マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス

マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス(Muv-Luv Alternative Total Eclipse)は、アダルトゲームメーカー「âge(アージュ)」から発売された、PC恋愛シミュレーションゲームマブラヴ オルタネイティヴ」のスピンオフ企画として、テックジャイアンにて連載中の小説。通称、トータル・イクリプスまたはTE。2010年春ゲーム化予定

目次

[編集] 概要

2006年2月24日に発売されたPCゲーム「マブラヴ オルタネイティヴ」の人気を受けて、アージュボークスホビージャパンエンターブレイン(テックジャイアン編集部)の4社が合同で立ち上げたプロジェクトで、立体造型によるジオラマ写真と小説、イラストなどによって構成される本編のサイドストーリー。テックジャイアン2007年2月号(2006年12月21日売り号)から連載が開始された。

2007年8月31日に発売された「マブラヴ オルタネイティヴ」のファンディスクである「マブラヴ ALTERED FABLE(オルタード フェイブル)」に第壱話・第弐話がビジュアルノベル形式で収録されている。

[編集] あらすじ

マブラヴ オルタネイティヴ」本編が開始される2001年10月22日、物語はその約11ヶ月前から始まる。アラスカ国連軍ユーコン基地で進められている先進戦術機技術開発計画(プロミネンス計画)実験部隊を舞台に、各国のテストパイロットやメカニックたちによる熱き戦いの物語が描かれる。

[編集] 登場キャラクター

ユウヤ・ブリッジス 小野大輔

米国人と日本人のハーフの血を持つ本作の主人公。アメリカ合衆国陸軍少尉で、コールサインは「アルゴス1」。陽気で社交的な性格だが、過去のトラウマから日本人とのハーフであることにコンプレックスを持ち、日本人に対する嫌悪を抱いているためか、どこか少し影を感じさせる部分を持っている。

篁 唯依 声:中原麻衣

日本の有力武家出身の礼儀正しく凛々しい女性士官。日本帝国斯衛軍「白き牙中隊(White Fangs)」中隊長で階級は中尉。プロミネンス計画の一環として日米間で進められている「XFJ計画」の日本側開発主任として、ユウヤたちと共に新型戦術機の開発に関わることになる。コールサインは「ホワイトファング1」。

クリスカ・ビャーチェノワ 声:生天目仁美

ソビエト連邦陸軍の実験部隊・イーダル試験小隊に所属するテストパイロットで、階級は少尉。ユウヤたちアルゴス試験小隊の面々とはライバル関係にある。排他的で人と接することはあまりないが、“紅の姉妹(スカーレット・ツイン)”としてコンビを組むイーニァにだけは優しく接している。また、周囲に対して時たま攻撃的な一面を見せる事も・・・・・・

イーニァ・シェスチナ 声:能登麻美子

ソ連軍のイーダル試験小隊に所属するテストパイロットで、階級は少尉。クリスカとともに“紅の姉妹”の異名で呼ばれている。「ミーシャ」と名付けた熊のぬいぐるみを大切にするなど、幼さを感じさせる一面もあるが、その幼い外見から想像できないほどの高い戦術機操縦能力を秘めている。

タリサ・マナンダル 声:野川さくら

陽気で活発だが、ケンカっ早い一面も持つネパール陸軍の少尉。コールサインは「アルゴス2」。勇猛な山岳民グルカ族の出身で、戦術機戦では高機動近接格闘戦を得意とする。また、勘とフィーリングに頼った操縦をするため、管制官からの指示を無視することも少なくないが、機体に適度な負荷をかけながら問題点を見極めるなど、テストパイロットとしての能力も極めて高い。

ヴィンセント・ローウェル 声:杉田智和

ユウヤと共に国連軍戦術機実験評価部隊に配属されるアメリカ合衆国陸軍メカニックで、階級は軍曹快楽主義かつ女好きな性格だが、実は努力家で優れた技能を持っている。過去にその能力の高さを評価され、アメリカ最大の軍事企業・ボーニング社に派遣されたこともある。

ヴァレリオ・ジオコーザ

高い機動制御や状況判断能力など、ベテラン衛士以上の腕を誇るテストパイロットで、コールサインは「アルゴス3」。イタリア共和国陸軍の少尉。ラテン系特有の軽いノリで面倒見がよく、アルゴス試験小隊の潤滑油的な役割を果たしている。

ステラ・ブレーメル

的確な判断力と高い狙撃能力を持つテストパイロットで、コールサインは「アルゴス4」。スウェーデン王国陸軍の少尉。まるで彫刻を連想させるような美貌ゆえに感情の起伏が少ないように見られがちだが、作戦時以外は家庭的な温かさを見せることも。

イブラヒム・ドーゥル 声:小山力也

トルコ共和国陸軍中尉。以前はアルゴス1として小隊のF-15・ACTVに搭乗していたが、ユウヤにその座を譲ってからは、指揮官としてアルゴス試験小隊を率いている。欧州戦線での経験から、常に部下の安全を最優先に考えている。

