メカチューン
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[編集] 解説
メカニカルチューニングの略語と言われている。特に、レース用などの目的で、既存の自然吸気エンジン本体に改造、加工を施し、過給器等を用いず、機械加工で出力向上を図る事を指す。
具体的な手段としては、
- 吸気/排気効率を向上させる (4サイクルエンジンだとカム角位相調整、2サイクルエンジンやロータリーエンジンであればポート加工も含む)
- 燃焼効率の向上(圧縮比の向上、吸気混合比の最適化も含む)
- イナーシャ、摩擦損失などのフリクションロスの低減
などがあげられる。
ただし、これらのいくつかは表裏一体の欠点も併せ持ち、
- 最大出力回転数を高回転側へシフトさせすぎると、低回転~中回転域でのレスポンスの悪化、トルクの減少(相対比として)が発生。
- 最大トルク発生回転数を高回転へシフトさせると、低回転~中回転域でのトルクの減少(相対比として)が発生。
- 圧縮比や排気量の向上は、理論最大出力増加につながるが、ノッキング、デトネーション等によりエンジンが損傷するリスクが増しやすい。
- バルブスプリングのサージング現象やピストンリングのフラッタリング現象、出力上昇に伴う加振力(振動)の増大、各部品の機械的強度の相対低下等が発生し、多くの機械的対策を必要とする。
一般的に量産エンジンをメカチューンで改造し、大幅な出力向上を狙うのは大きなリスクを負うため、一般的な市街地での使用には耐えないものが少なくない。(ドライバーに対し負荷が高く、維持の面でも問題が出やすい)しかし、適確な理論に裏付けられた技術によって製作(改造)された物は、一般公道で使用しても耐久性になんら問題が出ないのが普通である(振動、強度等の問題点は全て対策を施すのが常である)。
これらの欠点や、リスクを補うため、F-1やル・マンに代表される世界格式クラスのスプリント、耐久レースでは市販エンジンを使用せず、メーカー(コンストラクター)によるオリジナルエンジンを搭載できるカテゴリーが多く存在する。初めから目標馬力が高い設計であれば、当然高出力にも耐えうるからである。また、レギュレーションでオリジナルエンジンの使用が規制されているレースカテゴリーでも、市販エンジンと『同じ形』の部品をゼロから作り直し、使用しているチームもある。(設計図面は同じだが量産品をベースに加工するのではなく、新規に材料を選び、作製することで加工精度が非常に高く出来る為、特に振動やイナーシャに対し非常に有益な対策が出来る為)
市販車両においても近年の燃焼解析技術や、制御系技術の向上、デジタルデバイスの採用等により、市販状態でありながら125PS/Lを超えるエンジンも珍しくなく、顕著な例としては本田技研のVTECエンジン、三菱自動車のMIVECエンジンが挙げられる。
最終更新 2008年6月18日 (水) 03:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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