マザー・グース
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マザー・グース(Mother Goose)は、おとぎ話とナーサリー・ライムズ(Nursery Rhymes)の文学の中で有名な英国の伝承童謡の総称、またはマザー・グースを作った特定されていない典型的なイギリスの田舎の女性作家たちのことを指す[1]。単に、ナーサリー・ライムズ (Nursery Rhymes)としても知られている[2]。現代のイギリスではマザー・グースをクリスマス・パントマイムとだけしか認識されていないのにも関わらず、マザー・グースは伝統的なイギリスのパントマイムの元となっている。
英語文化圏の多くの国で作者不詳の童歌が数多く歌われており、子守唄、物語歌、早口言葉、数え歌、なぞなぞ、言葉遊びをはじめ、古い事件、政治家や王室、有名人への皮肉などが盛り込まれている。およそ1,000を超える童歌がある。「Mother Goose」、「マザーグースの歌」という呼び名は、伝承童歌のひとつCackle, Cackle, Mother Goose(魔女狩り時代(16~17世紀)の魔女が題材と考えられる)の登場人物・Mother Gooseを童歌の総称として紹介した本によるもの。[要出典]
マザー・グース(フランス名:マ・メール・ロワ)は伝説上の童謡作家として扱われることもある。文献上、マザー・グースという文字が印刷物に記載されたのは、フランス人のオレ(Loret)という人物による『ラ・ミューズ・イストリク』(1650年)の中で、「マザー・グース物語のように(like a Mother Goose story)」という箇所である。その当時、すでに童謡集を意味するタイトルとして一般化していたものと考えられている。
目次 |
[編集] 代表的な歌
- Old Mother Goose, マザーグースのおばさんは
- When she wanted to wander, 散歩がしたくなったときは
- Would ride through the air ご亭主の背中にまたがって
- On a very fine gander. 空中を飛び回るんだとさ
- Jack's mother came in, するとジャックのママがやってきて
- And caught the goose soon, マザーグースを捕まえると
- And mounting its back, その背中にまたがって
- Flew up to the moon. 月まで飛んでいったとさ
- London Bridge(is falling down)(ロンドン橋(が落ちる))
- London Bridge is falling down,
- Falling down, falling down,
- London Bridge is falling down,
- My fair lady.
2番は1番のLadyにかけているものなら
- Take the keys and lock her up,
- Lock her up, lock her up,
- Take the keys and lock her up,
- My fair lady.
他に、木と粘土で架け替えろというものなど様々ある
- Build it up with wood and clay,
- Wood and clay, wood and clay,
- Build it up with wood and clay,
- My fair lady.
- Georgie Porgie(ジョージ・ポージ)
- Georgie Porgie, pudding and pie,
- Kissed the girls and made them cry;
- When the boys came out to play,
- Georgie Porgie ran away.
- Who killed Cock Robin? (誰がこまどり殺したの?)
- My mother has killed me
- King Cole(コオル老王)
- Twinkle Twinkle Littele Star(きらきら星)
- Mary had a little lamb(メリーさんの羊)
- Ten Little Niggers, Ten Little Injuns/Indians(10人の黒人の男の子、10人のインディアン、Ten Little Injuns、Ten Little Indians、そして誰もいなくなった)[5]
- Humpty Dumpty(ハンプティ・ダンプティ)
- My Bonnie
- Six Pence
- Solomon Grundy
- Lizzie Borden
- Wee Willie Winkie(ウィー・ウィリー・ウィンキー)
- Ring-a-Ring-o' Roses
- Oh, soldier, soldier,will you marry me(もーしもーし兵隊さん、あたしをもらってくださいな)
| など、英語の国際語化に伴い、日本でポピュラーになった歌も多い。 |
[編集] 代表的な早口言葉
- Peter Piper
- Peter Piper picked a peck of pickled peppers; ピーター・パイパーは1ペックのピクルスをつまんだ。
- A peck of pickled peppers Peter Piper picked. ピーター・パイパーがつまんだ1ペックのピクルス。
- If Peter Piper picked a peck of pickled peppers, もしピーター・パイパーがピクルスを1ペックつまんだら、
- Where's the peck of pickled peppers Peter Piper picked? ピーター・パイパーはいくつピクルスをつまんだでしょう?
