マイルチャンピオンシップ

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マイルチャンピオンシップ
開催地 京都競馬場
施行日 2009年11月22日
格付け GI
1着賞金 1億円
距離 芝・外1600m
出走条件 サラブレッド系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 3歳56kg、4歳以上57kg
牝馬2kg減)
第1回施行日 1984年11月18日
  

マイルチャンピオンシップとは日本中央競馬会(JRA)京都競馬場1600mで施行する中央競馬重賞GI競走である。秋のマイラーチャンピオン決定戦として位置づけられているレース。タイトルにある「マイル」とは1マイルのことで、本来1マイルは1609mであるが日本の競馬では概ね10m以下の端数数値を切り捨てて計算するためこのレースも1600mでの開催となっている。

正賞は日本馬主協会連合会長賞。

目次

[編集] 概要

1984年中央競馬グレード制が導入された際、短距離路線の番組体系が整備された。この時、1マイルのチャンピオン決定戦として春は既設重賞安田記念がGIに指定され秋は本競走がGIとして新設された。これによりマイル戦線の春秋2冠体制が確立され、現在に至っている。

[1]また、当初はマイラーズカップが秋に移動して格上げの予定であり、主催者から馬主サイドへ示されていたが、直前になって新設重賞となった経緯がある。

第6回マイルチャンピオンシップ
1989年11月19日 オグリキャップ優勝

過去には最も荒れないグレードワン(創設から1994年までは1番人気の連対率は100%だった)と言われたが1995年は1番人気のビコーペガサスが4着に沈んでレース史上初めて連対を外し、16番人気のメイショウテゾロが2着に突っ込み馬連は10万馬券の大波乱となった。2000年には13番人気のアグネスデジタルが優勝したことや2002年には当時のGIレースの配当金のレコード(三連複:379390円)を更新したことなどここ最近は荒れるケースも多く見られ、かつての「荒れないレース」というイメージはかなり薄らいでいる。しかし、近年はダイワメジャーが連覇(2006年2007年:いずれも1番人気)するなどやや落ち着きつつある。また関西主場開催のGIにしては珍しく関東馬の活躍も多い。

1998年から外国馬の参戦が可能となり、2003年に初めて外国馬が参戦した。2004年から国際グレードワンレースに指定された。

2008年からはジャパン・オータムインターナショナルシリーズに指定される。また、一定の実績を持って参戦した外国調教馬が3着以内に入着した場合に褒賞金が支給される制度がある[2]

出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬及びJRAの2歳限定戦を除くGI競走優勝馬・出走権(富士ステークススワンステークスの2着以内入賞)を得た地方所属の競走馬及び外国調教馬(9頭まで)。

負担重量は定量で、3歳は56キロ、4歳以上は57キロで、牝馬は2キロ減である。

現在の優勝レイの配色は緑色の地に金色の文字となっている。

[編集] 主な前走

本競走の主な前哨戦となるのは以下の競走である。

競走名 格付 団体 施行競馬場 施行距離 マイルチャンピオンシップ優勝馬輩出実績
1 京成杯オータムハンデキャップ GIII 中央 中山競馬場 芝1600m
2 スプリンターズステークス GI 中央 中山競馬場 芝1200m ゼンノエルシド、デュランダル
3 毎日王冠 GII 中央 東京競馬場 芝1800m
4 富士ステークス GIII 中央 東京競馬場 芝1600m トウカイポイント(コース改修のため中山芝1600m)
5 スワンステークス GII 中央 京都競馬場 芝1400m ニホンピロウイナー(1984年)、タカラスチール、パッシングショット、ダイタクヘリオス(1991年)、シンコウラブリイ、ノースフライト(コース改修のため阪神芝1400m)、タイキシャトル(1997年)
6 天皇賞(秋) GI 中央 東京競馬場 芝2000m ニホンピロウイナー(1985年)、ニッポーテイオー、オグリキャップ、ダイタクヘリオス(1992年)、ジェニュイン、エアジハード、ハットトリック、ダイワメジャー(2回とも)、カンパニー

他に武蔵野ステークス(GIII、東京ダート1600m)アグネスデジタル、ジャック・ル・マロワ賞(仏G1、ドーヴィル芝1600m)タイキシャトル(1998年)、函館記念(GIII、函館芝2000m)サッカーボーイ、アイルランドトロフィー(当時OP、東京芝1600m)トロットサンダー、府中牝馬ステークス(GIII、東京芝1800m)ブルーメンブラットが別路線から勝利を収めている。

