マティーニ

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マティーニ
基本情報
種別 ショートカクテル
TPO アペリティフ、オールデイ[1]
ベース ジン
副材料 ドライベルモット
度数 35度[2]
無色透明
詳細情報
作成技法 ステア
装飾材料 オリーブ
グラス カクテル・グラス
  

マティーニ (Martini) は、ジンベースの著名なカクテル。通称カクテルの王様

目次

[編集] 由来

諸説あるが、

などが有力とされている。

  • ただし、開高健の著作によると、マルティーニ・エ・ロッシ社が、自社のベルモットを拡販するために、このカクテルに“マティーニ”と名づけて意図的に流行させた、というのが事実のようである。開高はサントリーの宣伝部に在籍していたので、この辺の事情には詳しかった。

[編集] 標準的なレシピ

  • ドライジン - 45ml
  • ドライベルモット - 15ml
  • あくまでも上記は参考程度に。ジンとベルモットの割合は好みによって、また作る者によって様々だからである。元々はジン1に対してベルモット2程度の割合であったが、その後辛口(ドライ)なものが流行し、一時期にはベルモット1滴の中にジンを注ぎ込むといったエクストラ・ドライ・マティーニも供されることがあったという。

今日ではジン3~4に対してベルモット1が標準的とされる。それよりジンが多い場合にはドライ・マティーニと呼ばれることが多い。

[編集] 作り方

グラス

好みで上記材料にオレンジ・ビターズ数滴を加えたり、供する前にレモンピールを絞り加えることもある。

[編集] 備考

  • イギリス首相を務めたウィンストン・チャーチルもマティーニ、特に辛口のエクストラ・ドライ・マティーニを好んだと言われる。ベルモットを口に含んだ執事に息を吐き掛けさせ(執事にベルモットと言わせたとの説も)、「ベルモットの香りがするジン」を好んだという話や、ベルモットの瓶を横目で眺めながら(正視すると「甘すぎる」らしい)(ベルモットが当時戦争相手だったイタリア生まれの酒だから、という説もある。)ジンを飲んだという逸話が伝えられている。
  • 007シリーズでジェームズ・ボンドが「Vodka Martini. Shaken, not stirred.(ウォッカマティーニを。ステアせずにシェィクで)」というセリフをキめるシーンがある。本来、ジンでつくるマティーニをウォッカで、おまけにシェイクして出せという意表を突いたセリフが受け流行となり、これは007シリーズの定番になった。しかし小説カジノ・ロワイヤルではボンドが、ゴードン・ジン 3、ウォッカ 1、キナ・リレ 1/2を、よくシェークしてシャンパン・グラスに注ぎ、レモンの皮を入れるというオーダーをする。このオーダーは2006年に同名の映画が公開されることにより有名になり、ボンドガールの名前をとりヴェスパーあるいはヴェスパー・マティーニと呼ばれる定番になったが、このレシピが有名になることによって大量生産されていなかった、フランス製のヴェルモット「キナ・リレ」(Kina Lillet、現名: リレ・ブラン)は簡単には手に入れることができなくなり、このカクテル自体が希少品となった。
  • 第二次世界大戦を舞台にしたアーネスト・ヘミングウェイの小説『河を渡って木立の中へ』の中で、主人公がバーテンダーにマティーニを注文するさい「モンゴメリー将軍で」と頼む。これは15:1のハードなドライ・マティーニの事で、アフリカ戦線の連合軍総司令官モンゴメリー将軍がドイツ軍との戦力比が15対1以上にならないと決して攻勢を開始しなかった事に引っ掛けている。

バリエーションとして

  • ウォッカ・マティーニ(ウォッカティーニ) ジンの代わりにウォッカを用いたもの。
  • 焼酎マティーニ(酎ティーニ) ジンの代わりに焼酎を用いたもの。
  • スウィート・マティーニ ドライベルモットの代わりにスウィートベルモットを用いたもの。
  • サケ・マティーニ(サケティーニ) ドライベルモットまたはジンのどちらかを日本酒に置き換えたもの。
  • ギブソン オリーブの代わりにパールオニオンをデコレーションに用いたもの。

などがあり、上記以外にも実に多岐にわたるヴァリエーションが存在する。1979年に出版された『ザ・パーフェクト・マティーニ・ブック』では268種類のレシピが紹介されているといわれる。

  • 欧米での綴りはいずれも Martini である。これを英語風に発音すると(マーを強く)「マーティニ」となるが、英語圏でもイタリア風に「マルティーニ」、あるいは折衷的な「マーティーニ」などと発音されているようである。日本ではマティーニと表記される。

[編集] マティーニ論争

上記のようにマティーニには多種多様のバリエーションがあり、どれが正しい(おいしい、王道の)マティーニかを争う論争。全体的には「男らしさ」を追求するタイプの論者ほどジンを多めにと主張する傾向がある。バー等で客同士が熱烈に議論し酒の肴にするのは日常的に見られる風景である。

[編集] 出典

  1. ^ 普通は食前酒として飲まれるが、稲保幸『色でひけるカクテル』(大泉書店、2003年12月18日発行、ISBN 4-278-03752-X)によるとオールデイ・カクテルとして飲まれることもある。
  2. ^ YYT Project 編 『おうちでカクテル』 p.50 池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1

[編集] 関連文献

  • 旭屋出版編集部『The Best of MARTINI Book 名バーテンダー・人気バーテンダー 珠玉のマティーニレシピ』旭屋出版、2004年5月、ISBN 4751104403
  • 稲保幸『スタンダード・カクテル・ブック927 付録マティーニ・カクテル徹底研究821』しゅるい研究社、2004年7月、ISBN 443404625X
  • 枝川公一著『日本マティーニ伝説 トップ・バーテンダー今井清の技』(『小学館文庫』)、小学館、2001年2月、ISBN 4094051716
    • 年譜あり
  • ギャップ出版編集部編『タンカレー・マティーニAtoZ』ギャップ出版、2001年6月、ISBN 4901594257, ISBN 4883571270
  • 朽木ゆり子著『マティーニを探偵する』(『集英社新書』)、集英社、2002年7月、ISBN 4087201503
  • 渡辺一也『カクテル1000&マティーニ100』ナツメ社、2005年10月、ISBN 4816340157

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月24日 (月) 11:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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