モントリオール

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モントリオール
Montréal(仏)
Montreal(英)
モントリオールの旗
モントリオールの紋章
紋章
モントリオール (カナダ)
モントリオール
座標: 北緯45度30分32秒 西経73度33分15秒 / 北緯45.50889度 西経73.55417度 / 45.50889; -73.55417
カナダ
ケベック州
行政
 - 市長 ジェラルド・トレンブレイ(自由党)
面積
 - 総面積 363.52 km² (140.4 sq mi)
最高標高 233 m (764 ft)
最低標高 6 m (20 ft)
人口 (2006年)
 - 総人口 1,620,693人
 - 人口密度 4,458人/km² (11,546.2人/mi²)
 - 都市部 3,316,615人
 - 都市圏 3,635,571人
郵便番号 H0H – H9X
市外局番 514 / 438
ウェブサイト: ville.montreal.qc.ca
夕景
旧港

モントリオールフランス語: Montréal英語: Montreal)は、カナダの東部、ケベック州の都市である。フランス語発音ではモンレアル(モヘアール)。

目次

[編集] 概要

ケベック州最大の都市であり、カナダ全体でもオンタリオ州トロントに次ぐ第2の都市である。大都市圏の人口約370万人(2009年横浜市程度)は北米で15番目、世界第77位の規模。面積は約4千km²滋賀県程度)。

住民の大半がフランス系を中心にしたヨーロッパ人である一方、市の約26%は非白人。モントリオール大都市圏の約3分の2が第1言語をフランス語とするが、多くの住民が英語も話す。パリに次いで世界第2の規模をもつフランス語圏の都市であり、フランス文化の薫り高いエレガントでファッショナブルな住民と雰囲気、美食の町、石造りの住宅街、街中にある数多くの教会、パリのメトロに似たゴムタイヤの地下鉄、石畳のヨーロッパ調の旧市街の街並みなどから日本では観光客向けに「北米のパリ」と宣伝される。Joie de vivre(生きる喜び)を信条とするなど、生活や暮らしにもラテン的精神文化を色濃く反映している都会である。経済的にはトロントにその地位を譲ったが、世界的に名高いシルク・ドゥ・ソレイユ誕生の地であるなど文化的には間違いなくカナダ、そして北米をリードする都市である。

モントリオールはケベック州の行政区分上、独立した地方行政地区のひとつとなっている。

[編集] 歴史

詳細は「en:History of Montreal」を参照

ジャック・カルティエ1535年に訪れたとき、現在のモントリオールにはイロコイ族の砦があった。 サミュエル・ド・シャンプラン1603年に訪れたのち、1641年にポール・ド・ショメディ・メゾンヌーブにより建設され1642年よりフランス人の入植が始まった。5月17日に、聖職者、尼僧、開拓者からなる一団がヴィル・マリー(マリアの街)の名で開拓地を設立した。1644年には北アメリカで最初の病院が建てられた。

モントリオールは毛皮取引の中心地となり、またフランス人探検家たちの拠点として使われた。1760年イギリス軍に占領されるまで、フランス領土であった。

1832年に市に昇格し、1844年から1849年に掛けて英領カナダ州(Province of Canada)の首都となった。1861年から1933年の大恐慌までの期間、モントリオールは経済的に発展し、黄金時代を迎えた。二つのカナダ横断鉄道路線がモントリオールを通り、モントリオールはカナダの最も重要な経済的中心となった。

1967年万国博覧会「Expo '67」、1976年モントリオール・オリンピックが開催された。

かつてはカナダ最大の都市であったが、1970年に生じたオクトーバー・クライシスと言われる要人誘拐殺人ならびに爆弾テロ事件多発に伴う軍出動の戦時措置法の発動といった社会混乱(イギリス資本が攻撃の標的となった)、およびその後のフランス語単一公用語化に伴い、多くの企業の本拠地がトロントへと移った。その後FLQの主要メンバ−の検挙等により、社会は沈静化し、現在は他の北米地域に比べ安全であると言われるに至る。

2002年1月1日に、周囲の自治体を吸収して、市域を拡大した。しかし、このうち幾つかの地域は、2004年6月20日の住民投票により、再び独立した自治体となることを選択し、2006年1月1日に分離した。

[編集] 地理

都市名の由来はフランス語の「王の山(モン・ロワイヤル)」といわれており、都市中央部にある標高233mの山の名にちなむ。セント・ローレンス川オタワ川の合流点にある川中島に位置し、ニューヨークマンハッタン島のよう市内と郊外はいくつかの橋やトンネルで結ばれている。川幅は5kmに及ぶ場所もあり、サンルイ湖ドゥ・モンターニュ湖などと名を変え、モントリオールは湖に浮かぶ島のように感じられる。これらの川や湖は、冬場にはほぼ凍りついてしまう。市内には合計74の島がある。都市中央部、モントリオール島のモン・ロワイヤルは公園となっている。モントリオール市があるモントリオール島から、プレリー川(Rivière des Prairies)を挟んで北西のジェス島(Île Jésus)には人口38万人のラヴァル市があり、郊外のベッドタウンとなってモントリオール大都市圏を形成している。

