ムシュフシュ
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ムシュフシュ(アッカド語:Mušḫuššu, シュメール語:Mušḫuš)とは、シュメール語で怒る蛇の意。以前はシルシュ(Sirrush)とも読まれていた。現在では、ḫuš は楔形文字では ruš とも読めるが、ムシュフシュのほうがより確実な読みであるとされる[1]。
創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』においては、マルドゥクと戦うためにティアマト神に生み出された蠍尾竜。ティアマト討伐後にマルドゥクの軍門に下り、乗獣となった。意義も魔物から守護獣となった。後にバビロンでイシュタル門を守る守護竜とされた。女神イシュタルの乗獣である場合もある。そのほかティシュパク神、ニンギシュジダ神、アヌ神などとも関連付けられていた。
図像学的には、最初期は非常に首の長い動物として描かれていたようである[2]。この姿のムシュフシュは古代エジプト美術に影響を与え、「ナルメルのパレット」にも彫り込まれた[3]。
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[編集] 「ベルと竜」との関連
『ダニエル書補遺』に「ベルと竜」という挿話がある。それによると、バビロニア人は竜(大蛇とも)を信仰していた。ダニエルは王に認められ、ピッチと脂肪と毛髪によって作られた団子でこの竜を破裂させ殺す。怒った民衆はダニエルをライオンの洞穴へ投げ込ませる。そこでダニエルは7日間を過ごし、ハバククに助けられる、という内容である。
この竜はイシュタル門を守っていたムシュフシュのことではないかといわれている。
[編集] 悪魔アスタロトとの関連
女神イシュタルはキリスト教で悪魔アスタロトとされてしまった。巨大な蛇に跨り、右手には毒蛇を持ち、口からは毒ガスを吐き出すとされ、過去と未来を見通す能力を持つとされる。巨大な蛇に跨るのもムシュフシュの影響といえよう。
[編集] 脚注
- ^ F.A.M. Wiggermann, Mušḫuššu, Reallexikon der Assyriologie Bd.8, p.455-56, w:en:Sirrush
- ^ 三笠宮崇仁監修 『古代メソポタミアの神々』 220頁。
- ^ エジプト学では serpo-feline とか serpopard とか呼ばれる。一部の日本語書籍ではマフートと呼ばれている
[編集] 参考文献
- 『ドラゴン』新紀元社
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年9月20日 (日) 15:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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