ポケットモンスター (劇場版)
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「ポケットモンスター (劇場版)」では、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』を原作とするテレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版作品について解説する。
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[編集] 概要
東宝による配給で、作品群の通称は「ピカチュウ・ザ・ムービー」である。総監督は、アニメ版と同様に一貫して湯山邦彦が務めている。テレビでの予告CMは本編からの流用ではなく、専用のものが制作されている。
「ピカチュウ・ザ・ムービー」のロゴは4作目までは毎年異なったが、5作目以降はほぼ統一されている。キャラクターなどを除き、テレビ版とのつながりはあまり意識されていないことからパラレルワールドとも言えるが、テレビシリーズでも劇場版と関連のあるエピソードが放送されたことがある。
当初はシリーズ化の予定はなかったが、1作目の予想以上の大ヒットを受けてシリーズ化が決定した。いずれの作品も邦画作品全体では毎年ベスト10に入るほどの高水準の成績を記録しているものの、5作目では興行収入が20億円台にまで低下してしまう。そこで、ゲーム版の発売元である任天堂が、収入増加の一環として6作目から前売り券にゲーム版で使えるポケモン(通常では入手できないもの)を入手できる引き換え券を添える策をとり、これにより収入は倍以上の40億円台にまで回復した。以降の作品でも同様の前売り券を販売し、40億円平均という高収入を維持している。また、10作目以降の作品では、映画館でもポケモンのデータ配布が実施されている。12作目時点での合計で、観客動員数は5011万人、興行収入は534億円にまで達しており、国内邦画のヒットシリーズとして確立した[1]。
更に、毎年様々な芸能人がゲスト声優として参加していることも大きな特徴である。特に、山寺宏一[2]はこれまでの全作品に参加しており、ストーリー上でも重要なキャラクターを演じることが多い。その他には、7作目から9作目までは山寺と同じく『おはスタ』に出演していたベッキーが連続で出演した。10作目以降には、『ポケモン☆サンデー』にレギュラー出演している中川翔子が出演しており、普段のイメージとは違う様々なキャラクターを演じている。
上映から1年後には、その年の作品の宣伝を兼ねてテレビ放送が行われるが、2005年からは放送時間の関係で冒頭部分(作品全体についての説明が毎年冒頭で行われているため)やエンディングの部分を中心に、一部のシーンがカットされている。これとは別に、アニメ専門チャンネルでテレビ版も放送しているキッズステーションでも各作品が不定期に放送されている(一部のシーンがカットされることはない。主に週末の特番枠で放送される)。
2008年3月、シリーズ全体の功績を評価され第17回日本映画批評家大賞特別功労賞(増淵健賞)[3]が「ピカチュウプロジェクト」に贈られた。シリーズとしては初の受賞である。子供向けのアニメ作品としては、2004年に田山力哉賞を受賞したドラえもん声優陣に続く2例目。
[編集] 作品一覧
[編集] 長編作品
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
- 『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』
- 1998年7月18日公開。劇場版ポケモンシリーズの第1作。
- ゲストポケモンはミュウツー、ミュウ。
- 市村正親、小林幸子、佐藤藍子、レイモンド・ジョンソンがゲスト出演(山寺宏一も出演しているが、ゲスト出演扱いではない)。1998年の邦画興行成績第2位。
- テレビ版のストーリーの進行状況を基軸にしていたが、ポケモンショックが原因で予定が大幅に狂い、展開を先取りする形となってしまった(このため、2作目は多少日程がずれても影響の少ない構成、3作目以降はアニメ本編とはほぼパラレルワールドのような内容になった)。
- 『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』
- 1999年7月17日公開。
- ゲストポケモンはルギア、フリーザー、サンダー、ファイヤー。
- 鹿賀丈史、ダウンタウンの浜田雅功がゲスト出演し(山寺宏一も出演しているが、ゲスト出演扱いではない)、主題歌は当時産休から復帰したばかりの安室奈美恵が担当した。1999年の邦画興行成績第1位。
