マリンバ

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マリンバ
マリンババンド

マリンバ (Marimba) は、鍵盤打楽器の一種。

目次

[編集] 歴史と構造

ピアノと同様の配列をした木製(ローズウッドやパドック)の鍵盤マレットと呼ばれるばちでたたいて演奏する。

同じ木琴の一種であるシロフォンと同様の構造であるが、シロフォンよりも鍵盤が広く厚く造られており、深みのある音色を表現できる。さらに、鍵盤の下部に各音階によって長さを変えた共鳴用の金属管が設けられており、その下端を閉じることにより、鍵盤の音に共鳴し増幅させる。それにより、さらに豊かな音色となる。音域は通常の4オクターブから80年代に5オクターブをヤマハが開発し世界に普及させた。さらに近年5オクターブ半(こおろぎ社/ヤマハ/アダムス)のものやアーチストモデル(安部/ヴァン・サイス)まであり、理論上は6オクターブ(A0-A6)まで拡張することが可能である。近年は奏者の趣向が中音域~低音域にマリンバの魅力を見出す傾向にある。マリンバを高音域に拡張して、鍵盤の材質を根本的に変えたものはシロリンバと呼ばれる。また低音専用のマリンバはバスマリンバと呼ばれる。

起源はアフリカにあると言われ、の板を並べた下にひょうたんをぶら下げて共鳴管の役割を果たしていたと言われている。アフリカバントゥー語群で、「リンバ」は木の棒を意味し、「マ」が多くの数を表す接頭語であるから、「マリンバ」は、多数の木の棒から成る楽器をあらわす。

現在の形のマリンバが生まれたのは、19世紀後半、グアテマラであると言われている。またメキシコ等南米でもマリンバが古くから演奏されておりメキシカン・マリンバとして民族音楽のスタイルを形成している。これらは米国に持ち込まれるようになり、1910年代には、米国での製作が始まり、シカゴのディーガン(Deagan) は、木製パイプを金属製パイプに取り替えた。その後、鍵盤の配列をピアノ同様の配列にするなど多くの改良がなされ、また、演奏スタイルは、従来一つの楽器を複数人で叩くスタイルであったのが、現在の西洋伝統音楽の独奏者のように演奏するスタイルへ徐々に変貌した。現在ではマリンバは、単にオーケストラ楽器というだけでなく、パイプによってもたらされた大きな音量によってソロ楽器としても取り扱われるようになった。

特に、ソロ楽器としての開拓者としては、日本の安倍圭子の貢献が大きい。近年ではマリンバを多く取り入れたマリンバオーケストラとしてのスタイルも確立され、多種多様な場面で用いられている。またソロ・マリンバ向けの楽曲も多く作曲されており、非常に高度な技術を要する曲も増えてきている。

[編集] 譜面上の略記

  • Mar. Mari. Mrb. 等


[編集] 奏法

演奏に際しては通常マレットが使われる。マレットは、ゴムの玉にさまざまなものをかぶせることによって、音色を変えることができる。通常演奏される際は、マレット2本~4本で演奏されることが多い。しかし、特殊な楽曲によっては6本を必要とする場合もある。また、4本マレットの持ち方(グリップ)にも様々な方式がある。クロスグリップのトラディショナル&バートン・グリップ、ノンクロスのマッサー&スティーブンス・グリップ。日本ではクロスグリップが主流であるのに対して欧米ではインディペンデント・グリップ(ノンクロス)が主流となっている。 通常の"マレットの先端を鍵盤に落とす"奏法やロールのみならず、マレットを鍵盤に押し付けるように弾くことで音に消音効果と独特の打音を持たせるデッドストローク、先端で鍵盤の表面をこするように鳴らすグリッサンド奏法、片手に持った複数本のマレットを縦に並べて鍵盤を挟み表裏を連続して弾くマンドリンロール、マレットの柄で鍵盤を弾く、楽器の側板を打楽器として叩く、などその奏法は多種多様であり、また更なる開発が進められている。

