機動戦士ガンダムの登場人物 地球連邦軍
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機動戦士ガンダムの登場人物 地球連邦軍(きどうせんしガンダムのとうじょうじんぶつ ちきゅうれんぽうぐん)は、テレビアニメ及びアニメーション映画『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物のうち、地球連邦軍に所属している人物を列挙する。
民間人に関しては機動戦士ガンダムの登場人物 民間人を、ジオン公国軍に所属している人物は機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍を、ザビ家の人間に関してはザビ家を、特に説明が必要な人物は各人の項目を参照。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
個別記事のある人物
- アムロ・レイ
- カイ・シデン
- カツ・ハウィン
- スレッガー・ロウ
- セイラ・マス
- テム・レイ
- ハヤト・コバヤシ
- ハロ
- ブライト・ノア
- フラウ・ボゥ
- マチルダ・アジャン
- ミライ・ヤシマ
- リュウ・ホセイ
- レビル
- 以上の人物に関しては各人の項目を参照。
ア行
アントニオ・カラス
- Antonio Callas
ウッディ・マルデン
- Woody Malden
- 地球連邦軍の軍人で階級は大尉。29話(及び劇場版『機動戦士ガンダムII 哀 戦士編』)にて、それまでの戦いで損傷を被っているホワイトベースの修理責任者として登場する。
- マチルダの婚約者であり、オデッサ作戦が終わったら結婚するはずだった。それを知ったアムロはショックを受けると共に、自分の未熟さのためにマチルダを守りきれなかったことを詫びようとする。ウッディはそんなアムロに対して思い上がりを一喝すると共に、マチルダが身を挺して守ろうとしたホワイトベースに対する特別な愛着を吐露した。
- そんな中シャア率いるマッドアングラー隊と、ジオン北米キャリフォルニアベースから発進した援軍がジャブローに対して総攻撃を敢行する。ジオン軍の侵入を知ったウッディは無謀にもファンファンで出撃。シャアのズゴックとアムロのガンダムによる戦闘の間に割って入り、ミサイルでズゴックのモノアイを潰したまでは良かったが、ズゴックの腕でコクピットを叩き潰され戦死。その死に様は皮肉にもマチルダと同じだった。
- 小説版にも同じくマチルダの婚約者として登場し、彼女へプロポーズする場面まである。が、ほんの端役に過ぎずアムロとの絡みも無く戦死もしない。
エルラン
- Elran
- 地球連邦軍高官で階級は中将。部下のジュダックを通じマ・クベに内通しており、オデッサ作戦実施の情報を漏らす。そしてその開始と同時に地球連邦軍を裏切る予定であったが、アムロとセイラにジュダックの内通を知られ、報告に赴いたアムロを隠密裏に射殺しようとする。しかし、かねてからエルランに疑念を抱いていたレビル配下の情報将校と兵士らに現場を押さえられ肩を負傷、ジュダックと共に逮捕される。これにより、マ・クベが彼の裏切りを想定して手薄に配備していたエルラン軍方面の防衛ラインが真っ先に突破され、ジオンのオデッサ戦敗北のきっかけを作った。
- 劇場版『哀 戦士編』では見せ場のマ・クベとの内通やオデッサ戦が丸々カットされており、ホワイトベースへやたらと肩入れするレビルに些か懐疑的な意見を吐く連邦の一将軍に過ぎない。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ルウム戦役に敗れジオン軍に捕らわれの身となっていたレビルを、特殊部隊を使いデギン公王の手引きで救出した手柄を自らの政争のカードとして利用するなど、地球連邦軍の腐敗の一端を象徴するような人物として描かれている。なお、オデッサ作戦においてスパイ行為が発覚する展開はTV版と少々異なり、レビルと同じ陸上戦艦に乗艦している際に感づかれる流れに変更された。この時、乗艦へのジオンの核攻撃が迫る中「退艦させて下さい」とレビルに涙ながらに懇願する醜態を見せた。