フィカーツィア・ラトロワ

ソビエト連邦陸軍の精鋭部隊・ジャール大隊を率いる中佐で、歴戦の勇士。愛機・Su-37M2チェルミナートルと共に輝かしい戦果を残してきた。

崔 亦菲(ツィ・イーフェイ)

統一中華戦線の中尉で、暴風(バオフェン)試験小隊長。持ち前の強気で強引な性格は、機体操縦だけに留まらず、ユウヤに対しても存分に発揮されている。

巌谷 榮二

日本帝国陸軍技術廠・第1開発局副部長で、階級は中佐。技術的な行き詰まりを隠せなくなった状況を打破させるために、唯依をアラスカに派遣した。唯依の亡父とは親交が深く、唯依の父親に代わって彼女を武人として育て上げた恩人でもある。また、過去に斯衛軍のテストパイロット(当時のコールサインは「ヴァンキッシュ1」)として82式戦術歩行戦闘機「瑞鶴」の開発に参加していた。

クラウス・ハルトウィック

「プロミネンス計画」の最高責任者で、西ドイツ大佐。過去に欧州戦線で戦い、西ドイツ軍の戦術機部隊創設にも尽力した。

フランク・ハイネマン

「プロミネンス計画」の技術顧問としてユーコン基地に出向中のボーニング社・戦術機開発部門重役だが、過去の経歴など謎めいた部分が多い人物。

[編集] 先進戦術機技術開発計画

国連軍がアラスカにあるユーコン基地で進めている、各国間の情報・技術交換を主目的とした国際共同計画で、通称「プロミネンス計画」。外国からの新技術流入によるブレイクスルー、設計思想の硬化防止、世界的な技術水準の向上などのメリットがある一方、水面下では外国への情報流出・機密漏洩の危険性、対BETA戦後を睨んだ参加国の政治的介入や、利益獲得を優先させる企業同士の妨害工作などのデメリットも生じており、国連が掲げる「東西陣営の協調」、「人類の大団結」という理想にはほど遠いのが現実である。また、計画章には太陽と人類初の戦術機・F-4のシルエットをモチーフにしたデザインが採用されている。

ユーコン基地

アラスカの東西を流れるユーコン川とポーキュパイン川に沿った米国領(南側)とソ連租借地(北側)の境界線にまたがる地域に建設され、2つの川の合流点付近に建設されたフォート・ユーコンの司令部を中心に居住区・商業施設、整備・研究施設、飛行場、宇宙往還機基地、演習場などが建設されており、その広さは東西240kmにも及んでいる。基地全体が国連管轄区であるため、基地関係者の大半がフリーパスで米ソの国境線を通行できるようになっている。対BETA防衛ラインから離れた後方地域とはいえ、米ソの領土にまたがり、両国が中心に技術交換を進めている背景を考えれば、後方であっても緊迫した状況下にあるともいえる。

フェニックス構想

米国・ボーニング社による既存戦術機のアビオニクス換装と追加パーツの装着によって第3世代戦術機に相当する性能を持たせるという既存戦術機のアップデート・プラン。しかし、米軍の戦術ドクトリンではG弾の運用が前提となっており、戦術機は予備戦力的な位置づけで考えられているため、戦術機の開発・生産に割り当てられる予算が少ない中、低コストと高性能化の両立を目指して進めざるを得なかったという背景もあるが、アルゴス試験小隊で進められたF-15・ACTV「アクティヴ・イーグル」の実証試験では良好な結果が得られ、成功を収めつつあるといえる。

XFJ計画

77式「撃震」の耐用年数が迫り次期主力機の完成を待つ時間的余裕もない中、日本単独で改修を実施した94式「不知火・壱型丙」も満足できる成果が得られず、袋小路に陥った日本帝国軍が「プロミネンス計画」に参加することで技術的な行き詰まりの解決を目指した計画。米国(主にボーニング社)のノウハウ吸収を計り、上記「フェニックス構想」と同様の手法で「不知火」の性能向上を図る機体改修計画をメインに進め、XFJ-01(a・b)「不知火・弐型」を開発、アルゴス試験小隊と日本帝国軍・富士教導隊で評価試験が進められている。

[編集] 戦術機

戦術機については、マブラヴ_オルタネイティヴ#戦術機を参照。

00式戦術歩行戦闘機(F) 武御雷

高い機動性と近接戦闘能力を持つ、日本帝国斯衛軍の戦術機。
本作では篁唯衣が山吹色のカラーリングをした武御雷に搭乗している。

94式戦術歩行戦闘機 不知火・壱型丙

日本帝国軍が開発した「不知火」の改良型。
機体フレームと各部アクチュエーターの強化、ジェネレーターの出力向上を施した事で“試製99型電磁投射砲”といった重武装も可能。その反面、操縦系統のバランスが悪く、稼働時間も極めて短いため、100機に満たないうちに生産が中止された。データ収集用のほか、熟練衛士向けにごく少数が実戦配備される程度にとどまっている。「不知火・弐型」のベース機としてアルゴス試験小隊で使用されている機体には富士教導隊仕様機に似たフェリス・パターン迷彩(白・灰・紺の3色)が施されている。