- 予告編では「ピカチュウが爆風に飛ばされる」、「ルギアの『命をかけてかかってこい』と言うセリフ」などのシーンがあったが、前述のように本編には使われなかった。この件について、当時放送されていたアニラジ『犬山犬子のポケモンアワー』には苦情のはがきが何通かあった。
- 『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』
- 2000年7月8日公開。
- ゲストポケモンは、エンテイ。
- 竹中直人、加藤あい、薬丸裕英、山寺宏一がゲスト出演した。2000年の邦画興行収入第1位になり、劇場版ポケモン映画が2年連続で日本映画のトップを記録した。
- 『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』
- 2001年7月7日公開。
- ゲストポケモンはセレビィ、スイクン。
- 佐野史郎、鈴木杏、藤井隆、山寺宏一がゲスト出演した。2001年の邦画興行収入第2位。
- 『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』
- 2002年7月13日公開。『無印編』としての最終作。
- ゲストポケモンはラティアス、ラティオス。
- 神田うの、釈由美子、グッチ裕三、山寺宏一がゲスト出演した。劇場版ポケモンシリーズの中でも好評だったものの、収入はシリーズ最低となり、2002年の邦画興行収入は第4位。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』
- 2003年7月19日公開。『アドバンスジェネレーション』としての初の劇場版。
- ゲストポケモンはジラーチ、グラードン。
- 牧瀬里穂、パパイヤ鈴木、山寺宏一がゲスト出演し、山寺は初めて悪役を担当。2003年の邦画興行収入第2位を記録。
- 本作から「ポケモン引換券つき前売り券」が発売し、ジラーチと引きかえることができた。これにより前売券の総売上は100万枚を記録。また、本作からは予告CMでロケット団が前売り券の宣伝を担当するようになり、現在に至るまで続いている。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』
- 2004年7月17日公開。
- ゲストポケモンはデオキシス、レックウザ。
- 上原多香子、ベッキー、山寺宏一がゲスト出演し、『週刊ポケモン放送局』に出演中のKABA.ちゃんが本人役で出演した。2004年の邦画興行収入は第4位。
- 前売券には、『ファイアレッド・リーフグリーン』でデオキシスをゲットするために必要などうぐ「オーロラチケット」の引換券がついており、前売り券の総売上は100万枚を突破した。
- この年から短編映画が無くなる。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』
- 2005年7月16日公開。
- ゲストポケモンはルカリオ、ミュウ。
- 岡江久美子、菊池桃子、ベッキー、キングコング、山寺宏一がゲスト出演した。2005年の邦画興行収入は第2位。
- 2005年4月16日から7月15日まで、「ミュウ」引換券付き特別前売り券が発売され、GBAの『ポケットモンスター』シリーズのいずれかのカートリッジの中にミュウが1体入手できた。
- 本作、及び『ディアルガVSパルキアVSダークライ』からの三部作ではポケモンカードゲームのプロモーションカードも手に入れられるようになった(本作はレジアイス・レジスチル・レジロックの3枚セット)。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』
- 2006年7月15日公開。『アドバンスジェネレーション』としての最終作。
- ゲストポケモンはマナフィ、カイオーガ。
- 藤岡弘、眞鍋かをり、ベッキー、ホリ、山寺宏一がゲスト出演した。2006年の邦画興行収入で第7位。
- 前売り券にはポケモンレンジャーで遊べる極秘ミッション(Wミッション)の引換券がついており、それをクリアするとマナフィのタマゴがもらえ、『ダイヤモンド・パール』にマナフィのタマゴを送ることが出来た(マナフィのタマゴが孵化するのは9月28日で、『ダイヤモンド・パール』の発売日と同日)。DVDにも初回限定でマナフィの引換券がついている。
- 『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』
- 2007年7月14日公開。『ダイヤモンド&パール』としての初の劇場版にして、シリーズの10作記念作品。
- ゲストポケモンはディアルガ、パルキア、ダークライ。
- 石坂浩二、山本耕史、加藤ローサ、ロバート、中川翔子、山寺宏一がゲスト出演した。2007年の邦画興行収入で第2位。
