用するビーバーバッジがある。(仮入隊課目を履修し、正式に入隊した時には、年齢に応じてビーバー章・ビッグビーバー章を着用する。)
- カブスカウト:赤色のひし形で、制服の左胸ポケットに着用。それぞれ動物の顔がデザインされている。下からうさぎ・しか・くまの3種
- うさぎ・しか・くまのステップ章は、年齢による区分であり、現在、どの課程に挑戦しているかを示している。なお、各課程を修了したことを示す完修章(クリア章)が進歩・進級記章として別に設定されている。
- これとは別に、進歩・進級記章ではないが、カブスカウト隊上進準備期間または仮入隊期間に着用するりすバッジがある。りすバッジは「りすの道」課程の履修期間中に着用し、修了すると、年齢に応じて、うさぎ、しか、くまの各ステップ章を着用し完修章(クリア章)取得を目指す。
- ボーイスカウト:縦長の楕円形で、左胸ポケットに着用。下から初級章(緑色)・2級章(青色)・1級章(赤色)・菊章(紺地に白の菊花)の4種
- これとは別に、進歩・進級記章ではないが、ボーイスカウト隊上進(入隊)後、初級章取得までの期間に着用するボーイスカウトバッジ(黄色)がある。
- ベンチャースカウト:縦長の長方形で、左胸ポケットに着用。下からベンチャー章(クリーム色)・富士章(えんじ色)
- これとは別に、進歩・進級記章ではないが、ベンチャースカウト隊上進(入隊)後、ベンチャー章取得までの期間に着用するベンチャーバッジがある。
- 旧シニアースカウト部門で富士章を取得した者は「富士スカウト略章」を着用できる。
- ローバースカウトは進級制度がないので記章は存在しない。
[編集] 進歩記章
[編集] 木の葉章・小枝章
ビーバースカウトが取得する進歩課目である。生活・健康・自然・社会・表現の5つの分野に分かれており、毎回の集会でこのうちの1つまたは複数の分野の章がもらえる。
取得した木の葉章はビーバーノートに貼り付け、木の葉章10枚で小枝章1個を取得する。取得した小枝章は制服(上着)の左ポケットに着用する。
[編集] チャレンジ章
カブスカウトが取得する選択課目である。種類は次の5分野39種類。
- 1)社会生活
- 国際、市民、友情、動物愛護、案内、自然保護、手伝い、災害救助員
- 2)自然と野外活動
- 天文学者、自然観察官、ハイカー、キャンパー、地質学者、気象学者、探検家
- 3)技術
- 写真博士、コンピュータ博士、自転車博士、工作博士、通信博士、修理博士、乗り物博士、技術博士、救急博士、特技博士
- 4)スポーツ
- 水泳選手、運動選手、チームスポーツ選手、スキー選手、アイススケート選手
- 5)文化・趣味
- 収集家、画家、音楽家、料理家、フィッシャーマン、旅行家、園芸家、演劇家、マジシャン
取得したチャレンジ章は、6課目までは制服右袖に着用する。ただし、5課目以上の場合はたすきに着用できる。
修得課目(うさぎ・しか・くまのステップ章)を完修(クリア章の取得)していないカブスカウトでも、選択課目(チャレンジ章)の取得は可能だが、選択課目の履修が先行して、修得課目が疎かになることは好ましくない。(修得課目の完修は大原則である。)
[編集] ターゲットバッジ
初級以上のボーイスカウトが取得できる選択課目である。種類は次の7分野53種類。各バッジには6つの細目が課されており、うち3つを履修した時点で該当するターゲットバッジを取得できる。また、残りの3つの細目も履修するとマスターバッジを取得できる。
- A)スカウト精神
- メンバーシップ、家庭、地域社会、公民、郷土文化、世界友情、地球市民、B-P、リーダーシップ
- B)健康と発達
- 健康、安全、水泳、運動能力、救護、クラブ活動、外国語、情報処理、マネジメント
- C)スカウト技能 ハイキング
- ハイキング企画、読図、記録、写真、自転車、オリエンテーリング
- D)スカウト技能 追跡
- 観察、計測、通信、森林、野生生物、気象観測、天体宇宙
- E)スカウト技能 キャンピング
- キャンプ企画、野外料理、キャンプクラフト、燃料、ロープ結び、たき火、キャンプマネジメント