[編集] 気候

雪と氷に覆われた冬のモントリオール

ケッペンの気候区分によれば、亜寒帯湿潤気候Dfbに属し、寒暖の差が大きい大陸性気候である。夏季は気温が30度に達することも多く、湿度も比較的高くて蒸し暑くなる。一方、冬季の気候は厳しく、1月の月平均気温は-10.2℃で、最高気温の平均が−5.7 °C 、最低気温の平均が−14.7 °Cである。北極からの寒気団に覆われると、日中でも最高気温が-20℃以下となり、晴れた無風の朝には-30℃前後の猛烈な冷え込みとなる。 年間降雪量はおよそ、217cmであり、北米の都市としては降雪量が多いが、日本の豪雪都市と比べるとそれほど多くない。


Montreal, Quebecの平均気温
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 13.9 (57) 15 (59) 25.6 (78) 30 (86) 33.9 (93) 35 (95) 35.6 (96) 37.6 (100) 33.5 (92) 28.3 (83) 21.7 (71) 18 (64) 37.6 (100)
平均最高気温 °C (°F) -5.7 (22) -3.9 (25) 2.2 (36) 10.7 (51) 19.0 (66) 23.6 (74) 26.2 (79) 24.8 (77) 19.7 (67) 12.7 (55) 5.3 (42) -2.2 (28) 11.1 (52)
平均最低気温 °C (°F) -14.7 (6) -12.9 (9) -6.7 (20) 0.6 (33) 7.7 (46) 12.7 (55) 15.6 (60) 14.3 (58) 9.4 (49) 3.4 (38) -2.1 (28) -10.4 (13) 1.4 (35)
最低気温記録 °C (°F) -37.8 (-36) -33.9 (-29) -29.4 (-21) -15 (5) -4.4 (24) 0 (32) 6.1 (43) 3.3 (38) -2.2 (28) -7.2 (19) -19.4 (-3) -32.4 (-26) -37.8 (-36)
降水量 mm (inches) 78.3 (3.1) 61.5 (2.4) 73.6 (2.9) 78.0 (3.1) 76.3 (3) 83.1 (3.3) 91.3 (3.6) 92.7 (3.6) 92.6 (3.6) 77.8 (3.1) 92.6 (3.6) 81.3 (3.2) 978.9 (38.5)
出典: Environment Canada 27 Jan 2009

[編集] 人口動勢

2006年の人口調査によるとモントリオール都市圏の人口は363万5,571人。 モントリオール大都市圏の人種別構成は2006年調査時点では下記の通り。( )内はモントリオール市での数値

白人はフランス系が大多数を占めるが、イングランド系、スコットランド系、アイルランド系、イタリア系も非常に多い。 モントリオールは世界各国からの移民を受け入れてきた。市内には、イタリア人街、中華街、ベトナム人街、ギリシャ人街、ポルトガル人街、アラブ人街、ユダヤ人街、などが形成されている。モントリオールに住むユダヤ系人口は約9万人ほどで、敬虔なユダヤ教徒が多くイディッシュ語も話されている。モントリオール式ベーグルやスモークミートなどのユダヤ文化が根付いている。また、モントリオールのベルベル人コミュニティは5万人で北米最大規模である。先住民も7万人ほど暮らしているが、物乞いをするなど貧しい人が多い。

近年の移民は、フランスモロッコアルジェリアレバノンハイチカメルーンなどの仏語圏や旧フランス植民地からの移民が多いのが特徴で、アラブ諸国イスラム圏からの移民が急増している。他には中国コロンビアルーマニアからの移民が多くなっている。トロントやバンクーバーに比べるとアジア系は少ないが、第二次大戦後にカナダ西部から移住してきた日系人も少なからず存在する。

[編集] 言語

2006年国勢調査によると、モントリオール大都市圏のうち66.5%がフランス語を、13.2%が英語を、 0.8%がフランス語英語の両方を、22.5%がその他の言語を第一言語としている。その他の言語の内訳はイタリア語3.5%、アラビア語3.1%、スペイン語2.6%が多くなっている。住民の大多数はフランス語と英語のバイリンガルであり、それに移民の言語を加えてトリリンガルも多くなっている。 家庭で最も使用される言語は、70.5%がフランス語、18.5%が英語、その他の言語は14.6%となっている。

モントリオール島内は東部と西部によって言語が分かれている。中心部(ダウンタウン)ではフランス語と英語の両方が使われているが、東部へ行くほど完全なフランス語圏になり英語が通じにくくなる。一方、西部はほぼ英語圏であり、イギリス系、アイルランド系住民が多く住む緑豊かで閑静な住宅街が広がる。同じ都市内においても東西では全く別の国に迷い込んでしまったかのような錯覚を受けるのである。そして、セントローレンス川を渡ってモントリオール島を出ると、一部を除いてほぼフランス語圏となっている。