[編集] マリンバ奏者

  • 三村奈々恵 - マリンバの新しい世界を切り拓く若手マリンバ奏者・CD3枚をリリース
  • 安倍圭子 - 世界的マリンバ奏者・数多くの現代マリンバ作品の作曲者としても有名
  • 池上英樹 - 打楽器奏者・ファーストソロDVD『Toucher』をリリース
  • ニボイスカ・ヨバン・ツィヴコヴィッチ -  作曲もする、ユーゴスラビアの打楽器奏者
  • フランソワ・デュ・ボワ - 『4本マレットのマリンバ』全3巻著者(序文:安倍圭子)・CD10枚をリリース
  • 吉岡孝悦マリンバ奏者であり作曲家・プレイアード五重奏団主宰
  • 神谷百子-次々に新しいスタイルの作品を収録したCDをリリース
  • 種谷睦子 - 関西が拠点のマリンバ奏者・チェロマリンバを用いた事でも有名
  • 藤井むつ子 - 邦人作品の初演を数多く手掛ける
  • 山下やよい -山口を拠点に活躍。審査員やリサイタルにて著名な音楽家(猪俣猛・荻野昇など)と共演。
  • 高橋美智子 - コントラマリンバやクリスタルマリンバ等の開発にも携わった奏者
  • 中川佳子 -ソロCD、6冊のマリンバの教則本出版している。
  • 鶴岡たみ子 - 東北が拠点のマリンバ奏者・東北地方のマリンバ普及に努めている
  • 木次谷紀子 - ソロマリンバを始めとして、マリンバアンサンブルにも数多く出演している奏者
  • SINSKE - 現代音楽からポップスまでオリジナルのスタイルを貫く若手マリンバ奏者・CD3枚リリース
  • 松島美紀 - ソロマリンバを始めとし音楽配信やジャズアルバムにも参加している奏者
  • 竹島悟史 - NHK交響楽団打楽器奏者。マリンバを中心とした自作自演活動を展開。
  • 布谷史人 - 秋田県大館出身のマリンバ奏者。現在、アメリカを中心に活動している。
  • 齊藤易子 - 北海道札幌市出身のマリンバ/ヴィブラフォン奏者。ドイツを中心に活躍中
  • 吉田ミカ - 九州・熊本出身。現在はNYに拠点をおきアメリカで活躍中。ネクサス、S・ガッド、R・ストルツマン等と共演している。
  • 臼杵美千代 - 香川県を拠点に活躍。サヌカイトの第一人者でもある
  • 田代佳代子 - 安倍圭子との共演や九州マリンバ合奏団2005を率いてマリンバの普及に努めている
  • 宅間久善 - さだまさしのバックメンバーとして知られる人気マリンバ奏者
  • 浜まゆみ - 長野県諏訪市出身。安部圭子に師事。第2回世界マリンバコンクール準優勝。HP
  • 小森邦彦 - 国内外を問わず活躍するマリンビスト。スティーブンス・グリップ奏法を使いこなす。
  • 青木紗央 - 東京を拠点とするマリンビスト。ソロ、オーケストラ、室内楽等で活躍中。
  • 崎村潤子 - 東京を拠点とするマリンバ・ツィンバロム奏者
  • 山本晶子 - マリンバ、打楽器奏者。ツィンバロムも演奏。
  • 塚越慎子(のりこ) - パリ国際マリンバコンクール優勝など、国内外の国際コンクールにて数々の賞を受賞。ベルギー、スイス、ポーランド他、国内だけでなく海外でも活躍中の若手マリンバ奏者。
  • 阿部望 - アジア地域やアメリカを中心に活動。現代美術家とのコラボレーションリサイタルを展開中。
  • 竹花真弓 - 埼玉県草加市在住。ハワイ島コナでコンサートを実現、現地の人たちと文化交流を行うなどして、各地で心のバリアフリーコンサート活動を実施。
  • 相澤睦子 - ドイツ在住のマリンバ、打楽器奏者。多くの著名作曲家の初演をしている。CD3枚リリース。
  • 佐藤真由美 - 島根県を拠点に活動中。第7回KOBE国際学生音楽コンクール優秀賞、神戸市教育委員会賞受賞の受賞歴がある。
  • 通崎睦美 - 10 歳でシロフォンの巨匠平岡養一と共演し、多様な演奏活動をしている。
  • 出田りあ - 熊本県出身 フランスを拠点に世界的に活躍している若手マリンビスト。第1回パリ国際マリンバコンクール最優秀賞受賞、最年少で同コンクール審査員に抜擢。パリ国立高等音楽院を主席および審査員特別賞受賞で卒業。夫はヴァイオリニストの樫本大進

[編集] マリンバ独奏曲

  • 【曲名】 - 【作曲者:編曲者】
  • 風紋 - 安倍圭子-Keiko Abe
  • タンブラン・パラフレーズ - 安倍圭子-Keiko Abe
  • 桜の幻影 - 安倍圭子-Keiko Abe
  • 竹林 - 安倍圭子-Keiko Abe
  • わらべ歌による譚章 - 安倍圭子-Keiko Abe
  • 小さな窓 - 安倍圭子-Keiko Abe
  • プラーナ - 三村奈々恵-Nanae Mimura
  • 組曲「会話」 - 三善晃-Akira Miyoshi
  • 源流 - 一柳慧-Toshi Ichiyanagi
  • ディベルティメント - 小山和彦 - Kazuhiko Koyama
  • Ilijas - Nebojsa J.Zivkvic
  • Tomi・富 - 相澤睦子 - Mutsuko Aizawa
  • Merlin - Andrew Thomas
  • Kaskada - Echard Kopetzki
  • Marrrrimba - Andy Pepe
  • Two Mexican Dances - Gordon Stout
  • Velocities - Joseph Schwantner
  • Dances of Earth and Fire - Peter Klatzow
  • Sonata - Peter Taner(Pf伴奏付)
  • Concertino - Ney Rosauro
  • Volution - Andrea Poggiali

[編集] マリンバ関連本

[編集] ビブリオグラフィ

  • Helmut Brenner: Marimbas in Lateinamerika. Historische Fakten und Status quo der Marimbatraditionen in Mexiko, Guatemala, Belize, Honduras, El Salvador, Nicaragua, Costa Rica, Kolumbien, Ecuador und Brasilien (=Studien und Materialien zur Musikwissenschaft 43), Hildesheim–Zürich–New York: Georg Olms Verlag, 2007.

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年9月15日 (火) 20:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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