- F)スカウト技能 冒険
- 食料、キャンプファイア、サバイバル、フィッシング、パイオニアリング、ウォーターアドベンチャー、スカウトソング
- G)社会生活
- 自然愛護、デンコーチ、近隣奉仕、環境保護、伝統工芸、防災、リサイクル、ガイド
取得したバッジはたすきに着用する。
[編集] 技能章
2級以上のボーイスカウト及びベンチャースカウトが取得できる選択課目である。日本における技能章の種類は以下の68種類。
野営・野営管理・炊事・救急・案内・エネルギー・介護・看護・手話・世界友情・通訳・点字・園芸・演劇・音楽・絵画・華道・書道・水泳・竹細工・伝統芸能・文化財保護・木工・安全・沿岸視察・家庭修理・環境衛生・コンピュータ・裁縫・搾乳・自動車・事務・珠算・消防・信号・森林愛護・洗濯・測量・測候・鳥類保護・釣り・溺者救助・電気・天文・土壌・農機具・農業経営・簿記・無線通信・有線通信・養鶏・養豚・ラジオ・わら工・アーチェリー・オリエンテーリング・カヌー・自転車・スキー・スケート・漕艇・登山・馬事・パワーボート・ヨット・武道武術
取得した技能章は、9課目までは制服右袖に着用する。ただし、7課目以上の場合はたすきに着用できる。
[編集] プロジェクトアワード
ベンチャースカウト部門において、活動プロジェクトを実施後、内容に応じて指導者から授与される。横長の長方形で左胸ポケットの上に着用する。種類は次の7分野
- 1)社会・地球環境(水色) 2)国際文化(青色) 3)高度な野外活動(緑色) 4)体力づくり・スポーツ(橙色) 5)文化活動(薄紫色) 6)専門分野・得意分野の探求(黄色) 7)奉仕活動(赤色)
[編集] 宗教章
ボーイスカウト日本連盟では、全ての加盟員が、それぞれ明確な信仰を持つことを奨励しており、明確な信仰を持つように導く一つの方法として、信仰奨励章(しんこうしょうれいしょう)と宗教章(しゅうきょうしょう)を設けている。
信仰奨励章及び宗教章の取得に関しては、一定の取得要件を満たさねばならず、また、宗教章は富士章取得のための課題の一つにもなっているので、手続き上は、進歩・進級記章類に似ているが、どちらかというと表彰に近い性格を持つ有功記章類に近い。
[編集] 信仰奨励章
信仰奨励章は、初級以上のボーイスカウト及びベンチャースカウトを対象に、宗教章の前段階として、特定の教宗派について取り扱うものではなく、スカウツオウン(Scouts' own serviceの略、大意は「スカウト自身による礼拝」)を通じて日常のスカウト活動の中から信仰心への導きを促す目的で制定された章である。
なお、宗教章の前段階という位置付けだが、進歩記章ではないので、信仰奨励章を取得しなければ宗教章に挑戦できないというものではない。
[編集] 宗教章
宗教章は、1級以上のボーイスカウト、ベンチャースカウト及びローバースカウトを対象に、明確な信仰への導きとして、各教宗派が定めた授与基準を満たしたスカウトに授与される(なお、成人指導者は「既に明確な信仰を持っている」と考えられており、本章の授与対象にはならない)。
現在、神道・仏教・キリスト教・金光教・世界救世教の5種類が定められており、左胸ポケットの上に着用する。
[編集] ガールスカウトとの連携
ガールスカウトとは兄妹関係になるため、常に連携を図っている。赤い羽根共同募金など、地元のガールスカウトとボーイスカウトが協力して、同じ活動をすることもある。
団によっては、合同行事の実施や運営の共同化(団委員会の支援組織である育成会を合同運営するなど)をしているところがある。
[編集] 子育て支援
- 日本の少子化進行に対する子育て支援のため、独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センターの子どもゆめ基金を利用し、団員以外の一般の少年少女のための企画を実施している団もある。また障害児専門の団も存在する。
