マスクラット

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マスクラット
マスクラット
マスクラット Ondatra zibethica
保全状態評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
ファイル:Status iucn2.3 LC.svg

O. z. ripensis
DATA DEFICIENTIUCN Red List Ver.2.3(1994)

分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: ネズミ目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
亜科 : ハタネズミ亜科 Arvicolinae
: マスクラット属 Ondatra
Link, 1795
: マスクラット O. zibethicus
学名
Ondatra zibethicus
(Linnaeus, 1766)
和名
マスクラット
英名
Muskrat

マスクラットOndatra zibethicus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネズミ目(齧歯目)ネズミ科マスクラット属に分類されるネズミ。本種のみでマスクラット属を形成する。特定外来生物

目次

[編集] 分布

アメリカ合衆国カナダメキシコに自然分布。ヨーロッパロシア日本埼玉県千葉県東京都)等に移入。

[編集] 形態

体長20-32cm。尾長20-30cm。体重0.7-1.8kg。全身は褐色や黒の体毛で覆われる。

後肢の指の間の一部には水掻きがあり、また指には水を弾く短毛が密集し水掻きの役割を果たす。尾は長く側偏し、泳ぐ時には舵の役割を果たしていると考えられている。腹部に臭腺があり、ここから分泌される匂いが麝香(Musk)に似ていることが名前の由来。かつて英名を直訳してジャコウネズミと呼んだこともあるが、トガリネズミ目ジャコウネズミと紛らわしいことから、今日ではこの呼称は文学作品の翻訳で見かけるぐらいである(「ニオイネズミ」と言う和名も以前はしばしば用いられたが、同様に現在ではあまり用いられなくなっている)。臭腺から発せられる匂いはディスプレイやマーキングに役立つと考えられている。

[編集] 亜種

  • Ondatra zibethicus ripensis (V. Bailey, 1902)  Rio Grande muskrat
  • Ondatra zibethicus zibethicus (Linnaeus, 1766)

[編集] 生態

流れの緩やかな河川湿地等に生息する。主に止水を好み、河川に生息することは少ない。主に水中で生活し、陸に上がることは少ない。泳ぎは上手く100mの距離を潜水したまま泳ぐこともできる。外敵に襲われると水中へ逃げる。夜行性。 流水域では水辺に横穴を掘って巣穴にし、止水域では水中に植物を積みあげた塚を作りその中に巣を作る。巣への入り口は水中にあり外敵に発見されたり侵入されないようになっている。

食性は植物食の強い雑食で、ガマハス等)、水草魚類両生類昆虫類節足動物甲殻類貝類等を食べる。

繁殖形態は胎生で、1回に4-7匹の幼獣を数回に分けて産む。北部の個体群は春から夏にかけて、南部の個体群は通年で繁殖を行う。寿命は3年程。

[編集] 人間との関係

毛皮目的で狩猟されたり養殖されることもある。

[編集] 日本への移入

第二次世界大戦時には、軍服の毛皮目的に日本にも移入され、江戸川周辺で養殖されていた。しかし戦後は毛皮の需要が減少したことや、性質が狂暴だったことから遺棄されるようになった。

以前は江戸川周辺で本種の蓮(レンコン)等の農作物、水生植物に対する食害が問題となっていた。しかし近年は開発によるハス畑や池沼、湿地の減少に伴いその姿を見ることは稀となっている。

農作物や水生植物への食害、生態系への影響等が懸念されている。そのため2006年外来生物法により特定外来生物に指定された。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、48頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科5 小型草食獣』、平凡社1986年、64-69、163頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館2002年、167頁。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月1日 (日) 05:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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