マオリ
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マオリ (マオリ語: Māori; マーオリ。マオリは慣用読み) は、アオテアロア(ニュージーランド)にイギリス人が入植する前から先住していた人々である。形質的・文化的にはポリネシア人の一派をなす。マオリとは、マオリ族の用いる言語マオリ語で人間という意味である。
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[編集] 歴史
[編集] 神話の歴史
神話では、伝説的な航海者クペが「ハワイキ」[1]から来航し、再びハワイキに戻って人々にアオテアロアの存在を教えたとされている。その後、「大艦隊」(Great Fleet)と呼ばれる7艘の航海カヌーに分乗した人々が来航したとされる。この「大艦隊」の7艘の名称は「アオテア(Aotea)」「アラワ(Arawa)」「クラハウポー(Kurahaupō)」「マタアツア(Mataatua)」「タイヌイ(Tainui)」「ターキチム(Tākitimu)」「トコマル(Tokomaru)」とされる。
1987年には、この伝説を検証すべく、マタヒ・ワカタカ(英語名グレッグ・ブライトウェル)がタヒチ出身の海洋冒険家フランシス・コーワンの協力を得て、伝統的な航海カヌーによるタヒチ〜アオテアロア間の実験航海を行って成功を収めている。 また、ヘクター(ヘケヌクマイ)・バズビーを指導者とするグループはハワイのナイノア・トンプソンの協力を得て1992年に航海カヌー「テ・アウレレ」を建造し、マオリの遠洋航海技術の復興に取り組んでいる。
[編集] 考古学的な歴史
考古学的には、ポリネシア地域のクック諸島またはタヒチが起源とされ、9世紀から10世紀頃までにアオテアロアに移住し、狩猟採集生活を送る。しかし熱帯であるクックやタヒチと違い、ニュージーランドは温帯であったために同じような生活を送るには不向きであったため、狩猟採集に加え農耕を始め、住居もポリネシア風住居を基にそれより小さめの住居を建て始めた[2]。
人口が増えると各々が「イウィ」と呼ばれる部族を作り、部族同士の衝突も起こるようになった。 人々はイウィを守るため、丘の上や峰など戦略的に大切な部分に柵や堀などを置いてイウィを防衛した。これは要塞で守られた村の意味で「パ」と呼ばれる[3]。
1840年にワイタンギ条約をイギリス政府とマオリ諸部族との代表者が締結し、マオリは主権をイギリスに譲渡するが、条文の解釈の相違等によって両者の対立は激化し、1860年代にはマオリ戦争が起きている。
[編集] 文化
それぞれの集落や身分によって異なる、身体装飾としての刺青を顔面や全身に施す。
民族舞踊であるハカはマオリの戦士が戦いの前に踊る他、歓迎の挨拶などでもハカを踊る。ラグビーのナショナルチームであるオールブラックスが試合前にハカを踊ることで世界によく知られている。
現在でもマオリの人々は、自分の家系が「大艦隊」のどの航海カヌーに乗って来たかを重視しており、一種の社会集団を形成している。
近代になってマオリは有力な族長の中から「王(女王)」を推戴するようになった。現在のマオリ王はツヘイティア・パキ1世(在位2006年 - )。マオリ王は法的には何の権力も持っていないが、マオリ社会では高い権威を持つ存在である。ちなみにツヘイティア・パキ1世は2007年2月から3月にかけて東京国立博物館 平成館で開催された「マーオリ:楽園の神々」展の開幕に合わせて来日し、今上天皇とも会談したが、一般には全くニュースにならなかった。
ニュージーランドの別名アオテアロアとは「白く長い雲がたなびく地」という意味で、最初のこの地を発見した伝説上の航海者クペの妻がこの島々を指して呼んだとされ、「ニュージーランド」と並ぶ正式な国名となっている(ただしこの伝説は後世の創作ではないかという説も有力)。 ニュージーランド/アオテアロアの国家そのものがワイタンギ条約によって成立したため、マオリの先住民としての権利保護政策は手厚く、Pākehā(マオリ語で「よそ者」から白人の意味)や、近年増えているアジア系移民からの反発も少なくない[要出典]。
[編集] マオリを題材とする作品
[編集] 映画
- 『River Queen』(日本未公開、ビデオ題名『ファイナル・ソルジャー』)- マオリ戦争を舞台としている
- 『クジラの島の少女 』Whale Rider
- 『マオリ族の怒り』The Seekers(1954)
- 『ワンス・ウォリアーズ』Once Were Warriors(1994)
[編集] 脚注・出典
- ^ 「ハワイキ」 *hawaiki はポリネシア各地の土俗信仰に共通の「とこしえの地」を指す。ハワイ(Hawai'i)やサモアのサバイイ島(Savai'i)、タヒチ近海・ライアテア島の旧称「ハヴァイイ」(Havai'i)など各地の地名の語源ともなっている。
- ^ http://www.nzembassy.com/aboutmore.cfm?CFID=27721595&CFTOKEN=36567123&c=17&l=64&i=7222&p=742M
- ^ ニュージーランド政府観光局 初期入植の歴史