- ゲーム『ギレンの野望 ジオンの系譜』では、オデッサ作戦時に彼がジオンのスパイであるとの情報を入手でき、逮捕するか否かの選択肢が出現する。逮捕しなかった場合やそもそも情報を入手できなかった場合はジオンに寝返り、以降敵キャラクターとして登場する。
オスカ・ダブリン
- Oscar Dublin
- オスカー・ダブリンとも表記する。眼鏡をかけたホワイトベースの正規オペレーター(レーダー手。肩書きはオペレーターだが、実際は索敵・管制担当)。マーカーと共に文字通りホワイトベースの「目」となった。ホワイトベースに迫るシャアのザクを「通常の三倍のスピードで接近」と報告したのは彼である。この「通常の三倍」というフレーズは今やファンにとって一人歩きしている感がある。
オムル・ハング
- Omle Fang
- アフロヘアが特徴的なホワイトベース隊員の一人。17話で脱走を図る捕虜のコズンをバズーカで吹き飛ばす場面では初めて人を殺した体験に戦慄して立ちすくみ、セイラに慰められる姿が印象的。ブライトの台詞によれば、MSパイロットを担当する可能性もあったらしい。
カ行
カミラ
- Camilla
- 声:飯塚昭三
- 地球連邦軍の軍人で、階級は少尉。リードのサラミス乗組員であり、リードがカプセルで地球へ降下する際に後事を託される。悲観的な上官と対照的に、容貌と万事に楽観的な言動から「楽天家」という印象を持たれており、それで今まで生き残ってきたと自負してもいる。
カル
- Kal
- 声:二又一成
- ホワイトベースの小柄な少年メカマン。ジョブ・ジョンやフムラウと、脱走したアムロが敵ジオンへ寝返る可能性について噂し合っていた。カイに似た髪色、容貌をしている上、皮肉っぽい言動までよく似ていた。戦場の多忙さとマチルダを失ったクルーたちの心情を表すシーンの後、Gアーマーに馴れるために搭乗したセイラ出撃シーンの台詞を最後に登場しなくなった。
キッカ・キタモト
- Kikka Kitamoto
- ホワイトベースに乗っていた民間人の子供で孤児。元気な女の子でカツ、レツと共に殺伐としがちなホワイトベース内を和ませた。口癖は「ニャンニャン」。17話ではミライ入浴中のバスルームで水道の蛇口を壊したり、22話ではフラウと入浴中にカツの痛烈な指摘を受けて大声で泣き出したり大いにやんちゃな個性を発揮していた。最大の見せ場は第30話。カツ、レツと共に捕縛されるも脱出し、GM工場内に仕掛けられた時限爆弾を残らず解除してバギーで運び出すまでを全て三人組だけでやってのける大活躍により、そんじょそこらの幼児とは訳が違うことを実証。ホワイトベース残留を確定的にしたと言える。最終話では、ア・バオア・クーから脱出するアムロのコアファイターを三人でテレパシー誘導し、高いニュータイプ能力の片鱗をみせた。
- 小説版にもやんちゃな少女として登場する。サイド7からの避難民として木馬(ペガサス)へ収容されるまではアニメ版と変わらないが、民間人はルナツーで全員下艦させられてしまう。以後は終戦までフラウ・ボゥやカツ、レツと共にルナツーでひたすら下働きに明け暮れ、木馬のマスコット的な存在となることもなく終わる。
- 一年戦争後、ハヤトとフラウが結婚し、カツ・レツと共にその養子となり、キッカ・コバヤシ (Kikka Kobayashi)となる。『機動戦士Ζガンダム』の第13・14話登場時、一部のファンからは「キッカはもっと美人になっているはずだ」と成長した彼女のビジュアルに対し不満の声が上がったが、キャラデザインの安彦良和はそもそも『Z』の企画自体に全く乗り気ではなく、サンライズからの要請で渋々引き受けた仕事だけに「メインストーリーにも絡まないサービス出演のキャラをそこまで美化する必要もないし、まあ(ビジュアル的に)こんなものじゃないですかね」と意に介さなかった。劇場版『機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛』では、新作カットで登場シーンが増えている。
- アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』には、タカシ・キタモト大尉なるサイド7出身の連邦軍のパイロットが登場。ジオンの軍事活動によってサイド7の家族が行方不明になってしまったというプロフィールがあるが、キッカの血縁者かどうかは不明。
キムラ
- Kimura