- 「神々の戦い」三部作の第一章で、以降2009年の『アルセウス 超克の時空へ』までの3作品は、全て物語が直接つながっている。
- 10作目を記念して、引き換えられるポケモンはこれまでの作品のゲストポケモンの中から公式サイトでの人気投票で決めることになり、投票の結果デオキシスに決定した。さらに劇場内ではダークライとポケモンカードゲームのプロモーションカード「ダークライ(046/DP-P)」もプレゼントされた。
- 『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』
- 2008年7月19日公開。
- ゲストポケモンはギラティナ、シェイミ、レジギガス、ディアルガ、パルキア。
- 中村獅童、南明奈、中川翔子、TIM、山寺宏一がゲスト出演した。2008年の邦画興行収入は第4位。
- 「神々の戦い」三部作の第二章。
- 前売り券にはレジギガスの引き換え券がつく。このレジギガスは映画配布のポケモンとしては異例のレベル100である(通常はレベル50以下)。前作のダークライと同様、シェイミを劇場スクリーンで、劇場内でポケモンカードゲームのプロモーションカード「現実世界のギラティナ(109/DP-P)」を受け取ることができた。
- 『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』
- 2009年7月18日公開。
- ゲストポケモンはアルセウス、ヒードラン、ディアルガ、パルキア、ギラティナ。
- 美輪明宏、高嶋政宏、北乃きい、中川翔子、ロバート、山寺宏一がゲスト出演した。
- 「神々の戦い」三部作の最終章。
- 前売り券には「ピカチュウ色のピチュー」の引き換え券がつく。また、劇場スクリーンではアルセウスが、劇場内でポケモンカードゲームのプロモーションカード「アルセウス(041/DPt-P)」が配布される。
[編集] 短編作品
全ての作品でポケモン達の視点でストーリーが進行し、サトシなどのトレーナーは下半身(首から下)のみ描かれる。
- 『ピカチュウのなつやすみ』(1998年劇場アニメと同時公開)
- 『ミュウツーの逆襲』との併映。ピカチュウ達がポケモン広場を舞台に活躍をする、短編作品第1弾。ナレーターは佐藤藍子。
- 『ピカチュウたんけんたい』(1999年劇場アニメと同時公開)
- ピカチュウ達と初出演のエレキッド達が繰り広げるアドベンチャー。ナレーターはさとう珠緒。
- 『ピチューとピカチュウ』(2000年劇場アニメと同時公開)
- ピチュー兄弟とピカチュウが、ミレニアムシティの町並みを走り回る。ナレーターは酒井法子。
- 『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』(2001年劇場アニメと同時公開)
- ヨーギラスらをはじめ、『金銀編』のポケモン達が全員出演する珍しい短編[4]。ナレーターは遠藤久美子。
- 『ピカピカ星空キャンプ』(2002年劇場アニメと同時公開)
- 2年ぶりに登場したピチュー兄弟を中心に、ソーナノ・バルビートなど新ポケモン達も多数登場する。また、大人でも笑える「爆笑シーン」も多数盛り込まれ、家族そろって楽しめる作品である。ナレーターは優香。
- 『おどるポケモンひみつ基地』(2003年劇場アニメと同時公開)
- アチャモ、キモリ、ミズゴロウ達が加わった『アドバンスジェネレーション』初の短編。ナレーターは山田花子。関西人としては初のナレーター。この作品以降、劇場での短編アニメは制作されていない。
- 『ポケモン3Dアドベンチャー ミュウを探せ!』
- 世界初のポケモン3D映画。「愛・地球博」ささしまサテライト会場内に開園した「ポケパーク」に隣接する「109シネマズ名古屋」でのみ、ポケパークの開園期間中に上映された。その後、2006年4月15日 - 5月14日に東京アニメセンターなどで、オリジナルバージョンが上映された。
- 『ポケモン3Dアドベンチャー2 ピカチュウの海底大冒険』
- ポケモン3D映画の第2弾。東京アニメセンターなどの4ヵ所で、2007年5月20日 - 8月31日まで上映された。
[編集] 主題歌
オープニングは全てピカチュウレコード(メディアファクトリーのレーベル)よりリリースされているが、タイアップであるエンディングは発売元が異なる。尚、2001年以降はソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストが起用されることが多い(EMIミュージック・ジャパンのアーティストが起用される年もあり)。
[編集] 長編作品