- 指導者入門向けのボーイスカウト講習会(旧指導者講習会)は、もともと文字通りスカウト活動のリーダーを養成するためのものであるが、これをスカウトの保護者にも開放し、スカウトの保護者の気持ちが楽になり、肩の荷が下りるような講習会になるようにも工夫されている。
- ビーバー隊保護者会、カブ隊保護者会というように、各隊の保護者会が逐次開かれる。保護者会では、スカウトの円滑な活動を助けるためにリーダーからの情報伝達や保護者間の情報交換が行われる(それぞれの団によって「母の会」や「父の会」など、その名称は異なることがある)。
- ビーバースカウトの場合、日常の活動およびキャンプなど宿泊を伴う訓練は、保護者と一緒に行動する事になる。勿論、どうしてもリーダーの手が回らない場合があるからという理由もあるが、最大の理由は、親子で共に想い出を共有して欲しい、という配慮からである。
- 日本では、年長9月からビーバー隊に入団できるのが原則である。しかしこれは比較的柔軟に対応されており、幼稚園年少の年齢になっていれば入団できる団もある。この場合、「トイレに行きたい」、「おなかが痛い」など、子どもがリーダーに対して直接に自分の生理的欲求を伝えられるかどうかが、判断の目安となっている。この場合、スカウトは日本連盟・県連盟には登録されないが、団には登録されるため、必要経費(月会費や実費)はスカウト保護者が団に支払うこととなる。
- スカウトの保護者は、スカウトの登録や継続のために、日本連盟に対して登録料を、スカウトが所属する団に対して育成会費(月々の会費)を支払う。これ以外に、活動に必要な実費(様々な施設への入場料、個人の交通費など)や、諸経費(団集会、例えばキャンプやスキーキャンプなどの費用)が必要である。育成会費や実費・諸経費について、保護者の被る経済的負担を軽減するために、団の所属する地域(スカウトハウスの所在地である場合も多い)でのバザーやお祭りへ出店し、その収益金を団運営に当てている団もある。。
[編集] ボーイスカウト豆知識
- ボーイスカウト日本連盟の連盟歌である『花は薫るよ』は、作詞が葛原しげる、作曲が山田耕筰によるものである。
- 後藤新平がスカウト運動の本質について問われたときに残した言葉は、「人の御世話にならぬ樣。人の御世話をする樣に。そして酬いをもとめぬ樣。」であった。現在この言葉は、「自治三訣」と言われている。世に知られているこの言葉には細部が異なるものがいくつかあるが、それらについては本項ノート参照のこと。
- ボーイ隊の「菊章」とベンチャー隊の「富士章」は、名誉の称号である。
- 米国ボーイスカウト連盟の最高功労賞であるシルバーバッファロー章の第1号の受賞者はB-P。第2号はそれと同時に「無名スカウト(無名スカウトの善行)」に授与された。
- ボーイスカウトのイメージの商業的な利用は禁止されているが、CFやCMに利用を希望する場合は、所定の手続きを経て認められる場合がある[注釈 3](詳細は日本連盟事務局に問い合わせられたい)。
- ロバート・ベーデン=パウエル卿の生誕を祝う為、多くの団や地区では、彼の誕生日である2月22日に近い活動日に「B-P祭」という団集会を行う慣例がある。
- 友達を多くボーイスカウトに誘い、被勧誘者が入隊すると、三指の形バッジが貰える。1人紹介で銅色、3人紹介で銀色、5人紹介で金色の章を授与される(縁故入隊)。ただ、この制度の認知度は低く、指導者でも知らない者が多々いる。
[編集] ボーイスカウト=薩摩郷中起源説
「B-Pは薩摩藩の伝統的な子弟教育法である郷中(ごうじゅう/ごじゅう)にならってボーイスカウトを創設した」という説がある。
1908年、英国ボーイスカウトを視察した北条時敬が、ボーイスカウトと郷中の類似性に言及している。また深尾韶が1915年に書いた「少年軍団教範」のなかにも同様の記述がある。ここまでは「類似の指摘」である。
1924年、日本連盟の総裁であった後藤新平と同副理事長の三島通陽が少年団普及のために鹿児島県知事と鹿児島市長らと会見し、その折に郷中に関する聞き取り調査を行った。ここから「起源説」が喧伝されるようになる。