- 劇場版『めぐりあい宇宙編』に名前のみ登場したホワイトベース隊員の一人。ブライトに命じられバギーでテキサスコロニー内をセイラやオムル、ジョブ・ジョン、ロウルらと探索した。
コーリン
- 育児担当の女性士官。カツ・レツ・キッカの三人組をジャブロー内の育児センターへ引き取って養育しようとするが、三人は頑としてホワイトベースへの残留を希望しセンターを逃げ出す。逃げる彼らに散々振り回された末にカイやアムロをはじめとするクルーの説得もあって、遂に三人組のホワイトベース残留を認める。
- 劇場版『哀・戦士編』で初めて名前が付与された。
ゴップ
- Gopp
- 地球連邦軍の高官の一人で階級は大将。ミライの父とは個人的に付き合いがあった。ミライの仲人を買って出るような発言をしていることから相当に親密な仲だったと推察される。レビルと違い終始前線に出ずジャブローの司令部に篭っていたため「ジャブローのモグラ」という不名誉なあだ名を付けられており、ファンからは連邦軍上層部の堕落の典型と見られているが、劇中では特に無能という描写は無い(むしろ官僚主義的な人物として描かれている)。またジャブロー攻防戦では敵の目的を正しく判断しており、(同時に他の高官がホワイトベースが敵に付けられていた事を看破するなど)軍人としてもそれなりに有能と思われる。
- 厄介者と言ったホワイトベース隊を囮部隊として使うが、これはジオンがホワイトベース隊に注目している事から見ても適当な用兵であろうし、また陽動を果たせるだけの実力を認めたからこその用兵であるとの見方も出来る。彼の真意はどうあれ、ホワイトベースとガンダムが第一艦隊に配備されていたならば、レビルと共にソーラ・レイの直撃を受けて沈んでいた可能性が極めて高い。また「ソロモンが落ちれば国力の無いジオンは必ず和平交渉を持ちかけてくる」という彼の読みもデギン公王やダルシアなどジオン国内の和平派の存在を考えれば強ち間違いとも言えないが、ギレンに関しては予想が外れ、結果的に連邦軍艦隊は少なくない損害を受けることになった。
- ゲーム『ギレンの野望』シリーズにおいては、全キャラクター中最低の能力に設定されることが多く、言動も成果は自分により失敗は人のせい、敵を目の前にしても逃げようとする真に無能な階級だけ高い(なので他キャラクターが同一戦場に居た場合は邪魔な)将官となっている。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ジャブロー建設の責任者として登場し、ジオンのMS開発に注目しそれに対抗してテム・レイにMS開発を一任し、そのための施設として建設中のサイド7を秘密裏に斡旋するなど「連邦MS開発の推進者」となっている。また南極条約締結時のレビル救出の裏も知るなど有能な軍政家としての側面が強調される一方、ジャブロー攻撃時では食事中に敵襲を聞く場面のみで迎撃指揮はレビルが行なっており、軍政家のゴップと戦略家のレビルとの色分けがなされている。ただし軍政家といっても状況に積極的に介入するということはなく、あくまで状況に対応するといったスタンスに留まっている。
サ行
サンマロ
- Sunmalo
- 声:塩沢兼人、西川幾雄(劇場版III)
- ホワイトベース医療班の看護兵。階級は軍曹。ホワイトベース傷病兵及び救助将兵・民間人の看護に当たる。眼鏡をかけていたり、かけていなかったりする。
ジュダック
- Judock
- 声:二又一成
- 地球連邦軍の兵士だが、実はジオン公国軍のスパイであり、エルランとマ・クベの間の連絡係を務めていた。黒い三連星が地球へザンジバルで降下したという情報がレビルに伝えられるや、エルランからダブルスパイではないかと疑われたりもした。劇中でジオン・連邦の軍服を両方とも着用した唯一のキャラ。
- Gアーマーの慣熟飛行中だったアムロとセイラに、ジオン軍の基地から連邦軍所属の小型飛行機(ドラゴン・フライ)で飛び立つのを発見されてしまい、内通が露見してエルラン共々逮捕されてしまう。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では中佐となっており、スレッガーに「エルランの腰巾着」と揶揄されていた。エルラン逮捕を知り逃亡を図るもアムロのガンダムに捕らえられ、以前の作品においてアムロがエルランを責める台詞は、代わってジュダックが受ける事になった。また以前のレビル将軍ジオン脱出作戦にもエルランの下で関与していた事が示されている。