XFJ-01a 不知火・弐型

日本帝国軍の次期主力戦術機開発計画“XFJ計画”の一環で開発された概念実証試験機。
稼働時間の少なさという欠点を克服するため、「不知火・壱型丙」の機体各所にアメリカ製のパーツが組み込まれている。物語中盤以降のユウヤの機体。フェイズ1の時点では壱型丙と同じ外見だったが、試験段階がフェイズ2に移行した際に両肩にスラスターが追加され、同時に外装も変更されている。変更当初は紅白を基調としたデモンストレーターカラーで塗装されていたが、後にユウヤの要望により白一色に機体色が変更されている。

XFJ-01b 不知火・弐型

日本帝国軍の“XFJ計画”で開発された概念実証試験機の2番機。
1番機と違い濃紺を基調としたカラーリングが特徴だが、データ収集のため1番機とは違う主機が搭載されている。中盤以降にタリサが搭乗する機体。

97式戦術歩行高等練習機 吹雪

F-15「イーグル」のライセンス生産から得たノウハウを元に、日本帝国軍が開発した高等練習機。
劇中では不知火弐型の完成前にユウヤが搭乗したが、アメリカ製戦術機とは違うクセのある機動に終始振り回される事になった。また、整備士のヴィンセントは吹雪について「劣化コピーどころか、正真正銘の第3世代機」であると機体性能の高さを評価している。

F-15・ACTV アクティヴ・イーグル

F-15「イーグル」の“フェニックス構想”による機体改装実験機
“プロミネンス計画”の一環として実施された「フェニックス構想」の実証試験機として第2世代最強の性能を誇る戦術機・F-15「イーグル」をベースに開発された。
アルゴス試験小隊に2機配備されており、ユウヤの同僚であるヴァレリオとタリサが搭乗している。

Su-37UB チェルミナートル

ソビエト陸軍が開発した第2世代戦術機、Su-27「ジュラーブリク」を改修し、準第3世代機としてアップグレードさせた機体。
西側の開発した戦術機とは異なり、腕部にチェーンソーを模したモーターブレード、肩にはスパイクアーマーといった近接格闘戦主体の武装が特徴。複座型のコクピットブロックを採用しており、劇中では前部座席のイーニァが火器管制(ガンナー)、後部座席のクリスカが機体制御(ドライバー)を担当している。

J-10 殲撃10型

統一中華戦線とイスラエルがF-16Cをベースに共同開発した第2世代戦術機。イスラエルと米国が共同開発した試作戦術機「ラビ」の技術も導入されており、F-16系派生機の最高傑作と評されている。
青龍刀を模した77式近接戦用長刀や腕・脚部のカーボンブレードなどの格闘戦を重視した装備と、装甲ラウンドモニター(額の複眼状カメラ)を採用した頭部モジュール、胸と腰のリアクティブアーマーなど、他国の戦術機には無い独自の仕様が特徴。

[編集] スタッフ

  • 原作:吉宗鋼紀
  • キャラクターデザイン・原画:唯々月たすく/宮田蒼
  • メカデザイン:吉宗鋼紀/フヂロウ/Niθ
  • 不知火壱型丙迷彩・電磁投射砲デザイン:柳瀬敬之
  • シリーズ構成・プロット・テキスト:吉宗鋼紀/秋月ひろ(ランアンドガン)
  • 撮影コンテ・監修:foca
  • 軍事設定アドバイザー:“教官”都々目さとし
  • 3Dモデリング:造型村
  • 3Dフィニッシュワークス:ヴァージナル・アート
  • 撮影・画像処理:高瀬ゆうじ(高瀬写真事務所)
  • エディトリアルデザイン:Flightlab
  • 製作監修:アージュ
  • 3Dディレクション:ボークス
  • 製作:TECH GIAN

[編集] ラジオ

本格的なゲームとしての展開を始めるにあたりそのプロモーションのためのラジオ番組『ラジオ トータル・イクリプス』を2009年1月4日より放送開始

  • パーソナリティ - 中原麻衣・生天目仁美
  • 放送局 - 文化放送
  • 放送時間 - 毎週日曜日25:30-26:00

[編集] 関連商品

[編集] 小説

  1. マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 1 朧月の衛士
  2. マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 2 宿命の動輪
  3. マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 3 虚耗の檻穽
  4. マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 4 懺業の戦野

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月15日 (日) 12:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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