訪英してB-Pに直接、本件を確認した勝矢剣太郎(勝矢劔太郎)の著書『欧州のスカウト行脚』(1928、成輝堂書房)によれば、「いづれと云ふ程の確たるものがなく、只日本に負ふ処頗る多い」つまり「(ボーイスカウト運動が)日本の武士道に負う所は多いが、どこの藩のなにというような確たるものはない」(意訳)との回答であったとのこと。またB-Pの全著書35冊の中に、「武士道」についての言及はあるが、「薩摩」「郷中」という語は見出されない(本項ここまでの参考資料:「ボーイスカウト 二〇世紀青少年運動の原型」田中治彦)。
また、会津藩の什や白虎隊がボーイスカウトの起源とする俗説は根拠もなく全くの誤りである。
1911年、長州藩出身の乃木希典がイギリス国王ジョージ五世の戴冠式に出席した際の出来事として、日記の中でB-Pとの会話を記録しており、その中にヒントは「薩摩の郷中教育」であると書かれている。少なくとも、ここでは「薩摩の郷中教育」と明確に言っており、「俗説」や「誤り」とまではいえない。[要出典]
[編集] 関連人物
- 後藤新平:日本連盟の初代総長。東京市(現在の東京都)第7代市長。
- 三島通陽:日本連盟の第4代総長。前身の少年団日本連盟の初代副理事長。
- 斎藤実:内閣総理大臣。日本連盟の第2代総長。
- 佐野常羽:日本の指導者育成を確立した。日本初のギルウェル入所者。1931年英国ボーイスカウト連盟の功労賞(シルバーウルフ賞)受賞者。
- 昭和天皇:1921年当時皇太子時代に英国ボーイスカウト連盟の功労賞(シルバーウルフ賞)を受賞(実態は連盟からの名誉贈呈)。
- ロバート・ベーデン=パウエル卿:通称、B-P。ボーイスカウト創始者。
- オレブ・ベーデン=パウエル:ロバートの妻。
- ノーマン・ロックウェル:ボーイスカウトの絵画を多数描いた画家。数少ない米国ボーイスカウト連盟の功労賞(シルバーバッファロー章)受賞者の一人である。
[編集] 記念碑など(日本国内)
- ウルフ・カブ記念碑
- 兵庫県神戸市須磨区・須磨浦公園
- 1923年(大正12年)12月、日本人の手による日本初のウルフ・カブが発隊(須磨向上会ウルフ・カブ)したことを記念したもの。兵庫連盟30周年記念事業の一環で、1980年(昭和55年)7月20日に除幕された。カブスカウトがスカウトサインをして空を見上げている姿をかたどっている。
- 後藤新平記念館:岩手県奥州市水沢区
- 「自治三訣」の碑や、スカウト帽をかぶった新平の胸像などがある。
- 佐野記念碑(道心堅固の碑)
- 山中野営場佐野広場
- 川越の「自由の鐘」
- 埼玉県川越市・喜多院
- 1951年(昭和26年)4月8日、川越市の喜多院境内で、在日米国ボーイスカウト第3隊グランドハイツ(朝霞)と川越ボーイスカウト隊による日米ボーイスカウト交歓キャンプが開催された。これを記念して米国側からは「自由の鐘」、川越側からは刺繍の隊旗が互いに寄贈された。この「自由の鐘」にはアメリカボーイスカウト連盟(BSA)のマークが、添えられたプレートにはこの鐘の由来が綴られており、現在は川越市民会館脇に建てられている。
[編集] ボーイスカウト出身の著名人
[編集] 日本
- 飯田覚士:プロボクサー、愛知県大府2団
- 石井竜也:ミュージシャン、俳優、映画監督、芸術家、北茨城1団
- 伊藤公介 :政治家現衆議院議員、現ボーイスカウト町田地区育成会1号会員
- 市原隼人:俳優
- 奥田瑛二:俳優
- 恩田快人(元JUDY AND MARY):ミュージシャン
- 金田賢一:俳優、現渋谷5団団委員
- 川島亮:東京ヤクルトスワローズ投手
- 吉川晃司:ミュージシャン、俳優
- 蔵間龍也:元関脇、タレント
- 久留島武彦:児童文学作家。「日本のアンデルセン」と賞される、童謡『夕焼け小焼け』の作詞者
- 久留島秀三郎:日本ボーイスカウト連盟第5代総長
- ケント・デリカット:タレント
- 金剛地武志:エアギタリスト、横浜31団ボーイ隊元隊長
- 小池百合子:(ガールスカウト)国務大臣
- 清水アキラ:タレント