ジョブ・ジョン
- Job John
- 声:鈴木清信、古川登志夫、龍田直樹、塩沢兼人、二又一成
- 髪は金髪。予備パイロットとしてホワイトベースに乗艦したが、ガンペリーやガンタンクのサブパイロット、砲撃手を務めるなど様々な役割を果たし、一年戦争を最後まで生き延びた。コズンを独房へ連行したり、民間のパイロットを装って潜入したブーンとキャリオカの部屋に歩哨で立つなど、パイロット任務以外の地味な仕事も黙々とこなしたホワイトベースの「縁の下の力持ち」的存在である。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、レギュラーの一人として出番もそれなりに多く、ガンキャノンの正パイロットとして務めている。またアムロ達にルウム戦役時の黒い三連星の活躍を語るなどリュウと共に先輩的立場を務めていたが、さすがにスレッガーには新米扱いされていた。
- 『機動戦士ガンダムF90』では、コスモ・バビロニア建国戦争期にサナリィの幹部として登場。フォーミュラ計画のモビルスーツ開発に関わり、F90やF91の機体設計を行ったという。
- 主な搭乗機:RX-75 ガンタンク、RX-77-2 ガンキャノン(『THE ORIGIN』)、ガンペリー
シン
- Shin
- 声:二又一成
- 地球連邦軍のMSパイロットで階級は少尉。ソロモンを攻略する第36話において、ジムに搭乗しボール数機の部隊を率いて出撃。ソロモンの表面に着地したものの、ビグ・ザムに遭遇。部下のボール隊は相手の戦力を見極めてからという彼の忠告も聞かずに飛び出してしまい壊滅。彼もビグ・ザムの攻撃で戦死。
- 「非・安彦デザイン」キャラクターの一人。また、作中で唯一の名前のあるジムパイロットだった関係から、当時発売のプラモデル「1/144 ジム」にて箱絵に書き添えられている。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ホワイトベース搭乗員でガンキャノン小隊指揮官になっており、テキサスコロニーで迎え撃つブラウ・ブロに乗機を破壊され、命からがら逃げ出している。
セキ
- Seki
- 声:鈴置洋孝、藤本譲(劇場版II)
- 連邦軍の技術士官で階級は大佐。オデッサに向かうホワイトベースのエンジンを修理すると共に、Gファイター(劇場版ではコアブースター)を配備した。階級が下であるマチルダ中尉に対して敬語を使っており、一方でマチルダ中尉はセキ大佐に対して命令を下しており、いささか描写に混乱が見られる。
- 劇場版『哀 戦士編』ではニュータイプ描写が前倒しで描かれた関係から、彼の台詞も大幅に増えている。アムロをニュータイプの貴重なサンプルと見なし、セイラにもニュータイプの素養を認め、本部ジャブローの指示でコアブースターのパイロットに抜擢した。いかにも善良そうな容貌をしていながら、アムロとセイラを「実験用モルモット」とキッパリ言い放つ冷徹な性格であった(劇場版では登場しないモスク・ハンの立ち位置を踏襲している)。マチルダ中尉とは互いに敬語で会話する立場。
- 主人公らにとって味方の登場人物が必ずしも善人とは限らない(かと言って極端な悪人でもない)奥深さは当時としては斬新なインパクトを生んだが、彼も劇場版によってその典型的なキャラクターへと昇華している。
- 小説版にも登場するが、階級は大幅に下がり技術大尉となっている。G-3ガンダムのマグネット・コーティング処理を再チェックするだけの端役であった。
タ行
タムラ
- Tamura
- 声:永井一郎、屋良有作(劇場版III)
- ホワイトベースの司厨長。ホワイトベース艦内における逼迫した食糧事情の中にあって、恰幅・顔色とも良かったのでカイに自分だけ美味いものを食べているのではないかと疑われた事もある。リュウとアムロだけは正規パイロット並の食事を用意するようブライトに指示されていた。備蓄の塩が底をついているとブライトに訴え、塩湖へ進路を向けさせたこともある。尚、この回でブライトは捕虜となったコズンに「食事は悪い」「我々だってロクな物が食べられない」と発言しているが、塩が足りない逼迫した事情だけが原因ではないような真に迫る響きがあった。サイド6に立ち寄った際、フラウやアムロとエレカに乗って食料の買出しに出かけ、買い物の袋を大量に抱え店を出る姿が見られたのを最後に登場しなくなった。劇場版での階級は中尉。