3歳牡馬の短・中距離を狙う馬たちは秋シーズンには古馬と共に戦うことになるが、3歳牝馬の場合は3歳牝馬3冠最終戦の秋華賞が中距離2000mで行なわれるために秋華賞の結果如何で本競走かエリザベス女王杯を選んで参戦する場合が多い。関東所属の中距離路線を歩む古馬牝馬の場合は府中牝馬ステークスを経由する場合が度々見られる。短距離路線を歩む古馬は競走によるダメージを考慮してスプリンターズステークスから直行するケースも増えている。また2004年までは天皇賞(秋)が外国産馬の出走を認めていなかったことから外国産の中距離馬にとっては本競走もしくはジャパンカップが秋シーズン最大の目標であり、故に前哨戦として距離的に融通の利く毎日王冠を経由するケースもよく見られた。

[編集] 歴代優勝馬

回数 施行日 調教国・優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1984年11月18日 ニホンピロウイナー 牡4 1:35.3 河内洋 服部正利 小林百太郎
第2回 1985年11月17日 ニホンピロウイナー 牡5 1:35.3 河内洋 服部正利 小林百太郎
第3回 1986年11月16日 タカラスチール 牝4 1:35.3 田島良保 坂本栄三郎 村山義男
第4回 1987年11月22日 ニッポーテイオー 牡4 1:34.9 郷原洋行 久保田金造 山石祐一
第5回 1988年11月20日 サッカーボーイ 牡3 1:35.3 河内洋 小野幸治 (有)社台レースホース
第6回 1989年11月19日 オグリキャップ 牡4 1:34.6 南井克巳 瀬戸口勉 近藤俊典
第7回 1990年11月18日 パッシングショット 牝5 1:33.6 楠孝志 橋田満 森本忠治
第8回 1991年11月17日 ダイタクヘリオス 牡4 1:34.8 岸滋彦 梅田康雄 中村雅一
第9回 1992年11月22日 ダイタクヘリオス 牡5 1:33.3 岸滋彦 梅田康雄 中村雅一
第10回 1993年11月21日 シンコウラブリイ 牝4 1:35.7 岡部幸雄 藤沢和雄 安田修
第11回 1994年11月20日 ノースフライト 牝4 1:33.0 角田晃一 加藤敬二 (有)大北牧場
第12回 1995年11月19日 トロットサンダー 牡6 1:33.7 横山典弘 相川勝敏 藤本照男
第13回 1996年11月17日 ジェニュイン 牡4 1:33.8 岡部幸雄 松山康久 (有)社台レースホース
第14回 1997年11月16日 タイキシャトル 牡3 1:33.3 横山典弘 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第15回 1998年11月22日 日本の旗タイキシャトル 牡4 1:33.3 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第16回 1999年11月21日 日本の旗エアジハード 牡4 1:32.8 蛯名正義 伊藤正徳 (株)ラッキーフィールド
第17回 2000年11月19日 日本の旗アグネスデジタル 牡3 1:32.6 的場均 白井寿昭 渡辺孝男
第18回 2001年11月18日 日本の旗ゼンノエルシド 牡4 1:33.2 O.ペリエ 藤沢和雄 大迫忍
第19回 2002年11月17日 日本の旗トウカイポイント 騸6 1:32.8 蛯名正義 後藤由之 内村正則
第20回 2003年11月23日 日本の旗デュランダル 牡4 1:33.3 池添謙一 坂口正大 吉田照哉
第21回 2004年11月21日 日本の旗デュランダル 牡5 1:33.0 池添謙一 坂口正大 吉田照哉
第22回 2005年11月20日 日本の旗ハットトリック 牡4 1:32.1 O.ペリエ 角居勝彦 (有)キャロットファーム
第23回 2006年11月19日 日本の旗ダイワメジャー 牡5 1:32.7 安藤勝己 上原博之 大城敬三
第24回 2007年11月18日 日本の旗ダイワメジャー 牡6 1:32.7 安藤勝己 上原博之 大城敬三
第25回 2008年11月23日 日本の旗ブルーメンブラット 牝5 1:32.6 吉田豊 石坂正 (有)キャロットファーム
第26回 2009年11月22日 日本の旗カンパニー 牡8 1:33.2 横山典弘 音無秀孝 近藤英子