- 清水宏次朗:俳優
- 須賀原洋行:漫画家(「よしえサン」)
- 杉山清貴:ミュージシャン
- ゾッド星島:元聖飢魔II、初代ベーシスト
- 辰巳琢朗:俳優
- チャック・ウィルソン:タレント
- 寺門ジモン(ダチョウ倶楽部):芸人
- 中村正人(ドリームズ・カム・トゥルー):ミュージシャン
- 長野博(V6):歌手、タレント、俳優
- 野口健:登山家
- 野口聡一:宇宙飛行士、茅ヶ崎2団ビーバー隊副長
- 野々村真:タレント
- 橋本大二郎:元高知県知事、ボーイスカウト高知県連盟連盟長
- 橋本龍太郎:元首相
- 服部信明:茅ヶ崎市長、茅ヶ崎2団
- 馬渕澄夫:民主党衆議院議員奈良12団 団委員
- 服部幸應:服部料理専門学校校長 、服部栄養専門学校校長
- 樋口康雄:作曲家
- 氷室京介(元BOØWY):ミュージシャン、高崎18団
- 布施明:歌手
- マイク眞木:俳優、港第1団カブ隊の1期生として入隊。ビーバー隊の歌集にはマイク真木作詞作曲による「キャンプだホイ」が収録されている。息子は俳優の真木蔵人。
- 前田亘輝(TUBE):ミュージシャン
- 真喜志好一:建築家
- 増岡浩:ラリードライバー
- 宮川大輔:お笑いタレント、京都第37団
- 村野武範:俳優
- 与謝野馨:政治家、旧東京4団
- 雷句誠:漫画家(「金色のガッシュ!!」)
- 渡辺裕之:俳優
- ミズモトアキラ:ミュージシャン、DJ、松山31団
[編集] 日本国外
- コンドリーザ・ライス:米国国務大臣
- ジェフリー・アーチャー:イギリスのベストセラー作家
- ニール・アームストロング:NASAの宇宙飛行士。アポロ11号搭乗員。人類初の月面着陸に成功した。
- ハンク・アーロン:メジャーリーガー、元ホームラン王:シルバーバッファロー賞受賞者
- デイビッド・アッテンボロー:英国の動物学者。元BBCのプロデューサーで、ドキュメンタリー番組「アッテンボロー鳥の世界」で有名。
- リチャード・ディーン・アンダーソン:俳優。「冒険野郎マクガイバー」の主演、「スターゲイトSG-1」のレギュラー
- ジャック・イーラム:西部劇俳優
- ブルース・ウィリス:俳優
- エルジェ:ベルギーの漫画家、「タンタンの冒険旅行」の作者
- エリソン・オニヅカ:( Ellison Onizuka 、1946年 - 1986年):ハワイ島コナ生まれの日系4世。NASAの宇宙飛行士。スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故で死亡
- リチャード・ギア:俳優
- ウィリアム・J・クリントン:第42代アメリカ合衆国大統領(妻のヒラリー・クリントンもガールスカウトであった)
- ジョン・グレン:NASAの宇宙飛行士。マーキュリー6号でアメリカ初の地球周回を果たす。アメリカ合衆国上院議員
- ビル・ゲイツ:マイクロソフト社の創業者の一人
- ジョン・F・ケネディ:第35代アメリカ合衆国大統領
- アルベルト・サラザール:アスリート。ニューヨーク・シティーマラソンで三度優勝
- ブルース・ジェンナー:モントリオールオリンピック金メダリスト(デカスロン)
- ダン・ジャンセン:リレハンメルオリンピック金メダリスト(スピードスケート)
- ボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ):歌手
- マイケル・ジョーダン:バスケットボール選手
- ジェームズ・ステュアート (俳優):俳優:シルバーバッファロー賞受賞者
- マーク・スピッツ:ミュンヘンオリンピック金メダリスト(水泳)
- スティーヴン・スピルバーグ:映画監督、ボーイスカウトの活動で撮った8mm映画が処女作
- ジョージ・ソログッド (George Thorogood) :歌手
- デヴィッド・ハートマン:俳優、情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』(米ABC)のホスト