- She Sells Seashells
- She sells seashells by the seashore. 彼女は海岸で海の貝殻を売っている。
- The shells she sells are surely seashells. 彼女が売っている貝殻は、きっと海の貝殻だ。
- So if she sells shells on the seashore, だから彼女がもし海岸で海の貝殻を売っているのなら、
- I’m sure she sells seashore shells. 貝殻はきっと海岸の貝殻だ。
[編集] マザー・グースが登場する作品
英語圏で一般的な童歌であるため、新聞などの見出しでパロディに用いられたり、歌の歌詞に引用されたり、その利用は数限りなく多い。
引用している作品、童歌と同じ登場人物が出てくる作品で、日本でポピュラーなものの例を以下にあげる。
- 鏡の国のアリス(ルイス・キャロル)
- 指輪物語(J.R.R.トールキン)
- そして誰もいなくなった、ねずみとり(アガサ・クリスティ)
- カッコーの巣の上で(ケン・キージー)
- 金田一少年の事件簿(原作:金成陽三郎・天樹征丸、漫画:さとうふみや)
- サイコメトラーEIJI(原作:安童夕馬)
- 灼眼のシャナ(高橋弥七郎)
- ローゼンメイデン (PEACH-PIT)
- ブラック・ラグーン(広江礼威)
- ダイ・ハード3
- 天才柳沢教授の生活(山下和美)
- 伯爵カインシリーズ(由貴香織里)
- 白馬山荘殺人事件(東野圭吾)
- パタリロ!(魔夜峰央)[6]
- パワーパフガールズ
- 秘密の花園(フランシス・ホジソン・バーネット)
- 不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
- ポーの一族(萩尾望都)
- ミス・マープル:ポケットにライ麦を・他(アガサ・クリスティ)
- 名探偵ポワロ:24羽の黒つぐみ・他(アガサ・クリスティ)
- 僧正殺人事件 (S・S・ヴァン=ダイン)
- ルパン三世 バビロンの黄金伝説
- SCAR/EDGE(三田誠)
- Nursery Time(MOSAIC.WAV)
- クロックタワー2
- 機神飛翔デモンベイン
- 黒執事(アニメ)
- きらきら迷路宮(おおばやしみゆき)
[編集] 主な日本語訳された本
- 北原白秋 訳『まざあ・ぐうす』(角川書店、1976年)
- 谷川俊太郎 訳・堀内誠一 画『マザー・グースのうた』第1集~第5集(草思社、1975年)
- 寺山修司 訳・アーサー・ラッカム 画『マザー・グース』(新書館、1977年)
[編集] 日本のマザーグース研究者
など
[編集] 参考文献
- 鷲津名都江『マザーグースと日本人』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー、2001年) ISBN 4-642-05529-0
- 鶴見良次『マザー・グースとイギリス近代』(岩波書店、2005年) ISBN 4-00-002162-1
- 平野敬一『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡』(中公新書、1999年) ISBN 4-12-100275-X
- 鷲津名都江『ようこそ「マザーグース」の世界へ』(日本放送出版協会、2007年) ISBN 978-4-14-084215-7
- 藤野紀男『図説マザーグース』(河出書房新社、2007年) ISBN 978-4-309-76092-6
- 藤野紀男・夏目康子 編『マザーグース初期英米選集コレクション』全6巻+別冊(ユーリカ・プレス、2004年) ISBN 4-902454-04-1
- 藤野紀男・夏目康子 編『マザーグース初期研究所集成』全6巻+別冊(ユーリカ・プレス、2005年) ISBN 4-902454-08-4
- 藤野紀男・夏目康子 編『マザーグース20世紀初頭英米選集コレクション』全6巻+別冊(ユーリカ・プ* レス、2008年) ISBN 978-4-902454-37-6
[編集] 出典
- ^ English readers were familiar with Mother Hubbard, already a stock figure when Edmund Spenser published his satire "Mother Hubbard's tale", 1590; with "Mother Bunch" and her superstitious advice on getting a husband or a wife and was credited with the fairy stories of Mme D'Aulnoy when the first appeared in English. Ryoji Tsurumi, "The Development of Mother Goose in Britain in the Nineteenth Century" Folklore 101.1 (1990:28-35) p. 330 instances these, as well as the "Mother Carey" of sailor lore and the Tudor period prophetess "Mother Shipton".
- ^ Margaret Lima Norgaard, "Mother Goose", Encyclopedia Americana 1987; see, for instance, Peter and Iona Opie, The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes (1951) 1989.
- ^ Iona and Peter Opie, eds. The Oxford Nirsery Thume Book (Oxford) 1976:88, 90.
- ^ マザーグースのおばさん Old Mother Goose :マザーグース
- ^ 10人のインディアン、10人の黒人の男の子
- ^ 作中に登場する「クックロビン音頭」という踊りは、直接的には「ポーの一族」のパロディである。
[編集] 関連項目
- マ・メール・ロワ
- コオル老王
- 黒博物館スプリンガルド異聞マザア・グウス
- ドクター・スース(アメリカの絵本作家で現代のマザー・グースと呼ばれている)
[[Category:イギリスの音楽]
最終更新 2009年11月18日 (水) 16:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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