ティアンム
- Tianem
- 声:永井一郎、藤城裕士(劇場版III)
- 地球連邦軍の軍人で階級は中将。「提督」と呼ばれていることから海軍出身と見られる。一年戦争開戦時、コロニー落としを阻止するべく艦隊を率いて出撃、ジオン軍と交戦。しかし敵の新型兵器「モビルスーツ」の性能、機動力の前に艦隊は苦戦し、コロニーのジャブロー直撃だけは免れたものの大損害を被ってしまう。その直後のルウム戦役の時は予備の戦力と共に後方で待機していた。この二つの戦いでほぼ壊滅状態となった連邦軍宇宙艦隊を建て直すため、ビンソン計画を立案しその実現に努力した。この戦力強化が後に、オデッサ作戦・ジャブロー防衛戦後の迅速な反攻と早期のジオン本土防衛線陥落へ繋がる伏線となる。
- それから時を経て一年戦争末期、地球連邦軍がチェンバロ作戦を実行し、宇宙要塞ソロモンに攻め入った際(TV版第35、36話)には再び艦隊の指揮官として、ソーラ・システムの展開作業を指揮。ソロモンに対して大ダメージを与える事に成功する。その後ソロモンへの攻撃に参加するが、ビグ・ザムが発射した大型メガ粒子砲によって乗艦タイタン(マゼラン級戦艦)ごと撃破され戦死。
- レビルの陰に隠れて目立たないティアンムだが、連邦の勝利に貢献したという意味では偉大な提督である。後にその功績を讃えて、ラー・カイラム級戦艦の一つが「アドミラル・ティアンム(ティアンム提督)」と名付けられている。なお、本艦の艦名が存命中の最終階級である中将(Vice-Admiral, バイス=アドミラル)ではなく、大将(Admiral, アドミラル)であることから、ティアンムは戦死後に特進したものと思われる。
- 非公式作品ではあるが、松浦まさふみの漫画『アウターガンダム』によると、フルネームはマクファティ・ティアンム (Mcfaty Tianem)で、セガサターンゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』ではこちらの名で登場するが、以降のシリーズでは記述されていない。
ハ行
パオロ・カシアス
- Paolo Cassius
- 声:政宗一成
- ホワイトベースの初代艦長。RX計画のV作戦において製造されたガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの3機種のMSを受領するべく、ホワイトベースでジャブローからサイド7へ入港した。
- しかし、サイド7に向かう途中にゲリラ掃討作戦から帰還途中のシャアのムサイ級戦艦「ファルメル」に後をつけられてしまい、サイド7へ侵入したザクにMS工場などを目撃され戦闘となる。ガンダムがサイド7内で史上初のモビルスーツ戦をしている傍ら、ファルメルの迎撃に自ら加わるが、第2話冒頭でミサイルの爆風により破片が宇宙服に多数突き刺さる重傷を負う。そしてホワイトベースは3機のMSを積み込んでサイド7を脱出。シャアの追撃を必死に振り切りつつルナツーに逃げこむも、融通の利かない生硬な対応しかしない司令官ワッケインを苦しい息の中で懸命に説得。シャアの罠に掛かったマゼラン艦がゲートを塞いだ形となった際にワッケインがホワイトベース主砲で排除させたが、そのバックファイアの衝撃によりパオロは遂に息を引き取る。彼の亡骸はホワイトベースのクルーらによって宇宙葬にされた。
- TV版2話では赤い彗星に怯えているかのような台詞[1]が印象深いせいか弱腰で無能と見られがちだが、実際はかなり有能な艦長である。乗員が素人ばかりで近くに味方基地がある状況で、敵のエースに対し全力で逃げることが、まともに考えれば上策であることもその証左であろう。民間人の少年アムロがガンダムを操縦していたことに関しても、「初陣にはやや若すぎるが、古来15、6歳の出陣が無かった訳ではない」と、むしろ若いブライトやルナツーのワッケインより遥かに柔軟な対応を見せていた。劇場版ではルナツー内で治療のために病院へ収容されて下艦した形となっており、その後の消息は描かれていない。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、非常時の任務に駆り出された予備役の老兵であり、兵学校の教官としてワッケインらに教練を施した経験を持つという新たなキャラクター設定がなされている(従来、階級が不相応に低かったワッケインを少将にしパオロよりも上位になったため、パオロをワッケインより目上の立場として描写するための措置)。サイド7では自らリュウらと共に宇宙雷撃艇でファルメルに攻撃をかけるが被弾、この際に重傷を負う。その後ルナツーの病室でワッケインとの会話中に静かに息を引き取った。