- チャールズ・バーバー (Charles F. Barber) :アサルコ社(Asarco/American Smelting and Refining Co. 、ニューヨークに本社を置く世界有数の非鉄金属企業)のCEO
- ジミー・バフェット:カントリー・ミュージシャン
- デビッド・ベッカム:サッカー選手
- ハリソン・フォード:俳優
- ヘンリー・フォンダ:俳優
- ポール・マッカートニー:歌手
- ブランフォード・マルサリス (Branford Marsalis) :ジャズ・ミュージシャン
- マイケル・ムーア:ジャーナリスト、映画監督
- ムハマド・ユヌス:バングラデシュのノーベル平和賞受賞者
- ピーター・ユベロス:ロサンゼルスオリンピックの大会委員長
- リチャード・ラウンドトゥリー:俳優。「黒いジャガー」シリーズの主演
- ノーラン・ライアン:メジャーリーガー
- トミー・ラソーダ:メジャーリーガー
- エディ・ラビット (Eddie Rabbit) :カントリー&ウェスタンの歌手
- キース・リチャーズ:ローリング・ストーンズのギタリスト
- ジョン・リッター:俳優
- ロナルド・レーガン:シルバービーバー賞受賞者:第40代アメリカ合衆国大統領、俳優(妻のナンシー・レーガンもガールスカウトだった)
[編集] ボーイスカウトに関連する作品
- 小説「ジャングルブック」:(著:ラドヤード・キップリング)
- 小説「それゆけ、ジーヴズ」(P・G・ウッドハウス)
- 「神のごとき」と賞賛される執事ジーヴズと、ちょっと間の抜けたご主人バーティーのコンビが主人公の連作ユーモア小説の1作。バーティーのいとこ、エドウィン少年がボーイスカウトである。エドウィンは「一日一善」のネタを四六時中探しているが、はた迷惑な行為ばかりしでかすため、家庭内の評価は著しく低い。
- 小説「ジーヴスと朝の喜び」(P・G・ウッドハウス)
- 上と同じく、ジーヴス&バーティー・シリーズの1作。エドウィン少年は本作において約20年ぶりに同シリーズに復帰するが、相変わらず「一日一善」が滞っているために、そのネタさがしに躍起になっており、バーティーの逗留するコテージの煙突掃除を買って出た結果コテージをすみやかに全焼させるなど、登場人物たちがこうむる苦難の連鎖において小さからぬ役割を果たす。加えて、エドウィンが実の父や姉の胸中にまで、こいつの尻を思いっきり蹴飛ばしてやりたい、というやみがたい欲求を惹起させていることが、プロット進行上も大きな意味を持っている。なお、本作でバーティーと友人たちはエドウィンをとある事件の犯人に仕立て上げようとするが、彼がたまたま同時刻に応急処置に関する講演会の実験台を務め、47人のボーイスカウトおよびその他関係者一同の観察下にあったことが明らかになるに及んで、この目論見は水泡に帰する。エドウィンは作中一度ならず(「一日一善」消化のために)バーティーに応急処置を施すことを提案するが、そのうちの1回は、彼がバーティーを夜盗と間違えて、その後頭部を「ボーイスカウト・ステッキ」でなぐった後でなされたものである。
- SF小説「銀河パトロール隊」(レンズマンシリーズの第1作。著:E・E・スミス)
- 主人公キムボール・キニスンの計略にひっかかり、銀河パトロール隊と出くわす羽目になった宇宙海賊の台詞にボーイスカウトが登場する。遥かな未来でもスカウトは活動しているらしい。
- SF小説「ダブル・スター」(旧題「太陽系帝国の危機」、著:ロバート・A・ハインライン)
- 太陽系帝国首相の代役を演じる羽目になった主人公ロレンゾが、政治に携わった経験を聞かれ「ボーイスカウトで班長に立候補して落ちたことがあってね」と答える台詞がある。
- 漫画「スーパードクターK」(真船一雄)
- 「野に咲く友情」の回。主人公Kが高校の校医として勤務していた時期のエピソード。野外活動中に怪我をした生徒を器材がほとんど無いなかで手術せざるを得なくなり、ボーイスカウト出身のひとりの生徒がありあわせの材料から麻酔薬などの手術器材を工夫する。