2007年9月21日には、劇場版10周年を記念して第9作までの全作品(同時上映された短編を含む)を収録したDVD-BOX『劇場版ポケットモンスター PIKACHU THE MOVIE BOX』が発売された(第5作までと第6作以降を収録した2巻構成。限定生産のため、現在の入手は困難である)。特典として、復刻版のミニチュア劇場パンフレット(長編のみ)、各作品の予告編を収録したスペシャルディスク、特製のデータブックが封入された。
- 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
- 劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕
- OP:『ライバル!』 歌:松本梨香
- ED:『toi et moi』 歌:安室奈美恵(avex trax)
- 劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI
- OP:『OK!2000』 歌:松本梨香
- ED:『虹がうまれた日』 歌:森公美子
- 劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇
- OP:『めざせポケモンマスター2001』 歌:松本梨香
- ED:『明日天気にしておくれ』 歌:藤井フミヤ(Sony Music Associated Records)
- 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス
- 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ
- 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス
- 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ
- OP:『バトルフロンティア』 歌:髙屋亜希那
- ED:『はじまりのうた』 歌:PUFFY(Ki/oon Records)
- 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
- ED:『守るべきもの』 歌:Sowelu(DefSTAR RECORDS)
- 劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ
- OP: 『Together2007』 歌:あきよしふみえ
- ED: 『Be With You 〜いつもそばに〜』 歌:サラ・ブライトマン(EMIミュージック・ジャパン)
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ
- ED: 『ONE』 歌:Crystal Kay(EPIC Records Japan)
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ
- OP: 『ハイタッチ!2009』 歌:サトシ(松本梨香)&ヒカリ(豊口めぐみ)
- ED: 『心のアンテナ』 歌:中川翔子
[編集] 短編作品
- ピカチュウのなつやすみ
- ピカチュウたんけんたい
- OP:『たんけんたいをつくろう!』 歌:ポケモンキッズ
- ED:『そらとぶポケモンキッズ』 歌:ベッキー
- ピチューとピカチュウ
- ピカチュウのドキドキかくれんぼ
- OP:『かくれんぼ』 歌:Whiteberry
- ED:『まなつのだいさくせん!』 歌:遠藤久美子
- ピカピカ星空キャンプ
- OP:『あの丘をめざして』 歌:ボケモン5(山田花子、雨上がり決死隊、DonDokoDon)
- ED:『ポケッターリ・モンスターリ』 歌:可名
- おどるポケモンひみつ基地
- ポケモン3Dアドベンチャー ミュウを探せ!
- ED:『ハロー!サンキュー!』 歌:ベッキー&ポケパークKIDS合唱団
- ポケモン3Dアドベンチャー2 ピカチュウの海底大冒険
- ED:『ビッグ・ニャース・ディ』 歌:ニャース(犬山イヌコ)&ノリノリガールズ
[編集] 脚注
- ^ ポケモン映画、累計動員5000万人突破!
- ^ 山寺自身はプロの声優であるが、あくまでも「『おはスタ』の山ちゃん」としてゲスト参加している。ただし、2作目まではゲスト扱いではない。
- ^ 第17回日本映画批評家大賞公式ページ
- ^ ヨーギラスは、テレビ版でサトシと共に行動したものとは別物である。
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年11月26日 (木) 10:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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