- なお、TV版エンディングでは名前ではなく「艦長」としかクレジットされなかった(『劇場版I』では名前でクレジット)。
バロ
- 声:塩沢兼人
- ソロモン攻略戦のさ中にハヤトが負傷して帰還したとの報告を聞き医療班の手伝いを志願したフラウの代理として、ブライトに命じられオペレーターを務めた。が、出番はこれきりだった。
ハワド
- Haward
- 声:塩屋翼
- ホワイトベースの少年メカマン。脱走から戻ったアムロに対するブライトの甘過ぎる処置に不満を抱き、当てつけるようにハヤト、カイ、マクシミリアンと共にバギーで脱走。追いかけてきたリュウに説得されて帰還した。この一件で気が合うようになったのか、その後ジャブロー内でもハヤト、カイ、マクシミリアンと共にバギーに乗る姿が見られた。ソロモン攻略戦のさ中に被弾したスレッガー機の修理を担当。「(修理に)15分ください」と言うが、スレッガーに「10分だ」と釘を刺される。食事に行った彼の行方をミライ少尉から尋ねられ、場所を教えたのが最後の出番となった。
バンマス
- Vammas
- 声:古川登志夫、山田俊司(劇場版)
- 地球連邦軍の兵士で、ホワイトベースの乗組員。階級は曹長。第36話にて、スレッガーの身を案じるミライに代わってホワイトベースの操舵を一時的に担当した。通常はホワイトベースの第2ブリッジにいる。38話ではハヤトの看護に当たるフラウの代理でオペレーターまでさせられていた正に便利屋。
- 「非・安彦デザイン」キャラの一人。
フムラウ
- Humrau
- 声:塩沢兼人
- 目の小さい地味なホワイトベース隊員の一人。脱走したアムロが敵ジオンへ寝返る可能性を危惧してカルやジョブ・ジョンと噂し合っていた。
マ行
マーカー・クラン
- Marker Clan
- 声:鈴木清信、龍田直樹、古川登志夫、森功至、塩沢兼人
- ホワイトベースの正規オペレーター(肩書きはオペレーターだが、実際はレーダー手として索敵・管制担当)。眼鏡をかけておらず目が小さい方の少年兵。一年後輩のオスカ・ダブリンと共に文字通りホワイトベースの「目」となった。第23話では不慣れな艦長代理を務めるミライを落ち着かせる的確なアドバイスをしている。交代要員もいない激務を二人でこなす彼らに、看護兵のサンマロも感嘆していた。
マクシミリアン
- Maximilian
- 声:戸谷公次
- カバのような容貌をしたホワイトベース隊員の一人。脱走から戻ったアムロに対するブライトの甘過ぎる処置に不満を抱き、ハヤト、カイ、ハワドと共にバギーで脱走。追いかけてきたリュウに説得されホワイトベースへ戻った。この一件で気が合うようになったのか、その後ジャブロー内でもカイやハヤト、ハワドと共にバギーに乗っている姿が見られる。
マサキ
- Masaki
- 声:朴璐美(特別版)
- ホワイトベース医療班の看護兵。階級は軍曹。サンマロと共にホワイトベース負傷兵及び救助将兵・民間人の看護に当たる。安彦良和による設定画ではミライに酷似した容貌(ショートカットのミライといった趣)だが、本編中では横顔と後姿のみの登場である上に無言なのでさほど似ているという印象は無い。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では序盤よりホワイトベースの正規クルーとして登場しており、出番が大幅に増やされている。
モスク・ハン
- Mosk Han
- 声:徳丸完