- 漫画「雨宮雪氷」(著:津野裕子、青林堂)
- 「B・S・C隊と湖底魔人」「B・S・C隊の救助訓練」の二編が収録されている(B・S・C隊=ボーイスカウトカブ隊の意味)。
- 映画「スミス都へ行く」 Mr. Smith Goes to Washington (1939、米)
- 監督:フランク・キャプラ、出演:ジェームズ・ステュアート (俳優)
- 主人公スミスは田舎のボーイスカウトのリーダー。死亡した上院議員の代わりに、政界に担ぎ出される。スミスはそこで政治の腐敗と単身対決することになる。
- 映画「歌声は青空高く」 Follow Me, Boys! (1966、米)
- 監督:ノーマン・トーカー、主演:フレッド・マクマレイ
- 原作はマッキンレー・カンターの小説。少年達の悪戯に悩まされる町のボーイスカウトのリーダーになった男の半生を描く。
- 映画「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968、日本)
- 映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989、米)
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ、主演:ハリソン・フォード、ショーン・コネリー
- 少年時代の主人公(リヴァー・フェニックス)がボーイスカウト活動をしている様子が冒頭に登場する。
- 映画「ラスト・ボーイスカウト」 The Last Boy Scout (1991、米)
- 映画「今そこにある危機」 Present and Clear danger (1994、米)
- 監督:フィリップ・ノイス、主演:ハリソン・フォード
- 同様に主人公ジャック・ライアンへの”公明正大”(しかし融通が利かない)な性格の形容として、「彼はボーイスカウト」との表現が使われている。但し、ストーリーにおいてボーイスカウトが登場するわけでもない。
- 映画「エアフォース・ワン」 Air Force One (1997、米)
- 監督:ウォルフガング・ペーターゼン、主演:ハリソン・フォード
- 直接関係はないが、“大統領”を表すコードネームに“ボーイスカウト”が使われている。
- 映画「Down and Derby」 (2005、米、日本未公開) :ファミリーコメディー映画。
- 監督・脚本:エリック・ヘンダーショット、出演:グレッグ・ジャーマン、ローレン・ホリー、ノリユキ・パット・モリタ
- 米国スカウト連盟の恒例行事パインウッドダービー(玩具の車レース)に熱中する父親を巡る家族のドタバタを描いたコメディ。主人公の息子たちがカブスカウトで、カブ隊の制服姿で登場する。
- テレビドラマ「TAKEN」 (Taken)
- 劇中にスカウトモットーである「 Be prepared (そなえよつねに)」の語が何度か用いられている。
- テレビアニメ「おらぁグズラだど」
- 「おらぁボーイスカウトだど」の回で、グズラが主人公の凡太が所属するボーイスカウトに入りたくて一騒動起こす。
- テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」
- テレビアニメ「キャンプ・ラズロ」(en:Camp Lazlo、カートゥーン ネットワーク)
- スヌーピー
- 作中にしばしばスカウト姿のスヌーピー (the world-famous beagle scout) が登場する。
- ドルーピー
- テックス・アヴェリー作成の短編カートゥーンの著名な主人公である犬。1951年5月5日公開の「最優秀ボーイスカウト」(Droopy's Good Deed) という作品がある(トムとジェリーの項も参照)。
- 小説「It(それ)と呼ばれた子」(デイヴ・ペルザー)
- 作中にカブスカウト集会についての記載がある。
[編集] 関連項目
- 世界スカウト機構
- ガールスカウト
- シースカウト
- ジャンボリー
- 世界スカウトジャンボリー
- 日本ジャンボリー