[編集] メディア

[編集] テレビ局

  • CBMT(英語)公共放送(CBC系)
  • CTV Montreal(英語)民間放送(CTV系)広島ホームテレビ(テレビ朝日系)と姉妹局提携(1990年4月)
  • SRC(CBC)(仏語)公共放送
  • TVA(仏語)民間放送 - ケベック州のみ
  • TQS(仏語)民間放送 - ケベック州のみ

[編集] 新聞社

  • Le Journal de Montréal(仏語)発行部数:31万部:北米最大のフランス語新聞
  • La Presse(仏語)発行部数:28万部
  • Montreal Gazette(英語)発行部数:16万部

[編集] 日本語フリーペーパー

[編集] 新都市計画

近年、モントリオールでは、新時代の芸術と文化をとりいれた都市の開発が始まった。古い石切り場であるゴミ埋立地などを改良し、巨大なサーカスドーム(TOHU)をつくるなど、力をそそいでいる。計画の中でも、テーマは「新時代」。ニューヨークセントラルパークは19世紀をイメージしたパークだが、モントリオールの新公園は21世紀をイメージする予定である。 シルク・ドゥ・ソレイユの発祥の地であり、その国際本部があることでも有名。 街のなかの数々のパブでは、音楽と同時に大道芸をおこなうなど、街の店でも新都市計画にあわせて、改良している。

[編集] 観光

世界の女王マリア大聖堂

日本からではセント・ローレンス川沿いにケベック・シティまでのいわゆる一「メイプル街道」として、主にカエデの紅葉を楽しむ観光ルートとなっている。 北米大陸の中でもフランス語圏というユニークな背景を持ち、北にはローレンシャン山地があり、夏はキャンプ、冬はスキーなどのアウトドアレジャーの宝庫となっている。 主な観光地は下記の通り。

なお観光地やビジネス街は英語・仏語のバイリンガルである。市内東側に行くほど仏語色が強くなる。公用語は仏語。

[編集] スポーツ

詳細は「en:Montreal sports」を参照

[編集] スポーツチーム

モントリオールを本拠地とするプロスポーツチームは以下の通りである。

[編集] スポーツイベント

[編集] 交通

[編集] 空港

過去「ドーヴァル空港」と呼ばれていた空港を2004年より国際線・国内線共通主要空港として改装し、第20代および第22代のカナダ首相を務めた地元出身の政治家ピエール・エリオット・トルドーの名を冠した名称に変更した。 空港コードはYUL。空港から中心地までは空港連絡バスや市バスが連絡している。最寄りの鉄道駅(Dorval駅)もあるが、本数は極めて少なく駅までかなりの距離がある。
空港からドーヴァル駅までは30分に一本の市バス(204番)がある。空港からダウンタウンへはドーヴァル駅近くのターミナルで市バス211番に乗り、終点で下車、終点近くにあるグリーン・ラインとオレンジラインのリオネル・グルー駅(Lionel-Groulx)を利用する。空港からダウンタウンの主要ホテル経由Berri-U-QAMバスターミナルへのリムジンバスは30分間隔で運行されている。
1975年から2004年の間、国際線の主要空港として機能したが、現在は貨物専用空港となっている。空港コードはYMX。

なお、モントリオールには国際航空運送協会 (IATA) と国際民間航空機関 (ICAO) の本部機能がおかれている。

[編集] 高速バス

  • トロントケベック・シティへ高速バスが出ている。また、ボストンやニューヨーク方面への高速バスもある。ターミナルは地下鉄Berri-UQAMにある。
トロント、オタワ方面 コーチ・カナダ (Coach Canada)
ケベック・シティ オルレアン・エクスプレス (Orléans Express)
ボストン、ニューヨーク グレイハウンド (Greyhound)
  • 空港への連絡は、L'AerobusがCenter-ville(モントリオール市街地)を結んでいる。

[編集] 市バス

STM公社が、モントリオール市内を運行している。 バスルートマップ“Plan de réseau”は地下鉄各駅にあるカウンターで無料でもらえる。

[編集] 地下鉄

モントリオール地下鉄がある。札幌市交通局地下鉄と同様に全ての路線はゴムタイヤ式である。車両は全てアルストーム製MP59の亜種であるMR63とインバーター車のMR73(外観は同一)。路線バス同様にSTM公社が運行している。

  • グリーン(Angrignon ↔ Honoré-Beaugrand)1号線。市中心部北側を走る。
  • オレンジ(Côte-Vertu ↔ Montmorency)2号線。市中心部南側を走る。
  • イエロー(Berri-UQAM ↔ Longueuil–Université-de-Sherbrooke)4号線。セントローレンス島へ延びる。万国博のために作られた路線。
  • ブルー(Snowdon ↔ Saint-Michel)5号線。モンロワイヤル北側を走る路線。

[編集] 鉄道

[編集] 教育

詳細は「en:Education in Montreal」を参照

[編集] 大学

[編集] カレッジ・CEGEP

  • ドーソン・カレッジ (Dawson College)
  • ジョン・アボット・カレッジ(John Abbott College)

[編集] 姉妹都市

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
公式
日本政府
観光

最終更新 2009年11月18日 (水) 00:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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