ポリエチレン

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ポリエチレンは最も簡単な構造をした高分子である。
製造法によっては、ポリエチレンは分岐構造をもつ。

ポリエチレン (Polyethylene) は、エチレン重合した構造を持つ高分子である。最も単純な構造をもつ高分子であり、容器や包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されている。

基本的にはメチレン(-CH2-)のくり返しのみで構成されているが、重合法によって平均分子量や分枝数、結晶性に違いが生じ、密度や熱特性、機械特性などもそれに応じて異なる。

一般にアルカリに安定。低分子量のものは炭化水素溶剤に膨潤するが、高分子量のものは耐薬性に非常に優れる。濡れ性は低い。絶縁性が高く、静電気を帯びやすい。

[編集] 分類

組成上は同じポリエチレンであっても、構造によって性質が大きく異なるため、実用上、密度や分子量によって数種類に分類されている。リサイクル識別表示マーク(SPIコード)は高密度ポリエチレンが 2、低密度ポリエチレンが 4 と定められている。

  • 超低密度ポリエチレン (VLDPE, Very Low Density Polyethylene / ULDPE, Ultra Low Density Polyethylene)
    比重 <0.9。
  • 直鎖状低密度ポリエチレン (LLDPE, Linear Low density Polyethylene)
    比重 <0.94。

そのほか、ポリエチレンを部分構造として持つコポリマーも多く開発されている。代表的なものとして、酢酸ビニルとの共重合体であるエチレン酢酸ビニルコポリマー (EVA) がある。

[編集] 歴史

ポリエチレンは1898年、ドイツのペヒマンがジアゾメタン熱分解している際に偶然発見された。

1930年代、ICIの研究者によって酸素を開始剤とする高圧合成法が開発され、工業的な合成が始められた。1951年に米フィリップス石油の研究者らによって酸化クロムが、続いて1953年にドイツのツィーグラーチーグラー・ナッタ触媒として知られるハロゲン化チタン系触媒が開発されると、高性能のポリエチレンが安価に製造されるようになり、世界的にポリエチレン製品が広まっていった。

1976年、カミンスキーがメタロセン骨格を持つ触媒を開発し、ポリエチレンの分子量、分岐数などの制御の他、コポリマーの合成も容易となった。

現在では、用途に応じて様々な合成法が利用されている。エチレン(CH2=CH2)を低圧条件(1~6気圧)で存在下、あるいは中圧条件(30~40気圧)で酸化クロム系触媒存在下で重合させると HDPE に、1,000気圧以上の高圧条件で重合させると分枝が増えて LDPE となる。過酸化ベンゾイルアゾビスイソブチロニトリルを開始剤としてラジカル重合によって製造することも可能である。

最終更新 2009年7月7日 (火) 01:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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