ポンツーン

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ポンツーン (pontoon) とは、軍事用として臨時の橋として用いる舟橋(建設工兵の任務)。そのために使う底が平らな舟。平底舟、橋脚舟を指す。船舶用語として、平底ボート、はしけ、浮船、箱船、海に浮かべる浮台、を意味する言葉。古語では、廃船を兵舎や牢獄などとして使用したものを指した。

[編集] 言葉

[編集] 語源

フランス語: ponton を経て ラテン語: ponto 「平底の船、浮橋」にさかのぼる。

[編集] 読み

ポンツーンはフランス語pontonの英語訳pontoonの日本語読み。実際の発音はポントゥーンよりはパントゥーンの発音が近い。また、ポントン(ponton)はポンーンまたはントーンにアクセントがある。発音はパンタンの方が近い。

[編集] 種類

[編集] 軍事用橋梁

ポーランド、グダニスクヴィスワ川にかかるポントン橋

船橋・造船・軍用の平底舟。また、それらによってかけられた臨時の橋。

[編集] 浮橋

浮橋の例:

[編集] 港湾構造物

ハンブルク港の平底舟

浮いた構造物で、平底ボート、橋を支えるのに使われる。平底ボートは浅いところで使用できるように底が深くなく、通常双胴船。浮いた構造物で、桟橋などのようなもの。浮桟橋も日本では一般にポンツーンと呼んでいる。

[編集] 船舶

ポンツーンボート:双胴船の上に平たい場を載せたもの。カヌーの横に取り付ける、インフレータブルのアウトリガーも、ポンツーンと呼ばれる。また沈船引揚げ用の潜函(せんかん)も指す。

[編集] 水上飛行機の部品

J.ドーリットル中尉とカーチスR3C-2水上飛行機

水上飛行機のフロート

[編集] ダイビング施設

ダイビングではエントリーのための浮島。ラダーや潜行用ブイが装備されている。船をここに泊め、ポンツーン真下からエントリーする。

[編集] 派生的な意味

[編集] 自動車部品

[編集] 乗用車

コード812(1937年モデル)
コード812

ポントン(ポントゥーン)フェンダー (pontoon fenders)。ポントンフェンダーとは、自動車のフェンダーの種類。正反対ともいえる異なる2種類の意味がある。

  • 米国における意味:フロントやリアのフェンダーがボディから浮いているようなデザインになっているもの。
    • 1935年コード810/812に代表されるデザインのフェンダー。1930年代の米国車に幾つか見られるデザイン。当時ボンネットとフロントフェンダーは別構造物だったが、通常フェンダー後ろ端のティアドロップ部分はランニングボード(ドア下の足台・踏台)とつながって一体化されていた。810/812にはランニングボード自体がなく、フェンダーはボディから独立した大きなデザインで非常にエレガントに見えた。
    • これより前、コード社はオーバーン・ボートテール・スピードスターのフロントおよびリアフェンダーにすでにこのデザインを取り入れていた。フランスのカロッセリエでもFigoni et Falaschiなど何社かがこのデザインで高級車を製作していた。
ボルグヴァルド・ハンザ 1500 コンビ(ステーションワゴン) (これは1952年モデル)
フォード・タウナス 12 M (G13) (1952年モデル)
Mercedes 180a - W120 (1957-1959)
  • ドイツにおける意味:ボディのサイドの部分がスムーズな形状で一体形成のフェンダー形状となっているもの。現在の乗用車のほとんどすべてがこのポントンボディ定義に属する。
    • 第二次大戦のドイツで、戦車の軌道を防御するためのカバーの呼び名として使用された。長い箱状で箱の上端が車体に取り付けられた。これが戦場で兵士を橋渡しするため臨時に橋をかける舟橋にみえたことからポントンと呼ばれるようになる。
    • これがのち自動車用語として使われ、フロントフェンダーがリアフェンダーまで長くつづいているものを指した。それ以前の、フェンダーがボディとは別パーツとして作られたり、ランニングボードが別づけだった車に対し、一体形成のフェンダー形状となりボディのサイドの部分がスムーズな形状となったものである。最初の車は1949年のボルグヴァルド・ハンザ(Borgward Hansa) 1500によって、次いで1952年にドイツ・フォードのフォード・タウナス(Ford Taunus)Mシリーズの 12 Mがカルマンによって行われた。メルセデスベンツも50年代中期からのモデルがPonton(ポントン)タイプと呼ばれた。日本ではポントンといえばこの50年代中後期のメルセデスベンツW120、W121、W128を指すために主に用いられている。
    • ポントンボディになると従来よりも広い室内容積が取れるようになり、多くの乗用車がポントンボディになっていったが、1960年代でもまだそうでないものもあった。ポントンでない代表的なものとしてはフォルクスワーゲンのビートルモデルがある。
    • 英語に翻訳するとpontoon(ポンツーン)とよばれる。英国では自動車用語としては米国定義ではなくドイツ定義が標準となっている。ドイツのポントンは米国では"メルトアウェイ(meltaway)" または "フル・フェードアウェイ(full fadeaway)"とよばれる。米国のメルセデス愛好家の中にはドイツ・ポントンをラウンドボディと紹介しているものもある。これは米国でのポンツーンの定義と区別するためと、メルセデスがポントン・ボディになってから丸みを帯びたために連想されたものと思われる。

参考:

[編集] レーシングカー

ミハエル・シューマッハの運転するF1レーシングカー(2004 USグランプリ)

サイドポンツーン - F1などのレーシングカーのデザインで用いられる後輪前におかれるボディの張り出し部分で、ラジエターなどが格納されている。サイドポッドともいう。

[編集] トランプ・カードゲーム

トランプでブラックジャックまたは21(twenty-one)の派生ゲームで英国で主におこなわれる。

最終更新 2009年9月3日 (木) 14:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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