- 分厚い唇とオレンジのユニフォームが印象的な地球連邦軍の技師で電磁工学の新鋭。ブラウ・ブロとの戦闘で駆動系がアムロのニュータイプとしての鋭敏な反射神経に追いつかなくなり、オーバーヒートを起こしたガンダムに対して「電磁気で包み込むことによりメカニック間の緩衝を打ち消し、各関節の駆動を理論上無限大まで速くすることができる」という彼の理論に基づくマグネット・コーティングを施した。この処理によってガンダムのスピードは通常の3倍速くなったためアムロの超絶な反応にも対応可能となり、それまで強敵だったシャアを完全に圧倒しエルメスとも互角に渡り合えるようになった、という意味で重要なターニング・ポイントとなった。
- 感謝するアムロへ、今回の処理によって機体が活躍するかどうかよりもデータ取りの方が主目的である旨の本音をつい洩らす根っからの技術屋。
- テム・レイ設定画を流用した数少ない「非・安彦デザイン」キャラクターの一人。
- 小説版にもやはり新進気鋭の工学博士として登場し、ガンダムにマグネット・コーティング処理を施す。TV版との違いは「処理以降のガンダムが以前の2倍のスピードとパワーを手に入れた」ということ、「カラーリングもトリコロールから地味なグレー単色へと変化しG-3ガンダムと呼ばれている」ということの2点である。
- なお、劇場版III『めぐりあい宇宙編』ではソロモン攻略戦後いつの間にかガンダムがマグネット・コーティング済みになっており、彼の出番は全く無かった。技術屋としての立場しか頭に無いという彼の立ち位置は、劇場版で台詞が増えたセキ大佐が受け継いでいる。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、安彦良和によって外見が一新され、寝癖のついた頭をもつ茫洋とした巨漢に描かれている。見た目よりは心遣いは細やかで、父テムを「失った」アムロを慰める。リュウとは違い、その巨体はキッカたちには恐怖の対象でしかなかったようだ。その後、戦線から外されたアムロの子供じみた愚痴を罵りながらも、ガンダムの性能向上に尽力し、AMBACのための検査で過度の電流のフィードバックに、部下同様感電し酷い目に遭いつつ、見事ガンダムをアムロの満足のゆくように完成させた。なかなかに根性の座った人物として描かれている。
ラ行
リード
- Reed
- 地球連邦軍所属で階級は中尉。ルウム戦役などで優秀な佐官クラスの人材が大量に失われたためか、中尉のままサラミス級巡洋艦(名称はサラミスあるいはマダガスカルとする説がある)の艦長になった。ルナツーから地球に向かうホワイトベースを護衛。大気圏に突入する際はカプセルに乗り移ってホワイトベースを先導した。しかし途中でシャア率いるジオンのモビルスーツ隊の攻撃を受け、カプセルが被弾、自身も負傷してホワイトベースに収容される。地球降下後は階級の関係で一時的にホワイトベースの艦長代理となるが、敵中に孤立した状況で適切な指揮が執れたとは言えず、ブライトと対立する場面も多々あった。第9話にてマチルダの補給部隊が帰還する際にサラミスのカプセル乗員と共に引き取られ下艦する。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、階級が大尉になっており、同じく中尉に直されたブライトよりやはり階級は上であるが、こちらはホワイトベースの指揮を譲れと迫るリードをブライトが突っぱねている。同じくマチルダの補給部隊に引き取られ下艦。ヒステリックさがTV版よりも更にアップしていた。
レツ・コ・ファン
- Letz Cofan
- サイド7の戦災孤児として、ホワイトベースに避難。当時8歳。カツやキッカらと3人組カツ、レツ、キッカのトリオとして、ホワイトベース内で可愛がられる。第30話では潜入したジオン軍兵士に捕まり縛りあげられるものの、ロープを強健な歯でかみ切り、三人組だけでジャブロー内GM製造工場に仕掛けられた爆弾を取り外すという離れ業の大活躍を見せる。最終回では三人でア・バオア・クーから脱出するアムロのコアファイターを誘導し、高いニュータイプの資質をうかがわせた。子供ながらホワイトベースのクルーとして一年戦争を生き抜いた。
- 小説版にもワンパクな少年として登場する。サイド7からの避難民として木馬(ペガサス)へ収容されるまではアニメ版と変わらないが、民間人はルナツーで全員下艦させられてしまう。以後は終戦までフラウ・ボゥやカツ、キッカと共にルナツーでひたすら下働きに明け暮れ、木馬のマスコット的な存在となることもなく終わる。