- スカウトの最初のキャンプ
- 無名スカウトの善行
- ブラウンシー島
- ギルウェル・パーク
- 少年団
- 青年団
- ユースチャンネル
- 第21回世界スカウトジャンボリー
- ボーイスカウト日本連盟 (Scout Association of Japan)
- ガールスカウト日本連盟 (Girl Scouts of Japan)
- WOSMアジア太平洋地域 (WOSM-Asia-Pacific Region)
- WAGGGSアジア太平洋地域 (WAGGGS-Asia Pacific Region)
[編集] 注釈
- ^ ボーイスカウトと異なり希望すれば誰でも入隊できるものではない。特にピオネール、少年先鋒隊の場合、入隊条件は難しく、特に出身階級が良く(プロレタリアート出身ということ)、健康で、学力優秀、品行方正な青少年の中から選抜される言わば将来の社会の幹部(いわゆる共産貴族)候補としてのエリート的な存在であった。一方でドイツのヒトラーユーゲントは1936年の「ヒトラーユーゲントに関する法律」と1939年の同法施行令により全国民的青少年組織となった。
- ^ 野営地以外での携行を禁止している隊もある。また、ボーイ隊では原則として2級スカウト以上の者が携行を許される。
- ^ キャンプの場面などのボーイスカウトの健康的なイメージを損なわないもののに限られる。ただし隊章などは既存のものではなく架空のそれが使われる。1980年代某食品会社のカレーのCMで女優の浜美枝が隊員(カブ・スカウト)にカレーを振舞う場面がある。
[編集] 参考文献
- ^ Stephen Ttrombley 1988 The Right to Reproduce : a history of coercive sterilization(Weidenfeld and Nicolson) (同書5章にはスター・ジョーダン博士は英国の優生学推進者のキャリブ・サリービー博士の申し出により副団長就任を快諾したと記されている).
- ^ 村山有 (1968). 終戦のころ : 思い出の人びと.
- ^ World Organization of the Scout Movement. "Census (Facts & Figures) - World Organization of the Scout Movement". 2008-08-09 閲覧。
- ウィリアム・ヒルコート 『ベーデン-パウエル : 英雄の2つの生涯』 根岸眞太郎監修、安齋忠恭監訳、産業調査会、1992年、ISBN 4882821184。
- 永瀬唯 『疾走のメトロポリス : 速度の都市、メディアの都市』 INAX〈INAX叢書〉、1993年、ISBN 4809910342。
- 田中治彦 『ボーイスカウト : 二〇世紀青少年運動の原型』 中央公論新社〈中公新書〉、1995年、ISBN 4121012666。
- 上平泰博・田中治彦・中島純共著 『少年団の歴史 : 戦前のボーイスカウト・学校少年団』 萌文社、1996年、 ISBN 4938631520。
- ロバート・ベーデン・パウエル 『スカウティング・フォア・ボーイズ』 ボーイスカウト日本連盟訳、ボーイスカウト日本連盟。
- ロバート・ベーデン・パウエル 『ローバーリング・ツー・サクセス』 ボーイスカウト日本連盟訳、ボーイスカウト日本連盟。
- ボーイスカウト日本連盟 『ボーイスカウト : スカウトハンドブック』 ボーイスカウト日本連盟。
- イギリススカウト連盟 『ボーイスカウトが目指すもの -世界のボーイスカウト運動の100年-』 山と渓谷社。
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年9月2日 (水) 12:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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