[編集] マイルチャンピオンシップの記録

  • レースレコード - 1:32.1(第22回優勝馬ハットトリック)
  • 2着との最大着差 - 5馬身(第4回優勝馬ニッポーテイオー/第15回優勝馬タイキシャトル)
  • 最多勝騎手 - 3勝 河内洋(第1、2、5回)、岡部幸雄(第10、13、15回)、横山典弘(第12回、14回、26回)
  • 最多勝調教師 - 4勝 藤沢和雄(第10、14、15、18回)
  • 最高齢勝利馬 - 8歳(カンパニー/第26回優勝馬)

[編集] 連覇

春のマイル王決定戦である安田記念の約半分の開催数にもかかわらず、安田記念の3頭に対して既に5頭が連覇を達成している。

馬名 性齢 優勝回
1 ニホンピロウイナー 牡4
牡5
第1回
第2回
2 ダイタクヘリオス 牡4
牡5
第8回
第9回
3 タイキシャトル 牡3
牡4
第14回
第15回
4 デュランダル 牡4
牡5
第20回
第21回
5 ダイワメジャー 牡5
牡6
第23回
第24回

[編集] 天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップ

マイル戦を得意とする馬によってはマイルよりも短いスプリント路線よりも距離の長いレースのほうが適性がある馬も多い。そのような馬は天皇賞(秋)からマイルチャンピオンシップというローテーションをたどる馬も多い。しかし中2週でGIレースを2つもこなすということは非常にハードなことであり、このような偉業を達成した馬はニッポーテイオーダイワメジャーならびにカンパニーしかおらずオグリキャップもこの偉業を達成することはできなかった(ただし、オグリキャップは5歳時(旧年齢表記)に天皇賞(秋)2着→マイルチャンピオンシップ優勝→連闘ジャパンカップ2着というローテーションであった)。また最近では薄れているものの、かつてはすでに安田記念や本レースを制覇している場合、レースの格や将来の種牡馬価値を高めるためなどを理由として、秋競馬の大目標を天皇賞(秋)にすえ、本レースが軽視されるという傾向があった。(ヤマニンゼファートロットサンダーなど。また外国産馬のため当時天皇賞(秋)に出走権のなかったタイキブリザードブリーダーズカップ・クラシックへ遠征した。)

[編集] 武豊とマイルチャンピオンシップ

武豊は2009年現在この競走を優勝していない。マイルチャンピオンシップが施行される「京都競馬場・芝外回り1600m」戦で武豊1998年以降、勝率・連対率・複勝率のいずれも1位である(騎乗数が少ない騎手は除く)。

マイルチャンピオンシップに関してはバンブーメモリーファインモーションダンスインザムードといった有力馬にも恵まれてはいるがなかなか勝利には恵まれない。それどころか、第1回以来続いていた1番人気馬の連続連対記録を1995年にストップさせたり(その後も1997年にスピードワールドに騎乗して1番人気となったがタイキシャトルの12着に大敗、それ以降この競走で1番人気に騎乗していない)、2008年は当日の第5競走で落馬負傷し乗り代わりとなるなど、騎乗している馬の能力でもあると言えなくもないが武豊自身に巡り合わせの悪さがあるともいえる。

なお、このレースには2007年までの間、騎乗停止で乗れなかった1991年、1998年、および本レース当日のレースで落馬負傷した2008年以外は毎年参戦しているが、(0-4-3-11)という成績である。2009年は騎乗しなかった。

[編集] 地方競馬の「マイルチャンピオンシップ」

地方競馬でもマイルチャンピオンシップを範した競走がある。ただしマイルチャンピオンシップと同等の機能を持った競走とは限らない。

競走名 格付 主催者 施行競馬場 施行距離 備考
1 マイルチャンピオンシップ南部杯 統一JpnI 岩手県競馬組合 盛岡競馬場 ダート1600m
2 黒潮マイルチャンピオンシップ 重賞 高知県競馬組合 高知競馬場 ダート1600m 2001 - 2008年は開催中止

[編集] 特記事項

  • 関西で行われる重賞だが西高東低時代にある中で関東馬の健闘が目立ち関西のGIで唯一関東馬が勝ち越しているレースであり、1995年から5年連続で関東馬が制していた。また、2006年には1着のダイワメジャーから6着まで関東馬が占めた(ただし、このときの1・2・5着の馬に騎乗したのは関西所属の騎手)。
  • 本競走は、京都競馬場で行われる年内最後のGI競走である。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^優駿1983年12月号における大橋巨泉和田共弘の対談における発言において明記されている。
  2. ^ 「ジャパン・オータムインターナショナル」の勧誘策を強化 日本中央競馬会

最終更新 2009年11月22日 (日) 11:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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