- 一年戦争後、ホワイトベースの乗組員だったハヤトとフラウが結婚し、カツ、キッカとともに養子として引き取られ、レツ・コバヤシ(Letz Kobayashi)と改名している。『機動戦士Ζガンダム』では、第13話にてフラウがアムロの元に訪れた際にカツ、キッカと共にフラウに随伴している。リュウと同じく黒人系のキャラクターだが、監督の富野由悠季がTVコードを当時恐れていたため、肌の色は濃く描かれなかった。
ロウル
- 劇場版『めぐりあい宇宙編』に名前のみ登場したホワイトベース隊員の一人。ブライトに命じられバギーでテキサスコロニー内をセイラやオムル、ジョブ・ジョン、キムラらと探索した。
ワ行
ワッケイン
- Watkein
- ややギレン似の地球連邦軍将校。地球連邦軍の宇宙拠点ルナツーの司令で階級は少佐。基地および艦隊の司令官としては、不相応に階級が低いため、関連書籍ではかなり苦しい解釈がされる事がある[2]。
- サイド7からやっとの思いで避難してきたホワイトベースを封印し、クルーを軍の機密を無断使用した咎により問答無用で拘禁した頭の固い男。シャアの奇襲に際してマゼラン艦で出撃しようとするが、罠に掛かってゲートを艦で塞ぐ形となる。ホワイトベースで迎撃しようとするクルーへ軍規を盾に銃を突きつけて制止するも、パオロの懸命の説得でようやく出撃を認め、自らの指揮でホワイトベースの主砲によりマゼランを排除する。シャア撃退後はホワイトベースの運用をブライトらに任せることにして地球に向けて出発させた。これに対し、『劇場版I』では重傷のパオロのみ治療のため収容した後、実戦経験があるとしてホワイトベースを門前払いさながらにジャブローへと出発させている。しかし、それも本部の命令でやむなくといった感じでTV版ほど生硬な対応ではなかった。
- ホワイトベースを見送る際に彼が発した、寒い時代という台詞は、TV版ではパオロの死を悼む意味合いだったのに対し、劇場版では素人同然の少年たちまで動員せざるをえない戦況の厳しさに加え、そんな彼らへリードのサラミス1隻しかまともな援護を付けてやることの出来なかった己の立場を自嘲するようなニュアンスへと改められている。ゲーム等では、宇宙で孤立したルナツーの立場的に目立つことは出来ないという軍事的背景もあり、ホワイトベースを気遣うなど彼へのフォローが入っている。
- 後に第3艦隊を率いソロモン攻略作戦の際ホワイトベースと共に、ソーラ・システム発射までの陽動作戦を行なっている。35話では久々に会ったブライトへその成長を喜ぶ台詞を発し、38話ではデラミン艦隊を殲滅したホワイトベースの活躍にたくましくなったと述懐するなど、かつての融通の利かない頑固さは影を潜めていた。
- テキサスコロニー空域でデラミン艦隊との合流を急ぐバロム大佐の高速重巡洋艦チベと遭遇し、交戦の末にこれを沈めた。しかし、テキサスコロニーを出港するシャアのザンジバルとの戦闘で、乗艦のマゼランを撃沈され戦死(劇場版ではソロモン攻略戦で戦死)。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での階級は、基地司令に相応の少将とされた。パオロ艦長の兵学校教官時代の教え子という設定であり(パオロよりも上の階級になったため、パオロのほうが目上の立場として描くための措置)、パオロによる彼の総合評価は「理論・実習共に申し分なし。但し、時として思考に柔軟性を欠く」であった。
- 非公式作品ではあるが、松浦まさふみの漫画『アウターガンダム』による設定では、フルネームはヴォルフガング・ワッケイン (Wolfgang Watkein) であり(w音の発音が違うという矛盾がある)、セガサターンゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』やPSP『ガンダムバトルユニバース』に登場した。
脚注
関連項目
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最終更新 2009年11月7日 (土) 05:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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